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第293話 [闇魔法の弱点。]
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俺が戻るとルークがドラウの説明を受けながら何かの装具を着けようとしているところだった。
「ん?おっ、それって例のやつか?」
「おう、シュウト。あっちはもう良いのか?」
「とりあえず俺が居なくても大丈夫みたいだ。」
「必要な物が揃ったらバイバイって感じか?」
「おう、よく分かったな。」
「そりゃ、シュウトが居たら信じられねぇくれぇの運で最高の結果しか出ねぇだろうって考えりゃあ、自ずと分かるだろ。」
「最高の結果が出るなら良いんじゃないのか?」
「そりゃ結果が良いに越したことはねぇが、それだと物以外にも全ての工程をシュウトに委ねる結果になっちまうからなぁ。」
「別に・・・って、そういう訳じゃないんだよなぁ。」
「そうだな。シュウトが使命を遂行中に頼むわけにもいかねぇだろうしな。」
「そうだな。まぁあの治療薬は緊急で使う様な物じゃないが、必要な時に必要な物が必要な人に届かないんじゃ、シャレにならないからな。まぁ、自分でも用意出来る様にハロルド達の研究が上手くいったら教えてもらうさ。」
「それぐれぇで良いさ。」
「それで、さっきも聞いたが、その父親が子供を超一流にする為に着ける何とか養成ギブスみたいな装具が例のやつか?」
俺がそう言うとルークに装具を着けながらドラウが俺に話し掛けてきた。
「おう、シュウトの言っている意味はよく分かんねぇが、とりあえず試作品第一号だ。で、その何とか養成ギブスってなんだ?」
「そこは掘り下げないでくれ。色々問題があるから。」
「自分から言っといて何だよそれ・・・まぁいいや、とりあえず第一号が出来たんだが1つだけしかねぇし、一旦温泉に行く前にルークに試して貰おうと思ってな。」
「ん?ルークは大丈夫なのか?」
「俺だけ少し不完全燃焼気味なんだよ。」
「ん?レイとツバキだと不足なのか?」
「いや、実力は問題ねぇし、戦ってても面白ぇんだがなぁ。」
「じゃあ何が不満なんだ?」
「何て言やぁ・・・ピリつかねぇんだよ。」
「ピリつく?死ぬかもって思えないって事か?」
「簡単に言うとそうだな。だから多分他の皆んなと同じくれぇ疲れてるが、疲れてねぇんだよ。」
「言いたい事は分かるが、そんなの模擬戦に求めるなよ。」
俺が呆れながらそう言うとルークは頭を掻いて苦笑いを浮かべていた。
「それで鬱憤を晴らすつもりって事か。」
「そうなれば良いなぁってな。」
俺とルークが話をしていると装具の要っぽい六角形の板をルークの胸の部分の装具に嵌め込んでいた。
「よし!出来たぞ。一寸動いてみてくれ。」
「おう・・・。」
ルークはそう言うと掌を開け閉めすると軽くシャドーをしてから弱めの魔法を放っていた。
「一応想定では半分程度しか力が出せないと思うんだがどうだ?」
「おう。感覚的にはそんな感じだな。」
「一応激しく動いてない状態なら上手く作動してるみたいだな。なら、軽く動いてみてどうだった?」
「俺は問題ねぇっちゃねぇが、暗器をメイン武器にしてる2人や調理道具を出し入れしてるナビコは動きが制限されるかもな。俺も一部の武器は使えそうにねぇしな。」
「それは分かってる。」
「後は戦闘中に変化する奴らには対応出来るのか?」
「いや、ルークに着てもらった第一号は一先ず組み込んだ術式が上手く作動するのかどうかっていうのと全身に効果が行き渡っているか、確認の魔道具も付けてあるからそんな感じになってるだけだ。」
「じゃあ何で足元には着けないんだ?」
「腰に着けたのが下半身の魔道具だから問題無い。」
「上半身は?」
「肩に着けたのがそうだ。ちなみに言うと胸の部分は各魔道具の情報を集めて守る魔道具だからな。」
「じゃあ、どれがそうなんだ?」
「その両腕に着けてるやつがそうだ。右が魔力弱体化で左が身体能力弱体化、そんで両方装備すると仙気も弱体化出来る様にしてある。」
「なるほどな。それなら問題なさそうだな。それでどうしたら良いんだ?」
「一先ずは体力的にも全力は出せねぇだろうからその辺1周走ってくれ。」
「そんだけで良いのか?」
「今だと走るだけでも大変だろうからそれ以上は止めとけ。」
「そうなのか?そんな感じはしねぇけどなぁ、まぁいいや、とりあえず走ってくるわ。」
ルークはそう言うと走り出した。
「なぁドラウ、アレは1つしかないのか?」
「ん?シュウトには使えねぇぞ。」
「いやいや、効果を聞いた時点で無理かなぁとは思ってたが、やっぱり無理か。」
「シュウトは神気があるからな。とりあえず今のままだとぶっ壊れるだけだ。」
「そうか。まぁ本当はアキトかサスケが使えるのもないかと思ってな。」
「そうか・・・まぁ確かにそうだなぁ・・・同じもんなら直ぐに出来るが流石にもう1つぐれぇしか出来ねぇぞ。」
「1つあれば模擬戦が出来るから問題ない。」
「なら良いが余ったペアーの奴等はどうするんだ?」
「残りは全員、森/川フィールドで集団戦にするから問題ない。」
「集団戦?」
「あぁ、ペアを組んだのは変えずに戦うんだ。それなら個別の戦力はそれ程変わらないからな。」
「それなら良いのか?・・・まぁいいや、じゃあ一寸待ってろ。」
そう言ってドラウは作業場に入って暫くすると少し疲れた表情で出て来た。
「大丈夫か?」
「造るのに大分、力を使うからな。」
ドラウとそう話しているとルークがヘトヘトになりながら走ってきて、俺達の所まで来るとルークはそのまま仰向けに倒れてしまった。
「大丈夫か?」
「ゼェゼェ・・・ドラウの言う通りだった・・・何も出来ねぇ・・・。」
「だから言ったろ。ってか、何処まで行ったんだよ。」
「・・・いやぁ、最初は楽勝だと思って思いっきり遠くまで行っちまったんだけど、帰って来る途中で限界を迎えちまったんだ。」
「それで余裕を見せた手前止められなくなったって事か?」
「・・・おう。」
ドラウの問に恥ずかしそうにルークが答えてたので俺は頭を軽く振ってからルークに話し掛けた。
「阿呆だろ。とりあえず暫く休んで動ける様になったら温泉に入ってこい。」
「・・・了解・・・その前にコレ外してくれねぇ?」
恥ずかしそうにルークがそう言うとドラウも呆れながら外してクリーンを掛けてから作業場に戻して、俺と一緒に温泉に行く事にした。
暫く温泉に入るとこの後の予定を話した。
「それでシュウト、僕か、サスケ、どっちがルークの相手になったら良いと思ってる?」
「どっちでも変わらないとは思うがとりあえずアキト、お前がルークの相手をしてみるか?」
「森/川フィールドだからかい?」
「そうだな。サスケの方が機動性が高いからレイ達にも勉強になると思うしな。ルーク達はさっきと一緒で荒野/渓谷フィールドな。」
「OK、じゃあルーク行こうか。」
「おう。ドラウも来るんだろ?」
「そうだな。不具合があったら直す必要もあるだろうし、ちゃんとしたやつを造る参考にもなるだろうしな。」
ルーク達はそう言うと早速移動を開始した。
「じゃあ残ったメンバーは一旦、攻撃魔法は禁止って事で。」
俺がそう言うとナビコが手を挙げた。
「どうした?」
「竈を使ったのも禁止だわ?」
「そうだな。あぁいうのも攻撃魔法と一緒って思ってもらっていいぞ。」
「そうだわなぁ・・・。」
「まぁ、魔法が使えない状況下も体験しておくのも修行だと思え。」
俺がそう言うと今度はツバキが手を挙げた。
「魔法で移動して直ぐに攻撃するのは駄目ですか?」
「それは問題ない。暗殺を主とする敵も想定出来るしな。」
「って事はツバキとバト夫婦が有利でござらんか?」
「そうでもないぞ。確かに森/川フィールドは独壇場にみえるが攻撃魔法が使えないって事は普段なら影の中からやっていた攻撃魔法が使えないから一旦、半分くらいは身体を出す必要がありそうだからな。そうだよなぁバト?」
「はい。その通りにございます。影の中から直接は攻撃出来ませんので、闇魔法の攻撃魔法でコーティングする必要があります。しかしシュウト様の見識には脱帽致します。闇魔法を操る者でも熟練者のみが使える秘匿技の1つなのです。」
「まぁ、ルークと戦ってるツバキやアキトの相手をしていたバトを見てたからな。」
「あの模擬戦だけでそこまで見破れる方は私の知る限りですとシュウト様御1人にごさいます。ツバキ様はご存知の方はいらっしゃいますでしょうか?」
「私も初めてかな。普通は師事を受けて初めて出来る事だし、自力でシュウトみたいに見破れる人なんて居ないよ。」
「そうか。まぁ俺には神の瞳があるから簡単に見破れただけだ。そうじゃなかったら攻撃魔法を使ってるのは分からなかったと思うぞ。」
「そうなのかなぁ、シュウトなら神の瞳が無くても何れは見破りそうだけど、だって違和感があったから神の瞳を使ったんでしょ?」
「まぁな。」
「それより身体の半分を出さないと普通の攻撃が出来ないっていうのも良く分かったね。」
「そりゃあ2人とも身体の半分が出るまでの一瞬だったが身動き取れないって感じだったしな。」
「それで見破れるのはシュウトだけだよ。」
「そうか?」
「そうだよ。闇魔法の弱点の1つっていうのは闇魔法使いの秘匿する事だしね。」
「そうか分かりそうなもんだけどなぁ。」
俺がそう言うとバトが微笑みながら答えてくれた。
「シュウト様、あの一瞬を見破れるのはシュウト様だけでございます。しかもそこを狙い撃つ事が出来るのもシュウト様のみと思われます。」
「バトが言うならそうなんだろうな。まぁとりあえずこれで分かったと思うから一旦前の家が有った場所に移動したら模擬戦開始だから1組ずつ入ったら一旦森に入ってお互いが見えない様にな。」
俺がそう言いながら転送門を開くと1組ずつ入っていき、森の中へ散って行った。
「さてと皆んなには、このまま戦ってもらって俺は外に出ますか。」
俺はそう言うとアイテムボックス改から出て行き、目的の場所へと転送していった。
「ん?おっ、それって例のやつか?」
「おう、シュウト。あっちはもう良いのか?」
「とりあえず俺が居なくても大丈夫みたいだ。」
「必要な物が揃ったらバイバイって感じか?」
「おう、よく分かったな。」
「そりゃ、シュウトが居たら信じられねぇくれぇの運で最高の結果しか出ねぇだろうって考えりゃあ、自ずと分かるだろ。」
「最高の結果が出るなら良いんじゃないのか?」
「そりゃ結果が良いに越したことはねぇが、それだと物以外にも全ての工程をシュウトに委ねる結果になっちまうからなぁ。」
「別に・・・って、そういう訳じゃないんだよなぁ。」
「そうだな。シュウトが使命を遂行中に頼むわけにもいかねぇだろうしな。」
「そうだな。まぁあの治療薬は緊急で使う様な物じゃないが、必要な時に必要な物が必要な人に届かないんじゃ、シャレにならないからな。まぁ、自分でも用意出来る様にハロルド達の研究が上手くいったら教えてもらうさ。」
「それぐれぇで良いさ。」
「それで、さっきも聞いたが、その父親が子供を超一流にする為に着ける何とか養成ギブスみたいな装具が例のやつか?」
俺がそう言うとルークに装具を着けながらドラウが俺に話し掛けてきた。
「おう、シュウトの言っている意味はよく分かんねぇが、とりあえず試作品第一号だ。で、その何とか養成ギブスってなんだ?」
「そこは掘り下げないでくれ。色々問題があるから。」
「自分から言っといて何だよそれ・・・まぁいいや、とりあえず第一号が出来たんだが1つだけしかねぇし、一旦温泉に行く前にルークに試して貰おうと思ってな。」
「ん?ルークは大丈夫なのか?」
「俺だけ少し不完全燃焼気味なんだよ。」
「ん?レイとツバキだと不足なのか?」
「いや、実力は問題ねぇし、戦ってても面白ぇんだがなぁ。」
「じゃあ何が不満なんだ?」
「何て言やぁ・・・ピリつかねぇんだよ。」
「ピリつく?死ぬかもって思えないって事か?」
「簡単に言うとそうだな。だから多分他の皆んなと同じくれぇ疲れてるが、疲れてねぇんだよ。」
「言いたい事は分かるが、そんなの模擬戦に求めるなよ。」
俺が呆れながらそう言うとルークは頭を掻いて苦笑いを浮かべていた。
「それで鬱憤を晴らすつもりって事か。」
「そうなれば良いなぁってな。」
俺とルークが話をしていると装具の要っぽい六角形の板をルークの胸の部分の装具に嵌め込んでいた。
「よし!出来たぞ。一寸動いてみてくれ。」
「おう・・・。」
ルークはそう言うと掌を開け閉めすると軽くシャドーをしてから弱めの魔法を放っていた。
「一応想定では半分程度しか力が出せないと思うんだがどうだ?」
「おう。感覚的にはそんな感じだな。」
「一応激しく動いてない状態なら上手く作動してるみたいだな。なら、軽く動いてみてどうだった?」
「俺は問題ねぇっちゃねぇが、暗器をメイン武器にしてる2人や調理道具を出し入れしてるナビコは動きが制限されるかもな。俺も一部の武器は使えそうにねぇしな。」
「それは分かってる。」
「後は戦闘中に変化する奴らには対応出来るのか?」
「いや、ルークに着てもらった第一号は一先ず組み込んだ術式が上手く作動するのかどうかっていうのと全身に効果が行き渡っているか、確認の魔道具も付けてあるからそんな感じになってるだけだ。」
「じゃあ何で足元には着けないんだ?」
「腰に着けたのが下半身の魔道具だから問題無い。」
「上半身は?」
「肩に着けたのがそうだ。ちなみに言うと胸の部分は各魔道具の情報を集めて守る魔道具だからな。」
「じゃあ、どれがそうなんだ?」
「その両腕に着けてるやつがそうだ。右が魔力弱体化で左が身体能力弱体化、そんで両方装備すると仙気も弱体化出来る様にしてある。」
「なるほどな。それなら問題なさそうだな。それでどうしたら良いんだ?」
「一先ずは体力的にも全力は出せねぇだろうからその辺1周走ってくれ。」
「そんだけで良いのか?」
「今だと走るだけでも大変だろうからそれ以上は止めとけ。」
「そうなのか?そんな感じはしねぇけどなぁ、まぁいいや、とりあえず走ってくるわ。」
ルークはそう言うと走り出した。
「なぁドラウ、アレは1つしかないのか?」
「ん?シュウトには使えねぇぞ。」
「いやいや、効果を聞いた時点で無理かなぁとは思ってたが、やっぱり無理か。」
「シュウトは神気があるからな。とりあえず今のままだとぶっ壊れるだけだ。」
「そうか。まぁ本当はアキトかサスケが使えるのもないかと思ってな。」
「そうか・・・まぁ確かにそうだなぁ・・・同じもんなら直ぐに出来るが流石にもう1つぐれぇしか出来ねぇぞ。」
「1つあれば模擬戦が出来るから問題ない。」
「なら良いが余ったペアーの奴等はどうするんだ?」
「残りは全員、森/川フィールドで集団戦にするから問題ない。」
「集団戦?」
「あぁ、ペアを組んだのは変えずに戦うんだ。それなら個別の戦力はそれ程変わらないからな。」
「それなら良いのか?・・・まぁいいや、じゃあ一寸待ってろ。」
そう言ってドラウは作業場に入って暫くすると少し疲れた表情で出て来た。
「大丈夫か?」
「造るのに大分、力を使うからな。」
ドラウとそう話しているとルークがヘトヘトになりながら走ってきて、俺達の所まで来るとルークはそのまま仰向けに倒れてしまった。
「大丈夫か?」
「ゼェゼェ・・・ドラウの言う通りだった・・・何も出来ねぇ・・・。」
「だから言ったろ。ってか、何処まで行ったんだよ。」
「・・・いやぁ、最初は楽勝だと思って思いっきり遠くまで行っちまったんだけど、帰って来る途中で限界を迎えちまったんだ。」
「それで余裕を見せた手前止められなくなったって事か?」
「・・・おう。」
ドラウの問に恥ずかしそうにルークが答えてたので俺は頭を軽く振ってからルークに話し掛けた。
「阿呆だろ。とりあえず暫く休んで動ける様になったら温泉に入ってこい。」
「・・・了解・・・その前にコレ外してくれねぇ?」
恥ずかしそうにルークがそう言うとドラウも呆れながら外してクリーンを掛けてから作業場に戻して、俺と一緒に温泉に行く事にした。
暫く温泉に入るとこの後の予定を話した。
「それでシュウト、僕か、サスケ、どっちがルークの相手になったら良いと思ってる?」
「どっちでも変わらないとは思うがとりあえずアキト、お前がルークの相手をしてみるか?」
「森/川フィールドだからかい?」
「そうだな。サスケの方が機動性が高いからレイ達にも勉強になると思うしな。ルーク達はさっきと一緒で荒野/渓谷フィールドな。」
「OK、じゃあルーク行こうか。」
「おう。ドラウも来るんだろ?」
「そうだな。不具合があったら直す必要もあるだろうし、ちゃんとしたやつを造る参考にもなるだろうしな。」
ルーク達はそう言うと早速移動を開始した。
「じゃあ残ったメンバーは一旦、攻撃魔法は禁止って事で。」
俺がそう言うとナビコが手を挙げた。
「どうした?」
「竈を使ったのも禁止だわ?」
「そうだな。あぁいうのも攻撃魔法と一緒って思ってもらっていいぞ。」
「そうだわなぁ・・・。」
「まぁ、魔法が使えない状況下も体験しておくのも修行だと思え。」
俺がそう言うと今度はツバキが手を挙げた。
「魔法で移動して直ぐに攻撃するのは駄目ですか?」
「それは問題ない。暗殺を主とする敵も想定出来るしな。」
「って事はツバキとバト夫婦が有利でござらんか?」
「そうでもないぞ。確かに森/川フィールドは独壇場にみえるが攻撃魔法が使えないって事は普段なら影の中からやっていた攻撃魔法が使えないから一旦、半分くらいは身体を出す必要がありそうだからな。そうだよなぁバト?」
「はい。その通りにございます。影の中から直接は攻撃出来ませんので、闇魔法の攻撃魔法でコーティングする必要があります。しかしシュウト様の見識には脱帽致します。闇魔法を操る者でも熟練者のみが使える秘匿技の1つなのです。」
「まぁ、ルークと戦ってるツバキやアキトの相手をしていたバトを見てたからな。」
「あの模擬戦だけでそこまで見破れる方は私の知る限りですとシュウト様御1人にごさいます。ツバキ様はご存知の方はいらっしゃいますでしょうか?」
「私も初めてかな。普通は師事を受けて初めて出来る事だし、自力でシュウトみたいに見破れる人なんて居ないよ。」
「そうか。まぁ俺には神の瞳があるから簡単に見破れただけだ。そうじゃなかったら攻撃魔法を使ってるのは分からなかったと思うぞ。」
「そうなのかなぁ、シュウトなら神の瞳が無くても何れは見破りそうだけど、だって違和感があったから神の瞳を使ったんでしょ?」
「まぁな。」
「それより身体の半分を出さないと普通の攻撃が出来ないっていうのも良く分かったね。」
「そりゃあ2人とも身体の半分が出るまでの一瞬だったが身動き取れないって感じだったしな。」
「それで見破れるのはシュウトだけだよ。」
「そうか?」
「そうだよ。闇魔法の弱点の1つっていうのは闇魔法使いの秘匿する事だしね。」
「そうか分かりそうなもんだけどなぁ。」
俺がそう言うとバトが微笑みながら答えてくれた。
「シュウト様、あの一瞬を見破れるのはシュウト様だけでございます。しかもそこを狙い撃つ事が出来るのもシュウト様のみと思われます。」
「バトが言うならそうなんだろうな。まぁとりあえずこれで分かったと思うから一旦前の家が有った場所に移動したら模擬戦開始だから1組ずつ入ったら一旦森に入ってお互いが見えない様にな。」
俺がそう言いながら転送門を開くと1組ずつ入っていき、森の中へ散って行った。
「さてと皆んなには、このまま戦ってもらって俺は外に出ますか。」
俺はそう言うとアイテムボックス改から出て行き、目的の場所へと転送していった。
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