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第308話 [シェリー、レベリング、お試し。]
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ドラウ達と別れた俺は一応ガシュウさんの下へと向かった。
「おや?お久しぶりにございますシュウト様。」
「お久しぶりです。」
「結婚式の日取りは3日後ですが、本日はどの様なご要件でしょうか?」
「今日はシェリーさんの事で。」
「シェリーですか?まさか問題を犯したのですか!?」
「問題という程の事でもないんですが、レベリングの件で。」
「もしや本人が拒否しだしたという事でしょうか?」
「拒否したとは聞いてはないのですが、どうしても普段のお務めとは違い、気が無いという話でして眷属の者でないと本人もキャリーする側の者も危険と判断し、レベリングが進んでいない事で、この度ドラウに武術や魔法に精通していない一般の国民用にと新作の魔道具を造ったので、そのテストを兼ねてシェリーにお願いしようと思っているのですが、事前にガシュウさんの許可を頂こうかと思いまして。」
「ドラウ様の新作魔道具でございますか。」
「はい。あっ、でも1人で行ってもらうんじゃなくて自分と。後、魔道具に何かあっても大丈夫な様にドラウも行きますよ。」
「それでしたら万全ではありませんか。・・・あっ、でしたらシェリーが拒否出来ない様に私も着いて行かさせて頂いても宜しいでしょうか?」
「えっ?結婚式の準備で忙しいんじゃないんですか?」
「上の兄弟達とは違い、アキトは国を挙げての結婚式ではありませんので、私はそれ程忙しい訳ではありませんので。」
「そうなんですね。ですが、明日の朝からを予定していまして・・・。」
「では私は何方に向かえば宜しいでしょうか?」
「え?急なのに宜しいのですか?」
「えぇ、ではアキトの結婚式の事もございますのでシェリーと共にお待ちしております。」
「そうですか・・・それなら今からでも宜しければお送り致しましょうか?」
「よろしいのでしょうか?」
「直ぐなんで。」
「そうでしたね。ではリリスとルドルフに伝えて参りますので少々お待ち頂いて宜しいでしょうか?」
「はい。此方も急なお誘いだったので。」
「それでは失礼致します。」
そう言って部屋を後にするガシュウさんを見送り、暫く待っているとリリスさんと教皇代理をしている息子のルドルフがガシュウさんと共に入ってきた。
「「お久しぶりにございますシュウト様。」」
「お久しぶりですリリスさん、ルドルフさん。」
「この度は妹のシェリーの事、宜しくお願い致します。」
「いえいえ、自分達の都合といいますか、自分のエゴといいますか、こちらこそアキトの事で忙しい時に申し訳ありません。」
「いえいえ、それは妹の安全を想っての事、此方は感謝しか御座いません。」
「そう言って頂けると自分も安心してレベリングを行う事が出来ます。それで御二方が来られたのはそれだけが理由なのですか?」
俺がそう言うとリリスさんが声を掛けてきた。
「その事で私からお願いが御座いまして。」
「何か心配事でも?あっ、シェリーさんの身の安全は自分が保証致します。」
「いえ、それは心配しておりません。」
「ではどうされましたか?」
「明日、シュウト様が直々のレベリングを行って頂けると伺いましたが、それに間違いは御座いませんか?」
「そうですね。一般人用の魔道具の調整も兼ねてとなりますが。」
「どの位の期間を予定されていますでしょうか?」
「あっ、心配なさらないで下さい。結婚式の事もありますし、明日の早朝から夕方までの予定です。」
「いえ結婚式の事を心配・・・それでも1日ですか・・・。」
「えっと、もしかして昼からシェリーさんとの予定でもありましたか?」
「いえそうではなく、シュウト様のレベリングを1日もして頂けるとなると相当レベルが上がるのではないかと思いまして。」
「?・・・あっ、急激なレベルアップの弊害を心配されてるんですね?」
「はい。そうなれば結婚式の際に周りの方の御迷惑になるのではないかと。」
「それならドラウが慣れるまで生活に支障が無い様に魔道具を造ってくれるそうなんで安心して下さい。」
「眷属であるドラウ様の事なので大丈夫だとは思いますが、今からお造りになられるのですか?」
「そうですね。でも造ると言っても現在アキト達が使用している弱体化の魔道具を一般人が私生活に支障が無い程度にと造り直すだけで本人は片手間でも出来ると言っていたので御安心下さい。」
「そうなのですね。安心致しました。」
「後、明日の夕方にはガシュウさん、シェリーさんと共にアキトも連れて来ますので。」
「承知致しました。では宜しくお願い致します。」
「はい。」
俺はそう言うとガシュウさんをシェリーさんの下へと送り届けた。
翌朝、朝食を終えた俺はドラウと共にシェリーさんの下へと転送し、挨拶もそこそこにドラウが動き易い格好のシェリーさんに魔道具を取り付けた。
「ドラウ様、聞いてはおりましたが本当に防具を着ける必要は無いのでしょうか?」
「やっぱ、不安か?」
「ドラウ様のお造りになられた魔道具ですので心配はしていませんでしたが、どうにも結界が張られている様には見えませんので。」
「今は張らねぇぞ。コレはシュウトの世界専用魔道具にしてあるから一定以上の魔素量が周囲に無いと発動しねぇからな。」
「では、シュウト様の世界に入った瞬間、結界が張られると?」
「まぁそうだな。逆に外でも使用したいってぇならシュウトが造った魔石をバッテリーとして装着すりゃ出来ねぇ事もねぇが、それだと1、2時間しか持たねぇし、結構な重量になるしな。」
「そうなのですね。」
2人が話をしてる中、装着した装備が気になったのでドラウに話し掛ける事にした。
「なぁドラウ、結界魔道具ってバックルとネックレスの2種の内の1つを選ぶんじゃなかったのか?しかもベルトも変身ベルトみたいなのになってるし。」
「変身ベルト?変身なんてしねぇぞ。」
「あぁ、そこは忘れてくれ。」
「まぁいいや、使用者により安心感を与える為に2つで1組って事にしたんだ。」
「そうなのか?という事は二重結界って事か?」
「二重は二重だが、ベルトのみで二重にして、ベルトに不測の事態になった時に結界の厚みでネックレスの方が発動する様にしてある。」
「三重にはしないのか?」
「それをすると結界の所為で行動制限が掛かるからそうしたんだ。」
「なるほどなぁ。」
「後は迷宮前で説明するわ。」
「という事で、これから初級の方に入ります。その際、魔物の数がかなり多く居ますが入って直ぐのセーフティーエリアには入る事はありませんので御安心下さい。」
俺はドラウの言葉に頷くと全員を連れて迷宮に入った。
「おぉ・・・凄まじいですなぁ・・・。」
入る前にも説明はしたが、ガシュウさん達は夥しい数の魔物に圧倒されていた。
「じゃあ説明するぞ。」
ドラウがそう言うと少し不安な表情をしながらも2人はドラウの方を見た。
「よし、良いな。先ずは結界の方だが、入った直後からベルトの吸気口から魔素を吸収するのと同時に結界が展開されたのは分かるな?」
ドラウがそう言うと2人は結界を確認して深く頷いた。
「その結界はさっきも話した通り、この世界では半永久的に結界を張る事が出来、1枚でも結界が残っていれば、そこに居る夥しい数の魔物が集団で襲って来ようとも傷1つ付ける事は出来ねぇ強度がベルト型結界魔道具により、常時2枚の結界が張られる様になって、尚且つ万が一、不具合が起きた場合には常時周囲の魔素を吸収しているネックレスがより強力な結界を発動させ、安全に撤退出来る様にしてある。」
「完璧だな。」
「おうよ。コレならシュウトのお墨付きって言っても問題ねぇだろ?」
「そうだな。後は武器の方か。」
俺がそう言っている間、ガシュウさんは結界を魔力を込めた拳でコンコン叩いて強度を確かめていた。
「2人共、武器の説明に移って良いか?」
「流石、ドラウ様の結界魔道具、Cランクの上位と思われるダンジョンに挑むにあたりこれ以上の防御力はありませんね。」
「なら移って良いって事だな。」
ドラウがそう言うと2人共頷いて返した。
「よし、先ずは手甲に付いてるボタンを押せ。」
ドラウの言う通りにシェリーさんが操作すると棒が飛び出てきた。
「じゃあ次に右手を離して左手を振れ。そしたら腕の周りをその棒が移動するからそのまま掴め。勢いはねぇから焦らずやったら良い。」
シェリーがドラウの言う通りにするとトンファーに近い形の物を銃の様に構える形になり、トンファーの先から細く長い棒が飛び出てきた。
「その細い棒を地面に突き刺して体重をかけろ。」
シェリーさんが言われた通りにすると一定の位置まで押し込んでやるとカチッと音がした。
「そのまだ出てる細い棒を左手の持ち手と合わせろ。そしたら上の方に弾を入れる場所が出てくるから装填しろ。」
「玉は何方に?」
「右のベルトの所に付いてるのが弾だ。」
ドラウが言ったベルトには弾丸が挟まっていた。
「コレですか?」
「あぁ、最大2000発分の弾が外すと自動的に補充されるから安心して撃ち続けろ。」
「あ、はい。」
シェリーさんはそう言いながら弾丸をセットした。
「後は後ろの方に指をかける様な場所が有るだろ。」
「はい。」
「レベルが上がって引く力が上がれば棒を押し込む必要が無くなって今引っ掛けた場所を引いて装填したら連射も可能になるからな。引ける様になったら自分で引いてみろ。」
「はい。」
「後は引っ張りながら狙いを定めて放つだけだ。」
ドラウがそう言うとシェリーさんは魔物に狙いを定めて放った。
しかし、放たれた弾丸はセーフティーエリアの境い目に差し掛かるとその場に落ちてしまった。
「ん?」
「え?」
ドラウとシェリーさんはその光景を見て呆然としているとガシュウさんが声を掛けた。
「ドラウ様もシェリーもダンジョンに潜った事は殆ど無い様子ですね。」
「なんだってんだ?」
「基本的に近接武器を手を離さず使用しない限り、この様なセーフティーエリアからは遠距離の矢等はセーフティーエリアから出る事はございませんよ。」
「そうなのか?」
「おや?お久しぶりにございますシュウト様。」
「お久しぶりです。」
「結婚式の日取りは3日後ですが、本日はどの様なご要件でしょうか?」
「今日はシェリーさんの事で。」
「シェリーですか?まさか問題を犯したのですか!?」
「問題という程の事でもないんですが、レベリングの件で。」
「もしや本人が拒否しだしたという事でしょうか?」
「拒否したとは聞いてはないのですが、どうしても普段のお務めとは違い、気が無いという話でして眷属の者でないと本人もキャリーする側の者も危険と判断し、レベリングが進んでいない事で、この度ドラウに武術や魔法に精通していない一般の国民用にと新作の魔道具を造ったので、そのテストを兼ねてシェリーにお願いしようと思っているのですが、事前にガシュウさんの許可を頂こうかと思いまして。」
「ドラウ様の新作魔道具でございますか。」
「はい。あっ、でも1人で行ってもらうんじゃなくて自分と。後、魔道具に何かあっても大丈夫な様にドラウも行きますよ。」
「それでしたら万全ではありませんか。・・・あっ、でしたらシェリーが拒否出来ない様に私も着いて行かさせて頂いても宜しいでしょうか?」
「えっ?結婚式の準備で忙しいんじゃないんですか?」
「上の兄弟達とは違い、アキトは国を挙げての結婚式ではありませんので、私はそれ程忙しい訳ではありませんので。」
「そうなんですね。ですが、明日の朝からを予定していまして・・・。」
「では私は何方に向かえば宜しいでしょうか?」
「え?急なのに宜しいのですか?」
「えぇ、ではアキトの結婚式の事もございますのでシェリーと共にお待ちしております。」
「そうですか・・・それなら今からでも宜しければお送り致しましょうか?」
「よろしいのでしょうか?」
「直ぐなんで。」
「そうでしたね。ではリリスとルドルフに伝えて参りますので少々お待ち頂いて宜しいでしょうか?」
「はい。此方も急なお誘いだったので。」
「それでは失礼致します。」
そう言って部屋を後にするガシュウさんを見送り、暫く待っているとリリスさんと教皇代理をしている息子のルドルフがガシュウさんと共に入ってきた。
「「お久しぶりにございますシュウト様。」」
「お久しぶりですリリスさん、ルドルフさん。」
「この度は妹のシェリーの事、宜しくお願い致します。」
「いえいえ、自分達の都合といいますか、自分のエゴといいますか、こちらこそアキトの事で忙しい時に申し訳ありません。」
「いえいえ、それは妹の安全を想っての事、此方は感謝しか御座いません。」
「そう言って頂けると自分も安心してレベリングを行う事が出来ます。それで御二方が来られたのはそれだけが理由なのですか?」
俺がそう言うとリリスさんが声を掛けてきた。
「その事で私からお願いが御座いまして。」
「何か心配事でも?あっ、シェリーさんの身の安全は自分が保証致します。」
「いえ、それは心配しておりません。」
「ではどうされましたか?」
「明日、シュウト様が直々のレベリングを行って頂けると伺いましたが、それに間違いは御座いませんか?」
「そうですね。一般人用の魔道具の調整も兼ねてとなりますが。」
「どの位の期間を予定されていますでしょうか?」
「あっ、心配なさらないで下さい。結婚式の事もありますし、明日の早朝から夕方までの予定です。」
「いえ結婚式の事を心配・・・それでも1日ですか・・・。」
「えっと、もしかして昼からシェリーさんとの予定でもありましたか?」
「いえそうではなく、シュウト様のレベリングを1日もして頂けるとなると相当レベルが上がるのではないかと思いまして。」
「?・・・あっ、急激なレベルアップの弊害を心配されてるんですね?」
「はい。そうなれば結婚式の際に周りの方の御迷惑になるのではないかと。」
「それならドラウが慣れるまで生活に支障が無い様に魔道具を造ってくれるそうなんで安心して下さい。」
「眷属であるドラウ様の事なので大丈夫だとは思いますが、今からお造りになられるのですか?」
「そうですね。でも造ると言っても現在アキト達が使用している弱体化の魔道具を一般人が私生活に支障が無い程度にと造り直すだけで本人は片手間でも出来ると言っていたので御安心下さい。」
「そうなのですね。安心致しました。」
「後、明日の夕方にはガシュウさん、シェリーさんと共にアキトも連れて来ますので。」
「承知致しました。では宜しくお願い致します。」
「はい。」
俺はそう言うとガシュウさんをシェリーさんの下へと送り届けた。
翌朝、朝食を終えた俺はドラウと共にシェリーさんの下へと転送し、挨拶もそこそこにドラウが動き易い格好のシェリーさんに魔道具を取り付けた。
「ドラウ様、聞いてはおりましたが本当に防具を着ける必要は無いのでしょうか?」
「やっぱ、不安か?」
「ドラウ様のお造りになられた魔道具ですので心配はしていませんでしたが、どうにも結界が張られている様には見えませんので。」
「今は張らねぇぞ。コレはシュウトの世界専用魔道具にしてあるから一定以上の魔素量が周囲に無いと発動しねぇからな。」
「では、シュウト様の世界に入った瞬間、結界が張られると?」
「まぁそうだな。逆に外でも使用したいってぇならシュウトが造った魔石をバッテリーとして装着すりゃ出来ねぇ事もねぇが、それだと1、2時間しか持たねぇし、結構な重量になるしな。」
「そうなのですね。」
2人が話をしてる中、装着した装備が気になったのでドラウに話し掛ける事にした。
「なぁドラウ、結界魔道具ってバックルとネックレスの2種の内の1つを選ぶんじゃなかったのか?しかもベルトも変身ベルトみたいなのになってるし。」
「変身ベルト?変身なんてしねぇぞ。」
「あぁ、そこは忘れてくれ。」
「まぁいいや、使用者により安心感を与える為に2つで1組って事にしたんだ。」
「そうなのか?という事は二重結界って事か?」
「二重は二重だが、ベルトのみで二重にして、ベルトに不測の事態になった時に結界の厚みでネックレスの方が発動する様にしてある。」
「三重にはしないのか?」
「それをすると結界の所為で行動制限が掛かるからそうしたんだ。」
「なるほどなぁ。」
「後は迷宮前で説明するわ。」
「という事で、これから初級の方に入ります。その際、魔物の数がかなり多く居ますが入って直ぐのセーフティーエリアには入る事はありませんので御安心下さい。」
俺はドラウの言葉に頷くと全員を連れて迷宮に入った。
「おぉ・・・凄まじいですなぁ・・・。」
入る前にも説明はしたが、ガシュウさん達は夥しい数の魔物に圧倒されていた。
「じゃあ説明するぞ。」
ドラウがそう言うと少し不安な表情をしながらも2人はドラウの方を見た。
「よし、良いな。先ずは結界の方だが、入った直後からベルトの吸気口から魔素を吸収するのと同時に結界が展開されたのは分かるな?」
ドラウがそう言うと2人は結界を確認して深く頷いた。
「その結界はさっきも話した通り、この世界では半永久的に結界を張る事が出来、1枚でも結界が残っていれば、そこに居る夥しい数の魔物が集団で襲って来ようとも傷1つ付ける事は出来ねぇ強度がベルト型結界魔道具により、常時2枚の結界が張られる様になって、尚且つ万が一、不具合が起きた場合には常時周囲の魔素を吸収しているネックレスがより強力な結界を発動させ、安全に撤退出来る様にしてある。」
「完璧だな。」
「おうよ。コレならシュウトのお墨付きって言っても問題ねぇだろ?」
「そうだな。後は武器の方か。」
俺がそう言っている間、ガシュウさんは結界を魔力を込めた拳でコンコン叩いて強度を確かめていた。
「2人共、武器の説明に移って良いか?」
「流石、ドラウ様の結界魔道具、Cランクの上位と思われるダンジョンに挑むにあたりこれ以上の防御力はありませんね。」
「なら移って良いって事だな。」
ドラウがそう言うと2人共頷いて返した。
「よし、先ずは手甲に付いてるボタンを押せ。」
ドラウの言う通りにシェリーさんが操作すると棒が飛び出てきた。
「じゃあ次に右手を離して左手を振れ。そしたら腕の周りをその棒が移動するからそのまま掴め。勢いはねぇから焦らずやったら良い。」
シェリーがドラウの言う通りにするとトンファーに近い形の物を銃の様に構える形になり、トンファーの先から細く長い棒が飛び出てきた。
「その細い棒を地面に突き刺して体重をかけろ。」
シェリーさんが言われた通りにすると一定の位置まで押し込んでやるとカチッと音がした。
「そのまだ出てる細い棒を左手の持ち手と合わせろ。そしたら上の方に弾を入れる場所が出てくるから装填しろ。」
「玉は何方に?」
「右のベルトの所に付いてるのが弾だ。」
ドラウが言ったベルトには弾丸が挟まっていた。
「コレですか?」
「あぁ、最大2000発分の弾が外すと自動的に補充されるから安心して撃ち続けろ。」
「あ、はい。」
シェリーさんはそう言いながら弾丸をセットした。
「後は後ろの方に指をかける様な場所が有るだろ。」
「はい。」
「レベルが上がって引く力が上がれば棒を押し込む必要が無くなって今引っ掛けた場所を引いて装填したら連射も可能になるからな。引ける様になったら自分で引いてみろ。」
「はい。」
「後は引っ張りながら狙いを定めて放つだけだ。」
ドラウがそう言うとシェリーさんは魔物に狙いを定めて放った。
しかし、放たれた弾丸はセーフティーエリアの境い目に差し掛かるとその場に落ちてしまった。
「ん?」
「え?」
ドラウとシェリーさんはその光景を見て呆然としているとガシュウさんが声を掛けた。
「ドラウ様もシェリーもダンジョンに潜った事は殆ど無い様子ですね。」
「なんだってんだ?」
「基本的に近接武器を手を離さず使用しない限り、この様なセーフティーエリアからは遠距離の矢等はセーフティーエリアから出る事はございませんよ。」
「そうなのか?」
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