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第一章(order1):Cookies and Cream
1-12:黒い影
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裏口を出ると、一台の黒いミニバンが停まっていた。千尋はその車を横目で見ながら、自転車置き場へ向かおうとした。
「――ん!」
千尋は突然、背後から何者かに口と鼻をハンカチで塞がれた。千尋が必死にもがき、振り払おうとするも、力が強く抵抗出来ず、後からやって来た黒ずくめの男達にミニバンへ押し込まれた。
そして、千尋は口を無理矢理こじ開けられ、甘ったるい薬のような液体を口に入れられた。千尋は思わずその液体を飲んでしまった。千尋の視界は徐々にぼやけ、睡魔に襲われる。ぼやける中、運転席の方を見ると、見覚えのある声が聞こえた。
「だから、貴方は邪魔だと言ったじゃないですか」
「たな……べ……さん……、なん……で……」
意識を失った千尋を見て、田辺は鼻で笑い、千尋を乗せて、町の山奥にある廃病院へ向かった。廃病院に着くと、黒ずくめの大男は千尋を軽々と持ち上げ、田辺とともに暗い廃病院の中へ入っていった。錆び付いたドアの音が部屋に響き渡り、千尋は床に下ろされた。暫くすると、千尋は目を覚ますが、目の前が真っ暗だった。しかも、両手は後ろに縛られており、身動きが取れなかった。
「おい! ここ、どこだよ! おい、聞いてんのか!」
「はぁ……、ぎゃーぎゃーと煩い奴だな」
田辺の声が聞こえたと思った次の瞬間、誰かが千尋の頬を平手打ちし、千尋の顔を床に押し付け、髪の毛を引っ張る。そして、千尋の目隠しが外された。千尋が睨む先には、自分の髪を引っ張っている田辺の姿があった。
「その目、凄くそそられるよ。どうやって苛めてやろうか」
「僕を誘拐しても、お前の考え通りに行くと思うなよ!」
「偉そうな口の利き方をしやがって」
田辺は千尋の頭を壁に打ち付ける。千尋は鈍い痛みを感じ、床へ蹲る。
「今からな、お前には面白いもんを見せてやるよ。おい、お前ら、あのガキ連れて来い」
田辺の指示で黒ずくめの男達は奥の部屋へ向かった。そして、奥の部屋から手足を縛られ、口をハンカチで塞がれた柚葉が男達に担がされ、姿を現した。
「――っ! どうして、柚葉がいるんだよ」
田辺は鼻で笑い、傍にある水が入ったバケツを持ち、気を失っている柚葉に水をぶっかけた。そうすると、柚葉は目を覚ました。
「……? ん! んーっ! んーっ!」
「ガキはなんでこんなにぎゃーぎゃーと煩いんだ」
田辺は黙らせるために、柚葉の腹を蹴った。痛みでもがき苦しむ柚葉を見て、田辺は笑った。千尋はその様子を見て、怒りがこみあげてきて、田辺を睨んだ。そうすると、田辺は千尋に近付き、髪を引っ張り上げた。
「お前、それでも柚葉のマネージャーか!」
「コイツはな、もう干されてんだよ。散々、俺の事をこき使いやがって。自分が売れていない事にも気付かず、あれやこれや注文して……用済みなんだよ、この使えない人形は」
「お前……とんだ外道だな」
田辺は男達を顎で使い、柚葉の口を塞いでいたハンカチを取らせた。
「田辺! 話と違うじゃない! なんで私まで縛られないといけないのよ!」
「うっせぇ、ガキが! お前はもう使えない人形なんだよ。翔真に色目使って、上手くやれば、有名になれるって言ったら、すぐその気になって。お前の頭の中はお花畑か? ……もういいぞ、お前ら、やれ」
田辺がそう言うと、男達は舌舐めずりしながら、柚葉の服を引きちぎり、手足を縛っていた紐を外す。
「いやぁぁぁぁっ! や、……やめてよ! 触らないで! 嫌だぁ! 嫌だぁあ!」
柚葉は手足をジタバタとさせるが、すぐに手足を掴まれる。そして、一人の男が柚葉を思いきり平手打ちをし、大きくそそり立ったモノで柚葉の口を塞ぎ込んだ。他の男達は胸を撫で回し、柚葉の秘部に指を捻じ込む。
「んーっ! んーっ! はぁはぁ……やめて、お願い! 今までの事、謝るからさ……お願……っんぐっ!」
柚葉は涙と鼻水で顔をぐちゃぐちゃにしながら、懇願するが、すぐに別の男が自身のモノで柚葉の口を塞いだ。
「どうだ? 千尋……昔の事を思い出すだろ?」
「てよ……止めてよ……今すぐ止めてよ! こんな事! 誰も喜ばない!」
「お前がそんな事、言えんのか? お前は誰一人も助ける事が出来ず、自分だけさっさと引退して。お前を一番信頼していたのに、見捨てられて、失踪した田辺晄士の事も忘れたのか? ああ?」
千尋は昔、アイドルグループで一緒に活動していた事を思い出す。そこで、一番仲が良かった晄士の事を思い出す。
「田辺晄士……。っ! まさか!」
「――ん!」
千尋は突然、背後から何者かに口と鼻をハンカチで塞がれた。千尋が必死にもがき、振り払おうとするも、力が強く抵抗出来ず、後からやって来た黒ずくめの男達にミニバンへ押し込まれた。
そして、千尋は口を無理矢理こじ開けられ、甘ったるい薬のような液体を口に入れられた。千尋は思わずその液体を飲んでしまった。千尋の視界は徐々にぼやけ、睡魔に襲われる。ぼやける中、運転席の方を見ると、見覚えのある声が聞こえた。
「だから、貴方は邪魔だと言ったじゃないですか」
「たな……べ……さん……、なん……で……」
意識を失った千尋を見て、田辺は鼻で笑い、千尋を乗せて、町の山奥にある廃病院へ向かった。廃病院に着くと、黒ずくめの大男は千尋を軽々と持ち上げ、田辺とともに暗い廃病院の中へ入っていった。錆び付いたドアの音が部屋に響き渡り、千尋は床に下ろされた。暫くすると、千尋は目を覚ますが、目の前が真っ暗だった。しかも、両手は後ろに縛られており、身動きが取れなかった。
「おい! ここ、どこだよ! おい、聞いてんのか!」
「はぁ……、ぎゃーぎゃーと煩い奴だな」
田辺の声が聞こえたと思った次の瞬間、誰かが千尋の頬を平手打ちし、千尋の顔を床に押し付け、髪の毛を引っ張る。そして、千尋の目隠しが外された。千尋が睨む先には、自分の髪を引っ張っている田辺の姿があった。
「その目、凄くそそられるよ。どうやって苛めてやろうか」
「僕を誘拐しても、お前の考え通りに行くと思うなよ!」
「偉そうな口の利き方をしやがって」
田辺は千尋の頭を壁に打ち付ける。千尋は鈍い痛みを感じ、床へ蹲る。
「今からな、お前には面白いもんを見せてやるよ。おい、お前ら、あのガキ連れて来い」
田辺の指示で黒ずくめの男達は奥の部屋へ向かった。そして、奥の部屋から手足を縛られ、口をハンカチで塞がれた柚葉が男達に担がされ、姿を現した。
「――っ! どうして、柚葉がいるんだよ」
田辺は鼻で笑い、傍にある水が入ったバケツを持ち、気を失っている柚葉に水をぶっかけた。そうすると、柚葉は目を覚ました。
「……? ん! んーっ! んーっ!」
「ガキはなんでこんなにぎゃーぎゃーと煩いんだ」
田辺は黙らせるために、柚葉の腹を蹴った。痛みでもがき苦しむ柚葉を見て、田辺は笑った。千尋はその様子を見て、怒りがこみあげてきて、田辺を睨んだ。そうすると、田辺は千尋に近付き、髪を引っ張り上げた。
「お前、それでも柚葉のマネージャーか!」
「コイツはな、もう干されてんだよ。散々、俺の事をこき使いやがって。自分が売れていない事にも気付かず、あれやこれや注文して……用済みなんだよ、この使えない人形は」
「お前……とんだ外道だな」
田辺は男達を顎で使い、柚葉の口を塞いでいたハンカチを取らせた。
「田辺! 話と違うじゃない! なんで私まで縛られないといけないのよ!」
「うっせぇ、ガキが! お前はもう使えない人形なんだよ。翔真に色目使って、上手くやれば、有名になれるって言ったら、すぐその気になって。お前の頭の中はお花畑か? ……もういいぞ、お前ら、やれ」
田辺がそう言うと、男達は舌舐めずりしながら、柚葉の服を引きちぎり、手足を縛っていた紐を外す。
「いやぁぁぁぁっ! や、……やめてよ! 触らないで! 嫌だぁ! 嫌だぁあ!」
柚葉は手足をジタバタとさせるが、すぐに手足を掴まれる。そして、一人の男が柚葉を思いきり平手打ちをし、大きくそそり立ったモノで柚葉の口を塞ぎ込んだ。他の男達は胸を撫で回し、柚葉の秘部に指を捻じ込む。
「んーっ! んーっ! はぁはぁ……やめて、お願い! 今までの事、謝るからさ……お願……っんぐっ!」
柚葉は涙と鼻水で顔をぐちゃぐちゃにしながら、懇願するが、すぐに別の男が自身のモノで柚葉の口を塞いだ。
「どうだ? 千尋……昔の事を思い出すだろ?」
「てよ……止めてよ……今すぐ止めてよ! こんな事! 誰も喜ばない!」
「お前がそんな事、言えんのか? お前は誰一人も助ける事が出来ず、自分だけさっさと引退して。お前を一番信頼していたのに、見捨てられて、失踪した田辺晄士の事も忘れたのか? ああ?」
千尋は昔、アイドルグループで一緒に活動していた事を思い出す。そこで、一番仲が良かった晄士の事を思い出す。
「田辺晄士……。っ! まさか!」
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