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第305話 [ドラウ、最大戦力。]
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「まぁ攻撃手段を見せるのは構わねぇが・・・。」
「全部見せろとは言ってないぞ。」
「あっ、いや、そういう事じゃなくてな。」
ドラウはそう言うとクリスタルのボディードラウが見ているであろう映像を映し出した。
「ん?他の皆んながどうしたんだ?」
「彼処も射程範囲だから万が一ってぇのも考えるとな。」
「射程範囲?彼処までは1km位は有るぞ?」
「あぁ。」
「・・・最大射程はどの位なんだ?」
「障害物がなけりゃ、最大3kmってとこだな。」
「凄っ!・・・それなら彼処で座り込んでるのは危ないか、それで何処に連れてけば安全なんだ?」
「移動式工房の中に入っていてくれ。勿論中から外の様子は見える様にしてあるから彼奴らに俺の最大戦力を見てもらって構わねぇしな。」
「外に居ると攻撃が飛んで来るって事か?」
「そうだな。可能性は有る。」
「そうか。ならルーク達はどうする?」
「シュウトはどうするんだ?」
「俺はどうとでもなるし、このまま外に居るつもりだぞ。」
「それなら俺らも体感する方が今後の為になるだろうから外に居るぜ。なぁアキト。」
「そうだね。もしもの時はシュウトが何とかしてくれるでしょ?」
「まぁな。」
「じゃあ安心だね。」
2人の意思を確認した俺は残りのメンバーを連れて戻って来るとニップル以外のメンバーは口を開けて機王文殊Ⅱを見上げていた。
「彼処からでも見えてたでござるが、とんでもない大きさでござるなぁ。」
「しかし僕達が居た場所まで届くなんて凄い性能だね。」
「私達も彼処まで離れたら大丈夫だろうって話してたのにね。あっそうだ、ニップルは驚いてなかったって事はコレの事は知ってたんだよねぇ。」
「うん。でも造ってるのを見てて大きいなぁって思ってただけだし、まさかそこまでとは思わないじゃん。」
「確かに。」
連れて来た皆んなは各々喋りながら移動式工房の中に入って行った。
「さてとドラウ準備は良いか?」
「おう。俺は何時でも良いぞ。」
「ルーク、アキト、準備は良いか?」
「問題ねぇ。」
「僕も大丈夫だよ。」
「中に居る皆んなも外は見えるよな。」
「大丈夫でござるよ。」
「じゃあ今ずくと言うのは難しいそうだが、ドラウとの模擬戦も考慮して見るように。」
俺がそう言うと工房の中の全員から了承する返事がもらえたのでドラウに始めてもらう事にした。
「じゃあ基本的な攻撃を先ずは一発放つぞ。」
ドラウがそう言うと機王文殊Ⅱの中心の大きなクリスタルが光り、周囲にある小さなクリスタルにその光りが移動した瞬間、バシュッと音が鳴ったのと同時にレーザービームが放たれ遠くの岩が貫通し、吹き飛ばされていた。
「おぉぉ・・・凄い威力だなぁ。このレーザービームが通常攻撃って事は単発って事は無いよな?」
「当たり前だろ。予定では連発するか薙ぎ払いする様に周囲に広範囲攻撃だな。」
ドラウがそう言うと機王文殊Ⅱのクリスタルが再び光り、周りのクリスタルに光りを供給するも今度は光り続け、次々と供給し、全てのクリスタルが光り輝くとレーザービームを回転しながら発射し始め、中心のクリスタルの光りが途絶えるまで放ち続けた。
「中心が光ってる限り放ち続ける事が出来るのか。」
「トントントントンって感じで途切れさせて放てば幾らでも放てるぞ。」
「態とトントントンってしてるのか?」
「おう。途切れずに回すとこうなる。」
ドラウはそう言うと再びクリスタルを光らせて今度は四つ全て、同時に放ち続けながら回転させた。すると今度はレーザーカッターの様に周囲の岩を焼き切ってしまった。
「確かにそれだと彼処も危険だったな。」
「おう、そうだろ。まぁ、10分ぐらいしかもたないがな。」
「10分も持つなら十分じゃないか?」
「いや、それでも危険な相手は居るかもしれねぇだろ?」
「まぁ確かに。」
「そこでだ。どうしても無防備になるタイミングでも、なんとかクリスタルを冷やす時間を確保する用に創ったのがコレだ。」
ドラウがそう言うと中心のクリスタルの下部が開き、ソフトボールサイズのクリスタルで出来た玉が大量に出て来た。
「ん?爆弾?」
「違ぇよ。まぁ見てろ。」
ドラウがそう言うとクリスタル玉が高速回転し、だんだん薄く板の様になるとあちこち飛び回った。
「撹乱?いや、その薄さだと切れそうだな。」
「おうよ。見てろよ。」
ドラウがそう言うとレーザーカッターで小さくなった岩に無数のクリスタルの板が飛んで行き、ソレが通り過ぎると岩が細かく切断されていた。
「凄い切れ味だな。」
「その辺の竜程度なら軽く斬れる程度にはしてあるぞ。ただまぁ、薄くし過ぎて脆いのが欠点だがな。」
「まぁあの薄さならそうだろうな。だが、切れ味を重視して攻撃を通し易くする為だろ?」
「そうだな。っていっても脆いのを逆手にとって割れると周囲に弾け飛ぶように飛散するから再生力の高い相手には態と連鎖的に割って再生を阻害する様に破片を食い込ませる事も出来るし、破壊光線を当てれば威力を収束させる事も起動を変える事も可能だ。その上、破壊光線のエネルギーを蓄えた時点で割れば、その破片は直径1mの範囲を破壊する光線を放ち、その全てが連鎖爆破する様になるんだ。」
「凶悪な武器だな。」
「まぁそれくれぇ凶悪じゃねぇとSSSランクのダンジョンなんて行けねぇだろ。」
「まぁそうだな。だが、破壊光線って事は光魔法だろ?それが効かない魔物というか相手だったらどうするんだ?」
「あぁそれなら心配要らねぇよ。一応光線って言ってるが、別に光属性って訳じゃねぇんだ。」
「そうなのか?」
「見た目が光属性っぽいからそう言ってるだけで実質無属性の魔力波だからな。つっても属性を付与出来ねぇって事でもねぇ、例えば火属性なら当たった場所を溶かしちまう程の熱を、水属性なら当たった瞬間凍らせる事も出来るぞ。なんなら多属性を合成させるってのも可能だな。」
「それは凄いなぁ。」
「まぁこれでも防御の方に力を入れたモードだからこれ以上の攻撃方法は今のところねぇがな。」
「そうなのか?」
「破壊光線を放つクリスタルを集めて威力を上げる事ぐれぇは出来ても基本は同じ攻撃だからな。」
「あぁそういう事か・・・ん?ミサイルは?」
「ねぇぞ。円盤クリスタルでさえ、どうするか悩んだくれぇだからな。」
「あぁ、防御力を落としてまでって事か。」
「そういう事だ。」
「なるほどな。それでガルンさん達どの共同制作はどのくらいで完成するんだ?」
「どうだろうなぁまだ先の話だな。」
「そんなに難航しそうなのか?」
「おう。方向性と素材をどうするかでな。」
「そこが決まれば後は難しくないって事か?」
「そんな訳ねぇだろ。まぁどっちにしろ時間が掛かるって事だ。」
「なるほどな。あっ、そうだ。魔道具を使ってレベルアップは可能なんだよなぁ?」
「さぁな、俺は造る専門だからな。だが、レイが可能って言ってたはずだぞ。」
「って事は機王文殊に乗り込んで迷宮に入れば、それだけの戦力だし、1人で攻略出来るんじゃないか?」
「デカいぞ。」
「いやいや、そりゃあ機王文殊Ⅱなら改良しないと難しいだろうが、機王文殊ならと思ってな。」
「大丈夫なのか?」
「魔物自体が大きいものが多い上級以上なら大丈夫だろ。なぁルーク。」
俺がそう言うと先程の試射の所為でボロボロになってしまったルークが身体の土埃を落としながら答えてくれた。
「まぁ確かに上級以上ならあの図体でも問題無いだろうが、上級は止めておいた方が良いな。」
「何でだ?最初は肩慣らしに行った方が良くないか?」
「まぁそうなんだが、攻略組のデッドた・・・上級攻略に挑むヤツらには、まだ見せねぇ方が良いと思うんだよ。」
「あぁ、確かにアレは見せれば修行を止めてしまうかもな。」
「だろ?何れは自分達もと思うか、アレが有ればと思うか、どっちにしろ今はまだ実績が足りないヤツらにはな。」
「まぁ確かに刺激が強過ぎるか。」
「あぁ。後、いきなり行っても大丈夫なのか?」
「いきなり行ってって、何が?」
「初級中級は行ってるヤツらが多いから良いとして、上級以上は魔物の数が恐ろしい事になってんぞ。」
「そうなのか?」
「シュウトの迷宮だから溢れねぇだけで、普通のダンジョンならとっくにスタンピードが発生してるレベルだぞ。」
「・・・じゃあ間引いた方が良いか?」
俺がそう言うとドラウが話に割って入ってきた。
「おいおい、上級の上っつうと鬼級ってやつだろ?」
「おう。」
「なら問題ねぇ。どうせ溢れてるのはSランクなんだろ?」
「そうだな。」
「Sランク如きに俺の創った機王文殊が傷付けられる訳がねぇからな。」
「舐めてると殺られるぞ。」
「舐めてるのはどっちだ?まぁ信じられねぇのは分かるが・・・なら着いてくるか?」
ドラウとルークはその後も言い合いになってしまったが、俺は何方の意見にも賛成出来る部分があったので仲裁する事にした。
「じゃあこうしよう、アキト達は悪いが休憩後、修行してくれ。」
「僕も気になるけど分かった。」
「拙者達はそのつもりでござるよ。」
アキト達の了承を得た俺はドラウ達の方を見た。
「ドラウは機王文殊の性能テスト。ルークは弱体化のアレを着けて、どの程度やれるか。それでどうだ?」
「性能テストなんてする必要はねぇと思うがそれで納得出来るなら俺は良いぜ。弱体化するなら俺が守ってやろうか?」
「馬鹿言え!最初は様子を見てやるが弱体化程度なら俺の方が守ってやるぜ。」
「何だと!俺が守る!」
「はぁ?俺だ!」
2人はまた言い争いを始めようとしたので俺は2人を威圧した。
「わ、分かった。とりあえず性能テストだな。もしもの時は頼むぜルーク。」
「お、おう、任せろ。俺も危なかったら頼むな。」
「分かった。」
「さっ、さっさと温泉に行こうぜ。」
「そ、そうだな。」
2人はそう言うと仲良く温泉に入りに行った。
俺はそんな2人に呆れながらも2人が休憩してる間に状況を確認する為に迷宮に向かった。
「全部見せろとは言ってないぞ。」
「あっ、いや、そういう事じゃなくてな。」
ドラウはそう言うとクリスタルのボディードラウが見ているであろう映像を映し出した。
「ん?他の皆んながどうしたんだ?」
「彼処も射程範囲だから万が一ってぇのも考えるとな。」
「射程範囲?彼処までは1km位は有るぞ?」
「あぁ。」
「・・・最大射程はどの位なんだ?」
「障害物がなけりゃ、最大3kmってとこだな。」
「凄っ!・・・それなら彼処で座り込んでるのは危ないか、それで何処に連れてけば安全なんだ?」
「移動式工房の中に入っていてくれ。勿論中から外の様子は見える様にしてあるから彼奴らに俺の最大戦力を見てもらって構わねぇしな。」
「外に居ると攻撃が飛んで来るって事か?」
「そうだな。可能性は有る。」
「そうか。ならルーク達はどうする?」
「シュウトはどうするんだ?」
「俺はどうとでもなるし、このまま外に居るつもりだぞ。」
「それなら俺らも体感する方が今後の為になるだろうから外に居るぜ。なぁアキト。」
「そうだね。もしもの時はシュウトが何とかしてくれるでしょ?」
「まぁな。」
「じゃあ安心だね。」
2人の意思を確認した俺は残りのメンバーを連れて戻って来るとニップル以外のメンバーは口を開けて機王文殊Ⅱを見上げていた。
「彼処からでも見えてたでござるが、とんでもない大きさでござるなぁ。」
「しかし僕達が居た場所まで届くなんて凄い性能だね。」
「私達も彼処まで離れたら大丈夫だろうって話してたのにね。あっそうだ、ニップルは驚いてなかったって事はコレの事は知ってたんだよねぇ。」
「うん。でも造ってるのを見てて大きいなぁって思ってただけだし、まさかそこまでとは思わないじゃん。」
「確かに。」
連れて来た皆んなは各々喋りながら移動式工房の中に入って行った。
「さてとドラウ準備は良いか?」
「おう。俺は何時でも良いぞ。」
「ルーク、アキト、準備は良いか?」
「問題ねぇ。」
「僕も大丈夫だよ。」
「中に居る皆んなも外は見えるよな。」
「大丈夫でござるよ。」
「じゃあ今ずくと言うのは難しいそうだが、ドラウとの模擬戦も考慮して見るように。」
俺がそう言うと工房の中の全員から了承する返事がもらえたのでドラウに始めてもらう事にした。
「じゃあ基本的な攻撃を先ずは一発放つぞ。」
ドラウがそう言うと機王文殊Ⅱの中心の大きなクリスタルが光り、周囲にある小さなクリスタルにその光りが移動した瞬間、バシュッと音が鳴ったのと同時にレーザービームが放たれ遠くの岩が貫通し、吹き飛ばされていた。
「おぉぉ・・・凄い威力だなぁ。このレーザービームが通常攻撃って事は単発って事は無いよな?」
「当たり前だろ。予定では連発するか薙ぎ払いする様に周囲に広範囲攻撃だな。」
ドラウがそう言うと機王文殊Ⅱのクリスタルが再び光り、周りのクリスタルに光りを供給するも今度は光り続け、次々と供給し、全てのクリスタルが光り輝くとレーザービームを回転しながら発射し始め、中心のクリスタルの光りが途絶えるまで放ち続けた。
「中心が光ってる限り放ち続ける事が出来るのか。」
「トントントントンって感じで途切れさせて放てば幾らでも放てるぞ。」
「態とトントントンってしてるのか?」
「おう。途切れずに回すとこうなる。」
ドラウはそう言うと再びクリスタルを光らせて今度は四つ全て、同時に放ち続けながら回転させた。すると今度はレーザーカッターの様に周囲の岩を焼き切ってしまった。
「確かにそれだと彼処も危険だったな。」
「おう、そうだろ。まぁ、10分ぐらいしかもたないがな。」
「10分も持つなら十分じゃないか?」
「いや、それでも危険な相手は居るかもしれねぇだろ?」
「まぁ確かに。」
「そこでだ。どうしても無防備になるタイミングでも、なんとかクリスタルを冷やす時間を確保する用に創ったのがコレだ。」
ドラウがそう言うと中心のクリスタルの下部が開き、ソフトボールサイズのクリスタルで出来た玉が大量に出て来た。
「ん?爆弾?」
「違ぇよ。まぁ見てろ。」
ドラウがそう言うとクリスタル玉が高速回転し、だんだん薄く板の様になるとあちこち飛び回った。
「撹乱?いや、その薄さだと切れそうだな。」
「おうよ。見てろよ。」
ドラウがそう言うとレーザーカッターで小さくなった岩に無数のクリスタルの板が飛んで行き、ソレが通り過ぎると岩が細かく切断されていた。
「凄い切れ味だな。」
「その辺の竜程度なら軽く斬れる程度にはしてあるぞ。ただまぁ、薄くし過ぎて脆いのが欠点だがな。」
「まぁあの薄さならそうだろうな。だが、切れ味を重視して攻撃を通し易くする為だろ?」
「そうだな。っていっても脆いのを逆手にとって割れると周囲に弾け飛ぶように飛散するから再生力の高い相手には態と連鎖的に割って再生を阻害する様に破片を食い込ませる事も出来るし、破壊光線を当てれば威力を収束させる事も起動を変える事も可能だ。その上、破壊光線のエネルギーを蓄えた時点で割れば、その破片は直径1mの範囲を破壊する光線を放ち、その全てが連鎖爆破する様になるんだ。」
「凶悪な武器だな。」
「まぁそれくれぇ凶悪じゃねぇとSSSランクのダンジョンなんて行けねぇだろ。」
「まぁそうだな。だが、破壊光線って事は光魔法だろ?それが効かない魔物というか相手だったらどうするんだ?」
「あぁそれなら心配要らねぇよ。一応光線って言ってるが、別に光属性って訳じゃねぇんだ。」
「そうなのか?」
「見た目が光属性っぽいからそう言ってるだけで実質無属性の魔力波だからな。つっても属性を付与出来ねぇって事でもねぇ、例えば火属性なら当たった場所を溶かしちまう程の熱を、水属性なら当たった瞬間凍らせる事も出来るぞ。なんなら多属性を合成させるってのも可能だな。」
「それは凄いなぁ。」
「まぁこれでも防御の方に力を入れたモードだからこれ以上の攻撃方法は今のところねぇがな。」
「そうなのか?」
「破壊光線を放つクリスタルを集めて威力を上げる事ぐれぇは出来ても基本は同じ攻撃だからな。」
「あぁそういう事か・・・ん?ミサイルは?」
「ねぇぞ。円盤クリスタルでさえ、どうするか悩んだくれぇだからな。」
「あぁ、防御力を落としてまでって事か。」
「そういう事だ。」
「なるほどな。それでガルンさん達どの共同制作はどのくらいで完成するんだ?」
「どうだろうなぁまだ先の話だな。」
「そんなに難航しそうなのか?」
「おう。方向性と素材をどうするかでな。」
「そこが決まれば後は難しくないって事か?」
「そんな訳ねぇだろ。まぁどっちにしろ時間が掛かるって事だ。」
「なるほどな。あっ、そうだ。魔道具を使ってレベルアップは可能なんだよなぁ?」
「さぁな、俺は造る専門だからな。だが、レイが可能って言ってたはずだぞ。」
「って事は機王文殊に乗り込んで迷宮に入れば、それだけの戦力だし、1人で攻略出来るんじゃないか?」
「デカいぞ。」
「いやいや、そりゃあ機王文殊Ⅱなら改良しないと難しいだろうが、機王文殊ならと思ってな。」
「大丈夫なのか?」
「魔物自体が大きいものが多い上級以上なら大丈夫だろ。なぁルーク。」
俺がそう言うと先程の試射の所為でボロボロになってしまったルークが身体の土埃を落としながら答えてくれた。
「まぁ確かに上級以上ならあの図体でも問題無いだろうが、上級は止めておいた方が良いな。」
「何でだ?最初は肩慣らしに行った方が良くないか?」
「まぁそうなんだが、攻略組のデッドた・・・上級攻略に挑むヤツらには、まだ見せねぇ方が良いと思うんだよ。」
「あぁ、確かにアレは見せれば修行を止めてしまうかもな。」
「だろ?何れは自分達もと思うか、アレが有ればと思うか、どっちにしろ今はまだ実績が足りないヤツらにはな。」
「まぁ確かに刺激が強過ぎるか。」
「あぁ。後、いきなり行っても大丈夫なのか?」
「いきなり行ってって、何が?」
「初級中級は行ってるヤツらが多いから良いとして、上級以上は魔物の数が恐ろしい事になってんぞ。」
「そうなのか?」
「シュウトの迷宮だから溢れねぇだけで、普通のダンジョンならとっくにスタンピードが発生してるレベルだぞ。」
「・・・じゃあ間引いた方が良いか?」
俺がそう言うとドラウが話に割って入ってきた。
「おいおい、上級の上っつうと鬼級ってやつだろ?」
「おう。」
「なら問題ねぇ。どうせ溢れてるのはSランクなんだろ?」
「そうだな。」
「Sランク如きに俺の創った機王文殊が傷付けられる訳がねぇからな。」
「舐めてると殺られるぞ。」
「舐めてるのはどっちだ?まぁ信じられねぇのは分かるが・・・なら着いてくるか?」
ドラウとルークはその後も言い合いになってしまったが、俺は何方の意見にも賛成出来る部分があったので仲裁する事にした。
「じゃあこうしよう、アキト達は悪いが休憩後、修行してくれ。」
「僕も気になるけど分かった。」
「拙者達はそのつもりでござるよ。」
アキト達の了承を得た俺はドラウ達の方を見た。
「ドラウは機王文殊の性能テスト。ルークは弱体化のアレを着けて、どの程度やれるか。それでどうだ?」
「性能テストなんてする必要はねぇと思うがそれで納得出来るなら俺は良いぜ。弱体化するなら俺が守ってやろうか?」
「馬鹿言え!最初は様子を見てやるが弱体化程度なら俺の方が守ってやるぜ。」
「何だと!俺が守る!」
「はぁ?俺だ!」
2人はまた言い争いを始めようとしたので俺は2人を威圧した。
「わ、分かった。とりあえず性能テストだな。もしもの時は頼むぜルーク。」
「お、おう、任せろ。俺も危なかったら頼むな。」
「分かった。」
「さっ、さっさと温泉に行こうぜ。」
「そ、そうだな。」
2人はそう言うと仲良く温泉に入りに行った。
俺はそんな2人に呆れながらも2人が休憩してる間に状況を確認する為に迷宮に向かった。
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