9 / 117
第一章:苦痛な日々からの脱却
1-8:願いが何でも叶う魔法陣とは
しおりを挟む
二人はコンビニ弁当で晩御飯を済ませると、雫は希空に着替えのスウェットを渡した。雫が希空にシャワーへ入ってくるように言うと、希空はキョトンとした顔で雫を見た。
「一緒に入らないんですか?」
「なんで一緒に入るんだよ。俺の気持ちにもなってみろ」
「そんな照れなくてもいいじゃないですかぁ」
希空がニヤニヤしながら、雫を揶揄うと、雫は頬を真っ赤にし、引き出しから出したバスタオルを希空に向かって投げた。希空はバスタオルを上手くキャッチすると、ほくそ笑み、一人でシャワーに入った。その後、雫もシャワーを浴び、タオルで髪を乾かしながら、ソファで寛ぐ希空の隣にドカッと座った。
「なんか自分の家に誰かがいるっていいもんだな。弟がいたら、こんな感じなのかなぁ?」
「どうなんですかね? 僕は一人っ子なので、よく分からないですけど。それより、雫さんのパソコン借りてもいいですか?」
「あぁ、別に構わないけど」
雫はデスクトップパソコンを起動させ、ゲーミングチェアに座るように希空を誘導した。希空はブラウザを開くと、スマホを見ながら、URLを打ち込んで、あるサイトへアクセスした。ブラウザは真っ白で何も表示されていなかった。希空はボソボソと独り言を言いながら、その何も表示されていないサイトを覗くように調べていた。数分後、希空が何かを発見し、クリックをした。クリックした先のページには謎解きのようなものが書かれていた。
「なんだ? このサイト。随分怪しいけど……。まさか変なウイルスとか入ってんじゃないだろうな?」
「ウイルスとかないですよ。……あっと、これはこうして、この暗号はこう――」
雫は自分のパソコンがクラッシュしたりしないだろうかと冷や冷やした。そんな心配になっている雫を尻目に、希空は順調に謎を解いていき、最後の謎解きを終えると、画面が切り替わり、血の色に近い色で描かれた魔法陣が出ていた。雫はなんだか見ているだけで胸がゾワゾワするような気分になった。
「おい、なんか気味悪いぞ。……貴方の願いを何でも叶えますだと? 完全にやべぇサイトじゃねぇか」
「――ちょ、ちょっと待ってください!」
雫が希空からマウスを奪うと、そのサイトを閉じようとした。しかし、希空は必死に雫の腕を握り、クリックさせないように制止した。必死に制止する希空に呆れ、雫はマウスから手を離した。希空は手を合わせ、雫に謝った。
「これ、何でも願いを叶えてくれる魔法陣っていう噂です。真っ白な紙に自分の血を含ませた赤色のペンで、この魔法陣を書いて、枕の下に入れて、願いを思い浮かべながら寝ると、願いが叶うらしいんです!」
「本当かよ。ただの迷信じゃないのか? はぁ……、人のパソコンで何を調べるかと思ったら、こんな事かよ」
「そんな言い方しないで下さい! 雫さんなら分かって貰えると思ったのに!」
希空は声を少し荒げ、雫を涙を浮かべながら訴えた。雫はビックリして、慌てて希空を宥めた。こんな迷信じみた事に対して、こんなにも怒るのにはきっと何か理由があるのだろうと雫は思った。雫は希空にとりあえず事情を聞く事にした。
「……希空は、何を願いたいの?」
「僕は異世界へ行って、第二の人生を歩みたいです。色々ともう限界で死にたいなって思って、色々と調べていたら、このサイトを見つけたんです。自分でもこんなの嘘だってのは分かってます。でも、僕にとっては唯一の望みなので……」
「希空……」
「もし、これが本当だったら、僕は皆から崇められるような存在になって、自分の事を守ってくれる強い男の人と結ばれたいって願おうと思ってます。……ま、叶えばの話ですけど」
希空は必死に笑おうとしたが、うまく笑えず、頬に涙が流れていた。雫は希空をそっと抱き締めた。希空が希望と思っている事を馬鹿にしてしまい、雫は酷く反省した。もし、希空の願いが本当に叶って、希空が自分の世界からいなくなってしまう事はすごく辛い事だが、希空にとっては幸せであり、出来れば叶って欲しいと雫は心の中で思った。
「今日は一緒のベッドで寝よう。やましい事はしない。……ただ一緒に寝よう」
「……はい。すみません、初対面なのに、こんな取り乱してしまって」
「ううん、気にしないで。ほら、こっちおいで」
雫はベッドへ入ると、希空を隣に来るように誘った。希空は少し恥ずかしがりながら、ベッドへ入ると、雫の胸に顔を埋めた。雫は希空の体を引き寄せるように、腕を回した。
「雫さんがお兄ちゃんだったら、こんな感じなのかな?」
「さぁ、どうだろね……」
「凄く安心します。……ありがとうございます。雫さんに出会えて、本当に良かったです」
「そんな事言うなよ」
二人はお互いの温もりを感じながら、寄り添うように寝た。希空の天使のような寝顔を見て、雫は希空の髪を優しく撫でた。一度も染めた事が無いような綺麗な黒髪で、サラサラして気持ちが良い。
「でも、なんで俺なんだろう? こんなに素直で可愛いのに、神様は一体何をしてるんだか……」
雫は心がモヤモヤするような気がして、ため息をついた。自分に何か出来ないかを考えているうちに、雫も深い眠りについた。
「一緒に入らないんですか?」
「なんで一緒に入るんだよ。俺の気持ちにもなってみろ」
「そんな照れなくてもいいじゃないですかぁ」
希空がニヤニヤしながら、雫を揶揄うと、雫は頬を真っ赤にし、引き出しから出したバスタオルを希空に向かって投げた。希空はバスタオルを上手くキャッチすると、ほくそ笑み、一人でシャワーに入った。その後、雫もシャワーを浴び、タオルで髪を乾かしながら、ソファで寛ぐ希空の隣にドカッと座った。
「なんか自分の家に誰かがいるっていいもんだな。弟がいたら、こんな感じなのかなぁ?」
「どうなんですかね? 僕は一人っ子なので、よく分からないですけど。それより、雫さんのパソコン借りてもいいですか?」
「あぁ、別に構わないけど」
雫はデスクトップパソコンを起動させ、ゲーミングチェアに座るように希空を誘導した。希空はブラウザを開くと、スマホを見ながら、URLを打ち込んで、あるサイトへアクセスした。ブラウザは真っ白で何も表示されていなかった。希空はボソボソと独り言を言いながら、その何も表示されていないサイトを覗くように調べていた。数分後、希空が何かを発見し、クリックをした。クリックした先のページには謎解きのようなものが書かれていた。
「なんだ? このサイト。随分怪しいけど……。まさか変なウイルスとか入ってんじゃないだろうな?」
「ウイルスとかないですよ。……あっと、これはこうして、この暗号はこう――」
雫は自分のパソコンがクラッシュしたりしないだろうかと冷や冷やした。そんな心配になっている雫を尻目に、希空は順調に謎を解いていき、最後の謎解きを終えると、画面が切り替わり、血の色に近い色で描かれた魔法陣が出ていた。雫はなんだか見ているだけで胸がゾワゾワするような気分になった。
「おい、なんか気味悪いぞ。……貴方の願いを何でも叶えますだと? 完全にやべぇサイトじゃねぇか」
「――ちょ、ちょっと待ってください!」
雫が希空からマウスを奪うと、そのサイトを閉じようとした。しかし、希空は必死に雫の腕を握り、クリックさせないように制止した。必死に制止する希空に呆れ、雫はマウスから手を離した。希空は手を合わせ、雫に謝った。
「これ、何でも願いを叶えてくれる魔法陣っていう噂です。真っ白な紙に自分の血を含ませた赤色のペンで、この魔法陣を書いて、枕の下に入れて、願いを思い浮かべながら寝ると、願いが叶うらしいんです!」
「本当かよ。ただの迷信じゃないのか? はぁ……、人のパソコンで何を調べるかと思ったら、こんな事かよ」
「そんな言い方しないで下さい! 雫さんなら分かって貰えると思ったのに!」
希空は声を少し荒げ、雫を涙を浮かべながら訴えた。雫はビックリして、慌てて希空を宥めた。こんな迷信じみた事に対して、こんなにも怒るのにはきっと何か理由があるのだろうと雫は思った。雫は希空にとりあえず事情を聞く事にした。
「……希空は、何を願いたいの?」
「僕は異世界へ行って、第二の人生を歩みたいです。色々ともう限界で死にたいなって思って、色々と調べていたら、このサイトを見つけたんです。自分でもこんなの嘘だってのは分かってます。でも、僕にとっては唯一の望みなので……」
「希空……」
「もし、これが本当だったら、僕は皆から崇められるような存在になって、自分の事を守ってくれる強い男の人と結ばれたいって願おうと思ってます。……ま、叶えばの話ですけど」
希空は必死に笑おうとしたが、うまく笑えず、頬に涙が流れていた。雫は希空をそっと抱き締めた。希空が希望と思っている事を馬鹿にしてしまい、雫は酷く反省した。もし、希空の願いが本当に叶って、希空が自分の世界からいなくなってしまう事はすごく辛い事だが、希空にとっては幸せであり、出来れば叶って欲しいと雫は心の中で思った。
「今日は一緒のベッドで寝よう。やましい事はしない。……ただ一緒に寝よう」
「……はい。すみません、初対面なのに、こんな取り乱してしまって」
「ううん、気にしないで。ほら、こっちおいで」
雫はベッドへ入ると、希空を隣に来るように誘った。希空は少し恥ずかしがりながら、ベッドへ入ると、雫の胸に顔を埋めた。雫は希空の体を引き寄せるように、腕を回した。
「雫さんがお兄ちゃんだったら、こんな感じなのかな?」
「さぁ、どうだろね……」
「凄く安心します。……ありがとうございます。雫さんに出会えて、本当に良かったです」
「そんな事言うなよ」
二人はお互いの温もりを感じながら、寄り添うように寝た。希空の天使のような寝顔を見て、雫は希空の髪を優しく撫でた。一度も染めた事が無いような綺麗な黒髪で、サラサラして気持ちが良い。
「でも、なんで俺なんだろう? こんなに素直で可愛いのに、神様は一体何をしてるんだか……」
雫は心がモヤモヤするような気がして、ため息をついた。自分に何か出来ないかを考えているうちに、雫も深い眠りについた。
0
お気に入りに追加
127
あなたにおすすめの小説

【完結】俺の身体の半分は糖分で出来ている!? スイーツ男子の異世界紀行
うずみどり
BL
異世界に転移しちゃってこっちの世界は甘いものなんて全然ないしもう絶望的だ……と嘆いていた甘党男子大学生の柚木一哉(ゆのきいちや)は、自分の身体から甘い匂いがすることに気付いた。
(あれ? これは俺が大好きなみよしの豆大福の匂いでは!?)
なんと一哉は気分次第で食べたことのあるスイーツの味がする身体になっていた。
甘いものなんてろくにない世界で狙われる一哉と、甘いものが嫌いなのに一哉の護衛をする黒豹獣人のロク。
二人は一哉が狙われる理由を無くす為に甘味を探す旅に出るが……。
《人物紹介》
柚木一哉(愛称チヤ、大学生19才)甘党だけど肉も好き。一人暮らしをしていたので簡単な料理は出来る。自分で作れるお菓子はクレープだけ。
女性に「ツルツルなのはちょっと引くわね。男はやっぱりモサモサしてないと」と言われてこちらの女性が苦手になった。
ベルモント・ロクサーン侯爵(通称ロク)黒豹の獣人。甘いものが嫌い。なので一哉の護衛に抜擢される。真っ黒い毛並みに見事なプルシアン・ブルーの瞳。
顔は黒豹そのものだが身体は二足歩行で、全身が天鵞絨のような毛に覆われている。爪と牙が鋭い。
※)こちらはムーンライトノベルズ様にも投稿しております。
※)Rが含まれる話はタイトルに記載されています。

女神の間違いで落とされた、乙女ゲームの世界でオレは愛を手に入れる。
にのまえ
BL
バイト帰り、事故現場の近くを通ったオレは見知らぬ場所と女神に出会った。その女神は間違いだと気付かずオレを異世界へと落とす。
オレが落ちた異世界は、改変された獣人の世界が主体の乙女ゲーム。
獣人?
ウサギ族?
性別がオメガ?
訳のわからない異世界。
いきなり森に落とされ、さまよった。
はじめは、こんな世界に落としやがって! と女神を恨んでいたが。
この異世界でオレは。
熊クマ食堂のシンギとマヤ。
調合屋のサロンナばあさん。
公爵令嬢で、この世界に転生したロッサお嬢。
運命の番、フォルテに出会えた。
お読みいただきありがとうございます。
タイトル変更いたしまして。
改稿した物語に変更いたしました。
【完結】帝国滅亡の『大災厄』、飼い始めました
綾雅(ヤンデレ攻略対象、電子書籍化)
ファンタジー
大陸を制覇し、全盛を極めたアティン帝国を一夜にして滅ぼした『大災厄』―――正体のわからぬ大災害の話は、御伽噺として世に広まっていた。
うっかり『大災厄』の正体を知った魔術師――ルリアージェ――は、大陸9つの国のうち、3つの国から追われることになる。逃亡生活の邪魔にしかならない絶世の美形を連れた彼女は、徐々に覇権争いに巻き込まれていく。
まさか『大災厄』を飼うことになるなんて―――。
真面目なようで、不真面目なファンタジーが今始まる!
【同時掲載】アルファポリス、カクヨム、エブリスタ、小説家になろう
※2022/05/13 第10回ネット小説大賞、一次選考通過
※2019年春、エブリスタ長編ファンタジー特集に選ばれました(o´-ω-)o)ペコッ

聖獣王~アダムは甘い果実~
南方まいこ
BL
日々、慎ましく過ごすアダムの元に、神殿から助祭としての資格が送られてきた。神殿で登録を得た後、自分の町へ帰る際、乗り込んだ馬車が大規模の竜巻に巻き込まれ、アダムは越えてはいけない国境を越えてしまう。
アダムが目覚めると、そこはディガ王国と呼ばれる獣人が暮らす国だった。竜巻により上空から落ちて来たアダムは、ディガ王国を脅かす存在だと言われ処刑対象になるが、右手の刻印が聖天を示す文様だと気が付いた兵士が、この方は聖天様だと言い、聖獣王への貢ぎ物として捧げられる事になった。
竜巻に遭遇し偶然ここへ投げ出されたと、何度説明しても取り合ってもらえず。自分の家に帰りたいアダムは逃げ出そうとする。
※私の小説で「大人向け」のタグが表示されている場合、性描写が所々に散りばめられているということになります。タグのついてない小説は、その後の二人まで性描写はありません
【完結】転生して妖狐の『嫁』になった話
那菜カナナ
BL
【お茶目な挫折過去持ち系妖狐×努力家やり直し系モフリストDK】
トラック事故により、日本の戦国時代のような世界に転生した仲里 優太(なかざと ゆうた)は、特典により『妖力供給』の力を得る。しかしながら、その妖力は胸からしか出ないのだという。
「そう難しく考えることはない。ようは長いものに巻かれれば良いのじゃ。さすれば安泰間違いなしじゃ」
「……それじゃ前世(まえ)と変わらないじゃないですか」
他人の顔色ばかり伺って生きる。そんな自分を変えたいと意気込んでいただけに落胆する優太。
そうこうしている内に異世界へ。早々に侍に遭遇するも妖力持ちであることを理由に命を狙われてしまう。死を覚悟したその時――銀髪の妖狐に救われる。
彼の名は六花(りっか)。事情を把握した彼は奇天烈な優太を肯定するばかりか、里の維持のために協力をしてほしいと願い出てくる。
里に住むのは、人に思い入れがありながらも心に傷を負わされてしまった妖達。六花に協力することで或いは自分も変われるかもしれない。そんな予感に胸を躍らせた優太は妖狐・六花の手を取る。
★表紙イラストについて★
いちのかわ様に描いていただきました!
恐れ入りますが無断転載はご遠慮くださいm(__)m
いちのかわ様へのイラスト発注のご相談は、
下記サイトより行えます(=゚ω゚)ノ
https://coconala.com/services/248096
Switch!〜僕とイケメンな地獄の裁判官様の溺愛異世界冒険記〜
天咲 琴葉
BL
幼い頃から精霊や神々の姿が見えていた悠理。
彼は美しい神社で、家族や仲間達に愛され、幸せに暮らしていた。
しかし、ある日、『燃える様な真紅の瞳』をした男と出逢ったことで、彼の運命は大きく変化していく。
幾重にも襲い掛かる運命の荒波の果て、悠理は一度解けてしまった絆を結び直せるのか――。
運命に翻弄されても尚、出逢い続ける――宿命と絆の和風ファンタジー。
Re:Monster(リモンスター)――怪物転生鬼――
金斬 児狐
ファンタジー
ある日、優秀だけど肝心な所が抜けている主人公は同僚と飲みに行った。酔っぱらった同僚を仕方無く家に運び、自分は飲みたらない酒を買い求めに行ったその帰り道、街灯の下に静かに佇む妹的存在兼ストーカーな少女と出逢い、そして、満月の夜に主人公は殺される事となった。どうしようもないバッド・エンドだ。
しかしこの話はそこから始まりを告げる。殺された主人公がなんと、ゴブリンに転生してしまったのだ。普通ならパニックになる所だろうがしかし切り替えが非常に早い主人公はそれでも生きていく事を決意。そして何故か持ち越してしまった能力と知識を駆使し、弱肉強食な世界で力強く生きていくのであった。
しかし彼はまだ知らない。全てはとある存在によって監視されているという事を……。
◆ ◆ ◆
今回は召喚から転生モノに挑戦。普通とはちょっと違った物語を目指します。主人公の能力は基本チート性能ですが、前作程では無いと思われます。
あと日記帳風? で気楽に書かせてもらうので、説明不足な所も多々あるでしょうが納得して下さい。
不定期更新、更新遅進です。
話数は少ないですが、その割には文量が多いので暇なら読んでやって下さい。
※ダイジェ禁止に伴いなろうでは本編を削除し、外伝を掲載しています。
【完結】討伐される魔王に転生したので世界平和を目指したら、勇者に溺愛されました
じゅん
BL
人間領に進撃許可を出そうとしていた美しき魔王は、突如、前世の記憶を思い出す。
「ここ、RPGゲームの世界じゃん! しかもぼく、勇者に倒されて死んじゃうんですけど!」
ぼくは前世では病弱で、18歳で死んでしまった。今度こそ長生きしたい!
勇者に討たれないためには「人と魔族が争わない平和な世の中にすればいい」と、魔王になったぼくは考えて、勇者に協力してもらうことにした。本来は天敵だけど、勇者は魔族だからって差別しない人格者だ。
勇者に誠意を試されるものの、信頼を得ることに成功!
世界平和を進めていくうちに、だんだん勇者との距離が近くなり――。
※注:
R15の回には、小見出しに☆、
R18の回には、小見出しに★をつけています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる