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第四章:Side Noa <互いの気持ちが徐々に>
4-11:形見の意味と胸騒ぎ
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そよ風で草が波のように揺れ、草同士が擦れ、さざ波のように聞こえる。大きな木は二十メートルもありそうな高さで、幹がとても太く、フィディス曰く、樹齢百年以上だそうだ。
枝葉が揺れ、その合間から光が差し込む。木陰になっていて、心地が良い。希空が木肌を触っていると、フィディスが申し訳なさそうな顔をして、こちらを見ていた。
「この前は脅すような事を言って、すまない。許してくれ」
「この前? ……ああ、『聖女の舞』の真似事をするなの事? 別に気にしてないよ。実際に、聖女の力なんて無いんだし、僕と最初に会った時の御見立て通り、僕は何をしても聖女の力なんてつかない。エミュにもドレッド様にも、……勿論、フィディスにも迷惑かけちゃってるよね」
「しかし、エミュからはお前が治癒魔法を使ったと聞いたぞ」
「あんなのただの偶然だよ。たまたまって事もあるじゃん?」
希空は大きな背伸びをし、ため息をつくと、大の字になりながら、木陰に寝っ転がった。フィディスは幹に凭れ、片足を伸ばして、地べたに座った。
「あーっ、ここは落ち着くね。寝ちゃいそう」
「ここは俺の思い出の場所だ」
「――えっ? そうなの?」
「俺の母親はアーデルハイト王国出身の聖女だった。母親は最果ての地にある聖樹の調査任務のために旅へ出た。その道中に、エルフ族で吟遊詩人の父親と恋に落ちた。そこで、俺が生まれた。調査任務が終わって、アーデルハイト王国へ帰還したが、国王から『子供を産んだ聖女は使い物にならない。家族もろとも処刑する』と言い渡され、母親は子供である俺を狼に託して、アラン様がいる孤児院に預けた。あれは八歳の頃だったと思う」
「……そんな事があったんだ」
「俺はアーデルハイト王国のやり方が気に食わなかった。いつか敵討ちを取るために、必死に鍛錬を重ね、今の騎士団へ入った。この世界には聖女と名乗る者は沢山いるが、そういう理不尽な事をする奴もいる。だから、お前に問う。いつか聖樹に関する任務を言い渡される。良いように使われる事もあるし、我慢しなければならない事だってある。それでも、お前は世の為人の為に身を投じる事が出来るか?」
フィディスは希空を真っ直ぐ見つめた。希空もいつかは聖女らしい任務をしなければならないと頭の片隅では思っていた。しかし、まともな力は皆無。自分がそんな場所に行っても、足手まといになるだけだと思った。
「……さっきも言ったけど、僕は『名ばかりの聖女』。いいや、そこらへんにいるような一般人と一緒。そんな大役なんて任されないよ」
「しかし、お前は『聖女の舞』を踊れた。あの時のお前は俺の母親と似ていた」
「それはたまたまだよ。似てただけで聖女とは限らないでしょ」
「エミュは言っていた。お前こそが真の聖女だと。今は力が無くても、いつか開花する。エミュも俺もそう思っている。だから、お前にこれを渡す」
希空は何だろうと思い、起き上がった。フィディスはポケットからネックレスのようなものを出すと、希空の左手を取り、ブレスレットを着けた。太陽系八惑星を天然石でイメージしたもので、ネックレスにも出来るタイプの三連ブレスレットだった。そして、太陽モチーフの金色のチャームが小さくついていた。
「えっ、えっ、えっ! ちょ、ちょっと待って! このブレスレット、どうしたの?」
「母親が作ったものだ。お前にやる」
「えっ! 悪いって! だって、これはフィディスのお母さんが作ったものでしょ? 要するに、フィディスの形見でしょ? そんなの受け取れないよ」
「母親から『いつか心から守りたいと思う人に巡り合えたら、これを渡せ』と言われた。だから、お前にやる。俺が持っていても意味がない」
「でも、急にそんな事言われても……」
今まで見た事がないデザインの三連ブレスレットだけある事とフィディスの形見である事もあり、希空は大切そうに手を添え、眺めた。しかし、自分が本当に貰っていいのか分からず、希空は困り果てた。希空はブレスレットを外して、フィディスに返そうと考えていた時、いつの間にかフィディスの大きな体に包み込まれていた。
「――っ、次は、な、なに?」
「お前を護衛するのが俺の仕事だ。だから、お前だけは絶対に死なせはしない。よく分からんが、胸騒ぎがする。悪い事が起こる予感がする」
「悪い事が起こる予感……?」
「ああ、よく分からんが、風がそう囁く」
「そっか……。でも、大丈夫だよ。なんとかなるでしょ。それより、そろそろ孤児院へ行かないと、子供達がお腹空かせて待ってるかも」
二人は馬に乗り、来た道を戻り、孤児院へ辿り着いた。馬の鳴き声が聞こえると、子供達は孤児院の中から飛び出し、馬から降りた二人に抱きついた。子供達は怒りながらも、二人が来た事を何より喜んでいた。フィディスはヘンリーを馬留めに繋いだ。
希空はヘンリーのホースサドルバッグからサコッシュバッグを取り出した。そして、バッグから紙袋を出すと、中身を子供達に見せた。子供達は一瞬で顔を明るくし、早く食べたくて、うずうずしていた。
「今日は皆の為にお菓子を焼いてきたよ」
「やったぁ! 希空お兄ちゃんの手作り! 早く食べたい!」
「じゃ、手を洗って、お皿の準備出来るかな?」
「出来る! わーい!」
子供達は喜びに満ちた顔をし、希空の背中を押しながら、駆け足で孤児院の中へ入っていった。それを追いかけるように、フィディスも孤児院の中へ入り、食堂へ向かった。食堂では子供達が競争をするかのように、手を洗い、食器を持ち、テーブルに座って、今か今かと待っていた。
枝葉が揺れ、その合間から光が差し込む。木陰になっていて、心地が良い。希空が木肌を触っていると、フィディスが申し訳なさそうな顔をして、こちらを見ていた。
「この前は脅すような事を言って、すまない。許してくれ」
「この前? ……ああ、『聖女の舞』の真似事をするなの事? 別に気にしてないよ。実際に、聖女の力なんて無いんだし、僕と最初に会った時の御見立て通り、僕は何をしても聖女の力なんてつかない。エミュにもドレッド様にも、……勿論、フィディスにも迷惑かけちゃってるよね」
「しかし、エミュからはお前が治癒魔法を使ったと聞いたぞ」
「あんなのただの偶然だよ。たまたまって事もあるじゃん?」
希空は大きな背伸びをし、ため息をつくと、大の字になりながら、木陰に寝っ転がった。フィディスは幹に凭れ、片足を伸ばして、地べたに座った。
「あーっ、ここは落ち着くね。寝ちゃいそう」
「ここは俺の思い出の場所だ」
「――えっ? そうなの?」
「俺の母親はアーデルハイト王国出身の聖女だった。母親は最果ての地にある聖樹の調査任務のために旅へ出た。その道中に、エルフ族で吟遊詩人の父親と恋に落ちた。そこで、俺が生まれた。調査任務が終わって、アーデルハイト王国へ帰還したが、国王から『子供を産んだ聖女は使い物にならない。家族もろとも処刑する』と言い渡され、母親は子供である俺を狼に託して、アラン様がいる孤児院に預けた。あれは八歳の頃だったと思う」
「……そんな事があったんだ」
「俺はアーデルハイト王国のやり方が気に食わなかった。いつか敵討ちを取るために、必死に鍛錬を重ね、今の騎士団へ入った。この世界には聖女と名乗る者は沢山いるが、そういう理不尽な事をする奴もいる。だから、お前に問う。いつか聖樹に関する任務を言い渡される。良いように使われる事もあるし、我慢しなければならない事だってある。それでも、お前は世の為人の為に身を投じる事が出来るか?」
フィディスは希空を真っ直ぐ見つめた。希空もいつかは聖女らしい任務をしなければならないと頭の片隅では思っていた。しかし、まともな力は皆無。自分がそんな場所に行っても、足手まといになるだけだと思った。
「……さっきも言ったけど、僕は『名ばかりの聖女』。いいや、そこらへんにいるような一般人と一緒。そんな大役なんて任されないよ」
「しかし、お前は『聖女の舞』を踊れた。あの時のお前は俺の母親と似ていた」
「それはたまたまだよ。似てただけで聖女とは限らないでしょ」
「エミュは言っていた。お前こそが真の聖女だと。今は力が無くても、いつか開花する。エミュも俺もそう思っている。だから、お前にこれを渡す」
希空は何だろうと思い、起き上がった。フィディスはポケットからネックレスのようなものを出すと、希空の左手を取り、ブレスレットを着けた。太陽系八惑星を天然石でイメージしたもので、ネックレスにも出来るタイプの三連ブレスレットだった。そして、太陽モチーフの金色のチャームが小さくついていた。
「えっ、えっ、えっ! ちょ、ちょっと待って! このブレスレット、どうしたの?」
「母親が作ったものだ。お前にやる」
「えっ! 悪いって! だって、これはフィディスのお母さんが作ったものでしょ? 要するに、フィディスの形見でしょ? そんなの受け取れないよ」
「母親から『いつか心から守りたいと思う人に巡り合えたら、これを渡せ』と言われた。だから、お前にやる。俺が持っていても意味がない」
「でも、急にそんな事言われても……」
今まで見た事がないデザインの三連ブレスレットだけある事とフィディスの形見である事もあり、希空は大切そうに手を添え、眺めた。しかし、自分が本当に貰っていいのか分からず、希空は困り果てた。希空はブレスレットを外して、フィディスに返そうと考えていた時、いつの間にかフィディスの大きな体に包み込まれていた。
「――っ、次は、な、なに?」
「お前を護衛するのが俺の仕事だ。だから、お前だけは絶対に死なせはしない。よく分からんが、胸騒ぎがする。悪い事が起こる予感がする」
「悪い事が起こる予感……?」
「ああ、よく分からんが、風がそう囁く」
「そっか……。でも、大丈夫だよ。なんとかなるでしょ。それより、そろそろ孤児院へ行かないと、子供達がお腹空かせて待ってるかも」
二人は馬に乗り、来た道を戻り、孤児院へ辿り着いた。馬の鳴き声が聞こえると、子供達は孤児院の中から飛び出し、馬から降りた二人に抱きついた。子供達は怒りながらも、二人が来た事を何より喜んでいた。フィディスはヘンリーを馬留めに繋いだ。
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