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第一章:苦痛な日々からの脱却
1-1:オンゲ初心者には優しく!丁寧に!
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今日は最悪だ。雫はため息をつき、いつも仕事帰りに立ち寄るコンビニで缶チューハイを買い、家路についた。
部屋の電気をつけ、パソコンを起動し、ゲーミングチェアにドカッと座り、缶チューハイを開け、グイッと飲むのが雫にとって至福のひと時だ。
「くぅーっ! 仕事終わりの酒はうめぇ! マジであのクソ上司許さねぇ!」
媚を売って、奥さんとセックスレスだからという理由で、自分の体を貸してあげていた上司が雫に仕事のミスを擦り付けたのだ。これで五回目だ。雫は我慢ならず、上司にミスを指摘した。上司は逆上し、声を荒らげて、雫を指差して、『富塚 雫は誰とでも寝る男』『枕営業をして、成績を上げている』などと職場で言い放ったのだ。雫は思い出しただけで苛立ちが募り、缶を持つ手に力が入り、ベコッと凹む音をさせた。
「他の先輩が間に入ってくれたから、良かったけど、こっちは体まで張って、仕事してるって言うのに。はぁ……、今日も皆にチヤホヤされますかぁ」
雫はEsperanzaを起動し、ログインした。Esperanzaは今や全世界で大人気のオープンワールドのオンラインゲームだ。その中でも、雫は超有名プレイヤーとして名を知られている。交流サイトでキャラクターのスクリーンショットを投稿するだけでお気に入り登録数が瞬く間に一万以上いくのだ。プレイスキルも高く、パーティを組みたいと、雫の周りにはいつもファンが集まる。
しかし、誰にも言えない秘密がある。それは、雫はリアルでは男、ゲーム内では女性キャラクターでプレイしているのだ。あえて露出度の少な目な服を着て、清楚キャラを演じている。
「雫たん、雫たん! 今日も素敵なお召し物でござる。こ、今回出た新コスも似合いそうでござる。も、もし良かったら、僕からプレゼントしても良いでござるか?」
「そういうのは私じゃなくて、好きな人にしてあげないとダメだよ。雫は自分で買うから大丈夫だよ。いつも気にかけてくれて、ありがとう」
可愛いモーションを使い、興奮している豚どもを黙らせるはずが、余計にブヒブヒと言わせてしまった。雫はチャットログを見ながら、爆笑した。
「俺の事知ったら、こいつらはどんな気持ちになるんだろ? それ考えただけで笑える。さ、今日も適当にデイリーとかやるかぁ」
雫は可愛い豚どもと別れ、可愛い新人プレイヤーがいないか、低レベルのダンジョンや拠点へテレポートした。雫はティーチャーの称号を持っており、新人プレイヤーを指導するのが好きだ。実際に、多くの新人を導いてきたし、神対応と言われる程だ。
「ん? あそこで揉めてる? 流石に全体チャットで垂れ流しはまずいでしょ」
雫はこっそりと事件が起きている場所へ向かった。一人は初心者マークがついたプレイヤーで、他は一般プレイヤー三人だ。チャットで新人プレイヤーに対して、暴言にも取れるような発言が聞こえたため、雫はその話に割って入った。
「あの、全体チャットで新人プレイヤーを虐めるのはどうかと思います! 通報しますよ!」
「はぁ? なんだよ、お前――」
「おい! この人は有名プレイヤーの雫さんだぞ」
「ヤッベ、逃げようぜ」
「――ちょ、ちょっと待ちなさいよ!」
新人プレイヤーに暴言を吐いていた三人は逃げるように、その場から去っていった。雫は新人プレイヤーに歩み寄り、手を差し伸べるモーションをした。
「大丈夫ですか?」
「あ、ありがとうございます」
「名前はなんて呼べばいい?」
「希空です」
「私は雫。えっと……、ここだとあれだから、ちょっと移動しましょ」
「はい」
二人がいる場所はダンジョンの出入口で、全体チャットの内容を聞きつけ、野次馬のように他プレイヤー達がいたため、雫は希空と一緒にある場所へテレポートした。
「ここなら誰もいないし、敵も湧かないし、大丈夫かな」
「すみません。ありがとうございます。……それにしても、凄い素敵な場所ですね!」
「うん、私のお気に入りの場所」
二人がテレポートした場所はダンジョンや拠点から離れた人気のない断崖絶壁の上だった。ここはゲーム内では、夜這い星の崖と呼ばれている。そこからは海が見渡せ、満天の星空が広がっていた。二人は崖に腰掛け、さざ波の音を聴いた。少しの沈黙ののち、雫は希空に事情を聞いた。
「なんか結構言われてたみたいだけど、何かあったの? もし良かったら、聞かせて」
「……実は最近プレイを始めたばかりで。元々は魔法職をやってたんですけど、近接職にも手を出してみようかなと思って、野良パーティーに入ったんですけど、ヘイト管理が出来なくて、ボッコボコにされちゃって」
「なるほどね」
「やっぱり、魔法職に戻ろうかなぁ……」
希空の話を聞きながら、雫は自分もそんな時期があったなと深く頷いた。
「フレンドとかとパーティー組んだりしないの?」
「……実はフレンドがいなくて。パーティー募集しても海外のプレイヤーさんだったり、指示してくる人ばかりで、……正直、怖くて」
雫は周囲のキャラクター表示を出し、希空を選んで、フレンド申請をした。希空は戸惑った様子だったが、フレンド申請の承認をしてくれた。
「えっ! 全職オールカンスト! あ、あの……本当にいいんですか?」
「そんなの関係ないよ! 希空さんとは今からフレンド! 私はどのクラスも得意だし、練習も付き合うよ! これでも色んな人を育てたのよ」
「でも、ギルドとかグループとかそういう勧誘あるんですよね? ……前にそう言う人に出くわした事あって」
「無い無い! 私はギルドにもグループにも入ってないから! そう言うの面倒じゃん? 気楽に冒険したいじゃん?」
希空は雫の言葉に心を熱くし、雫の自由気ままさに憧れを感じた。
部屋の電気をつけ、パソコンを起動し、ゲーミングチェアにドカッと座り、缶チューハイを開け、グイッと飲むのが雫にとって至福のひと時だ。
「くぅーっ! 仕事終わりの酒はうめぇ! マジであのクソ上司許さねぇ!」
媚を売って、奥さんとセックスレスだからという理由で、自分の体を貸してあげていた上司が雫に仕事のミスを擦り付けたのだ。これで五回目だ。雫は我慢ならず、上司にミスを指摘した。上司は逆上し、声を荒らげて、雫を指差して、『富塚 雫は誰とでも寝る男』『枕営業をして、成績を上げている』などと職場で言い放ったのだ。雫は思い出しただけで苛立ちが募り、缶を持つ手に力が入り、ベコッと凹む音をさせた。
「他の先輩が間に入ってくれたから、良かったけど、こっちは体まで張って、仕事してるって言うのに。はぁ……、今日も皆にチヤホヤされますかぁ」
雫はEsperanzaを起動し、ログインした。Esperanzaは今や全世界で大人気のオープンワールドのオンラインゲームだ。その中でも、雫は超有名プレイヤーとして名を知られている。交流サイトでキャラクターのスクリーンショットを投稿するだけでお気に入り登録数が瞬く間に一万以上いくのだ。プレイスキルも高く、パーティを組みたいと、雫の周りにはいつもファンが集まる。
しかし、誰にも言えない秘密がある。それは、雫はリアルでは男、ゲーム内では女性キャラクターでプレイしているのだ。あえて露出度の少な目な服を着て、清楚キャラを演じている。
「雫たん、雫たん! 今日も素敵なお召し物でござる。こ、今回出た新コスも似合いそうでござる。も、もし良かったら、僕からプレゼントしても良いでござるか?」
「そういうのは私じゃなくて、好きな人にしてあげないとダメだよ。雫は自分で買うから大丈夫だよ。いつも気にかけてくれて、ありがとう」
可愛いモーションを使い、興奮している豚どもを黙らせるはずが、余計にブヒブヒと言わせてしまった。雫はチャットログを見ながら、爆笑した。
「俺の事知ったら、こいつらはどんな気持ちになるんだろ? それ考えただけで笑える。さ、今日も適当にデイリーとかやるかぁ」
雫は可愛い豚どもと別れ、可愛い新人プレイヤーがいないか、低レベルのダンジョンや拠点へテレポートした。雫はティーチャーの称号を持っており、新人プレイヤーを指導するのが好きだ。実際に、多くの新人を導いてきたし、神対応と言われる程だ。
「ん? あそこで揉めてる? 流石に全体チャットで垂れ流しはまずいでしょ」
雫はこっそりと事件が起きている場所へ向かった。一人は初心者マークがついたプレイヤーで、他は一般プレイヤー三人だ。チャットで新人プレイヤーに対して、暴言にも取れるような発言が聞こえたため、雫はその話に割って入った。
「あの、全体チャットで新人プレイヤーを虐めるのはどうかと思います! 通報しますよ!」
「はぁ? なんだよ、お前――」
「おい! この人は有名プレイヤーの雫さんだぞ」
「ヤッベ、逃げようぜ」
「――ちょ、ちょっと待ちなさいよ!」
新人プレイヤーに暴言を吐いていた三人は逃げるように、その場から去っていった。雫は新人プレイヤーに歩み寄り、手を差し伸べるモーションをした。
「大丈夫ですか?」
「あ、ありがとうございます」
「名前はなんて呼べばいい?」
「希空です」
「私は雫。えっと……、ここだとあれだから、ちょっと移動しましょ」
「はい」
二人がいる場所はダンジョンの出入口で、全体チャットの内容を聞きつけ、野次馬のように他プレイヤー達がいたため、雫は希空と一緒にある場所へテレポートした。
「ここなら誰もいないし、敵も湧かないし、大丈夫かな」
「すみません。ありがとうございます。……それにしても、凄い素敵な場所ですね!」
「うん、私のお気に入りの場所」
二人がテレポートした場所はダンジョンや拠点から離れた人気のない断崖絶壁の上だった。ここはゲーム内では、夜這い星の崖と呼ばれている。そこからは海が見渡せ、満天の星空が広がっていた。二人は崖に腰掛け、さざ波の音を聴いた。少しの沈黙ののち、雫は希空に事情を聞いた。
「なんか結構言われてたみたいだけど、何かあったの? もし良かったら、聞かせて」
「……実は最近プレイを始めたばかりで。元々は魔法職をやってたんですけど、近接職にも手を出してみようかなと思って、野良パーティーに入ったんですけど、ヘイト管理が出来なくて、ボッコボコにされちゃって」
「なるほどね」
「やっぱり、魔法職に戻ろうかなぁ……」
希空の話を聞きながら、雫は自分もそんな時期があったなと深く頷いた。
「フレンドとかとパーティー組んだりしないの?」
「……実はフレンドがいなくて。パーティー募集しても海外のプレイヤーさんだったり、指示してくる人ばかりで、……正直、怖くて」
雫は周囲のキャラクター表示を出し、希空を選んで、フレンド申請をした。希空は戸惑った様子だったが、フレンド申請の承認をしてくれた。
「えっ! 全職オールカンスト! あ、あの……本当にいいんですか?」
「そんなの関係ないよ! 希空さんとは今からフレンド! 私はどのクラスも得意だし、練習も付き合うよ! これでも色んな人を育てたのよ」
「でも、ギルドとかグループとかそういう勧誘あるんですよね? ……前にそう言う人に出くわした事あって」
「無い無い! 私はギルドにもグループにも入ってないから! そう言うの面倒じゃん? 気楽に冒険したいじゃん?」
希空は雫の言葉に心を熱くし、雫の自由気ままさに憧れを感じた。
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