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第三章:Side Shizuku <友を助けるための決心>
3-2:俺も現実世界からログアウト
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上司にとって、自分は『都合の良い男』だったし、自分も誰かと寝れればいいと思ってたが、まさかあんなに執拗に嫌がらせをしてくるとは、雫も思ってもいなかった。きっとさっさと辞めて欲しかったのだろう。前から会社には不満があったし、転職するつもりだったし、もう退職届を出した以上、もうそんな事どうでも良くなった。
スマホのアラームがいつもの起床時間を知らせる。カーテンの隙間から太陽の光が射し込み、雀達が楽しそうに鳴いている。それをぼんやり確かめながら、「そう言えば、もう辞めたんだった」と思い返し、アラームを消すとともに、設定もリセットした。そして、大きなため息をつき、再び横になった。
「はぁ……。就職活動しないとなぁ。次は、『まともな男』がいる職場がいいなぁ。ってか、職場で探すから、危ないんだよ。職場外で作ってもいいけど、大型犬みたいなわんこ系男子がいい。今はとりあえず癒しが欲しい。…………とりあえずゲームしよ」
雫は値引きされたパン数個を机に並べると、ゲーミングチェアにドカッと座った。何をするにも、ため息を出てしまう。Esperanzaを起動し、ログインした。いつもは仕事終わりの夜にインしていた事が多かったが、昼の時間帯でもそれなりにプレイヤーがいて、ロビーで色々と話していた。
フレンドリストを見てると、レイスと筋肉バカの二人が近くにいたため、個別チャットを投げた。いつものように、パーティーチャットに変え、酒場の隅の席でリアルの話をした。
「上司との不倫がバレてさ、そしたら、ストレスを俺に向けてきて、執拗な嫌がらせするから、決定的な瞬間を取って、密告メールと一緒に、課長に叩きつけてやった。そしたら、自己管理がなってないって言われてね、腹が立ったから、課長が若手社員とかの入退勤を勝手に改ざんしてたのをそこで暴露して、退職届をその場で書いて提出して、ハラスメント委員会に証拠を全て整えて、突き出した。我ながら、クソ笑える」
「情報過多で草生えるんですけど! 雫さん、会社辞めちゃったんですか。……マジで笑える」
「そんな会社は徐々に事業成績落ちて、潰れるから大丈夫よ! レイスは経験済みよ。倒産した日に会社看板の前で満面の笑みで記念撮影したもん」
画面出てくるチャットを読んで、雫は腹を抱えて、笑った。笑い終わると、ふと希空の顔が浮かんだ。丁度良いタイミングだと思い、二人に希空の様子を聞いてみた。
「希空くん? ああ、テネブリスの杖の子か。一週間以上はログインしてないんじゃない?」
「頑張って、強化素材探すんだ! って張り切ってたのにね」
「そっか……。ログインしてないか」
念のため、雫はフレンドリストを見ると、希空のログイン状態が『最終ログイン七日以上前』と表示されていた。そして、スマホでメッセージアプリを開き、希空とのトーク履歴を遡った。まだ半信半疑な雫は二人に相談した。
「ここからは真面目な話なんだけど、なんでも願いが叶う魔法陣って知ってる?」
「それは知らないけど、最近話題になってる謎の失踪事件。魔法陣が書かれた紙があったって話だよ」
「え、検索すれば出てくる?」
「『高校生 失踪 魔法陣』で探せば出てくると思うよ」
雫は言われた通りに、ネット検索した。もっとディープな情報が無いか調べた。そして、とあるまとめ記事に辿り着いた。そこには、名前が公開されており、どこから引っ張って来たのか、目線入りの写真があった。推定される失踪日時は希空と最後にメッセージした後だった。場所的にもその失踪者は希空だと確信した。
肝心の魔法陣は『枕の下に魔法陣があったと書かれていたが、証拠品押収時に何故か消失した』と書かれていた。
(あれは迷信じゃなくて、ガチもんじゃないか……)
「ごめん、用事思い出したから、当分ログイン出来ない」
「はいー。希空君が無事だといいねぇ」
「そうだね。じゃ、お疲れ様」
雫は二人に別れを告げ、ゲームからログアウトした。そして、以前、希空がパソコンであのサイトを開いていた事を思い出し、閲覧履歴を片っ端から調べた。
「あった……。謎解き難しそうだったから、俺でも解けるかな?」
雫は不安になりながら、謎解きに挑戦した。時間はかかったが、あの魔法陣が書かれた最後のページに辿り着く事が出来た。
「よし、サイトに書かれた通りにやってみよう」
雫は血を出さないといけないのに、少し抵抗があった。果物ナイフを持ち、一度深呼吸して、傷を作った。傷から滲んでくる血を見て、希空がこの魔法陣に本当に命を賭けていたのがなんとなく分かった。
雫は手順通りにやった。あとは、枕の下に入れるだけだ。
「もう後戻り出来ないな。……ま、もういっか。異世界で幸せになればいい訳だし。それと希空を助けてあげられなかった事が一番心残りだし」
雫はパソコンとスマホのデータを削除した。削除画面を見ながら、希空は一体どういう気持ちだったのだろうかと雫は思った。
そして、仮に同じ世界に行けた場合を考えて、リアルで会った時に買ったイニシャルキーホルダーを念のため、ポケットに入れた。
「よし、これで大丈夫なはず。正直、怖いけど、未練はないし、希空にまた会えるのなら、それでいい。……必ずしも、希空がいる世界に行けるとは限らないけど」
雫は枕の下に魔法陣が書かれた紙を入れ、布団へ入った。そして、大きく深呼吸した。
「希空と同じ世界へ行って、希空を助ける! あと、あわよくば犬みたいな彼氏が出来ますように! お願いします!」
雫は願いを言うと、目を瞑った。心臓の鼓動が早くなっている気がしたが、「落ち着け」と何度も自分に言い聞かせた。願い事を頭の中で想像しながら、雫は眠りについた。
スマホのアラームがいつもの起床時間を知らせる。カーテンの隙間から太陽の光が射し込み、雀達が楽しそうに鳴いている。それをぼんやり確かめながら、「そう言えば、もう辞めたんだった」と思い返し、アラームを消すとともに、設定もリセットした。そして、大きなため息をつき、再び横になった。
「はぁ……。就職活動しないとなぁ。次は、『まともな男』がいる職場がいいなぁ。ってか、職場で探すから、危ないんだよ。職場外で作ってもいいけど、大型犬みたいなわんこ系男子がいい。今はとりあえず癒しが欲しい。…………とりあえずゲームしよ」
雫は値引きされたパン数個を机に並べると、ゲーミングチェアにドカッと座った。何をするにも、ため息を出てしまう。Esperanzaを起動し、ログインした。いつもは仕事終わりの夜にインしていた事が多かったが、昼の時間帯でもそれなりにプレイヤーがいて、ロビーで色々と話していた。
フレンドリストを見てると、レイスと筋肉バカの二人が近くにいたため、個別チャットを投げた。いつものように、パーティーチャットに変え、酒場の隅の席でリアルの話をした。
「上司との不倫がバレてさ、そしたら、ストレスを俺に向けてきて、執拗な嫌がらせするから、決定的な瞬間を取って、密告メールと一緒に、課長に叩きつけてやった。そしたら、自己管理がなってないって言われてね、腹が立ったから、課長が若手社員とかの入退勤を勝手に改ざんしてたのをそこで暴露して、退職届をその場で書いて提出して、ハラスメント委員会に証拠を全て整えて、突き出した。我ながら、クソ笑える」
「情報過多で草生えるんですけど! 雫さん、会社辞めちゃったんですか。……マジで笑える」
「そんな会社は徐々に事業成績落ちて、潰れるから大丈夫よ! レイスは経験済みよ。倒産した日に会社看板の前で満面の笑みで記念撮影したもん」
画面出てくるチャットを読んで、雫は腹を抱えて、笑った。笑い終わると、ふと希空の顔が浮かんだ。丁度良いタイミングだと思い、二人に希空の様子を聞いてみた。
「希空くん? ああ、テネブリスの杖の子か。一週間以上はログインしてないんじゃない?」
「頑張って、強化素材探すんだ! って張り切ってたのにね」
「そっか……。ログインしてないか」
念のため、雫はフレンドリストを見ると、希空のログイン状態が『最終ログイン七日以上前』と表示されていた。そして、スマホでメッセージアプリを開き、希空とのトーク履歴を遡った。まだ半信半疑な雫は二人に相談した。
「ここからは真面目な話なんだけど、なんでも願いが叶う魔法陣って知ってる?」
「それは知らないけど、最近話題になってる謎の失踪事件。魔法陣が書かれた紙があったって話だよ」
「え、検索すれば出てくる?」
「『高校生 失踪 魔法陣』で探せば出てくると思うよ」
雫は言われた通りに、ネット検索した。もっとディープな情報が無いか調べた。そして、とあるまとめ記事に辿り着いた。そこには、名前が公開されており、どこから引っ張って来たのか、目線入りの写真があった。推定される失踪日時は希空と最後にメッセージした後だった。場所的にもその失踪者は希空だと確信した。
肝心の魔法陣は『枕の下に魔法陣があったと書かれていたが、証拠品押収時に何故か消失した』と書かれていた。
(あれは迷信じゃなくて、ガチもんじゃないか……)
「ごめん、用事思い出したから、当分ログイン出来ない」
「はいー。希空君が無事だといいねぇ」
「そうだね。じゃ、お疲れ様」
雫は二人に別れを告げ、ゲームからログアウトした。そして、以前、希空がパソコンであのサイトを開いていた事を思い出し、閲覧履歴を片っ端から調べた。
「あった……。謎解き難しそうだったから、俺でも解けるかな?」
雫は不安になりながら、謎解きに挑戦した。時間はかかったが、あの魔法陣が書かれた最後のページに辿り着く事が出来た。
「よし、サイトに書かれた通りにやってみよう」
雫は血を出さないといけないのに、少し抵抗があった。果物ナイフを持ち、一度深呼吸して、傷を作った。傷から滲んでくる血を見て、希空がこの魔法陣に本当に命を賭けていたのがなんとなく分かった。
雫は手順通りにやった。あとは、枕の下に入れるだけだ。
「もう後戻り出来ないな。……ま、もういっか。異世界で幸せになればいい訳だし。それと希空を助けてあげられなかった事が一番心残りだし」
雫はパソコンとスマホのデータを削除した。削除画面を見ながら、希空は一体どういう気持ちだったのだろうかと雫は思った。
そして、仮に同じ世界に行けた場合を考えて、リアルで会った時に買ったイニシャルキーホルダーを念のため、ポケットに入れた。
「よし、これで大丈夫なはず。正直、怖いけど、未練はないし、希空にまた会えるのなら、それでいい。……必ずしも、希空がいる世界に行けるとは限らないけど」
雫は枕の下に魔法陣が書かれた紙を入れ、布団へ入った。そして、大きく深呼吸した。
「希空と同じ世界へ行って、希空を助ける! あと、あわよくば犬みたいな彼氏が出来ますように! お願いします!」
雫は願いを言うと、目を瞑った。心臓の鼓動が早くなっている気がしたが、「落ち着け」と何度も自分に言い聞かせた。願い事を頭の中で想像しながら、雫は眠りについた。
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