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第299話 [新装備。]
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翌朝、俺達は一旦予定通り荒野/渓谷フィールドへとやって来た。
「それじゃあ今日の修行を始めるが、朝食の時に言った様にルークが立てた予定通りに修行するつもりだ。何か意見があれば言ってくれ。」
俺がそう言うとサスケが手を上げた。
「何だサスケ?」
「ドラウが作ってる魔道具?は昼までに全員分完成するでござるか?」
「どうなんだドラウ?」
「昨日の晩までにある程度完成してっから後は個人個人のパーソナルデータに合わせた調整をするくれぇだから昼には完成させる。後は昼から着けた状態で半日やってみて不具合や必要な調整をしてくぐれぇだな。」
「そうらしいぞサスケ、心配しなくても出来るってよ。」
俺のその言葉に自分がドラウを疑う様な失言をした事に気付いたサスケはドラウに謝っていた。
「気にしなくても良いぞ。確かに眷属に成る前だったらいくら俺でも1つ造るのに1週間、しかもシュウトに手伝って貰って、やっとってレベルの代物だからなぁ。」
「そんなに違うのか?」
「あぁ、簡単に言うと初心者と一流の職人ぐれぇの違いがあるな。」
「そんなにか。」
「感覚としてはな。やれる事の幅が比較にならねぇくれぇ出来る様になったからな。楽しくてしかたねぇよ。」
「・・・無理するなよ。」
俺が新しい玩具を見付けた子供のように見えるドラウに呆れながらそう言うと近くに居たニップルがドラウの肩をトントンと叩いた。
「ん?どうしたんだニップル?」
「分かってるとは思うけど無理したら許さないからね。」
「わ、分かってるって。」
「本当に?」
「いつも止めてるだろ。」
「私が止めてからね。」
「そ、そうだが、止めてるじゃないか。」
「叔父さんが寝食忘れて没頭した所為で亡くなった事、忘れてないよね。」
「覚えてるって、あの時はパートナーを失って止める人が居なかったのに俺達も作業に没頭してて、気付いた時には遅かったんだからな。」
「なら私の言いたい事も分かるよね。」
「大丈夫だって、その為の魔道具も造ったろ。」
「何時もそれを無視するじゃん。」
「そうだけどよぅ。あれは仕方がないというか・・・。」
俺は長くなりそうだったので声を掛ける事にした。
「2人共、後でも良いか?」
俺がそう言うと2人は恥ずかしそうに頷いていた。
その後、予定通り午前中の修行を終わらせるとドラウからステータスを下げる魔道具を渡され、皆んなは午後からの修行に向かった。
「ドラウはこの後どうするんだ?」
「シュウトが言ってた自動迎撃魔道具を創ってみるかと思ってな。」
「ゴーレムを造るって事か?」
「いや、此処には他には無い素材がゴロゴロ有るからなぁ、違ぇ角度から試してみてぇ事があんだよ。」
「おっ、面白そうだな。どんな魔道具を造るつもりなんだ?」
「それなら構想は出来てるから今日中に試作品を創ってやるよ。」
「おっ、楽しみだな。」
「おう、じゃあまた後でな。」
ドラウはそう言うと移動式工房に入って行った。
あれ?でもこの工房に付ける迎撃魔道具を造るんじゃなかったのか?
俺はそう思いながらもルーク達の下へ向い、戦い慣れていないメンバーに指導したりしていった。
修行の時間も終わりに近付いた時、ドラウが何かの装備を着けて歩いてきた。
「おぉ、何か凄いなぁ・・・もしかしてソレが言ってた魔道具なのか?」
「おう、最初は移動式工房の方に付けるだけにしようかとも思ったんだが、ダンジョン内で迎撃用ゴーレムだけだと皆んなの足を引っ張るかと思ってな。」
「それにしても全身装備のパワードスーツって感じだなぁ。」
「おう、最初はマジックバッグみてぇに背負ってそこからシュウトに教えてもらった迎撃ミサイル的な魔道具を放つって思ったんだが、動きが遅せぇ俺がそんな事してたら移動に時間が掛かると思ってな。それで次に考えたのが、家の俺達の住むフロアーに有る移動用の魔道具に装備するっていうのも考えて創ってみたんだ。」
「あぁ、アレなら便利そうだし、移動しながら迎撃するのに向いてそうじゃないか。」
「おう。ある程度の広い空間なら浮いてる分、罠の回避や地上を移動する様な魔物には効率的だと思うが、ダンジョン内はそんな場所だけじゃねぇだろ?それに魔物によっちゃあ飛んでるヤツを落とすのが得意な魔物もいるだろ?」
「あぁ、狭かったり水中だったりって事か。」
「そうだな。アレで水中に入ると上手く操作出来ないんだ。」
「なるほどな・・・ってか、ドラウは工房にずっと居なかったか?」
「おう。コイツを創ってたからな。」
「だよなぁ。」
「どうしたんだ?」
「いや、さっきから1回造って試してる様に感じてな。」
「ん?試してるぞ。」
「え?」
「あぁ、工房をあの構造にしたからな、中を空間拡張して、そこまで広くは無いが試験場を作ったからな。」
「そんなに広いのか?」
「まぁ、試験場とダンジョンでシュウトの世界に入れなかったとしても全員がゆったり過ごせる程度には拡張してあるぞ。」
「そんなに広げて大丈夫なのか?」
「外壁をかなり強化出来たからな、問題ねぇ。」
「って事は色んな不安要素は解決出来そうだな。見つかり難くもなってるんだろ?」
「そうだな。シュウトでもそこに在るって分かってなかったら見つからせねぇ自信はあるぞ。」
「そんなにか。」
「おうよ。俺の自信作だ。例え生きている物に異常な執着を持っているアンデッド系の魔物であっても感知されねぇっつうか、外界と遮断される様になってっからシュウトみてぇに違和感で見付けてくる様な相手でもない限り見付けれねぇ。」
「そこだけ空白地帯になる的な事か?」
「おう。シュウトならそれで見付けそうだからなぁ。」
「確かに俺なら気になって見付けに掛かるだろうな。というか、それなら魔物相手なら100%見付からないんじゃないか?」
「偶然踏み付けられたりしても岩と思うだろうが、それで面白がって攻撃してこねぇとも限らねぇけど、それならそれで迎撃するだけだしな。」
「まぁ、篭ってやり過ごすっていうのは無いか。」
「だろ。一旦工房から出る時に迎撃するなり、囮用の魔道具を出したりするだろうが、そのくらいで良いだろうって事で、話は戻るがこの装備にって事にしたんだ。」
「なるほどな。で、どんな感じなんだ?」
「おっ、聞いてくれるか!」
「そりゃまぁ気になるからなぁ。それに男なら大半は興味を示すんじゃないか。」
「だよなぁ、ニップルに構想を言ったら「ふ~ん。」で終わったからなぁ。」
「まぁ、女の子の大半はそうみたいだぞ。」
「そういうものか。」
「それで?」
「先ずは背中を見てくれ。」
ドラウはそう言うと背中を見せてきた。
「鉄製の箱?」
「おう。今はデザイン性は無視してるからな。そんで、箱の上と横が蓋みてぇのが付いてるだろ。」
「おう。そこが開いてシュウトが言ってた小型の迎撃ミサイルが出てくる仕組みになってんだよ。」
「一気にか?」
「おうよ。直径2cm全長10cmの追尾式ミサイルが1分間に100発ぐれぇな。」
「そんなに入ってるのか!?」
「勘違いすんなよ。コレはマジックバッグと同じで相当量のミサイルを容れとけるんだ。そう簡単にはミサイル切れには無んねぇ。まぁ、俺が造ればだがな。とりあえず今は1000発分は容れてあるぞ。」
「1発でどの位の威力なんだ?」
「想定ではAランクの魔物なら一撃、Sランクの魔物なら当たり所が良けりゃあ暫くの間は行動不能に出来る様にはしてあるぞ。」
「はぁ!?そんな威力が有るミサイルが何百発もか!?」
「そりゃそうだろ。俺らが行くダンジョンだと最低でもSSランクの魔物が想定されるならコレでも弱いだろうし、上手くいきゃあダメージが与えられるかもしんねぇけど、恐らくは牽制にしかならねぇんじゃねぇか?」
「あぁそうか・・・確かに・・・だとしたら逆にそれだとドラウが狙われる事にならないか?」
「だから試験段階なんだよ。想定ではもう少し威力を上げれるはずなんだ。後、属性効果も付与するつもりだから状況に応じて攻撃の種類を増やす予定だ。まぁ現時点ではただの弾幕に過ぎねぇけどな。」
「そうだな。ただ魔道具だけあって、広まったら戦争になりそうな魔道具だな。」
「それはねぇな。」
「何でそう言い切れるんだ?」
「素材が素材だからな。」
「何を使ってるんだ?」
「アダマンタイトとミスリル、それと今回のは炎竜の火炎袋、後はSランクの魔石の粉末だな。」
「・・・貴重な物って事か。」
「貴重どころか、此処じゃなきゃ滅多に手に入らないぞ。それを俺の素材進化で爆破属性にしてるからな。希少な素材とその素材を進化させるスキルがねぇと造れねぇ代物だ。」
「だが、同じ物は無理でも近い物は造れるだろ?」
「そうだな。造れるちゃあ造れるが、かなり巨大な物しか出来ねぇだろうし、出来たとしても1発造るのにデカい国の1年分の国家予算を注ぎ込む必要があるだろうな。」
「そんなにか。」
「おうよ。威力を下げりゃコストも抑えられるだろうが、それならSランクの冒険者を雇った方が安いだろうし、凡庸性もあるだろうな。」
「だけどドラウじゃないと造れないんだとしても背負ってる魔道具が流れたら危険じゃないか?」
「それも心配ねぇ、俺しか使えねぇ様になってるからな。」
「そうか。なら良いか。それで他のは移動用なのか?」
「足や腰部分は移動用だ。空中も水中も何処でもスムーズに移動する事が可能だ。っていってもまだ小回りは効かねぇがな。」
「じゃあ手というか腕の部分は違うのか?」
「重いもんを持ち上げられるだけじゃなく攻撃も可能だ。」
ドラウはそう言うと腕の部分に取り付けられた大きな腕を動かして見せた。
「攻撃?ドラウがか?」
「俺の腕に着けてはあるが、攻撃時は全自動だ。何つっても俺には戦闘は無理というか、センスがねぇからな。」
「あぁ、そういえばそうだったな。けどそれならどうやって動くんだ?腕や手に繋がったままだったら変に負荷が掛かって痛めてしまわないのか?」
「そりゃねぇって。見せてやるよ。」
ドラウはそう言うと腕をクロスする様に畳んで、手元に有るスイッチを押した。
「それじゃあ今日の修行を始めるが、朝食の時に言った様にルークが立てた予定通りに修行するつもりだ。何か意見があれば言ってくれ。」
俺がそう言うとサスケが手を上げた。
「何だサスケ?」
「ドラウが作ってる魔道具?は昼までに全員分完成するでござるか?」
「どうなんだドラウ?」
「昨日の晩までにある程度完成してっから後は個人個人のパーソナルデータに合わせた調整をするくれぇだから昼には完成させる。後は昼から着けた状態で半日やってみて不具合や必要な調整をしてくぐれぇだな。」
「そうらしいぞサスケ、心配しなくても出来るってよ。」
俺のその言葉に自分がドラウを疑う様な失言をした事に気付いたサスケはドラウに謝っていた。
「気にしなくても良いぞ。確かに眷属に成る前だったらいくら俺でも1つ造るのに1週間、しかもシュウトに手伝って貰って、やっとってレベルの代物だからなぁ。」
「そんなに違うのか?」
「あぁ、簡単に言うと初心者と一流の職人ぐれぇの違いがあるな。」
「そんなにか。」
「感覚としてはな。やれる事の幅が比較にならねぇくれぇ出来る様になったからな。楽しくてしかたねぇよ。」
「・・・無理するなよ。」
俺が新しい玩具を見付けた子供のように見えるドラウに呆れながらそう言うと近くに居たニップルがドラウの肩をトントンと叩いた。
「ん?どうしたんだニップル?」
「分かってるとは思うけど無理したら許さないからね。」
「わ、分かってるって。」
「本当に?」
「いつも止めてるだろ。」
「私が止めてからね。」
「そ、そうだが、止めてるじゃないか。」
「叔父さんが寝食忘れて没頭した所為で亡くなった事、忘れてないよね。」
「覚えてるって、あの時はパートナーを失って止める人が居なかったのに俺達も作業に没頭してて、気付いた時には遅かったんだからな。」
「なら私の言いたい事も分かるよね。」
「大丈夫だって、その為の魔道具も造ったろ。」
「何時もそれを無視するじゃん。」
「そうだけどよぅ。あれは仕方がないというか・・・。」
俺は長くなりそうだったので声を掛ける事にした。
「2人共、後でも良いか?」
俺がそう言うと2人は恥ずかしそうに頷いていた。
その後、予定通り午前中の修行を終わらせるとドラウからステータスを下げる魔道具を渡され、皆んなは午後からの修行に向かった。
「ドラウはこの後どうするんだ?」
「シュウトが言ってた自動迎撃魔道具を創ってみるかと思ってな。」
「ゴーレムを造るって事か?」
「いや、此処には他には無い素材がゴロゴロ有るからなぁ、違ぇ角度から試してみてぇ事があんだよ。」
「おっ、面白そうだな。どんな魔道具を造るつもりなんだ?」
「それなら構想は出来てるから今日中に試作品を創ってやるよ。」
「おっ、楽しみだな。」
「おう、じゃあまた後でな。」
ドラウはそう言うと移動式工房に入って行った。
あれ?でもこの工房に付ける迎撃魔道具を造るんじゃなかったのか?
俺はそう思いながらもルーク達の下へ向い、戦い慣れていないメンバーに指導したりしていった。
修行の時間も終わりに近付いた時、ドラウが何かの装備を着けて歩いてきた。
「おぉ、何か凄いなぁ・・・もしかしてソレが言ってた魔道具なのか?」
「おう、最初は移動式工房の方に付けるだけにしようかとも思ったんだが、ダンジョン内で迎撃用ゴーレムだけだと皆んなの足を引っ張るかと思ってな。」
「それにしても全身装備のパワードスーツって感じだなぁ。」
「おう、最初はマジックバッグみてぇに背負ってそこからシュウトに教えてもらった迎撃ミサイル的な魔道具を放つって思ったんだが、動きが遅せぇ俺がそんな事してたら移動に時間が掛かると思ってな。それで次に考えたのが、家の俺達の住むフロアーに有る移動用の魔道具に装備するっていうのも考えて創ってみたんだ。」
「あぁ、アレなら便利そうだし、移動しながら迎撃するのに向いてそうじゃないか。」
「おう。ある程度の広い空間なら浮いてる分、罠の回避や地上を移動する様な魔物には効率的だと思うが、ダンジョン内はそんな場所だけじゃねぇだろ?それに魔物によっちゃあ飛んでるヤツを落とすのが得意な魔物もいるだろ?」
「あぁ、狭かったり水中だったりって事か。」
「そうだな。アレで水中に入ると上手く操作出来ないんだ。」
「なるほどな・・・ってか、ドラウは工房にずっと居なかったか?」
「おう。コイツを創ってたからな。」
「だよなぁ。」
「どうしたんだ?」
「いや、さっきから1回造って試してる様に感じてな。」
「ん?試してるぞ。」
「え?」
「あぁ、工房をあの構造にしたからな、中を空間拡張して、そこまで広くは無いが試験場を作ったからな。」
「そんなに広いのか?」
「まぁ、試験場とダンジョンでシュウトの世界に入れなかったとしても全員がゆったり過ごせる程度には拡張してあるぞ。」
「そんなに広げて大丈夫なのか?」
「外壁をかなり強化出来たからな、問題ねぇ。」
「って事は色んな不安要素は解決出来そうだな。見つかり難くもなってるんだろ?」
「そうだな。シュウトでもそこに在るって分かってなかったら見つからせねぇ自信はあるぞ。」
「そんなにか。」
「おうよ。俺の自信作だ。例え生きている物に異常な執着を持っているアンデッド系の魔物であっても感知されねぇっつうか、外界と遮断される様になってっからシュウトみてぇに違和感で見付けてくる様な相手でもない限り見付けれねぇ。」
「そこだけ空白地帯になる的な事か?」
「おう。シュウトならそれで見付けそうだからなぁ。」
「確かに俺なら気になって見付けに掛かるだろうな。というか、それなら魔物相手なら100%見付からないんじゃないか?」
「偶然踏み付けられたりしても岩と思うだろうが、それで面白がって攻撃してこねぇとも限らねぇけど、それならそれで迎撃するだけだしな。」
「まぁ、篭ってやり過ごすっていうのは無いか。」
「だろ。一旦工房から出る時に迎撃するなり、囮用の魔道具を出したりするだろうが、そのくらいで良いだろうって事で、話は戻るがこの装備にって事にしたんだ。」
「なるほどな。で、どんな感じなんだ?」
「おっ、聞いてくれるか!」
「そりゃまぁ気になるからなぁ。それに男なら大半は興味を示すんじゃないか。」
「だよなぁ、ニップルに構想を言ったら「ふ~ん。」で終わったからなぁ。」
「まぁ、女の子の大半はそうみたいだぞ。」
「そういうものか。」
「それで?」
「先ずは背中を見てくれ。」
ドラウはそう言うと背中を見せてきた。
「鉄製の箱?」
「おう。今はデザイン性は無視してるからな。そんで、箱の上と横が蓋みてぇのが付いてるだろ。」
「おう。そこが開いてシュウトが言ってた小型の迎撃ミサイルが出てくる仕組みになってんだよ。」
「一気にか?」
「おうよ。直径2cm全長10cmの追尾式ミサイルが1分間に100発ぐれぇな。」
「そんなに入ってるのか!?」
「勘違いすんなよ。コレはマジックバッグと同じで相当量のミサイルを容れとけるんだ。そう簡単にはミサイル切れには無んねぇ。まぁ、俺が造ればだがな。とりあえず今は1000発分は容れてあるぞ。」
「1発でどの位の威力なんだ?」
「想定ではAランクの魔物なら一撃、Sランクの魔物なら当たり所が良けりゃあ暫くの間は行動不能に出来る様にはしてあるぞ。」
「はぁ!?そんな威力が有るミサイルが何百発もか!?」
「そりゃそうだろ。俺らが行くダンジョンだと最低でもSSランクの魔物が想定されるならコレでも弱いだろうし、上手くいきゃあダメージが与えられるかもしんねぇけど、恐らくは牽制にしかならねぇんじゃねぇか?」
「あぁそうか・・・確かに・・・だとしたら逆にそれだとドラウが狙われる事にならないか?」
「だから試験段階なんだよ。想定ではもう少し威力を上げれるはずなんだ。後、属性効果も付与するつもりだから状況に応じて攻撃の種類を増やす予定だ。まぁ現時点ではただの弾幕に過ぎねぇけどな。」
「そうだな。ただ魔道具だけあって、広まったら戦争になりそうな魔道具だな。」
「それはねぇな。」
「何でそう言い切れるんだ?」
「素材が素材だからな。」
「何を使ってるんだ?」
「アダマンタイトとミスリル、それと今回のは炎竜の火炎袋、後はSランクの魔石の粉末だな。」
「・・・貴重な物って事か。」
「貴重どころか、此処じゃなきゃ滅多に手に入らないぞ。それを俺の素材進化で爆破属性にしてるからな。希少な素材とその素材を進化させるスキルがねぇと造れねぇ代物だ。」
「だが、同じ物は無理でも近い物は造れるだろ?」
「そうだな。造れるちゃあ造れるが、かなり巨大な物しか出来ねぇだろうし、出来たとしても1発造るのにデカい国の1年分の国家予算を注ぎ込む必要があるだろうな。」
「そんなにか。」
「おうよ。威力を下げりゃコストも抑えられるだろうが、それならSランクの冒険者を雇った方が安いだろうし、凡庸性もあるだろうな。」
「だけどドラウじゃないと造れないんだとしても背負ってる魔道具が流れたら危険じゃないか?」
「それも心配ねぇ、俺しか使えねぇ様になってるからな。」
「そうか。なら良いか。それで他のは移動用なのか?」
「足や腰部分は移動用だ。空中も水中も何処でもスムーズに移動する事が可能だ。っていってもまだ小回りは効かねぇがな。」
「じゃあ手というか腕の部分は違うのか?」
「重いもんを持ち上げられるだけじゃなく攻撃も可能だ。」
ドラウはそう言うと腕の部分に取り付けられた大きな腕を動かして見せた。
「攻撃?ドラウがか?」
「俺の腕に着けてはあるが、攻撃時は全自動だ。何つっても俺には戦闘は無理というか、センスがねぇからな。」
「あぁ、そういえばそうだったな。けどそれならどうやって動くんだ?腕や手に繋がったままだったら変に負荷が掛かって痛めてしまわないのか?」
「そりゃねぇって。見せてやるよ。」
ドラウはそう言うと腕をクロスする様に畳んで、手元に有るスイッチを押した。
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