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第二章(order2):Uji Matcha Azuki
2-10:胸がズキズキする
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二人は着物姿で、女将に教えてもらった祭り会場へ向かう。
都会と違い、辺りは静かで、小川の畔を歩いていると、川のせせらぎに、秋の虫の鳴き声が聞こえてきた。
「落ち着くね」
「そうですね。田舎も良いものですね。……あ、あそこですかね? 出店がありますよ」
翔真が指差す方を見ると、神社の周りに出店が並んでいた。そして、神社までの石段の両端には規則的に建てられた石灯籠があり、柔らかくて、温かい灯りが漏れ出していた。神秘的の光景に二人は目を輝かせた。千尋はカメラを回しながら、翔真の一歩後ろを歩いた。
「これ食べませんか? イカ焼き!」
翔真は目をキラキラさせながら、イカがまるまる一本焼かれた串焼きを見て、心躍らせていた。
「おじさん、イカ焼き一本下さい!」
「あいよ。おっと、可愛い嬢ちゃんもいるじゃねぇか」
「あ、あの……。僕はお嬢ちゃんじゃないです」
「まぁ、細かい事は気にすんな! はい、一本サービス」
「あ、ありがとうございます」
「おー、このイカ焼き、旨い!」
おじさんは気前よくイカ焼きを一本サービスしてくれた。千尋は思い出したかのように、おじさんに神社の事について聞いてみる事にした。
「あの…聞きたい事があるんですが、あそこの神社はなんで近寄ったら行けないんですか?」
おじさんはイカ焼きの手を止め、二人を手招きし、コソコソと話し始めた。
「あそこはな、すすり泣く声が聞こえたり、女の子の霊が出るんだよ。だいぶ昔になるけど、好きな男と祭りを楽しむために女の子は神社の中でずっと隠れてたみたいなんだか、その男が農作業中に還らぬ人になっちまって、……それを知らないまま、女の子も凍えて死んじまったって話だ」
「そんな事があったんですね」
「カップルは特に近寄ったらダメだ。その女の霊に邪魔されるらしい」
「へぇー、とりあえず近寄らないようにしないとですね」
二人は肝に銘じ、神社には近寄らない事にした。そして、歩いていると、次にりんご飴が灯りに照らされ、キラキラと大きな宝石みたいに並べられた出店があった。翔真は一番大きいりんご飴を選び、千尋は小ぶりのものを選んだ。
「ん! うまい! ほら、あーんして」
「えぇ……、ここ外だよ」
翔真はりんご飴を千尋に向けてきた。千尋は仕方なくりんご飴を少しかじった。ベッコウ飴の滑らかな甘さとリンゴの酸味、噛んだ時の感触がなんとも不思議さに襲われた。
「あぁ、楽しいな! 旅館でもあんなにいっぱい美味しいもん食べたのに」
「そうだね。いつもと違った感じだから、余計に楽しいのかも」
気付いたら、参道は地元の人や子供連れの家族で賑わっていた。参道を歩いていると、後ろから声をかけてくる人が居た。後ろを振り向くと、男性に肩車をされた小さな男の子がいた。
「あ、あの……すみません」
「ほら! 僕の言った通りでしょ? 翔真君だ!」
小さな男の子は大喜びで、父親にすぐ降ろすように足をジタバタさせた。男の子は降りると、ニコニコしながら、翔真の浴衣を引っ張った。その男の子は目を輝かせ、翔真をじっと見つめていた。
「うちの息子が翔真さん演じるブラックレンジャーが大好きで……まさかここで会えるとは思いませんでした」
「あのねぇ! 俺、将来、翔真君みたいなブラックレンジャーになるんだ!」
「本当かぁ、お兄ちゃん嬉しいな」
翔真は男の子の頭を撫でると、一緒になって、ブラックレンジャーの変身ポーズをやった。男の子はウキウキで楽しそうにしていた。そして、翔真は男の子の目線に合わし、しゃがんだ。
「でも、ブラックレンジャーになるにはとっても大事な事があるんだぞ」
「え! お兄ちゃん、何!」
「それは大切な人を守る事。お母さんとお父さんの言う事をよく聞くんだぞ」
「うん、分かった! 約束する!」
「翔真さん、ありがとうございます。これからも頑張って下さい」
家族連れは翔真に手を振り、参道を下りていった。その後も何人かに呼び止められ、翔真は真摯に対応した。千尋はカメラを向ける度、嬉しい感情とともに、どこか寂しい気持ちになった。
「千尋さん? 大丈夫ですか?」
「……あ、うん。大丈夫」
「次はさ、あそこの射的行きましょ」
翔真は千尋の手を取り、射的屋まで行った。少しの距離だったが、千尋は翔真と手が繋げて、嬉しかったと思った。
「お、ブラックレンジャーのお面がある。狙ってみようかな」
翔真は金を払うと、銃を持ち、狙いを定めた。銃を構える翔真はいつもと違うカッコ良さがあった。
「あー! 外した! 次こそは!」
一発目を外した翔真は先程以上に真剣になり、狙いを定めた。千尋はドキドキしながら、当たるようにと目を瞑って願った。パーンという乾いた発射音が聞こえ、恐る恐る目を開けると、翔真は見事にブラックレンジャーのお面に命中させ、倒す事が出来ていた。
「よっしゃ、ゲット! 次はあれにしよう」
最後の玉で翔真は玩具の指輪を狙った。店主は呆れた顔をしていたが、翔真は狙い定め、撃った。撃った玉は見事に玩具の指輪に命中した。
「よっしゃ! いただき!」
周りで見ていた人達も翔真の命中率に思わず拍手していた。店主は重い腰を上げて、翔真にお面と玩具の指輪を渡した。
「兄ちゃん、またいつでも待ってるぞ」
「今度はもっと難しいもんに挑戦するよ。ありがとう」
翔真はニヤニヤ笑う店主と拳を突き合わせ、大きく笑っていた。千尋はカメラ越しだけど良いな、と思い、微笑んだ。そして、射的を後にしようとした時、同い年位の三人組の女性に捕まる。
「やっぱ、翔真君だよ! マジヤバい! カッコいいんですけど!」
「ねぇ、そこのカメラ持ってる奴、翔真君とうちら撮ってよ」
私も、私もと三人のカメラを預かる。そして、写真を撮る度、女性は胸を押し付けるように翔真の腕を組んだり、抱きついたりしていた。千尋は撮り終わると、彼女らにカメラを返した。
「うちら、ここ地元なんだけど、案内してあげるよ。マジ詳しいから」
「いや、でも、今、撮影もしてて……」
「えー、大丈夫だよ。うちらが手伝ってあげるよ」
「それはありがたいですけど……」
千尋は翔真がアイドルと分かっていたが、彼女らとイチャイチャしているのを見て、胸がズキズキした。彼女らは千尋を見下すような目で見ており、気まずい空気が流れた。居ても立っても居られなかった千尋は持っていたカメラを翔真に押し付けた。
「はい、カメラ。良かったじゃん。詳しい人がいた方が撮り甲斐あるんじゃない? 僕は一人でも大丈夫だから」
「なんで千尋さんが怒ってるんですか!」
「怒ってない! 離してよ」
「あ、ちょ、ちょっと、千尋さん!」
翔真が千尋を引き留めようとしたが、千尋に手を払いのけられ、更に彼女らに邪魔をされてしまった。千尋は早歩きでその場を去り、人混みに消えた。
都会と違い、辺りは静かで、小川の畔を歩いていると、川のせせらぎに、秋の虫の鳴き声が聞こえてきた。
「落ち着くね」
「そうですね。田舎も良いものですね。……あ、あそこですかね? 出店がありますよ」
翔真が指差す方を見ると、神社の周りに出店が並んでいた。そして、神社までの石段の両端には規則的に建てられた石灯籠があり、柔らかくて、温かい灯りが漏れ出していた。神秘的の光景に二人は目を輝かせた。千尋はカメラを回しながら、翔真の一歩後ろを歩いた。
「これ食べませんか? イカ焼き!」
翔真は目をキラキラさせながら、イカがまるまる一本焼かれた串焼きを見て、心躍らせていた。
「おじさん、イカ焼き一本下さい!」
「あいよ。おっと、可愛い嬢ちゃんもいるじゃねぇか」
「あ、あの……。僕はお嬢ちゃんじゃないです」
「まぁ、細かい事は気にすんな! はい、一本サービス」
「あ、ありがとうございます」
「おー、このイカ焼き、旨い!」
おじさんは気前よくイカ焼きを一本サービスしてくれた。千尋は思い出したかのように、おじさんに神社の事について聞いてみる事にした。
「あの…聞きたい事があるんですが、あそこの神社はなんで近寄ったら行けないんですか?」
おじさんはイカ焼きの手を止め、二人を手招きし、コソコソと話し始めた。
「あそこはな、すすり泣く声が聞こえたり、女の子の霊が出るんだよ。だいぶ昔になるけど、好きな男と祭りを楽しむために女の子は神社の中でずっと隠れてたみたいなんだか、その男が農作業中に還らぬ人になっちまって、……それを知らないまま、女の子も凍えて死んじまったって話だ」
「そんな事があったんですね」
「カップルは特に近寄ったらダメだ。その女の霊に邪魔されるらしい」
「へぇー、とりあえず近寄らないようにしないとですね」
二人は肝に銘じ、神社には近寄らない事にした。そして、歩いていると、次にりんご飴が灯りに照らされ、キラキラと大きな宝石みたいに並べられた出店があった。翔真は一番大きいりんご飴を選び、千尋は小ぶりのものを選んだ。
「ん! うまい! ほら、あーんして」
「えぇ……、ここ外だよ」
翔真はりんご飴を千尋に向けてきた。千尋は仕方なくりんご飴を少しかじった。ベッコウ飴の滑らかな甘さとリンゴの酸味、噛んだ時の感触がなんとも不思議さに襲われた。
「あぁ、楽しいな! 旅館でもあんなにいっぱい美味しいもん食べたのに」
「そうだね。いつもと違った感じだから、余計に楽しいのかも」
気付いたら、参道は地元の人や子供連れの家族で賑わっていた。参道を歩いていると、後ろから声をかけてくる人が居た。後ろを振り向くと、男性に肩車をされた小さな男の子がいた。
「あ、あの……すみません」
「ほら! 僕の言った通りでしょ? 翔真君だ!」
小さな男の子は大喜びで、父親にすぐ降ろすように足をジタバタさせた。男の子は降りると、ニコニコしながら、翔真の浴衣を引っ張った。その男の子は目を輝かせ、翔真をじっと見つめていた。
「うちの息子が翔真さん演じるブラックレンジャーが大好きで……まさかここで会えるとは思いませんでした」
「あのねぇ! 俺、将来、翔真君みたいなブラックレンジャーになるんだ!」
「本当かぁ、お兄ちゃん嬉しいな」
翔真は男の子の頭を撫でると、一緒になって、ブラックレンジャーの変身ポーズをやった。男の子はウキウキで楽しそうにしていた。そして、翔真は男の子の目線に合わし、しゃがんだ。
「でも、ブラックレンジャーになるにはとっても大事な事があるんだぞ」
「え! お兄ちゃん、何!」
「それは大切な人を守る事。お母さんとお父さんの言う事をよく聞くんだぞ」
「うん、分かった! 約束する!」
「翔真さん、ありがとうございます。これからも頑張って下さい」
家族連れは翔真に手を振り、参道を下りていった。その後も何人かに呼び止められ、翔真は真摯に対応した。千尋はカメラを向ける度、嬉しい感情とともに、どこか寂しい気持ちになった。
「千尋さん? 大丈夫ですか?」
「……あ、うん。大丈夫」
「次はさ、あそこの射的行きましょ」
翔真は千尋の手を取り、射的屋まで行った。少しの距離だったが、千尋は翔真と手が繋げて、嬉しかったと思った。
「お、ブラックレンジャーのお面がある。狙ってみようかな」
翔真は金を払うと、銃を持ち、狙いを定めた。銃を構える翔真はいつもと違うカッコ良さがあった。
「あー! 外した! 次こそは!」
一発目を外した翔真は先程以上に真剣になり、狙いを定めた。千尋はドキドキしながら、当たるようにと目を瞑って願った。パーンという乾いた発射音が聞こえ、恐る恐る目を開けると、翔真は見事にブラックレンジャーのお面に命中させ、倒す事が出来ていた。
「よっしゃ、ゲット! 次はあれにしよう」
最後の玉で翔真は玩具の指輪を狙った。店主は呆れた顔をしていたが、翔真は狙い定め、撃った。撃った玉は見事に玩具の指輪に命中した。
「よっしゃ! いただき!」
周りで見ていた人達も翔真の命中率に思わず拍手していた。店主は重い腰を上げて、翔真にお面と玩具の指輪を渡した。
「兄ちゃん、またいつでも待ってるぞ」
「今度はもっと難しいもんに挑戦するよ。ありがとう」
翔真はニヤニヤ笑う店主と拳を突き合わせ、大きく笑っていた。千尋はカメラ越しだけど良いな、と思い、微笑んだ。そして、射的を後にしようとした時、同い年位の三人組の女性に捕まる。
「やっぱ、翔真君だよ! マジヤバい! カッコいいんですけど!」
「ねぇ、そこのカメラ持ってる奴、翔真君とうちら撮ってよ」
私も、私もと三人のカメラを預かる。そして、写真を撮る度、女性は胸を押し付けるように翔真の腕を組んだり、抱きついたりしていた。千尋は撮り終わると、彼女らにカメラを返した。
「うちら、ここ地元なんだけど、案内してあげるよ。マジ詳しいから」
「いや、でも、今、撮影もしてて……」
「えー、大丈夫だよ。うちらが手伝ってあげるよ」
「それはありがたいですけど……」
千尋は翔真がアイドルと分かっていたが、彼女らとイチャイチャしているのを見て、胸がズキズキした。彼女らは千尋を見下すような目で見ており、気まずい空気が流れた。居ても立っても居られなかった千尋は持っていたカメラを翔真に押し付けた。
「はい、カメラ。良かったじゃん。詳しい人がいた方が撮り甲斐あるんじゃない? 僕は一人でも大丈夫だから」
「なんで千尋さんが怒ってるんですか!」
「怒ってない! 離してよ」
「あ、ちょ、ちょっと、千尋さん!」
翔真が千尋を引き留めようとしたが、千尋に手を払いのけられ、更に彼女らに邪魔をされてしまった。千尋は早歩きでその場を去り、人混みに消えた。
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