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12 限界でしょう?

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 ーーー上から見下ろすグレンゼスが言った。


 「そろそろ限界でしょう?」


 「な、何が…」


 答える間もなく、グレンゼスはシューデンに覆い被さると再び口を塞いだ。
 そして、その唇は耳へ、そして首筋へと移って行く。


 「あっ…!」


 (ヤバい、変な声が出る…!)


 グレンゼスの熱い吐息が肌にかかる。
 そして…。首筋にキスを繰り返しながらプツプツとシューデンのシャツのボタンを外し始めた。


 「やめろ…!!」


 ドンッとシューデンは全身の力を腕に込めて、目一杯グレンゼスを押したのけた。


 少しだけ、グレンゼスの体が揺れる。


 シューデンは顔を真っ赤にして、怒りを露にした。


 「何でこんなことするんだ…!」


 「なぜって…」


 グレンゼスはそう言いながら手をシューデンのシャツの中に這わせた。


 「あ…!」


 シューデンの体がピクンと反応する。
 シャツの胸元を脱がせるように広げていく。


 「先生が忘れたんでしょう?それにずっと…先生をメチャクチャにしたいって思ってたんです」


 そう言って、そっと、シューデンの薄桃色の乳首をペロリと舐めた。


 「あぁ…っ!やめ…っ」


 「先生もしたそうですけど」


 グレンゼスは乳首を舐めながらシューデンの股間に手をやった。
 そこに熱く、固くなったシューデンのモノがーーー。


 「あっ…!」


 シューデンは益々赤くなり、目元まで赤くなった。


 「別にしたくない…!それに男同士っておかしいだろ…!」


 「…じゃあ、先生を気持ち良くするだけならいいですか?」


 「な、何……?」


 グレンゼスの手が、シューデンのズボンのボタンまで外していく。
 それまで窮屈だったシューデンのモノが勢いよく飛び出した。


 「……!」


 こんなに興奮した自分のモノを見られて、言い訳が見当たらない。
 グレンゼスの手がシューデンの熱いモノの肌に直接触れ、ゆっくりと動かし始めた。


 「んん……!やめろ、グレンゼス……」


 (今、俺は生徒に何をされているんだ!?信じられない…!)


 グレンゼスの頬が少し蒸気している。
 再び唇を重ねると、深く、長く、キスをした。
 いつもの無表情ではなくなったグレンゼスの目は熱を帯びている。


 その顔にドキッとした。


 (人に触られるとこんなに気持ちいいなんて、こんなの反則だろ……)


 その気持ちよさに、もう抵抗する力もない。
 体がビクビクと反応し、喘ぎ声が漏れる。


 「もう…っ、もう出るから、やめろ…っ」
 


 一層体がビクビクと痙攣し、シューデンのモノは白い体液を勢いよく吐き出した。


 二人の荒い呼吸が響いている。


 しかし、シューデンのモノは全く治まる気配がない。


 (何で治まらないんだ…。気がおかしくなりそうだ…)


 


 
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