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第2章:生きている実感と防衛機関『アイリス』という存在
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立川駅から三十分くらい歩いた閑静な住宅街に一際目立つ立派な屋敷がある。その屋敷こそが健人の実家だ。近未来的な住宅が並ぶ路地を進むと、大正古民家風な屋敷の塀が見えてきた。
「数年振りに帰る実家は外からどう見ても浮世離れというか、時がそこだけ止まっている感じだな」
屋敷は日本庭園がある大正古民家で文化財に値するものらしい。今の時代では数少ない人間のお手伝いさんや人間の庭師が定期的にメンテナンスをしてくれていた。昔、指定文化財の話が出たみたいだが、指定後は居住不可と市の担当職員に言われたため、父である真伍は憤怒し、床の間に飾ってあった模擬刀を振り回した過去がある。そして、父は老朽化を口実に大規模なリノベーションをして、職員を諦めさせた。
「あの時の父さんは般若のような形相だったな。まぁ、今でも厄介ジジイだけど。――そういえば、いつもは研究所で寝泊まりしているらしいけど、こんな厄災が起きたのだから、父さんも同じように実家へ戻ってきているのかな?」
父にだけはどうしても会いたくない。理由は単純で「厄介事に巻き込まれる」からだ。
健人は生理的嫌悪感を抱きながら、実家の長屋門の前に到着した。外観上目立った損傷は見えず、建物は無事のようで、健人はホッと胸を撫で下ろす。そして、インターホンを押す。インターホンが繋がったと思えば、母の取り乱した声が聞こえ、ガチャリと大きな音を立て突然切れ、健人は呆気にとられた。健人が開かない門の前で待っていると、息を切らしながら、自分の名を何度も叫ぶ母が瞳を潤ませて、門から出てきた。二人はお互いの無事が目視で確認出来て、嬉しさのあまり、震える体を強く抱き締め合った。
「健人! 無事だったのね! 本当に良かった! 怪我はしてない?」
「大丈夫だよ。母さんも無事で良かった。病院が退避区域に指定されちゃって、患者さんの広域搬送とかでバタついちゃって。……心配させちゃってごめんね」
「いいの、いいの。看護師は患者を守るのが第一優先だからね。でも、本当に生きていて良かった」
涙を拭いながらも笑顔を見せる母の姿に、健人は改めて自分は生きているんだと実感し、しみじみとした。屋敷に入ると、小さい頃にお世話になったお手伝いさんとその家族が温かく迎え入れてくれた。母に聞くと、都市部からの人口流入が想定以上に多く、避難所は定員を上回り、大変なことになっているらしい。そして、お手伝いさんとその家族が路頭に迷い、一縷の望みに賭ける思いでここを訪ねてきたという。
「健人お坊ちゃん、すっかり大きくなりましたね。旦那様がいらしたら、さぞお喜びになるでしょう」
「この年でお坊ちゃんはやめてよ。なんかむず痒いよ。――って、父さんはいないの?」
「立川駅の向こう側に広域防災基地があるでしょ? そこの研究所にいるわよ。お母さんもそこへ出向しないといけないの。本当に人使いが荒くて困るわ、まったく。健人はこれからどうするの?」
「僕は近隣の地域病院に何人か担当患者さんが移ったから、そこの病棟勤務。看護師長の粋な計らいというか。そこの病院は系列じゃないし、規模が小さめ。広域搬送時に医療用アンドロイドも何人か配置したんだけど、そこの病院を未導入で指導役的な?」
「もう! どいつもこいつも人使いが荒いわね。私たちは便利屋じゃないってのよ」
「まぁ、医療用アンドロイドに関しては、病棟の中でも僕の方が詳しかったし、アンドロイドが奴隷のように扱われるのは心配だし、断る訳にはいかなかったし。その代わり、看護師長と看護部長に直接交渉して、こうやって実家へ帰ってきたって訳。……それより、この周辺のライフラインは大丈夫なの? テレビとか観られる?」
健人たちはリビングへ向かい、ソファに腰を掛けると、壁掛けテレビでニュースを観た。何日振りのテレビだろうか、なんとなく安心する。ニュースによると、官邸も甚大な被害を受け、防災関連施設が集約した広域防災基地のある立川市を第二東京特別区と指定し、そこを拠点として動いているそうだ。
厄災前の立川市は『緑と人間がともに成長する』をコンセプトに、広大な敷地に緑豊かな公園や商業複合施設が軒を連ねる、都内有数の癒しスポットだった。しかし、今は災害用テントが所狭しに設営され、その面影はほとんど無い。
インタビューを受ける被災者の姿は憔悴しきっており、健人はニュースを観ながら、胸がつかえた。健人はそんな人たちの手助けをしたいと内心思ったが、災害看護や派遣を経験したこともないし、逆に迷惑になると思い、やるせなさを感じる。
「被災者の支援をどうにか出来ないのかな? 母さんは医者な訳だし、僕は看護師と保健師の資格を持っているし。実家は使っていない部屋が沢山あるんだし、民間シェルターみたいなのを運営する事は出来ないのかな? 僕、こんなの見てられないよ」
健人は悔しそうに顔を歪めて、母の顔を見た。母は健人の手を強く握ると、感涙にむせた。
「ちょ、ちょっとどうしたの? なんかいけないこと言った?」
「ううん、違うの。私が思っていた以上に貴方が成長していて、考え深くて。正直ね、私もそうしたいんだけど、お母さんは出向があるし、健人もきちんとした役割があるんだから、まずはそれを片付けてからにしましょう。お母さんも健人の意見に賛成だし、この家を有効活用して、子供からご年配の方まで笑顔で過ごせるシェルターを一緒に作りましょう!」
そんな二人のやり取りを見て、お手伝いさんはハンカチで目頭を押さえていた。翌日には朝早くに母が父の元へ出向し、健人も配属先の病院で看護に従事する傍ら、スタッフたちにアンドロイドの使用方法などを説明した。健人の人柄もあってか、皆は健人に対し、好印象を抱き、病院にとって無くてはならない存在となった。
一方、人々は避難所生活の長期化により、政府の対応に対して不満を募らせ、迅速かつ適切な対応を強く求めた。そのため、政府は未知なる脅威から国民を守るべく、広域防災基地に隣接する広大な土地に防衛機関『アイリス』を建設したと突如発表した。
「数年振りに帰る実家は外からどう見ても浮世離れというか、時がそこだけ止まっている感じだな」
屋敷は日本庭園がある大正古民家で文化財に値するものらしい。今の時代では数少ない人間のお手伝いさんや人間の庭師が定期的にメンテナンスをしてくれていた。昔、指定文化財の話が出たみたいだが、指定後は居住不可と市の担当職員に言われたため、父である真伍は憤怒し、床の間に飾ってあった模擬刀を振り回した過去がある。そして、父は老朽化を口実に大規模なリノベーションをして、職員を諦めさせた。
「あの時の父さんは般若のような形相だったな。まぁ、今でも厄介ジジイだけど。――そういえば、いつもは研究所で寝泊まりしているらしいけど、こんな厄災が起きたのだから、父さんも同じように実家へ戻ってきているのかな?」
父にだけはどうしても会いたくない。理由は単純で「厄介事に巻き込まれる」からだ。
健人は生理的嫌悪感を抱きながら、実家の長屋門の前に到着した。外観上目立った損傷は見えず、建物は無事のようで、健人はホッと胸を撫で下ろす。そして、インターホンを押す。インターホンが繋がったと思えば、母の取り乱した声が聞こえ、ガチャリと大きな音を立て突然切れ、健人は呆気にとられた。健人が開かない門の前で待っていると、息を切らしながら、自分の名を何度も叫ぶ母が瞳を潤ませて、門から出てきた。二人はお互いの無事が目視で確認出来て、嬉しさのあまり、震える体を強く抱き締め合った。
「健人! 無事だったのね! 本当に良かった! 怪我はしてない?」
「大丈夫だよ。母さんも無事で良かった。病院が退避区域に指定されちゃって、患者さんの広域搬送とかでバタついちゃって。……心配させちゃってごめんね」
「いいの、いいの。看護師は患者を守るのが第一優先だからね。でも、本当に生きていて良かった」
涙を拭いながらも笑顔を見せる母の姿に、健人は改めて自分は生きているんだと実感し、しみじみとした。屋敷に入ると、小さい頃にお世話になったお手伝いさんとその家族が温かく迎え入れてくれた。母に聞くと、都市部からの人口流入が想定以上に多く、避難所は定員を上回り、大変なことになっているらしい。そして、お手伝いさんとその家族が路頭に迷い、一縷の望みに賭ける思いでここを訪ねてきたという。
「健人お坊ちゃん、すっかり大きくなりましたね。旦那様がいらしたら、さぞお喜びになるでしょう」
「この年でお坊ちゃんはやめてよ。なんかむず痒いよ。――って、父さんはいないの?」
「立川駅の向こう側に広域防災基地があるでしょ? そこの研究所にいるわよ。お母さんもそこへ出向しないといけないの。本当に人使いが荒くて困るわ、まったく。健人はこれからどうするの?」
「僕は近隣の地域病院に何人か担当患者さんが移ったから、そこの病棟勤務。看護師長の粋な計らいというか。そこの病院は系列じゃないし、規模が小さめ。広域搬送時に医療用アンドロイドも何人か配置したんだけど、そこの病院を未導入で指導役的な?」
「もう! どいつもこいつも人使いが荒いわね。私たちは便利屋じゃないってのよ」
「まぁ、医療用アンドロイドに関しては、病棟の中でも僕の方が詳しかったし、アンドロイドが奴隷のように扱われるのは心配だし、断る訳にはいかなかったし。その代わり、看護師長と看護部長に直接交渉して、こうやって実家へ帰ってきたって訳。……それより、この周辺のライフラインは大丈夫なの? テレビとか観られる?」
健人たちはリビングへ向かい、ソファに腰を掛けると、壁掛けテレビでニュースを観た。何日振りのテレビだろうか、なんとなく安心する。ニュースによると、官邸も甚大な被害を受け、防災関連施設が集約した広域防災基地のある立川市を第二東京特別区と指定し、そこを拠点として動いているそうだ。
厄災前の立川市は『緑と人間がともに成長する』をコンセプトに、広大な敷地に緑豊かな公園や商業複合施設が軒を連ねる、都内有数の癒しスポットだった。しかし、今は災害用テントが所狭しに設営され、その面影はほとんど無い。
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「被災者の支援をどうにか出来ないのかな? 母さんは医者な訳だし、僕は看護師と保健師の資格を持っているし。実家は使っていない部屋が沢山あるんだし、民間シェルターみたいなのを運営する事は出来ないのかな? 僕、こんなの見てられないよ」
健人は悔しそうに顔を歪めて、母の顔を見た。母は健人の手を強く握ると、感涙にむせた。
「ちょ、ちょっとどうしたの? なんかいけないこと言った?」
「ううん、違うの。私が思っていた以上に貴方が成長していて、考え深くて。正直ね、私もそうしたいんだけど、お母さんは出向があるし、健人もきちんとした役割があるんだから、まずはそれを片付けてからにしましょう。お母さんも健人の意見に賛成だし、この家を有効活用して、子供からご年配の方まで笑顔で過ごせるシェルターを一緒に作りましょう!」
そんな二人のやり取りを見て、お手伝いさんはハンカチで目頭を押さえていた。翌日には朝早くに母が父の元へ出向し、健人も配属先の病院で看護に従事する傍ら、スタッフたちにアンドロイドの使用方法などを説明した。健人の人柄もあってか、皆は健人に対し、好印象を抱き、病院にとって無くてはならない存在となった。
一方、人々は避難所生活の長期化により、政府の対応に対して不満を募らせ、迅速かつ適切な対応を強く求めた。そのため、政府は未知なる脅威から国民を守るべく、広域防災基地に隣接する広大な土地に防衛機関『アイリス』を建設したと突如発表した。
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