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プロローグ
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「 ねぇ、知ってる?うさぎって性欲強いんだよ 」
僅かな重みに目を覚ますと、目の前には僅かにカールした薄茶の髪に、うさ耳を付けた半裸の男。
「 えっ!?泥棒!変態強姦! 」
慌てて、ベット横の明かりを点けた。
心臓はバクバクしているのに、一気に体の血が引いてくのが分かる。まだ、死にたく無い。って事しか頭に浮かんでこなくて、 体を押し退けたいのに恐怖心で体に、力が入らない。ベットに人が。
「 酷いなぁ。自分が助けた、うさぎも分からないの?僕だよ?僕、うさだよ 」
「 はい!? 」
何言っちゃってんの。この変態!!
どうやったらウサギが人間になる訳よ。
恐怖心でカラカラに乾いた喉からは、声も発せられそうになくて、ジリジリと這うようにして後ろに下がってみたけど、あっという間に壁に背中が付いてしまう。
「 そんなに怖がらなくても大丈夫だから。
ね?ほんの少し、叶多の体液を分けてもらいたいだけだから 」
『 体液 』って!!やっぱり強姦魔!
目の前の男は、パッチリとした目が少しタレ目のゆうならば、甘系男子にうさ耳かよ!って言える容貌をしてるのに言ってる事がとんでもねぇ。前髪から覗く、緑の瞳が明かりで、金色や僅かに青みがかって見えてとても不思議だ。
「 うさ 」と同じ瞳の色に、少しばかりの油断と見惚れてしまっていた。そっと触れられた頬に慌てて意識を戻される。
このままじゃヤられちゃう!
腕力じゃ敵わないからと、バタつかせた脚がヒットしたらしく「 痛っ 」って声が聞こえたから、そこからは無我夢中で反撃したんだと思う。正直、覚えてない。
「 ちょっと、暴れないで!だから!痛って、耳引っ張んないで!本当に痛いから 」
「 どこの誰だか、分からない人に襲われそうになってんだから!やらなきゃ、こっちがヤられてしまう!!」
「 僕は、人間ではないよ。それに、助けてくれた叶多に酷い事なんかしない 」
どこか寂し気な声音に我に返った。ってか掴んでる耳が暖かい。
――――――暖かい!?
クイッと引っ張ってみる。
だから、痛いってばって声が聞こえてくるだけで。くっ付いてる!?なんだこれ!
パッと手を離したら、まったくって顔をしながら耳をさすってる姿が、毛づくろいしてる時の、うさによく似てる・・・。
段々と現実味を醸し出してきた。現実味とゆうか・・・夢であって欲しいんですけど。
「 落ち着いた? 」
耳をさすっていた、うさがゆっくり伺う様に私を見てる。
うさをすっごく見てた割には、微妙なリアクションしか返せずにいた。
「 あ、のぉ、本当に、うさなの? 」
「 うん。そうだよ 」
真っ直ぐに目を見て言われてしまうと困る。聞きたい事は、いっぱいあるけど頭と心と状況全部が追い付いていかないですよ。とりあえず、目のやり場に困るんでシーツでグルグル巻きになってもらえるとありがたい。グイグイとシーツを預ける。不意に触れてしまった手にビクッとする程度には怯えてしまう。
しぶしぶといった感じで、シーツで体を隠してくれた。
「 そんなに僕の事・・・怖い?『 獣人 』だから? 」
「 獣人? 」
聞き慣れない言葉に首を傾げる。
『 獣人 』
って??
僅かな重みに目を覚ますと、目の前には僅かにカールした薄茶の髪に、うさ耳を付けた半裸の男。
「 えっ!?泥棒!変態強姦! 」
慌てて、ベット横の明かりを点けた。
心臓はバクバクしているのに、一気に体の血が引いてくのが分かる。まだ、死にたく無い。って事しか頭に浮かんでこなくて、 体を押し退けたいのに恐怖心で体に、力が入らない。ベットに人が。
「 酷いなぁ。自分が助けた、うさぎも分からないの?僕だよ?僕、うさだよ 」
「 はい!? 」
何言っちゃってんの。この変態!!
どうやったらウサギが人間になる訳よ。
恐怖心でカラカラに乾いた喉からは、声も発せられそうになくて、ジリジリと這うようにして後ろに下がってみたけど、あっという間に壁に背中が付いてしまう。
「 そんなに怖がらなくても大丈夫だから。
ね?ほんの少し、叶多の体液を分けてもらいたいだけだから 」
『 体液 』って!!やっぱり強姦魔!
目の前の男は、パッチリとした目が少しタレ目のゆうならば、甘系男子にうさ耳かよ!って言える容貌をしてるのに言ってる事がとんでもねぇ。前髪から覗く、緑の瞳が明かりで、金色や僅かに青みがかって見えてとても不思議だ。
「 うさ 」と同じ瞳の色に、少しばかりの油断と見惚れてしまっていた。そっと触れられた頬に慌てて意識を戻される。
このままじゃヤられちゃう!
腕力じゃ敵わないからと、バタつかせた脚がヒットしたらしく「 痛っ 」って声が聞こえたから、そこからは無我夢中で反撃したんだと思う。正直、覚えてない。
「 ちょっと、暴れないで!だから!痛って、耳引っ張んないで!本当に痛いから 」
「 どこの誰だか、分からない人に襲われそうになってんだから!やらなきゃ、こっちがヤられてしまう!!」
「 僕は、人間ではないよ。それに、助けてくれた叶多に酷い事なんかしない 」
どこか寂し気な声音に我に返った。ってか掴んでる耳が暖かい。
――――――暖かい!?
クイッと引っ張ってみる。
だから、痛いってばって声が聞こえてくるだけで。くっ付いてる!?なんだこれ!
パッと手を離したら、まったくって顔をしながら耳をさすってる姿が、毛づくろいしてる時の、うさによく似てる・・・。
段々と現実味を醸し出してきた。現実味とゆうか・・・夢であって欲しいんですけど。
「 落ち着いた? 」
耳をさすっていた、うさがゆっくり伺う様に私を見てる。
うさをすっごく見てた割には、微妙なリアクションしか返せずにいた。
「 あ、のぉ、本当に、うさなの? 」
「 うん。そうだよ 」
真っ直ぐに目を見て言われてしまうと困る。聞きたい事は、いっぱいあるけど頭と心と状況全部が追い付いていかないですよ。とりあえず、目のやり場に困るんでシーツでグルグル巻きになってもらえるとありがたい。グイグイとシーツを預ける。不意に触れてしまった手にビクッとする程度には怯えてしまう。
しぶしぶといった感じで、シーツで体を隠してくれた。
「 そんなに僕の事・・・怖い?『 獣人 』だから? 」
「 獣人? 」
聞き慣れない言葉に首を傾げる。
『 獣人 』
って??
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