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する後悔を選んだ結果
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月下(主人公)side
東森先輩を送り届けた保健室から教室に戻る中、俺は明日どうするかなーと考えていた。
バックれるのもありだが、相手が親衛隊ってのがめんどくさい。
午後の一限だけサボるつもりで昼休みから人気のない良さげな場所探してただけだったんだけどな…。
とりあえず授業の終わりを知らせる鐘もなったし、教室に向かおうかと思い足を進めていた。そして曲がり角にて俺がサボった授業の教師とばったりと会ってしまった。
「…」
科学の担当教師である花緒 静(はなお しずか)は無言でにこやかにこちらを見ている。
「…授業行けずにすいません」
苦手なんだよなこの先生。視線がなんかゾワゾワする。
「…知り合いの先輩が目の前で怪我したんで保健室に連れ添ってました。」
俺が同じ終えると花緒が口を開いた。
「そうだったんですね。目の前って事は…月下君には怪我はありませんでしたか?」
俺は「大丈夫です。心配して下さりありがとうございます。」とだけ伝え次の授業には出るのでもう行きます。と簡潔に伝え、その場を足早に後にしようと花緒の横を過ぎ去り背を向け歩き出した。
背筋にはゾクリとした視線を感じたが気にせず教室まで歩いた。
花緒の姿が見えなくなり息を付いた。
今日は厄日か?
どうも花緒の奴は苦手だ。俺が1年の頃は数学の担当教師が違った為接点等はほぼ無かっただが、だがその時からすれ違う時など目がよくあっていた。
2年になり花緒はよく俺に雑用を任せてきたと言うより、絡んで来るようになった。
流石の俺も気づく。
んでもってあれは面倒臭いタイプだ。
だから下手に刺激したくなかったが、俺も我慢の限界が来たからこそ今日は顔を見ずに済ませなかったのに結局見ちまったよ。くそ。
苛立ちが残ったまま教室へ入り自分の席へと腰掛けた。
「どったのー?」
俺の背中にどすりと誰かの体重がかかる。
「…悠真、重い」
はぁー!重くないし!と言い更に体重をかけてくる。
この煩いのは1年の時知り合った高木 悠真(たかぎ ゆうま)、顔は良いのにうるさいんだよなーとボーッとしてると俺の耳元で「ねぇ、俺…重い?」と弱々しい声で悠真が質問してくる。
俺は右腕を上げて悠真の頭に手を置いてポンポンと撫でてなると俺の上でんふふと奇っ怪な笑い声をあげ出した。
わんこみたいでどうも突き放せない。
だが時間は迫り来るもので予鈴が鳴ったので、それを理由に退いてもらった。
悠真はチラチラとこちらを見ながら自分の席へ帰っていった。
まぁ理由は検討ついてる。昼からさっきまでどこ行ってたのかが気になるんだろう。
自分の席に帰ってもこちらを見てくる悠真に対して口パクで「あとでな」と伝えると前を向き授業を聞き出した。
東森先輩を送り届けた保健室から教室に戻る中、俺は明日どうするかなーと考えていた。
バックれるのもありだが、相手が親衛隊ってのがめんどくさい。
午後の一限だけサボるつもりで昼休みから人気のない良さげな場所探してただけだったんだけどな…。
とりあえず授業の終わりを知らせる鐘もなったし、教室に向かおうかと思い足を進めていた。そして曲がり角にて俺がサボった授業の教師とばったりと会ってしまった。
「…」
科学の担当教師である花緒 静(はなお しずか)は無言でにこやかにこちらを見ている。
「…授業行けずにすいません」
苦手なんだよなこの先生。視線がなんかゾワゾワする。
「…知り合いの先輩が目の前で怪我したんで保健室に連れ添ってました。」
俺が同じ終えると花緒が口を開いた。
「そうだったんですね。目の前って事は…月下君には怪我はありませんでしたか?」
俺は「大丈夫です。心配して下さりありがとうございます。」とだけ伝え次の授業には出るのでもう行きます。と簡潔に伝え、その場を足早に後にしようと花緒の横を過ぎ去り背を向け歩き出した。
背筋にはゾクリとした視線を感じたが気にせず教室まで歩いた。
花緒の姿が見えなくなり息を付いた。
今日は厄日か?
どうも花緒の奴は苦手だ。俺が1年の頃は数学の担当教師が違った為接点等はほぼ無かっただが、だがその時からすれ違う時など目がよくあっていた。
2年になり花緒はよく俺に雑用を任せてきたと言うより、絡んで来るようになった。
流石の俺も気づく。
んでもってあれは面倒臭いタイプだ。
だから下手に刺激したくなかったが、俺も我慢の限界が来たからこそ今日は顔を見ずに済ませなかったのに結局見ちまったよ。くそ。
苛立ちが残ったまま教室へ入り自分の席へと腰掛けた。
「どったのー?」
俺の背中にどすりと誰かの体重がかかる。
「…悠真、重い」
はぁー!重くないし!と言い更に体重をかけてくる。
この煩いのは1年の時知り合った高木 悠真(たかぎ ゆうま)、顔は良いのにうるさいんだよなーとボーッとしてると俺の耳元で「ねぇ、俺…重い?」と弱々しい声で悠真が質問してくる。
俺は右腕を上げて悠真の頭に手を置いてポンポンと撫でてなると俺の上でんふふと奇っ怪な笑い声をあげ出した。
わんこみたいでどうも突き放せない。
だが時間は迫り来るもので予鈴が鳴ったので、それを理由に退いてもらった。
悠真はチラチラとこちらを見ながら自分の席へ帰っていった。
まぁ理由は検討ついてる。昼からさっきまでどこ行ってたのかが気になるんだろう。
自分の席に帰ってもこちらを見てくる悠真に対して口パクで「あとでな」と伝えると前を向き授業を聞き出した。
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