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第288話 [指南と試案。Part8]
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「ウォッ!何で!?」
再び拘束されたルークにバトと話した内容を教えて、再びバトに解いてもらった。
「爺、すまねぇ助かった。しっかし、なるほどな。罠としても使えるわけだ。」
「はい。ですが、罠としては起動範囲が狭く、偶然に頼るしかございませんので、少々使いづらいかと。」
「まぁそうか。ってか、この周りにまだ有んのか?」
「後、4つございます。」
「マジか・・・確かに4つ有るなぁ。ってか、どうすんだコレ?」
「結界にて覆い、アイテムボックスに入るかを試みてみる事に致します。」
バトはそう言うとアイテムボックスに拘束魔道具を1つ仕舞った。
「バト、そのまま出せるのか?出せないなら結界で覆うまでにしてドラウに見せたらどうだ?」
「承知致しました。」
バトはそう言うと今仕舞った拘束魔道具を取り出してみせた。
「問題ない様ですが、結界を維持し続けるのは無理なので、シュウト様が仰った様にドラウ様にお見せする事に致します。」
「その方が良いだろうな。」
俺とバトが話をしている間、考え事をしていた様子だったルークが話し掛けてきた。
「なぁ、コレって修行に使えねぇか?」
「どういう事だ?」
「だってよぅ、拘束されてる間に魔法や気を使ってたが、試行錯誤してたら少しだが魔力や気の運用がしやすくなる様な気がしてな。」
「あぁ、それは良い考えだな。確かに霧散する魔力を留めたり、発動ギリギリまで体内に留め濃密に出来たら拘束を解くだけじゃなくて魔法の放ち方も変えて戦いに幅も出せるだろうし、気も吸収させる量以上に一瞬で外気を取り込み、爆発させれたら面白いかもしれないな。」
「だろ。魔力に関していえばシュウトの魔宝玉を使えばある意味無尽蔵な魔力で鍛えられるし、気も同様だろ?」
「確かに・・・それならドラウに相談して、出来るかは分からないが、この拘束魔道具に近い機能で戦闘訓練中にも使える魔道具を造ってもらうか。」
「おぉ、そりゃ良いな。そうすりゃ彼処みてぇに派手で場所を取る模擬戦も狭い場所で出来るかもしんねぇし、前みてぇにレベルやステータスが爆上がりした時も使えるかもしんねぇしな。」
「それは確かにそうだな。ならドラウには頑張ってもらわないとな。まぁ、俺には使えないだろうけど。」
「シュウトは、まぁそうか。俺達と違って神気も爆上がりしそうだもんな。」
「あぁ、そうなったら、この拘束魔道具でも無理だろうしな。」
俺達がそう言いながら話をしている間にサスケ達も終わった様で遠くからとぼとぼ歩いてきた。
「サスケ達も終わったみたいだからドラウの下へ行くか。」
「そうだな。」
俺達はサスケ達と合流するとドラウが居る方向へ歩いていった。
「おっ、何だアレ?もしかしてドラウの鍛冶場か?」
ルークがそう言いながら指さす方向には先程見た4本の柱の横に大きめのテントぐらいのサイズのピラミッドの様な物が設置されていた。
「4本の柱で結界を張ってるのはそうだが、隣りの物は分からないなぁ。」
「結界?あぁ確かに。って事は外から見えねぇ様にして、魔物に見つからねぇ様にしてるって事か。じゃあ隣りのはデコイか?」
「かもな。」
俺達がそう言いながら近付いて行くとドラウが小さいピラミッドの様な物に魔法陣を描いている最中だった。
「おう。終わったのか?」
「一旦休憩がてら温泉に行くんだが、コレって何を造ってるんだ?」
「ん?何言ってんだ?シュウトが物理防御が高いのは出来ないのかって言っただろ?」
「え?鍛冶場なのか?」
「それ以外何があんだよ。」
「一から造ったのか?」
「そりゃそうだろ。アレに付け足すとでも思ったのか?」
「いや、それにしては小さくないか?」
「空間拡張してあるから問題ねぇぞ。」
「そうなのか・・・ん?あれ?何か問題が有るって言ってなかったか?」
「それなら問題ねぇ、その為の魔法陣だからな。」
「外が見えなくなるって、もしかしてアレを付けたのか?」
「おう。シュウトの言ってたのとは違うが、上手く作動しそうだからとりあえず試験的に試そうと思ってな。」
「へぇ~見れるのか?」
「いや、夕方までには完成させたいが一寸無理だなぁ。」
「そうか、それでドラウはこのまま続けるか?」
「そうしたいが、俺らは修行の為に此処に来てるんだ。俺だけサボってたら駄目だろ。それに何となくだが、良いもんが出来る気がするしな。」
「それなら良いか。じゃあ皆んなは休憩してこい。」
俺がそう言うと皆んなが移動する中、ルークが話し掛けてきた。
「シュウトはどうすんだ?」
「俺はここ数日行けてなかったからライヤ様の神像に祈りを捧げてみるかな。まぁ行けるかどうかってところだがな。」
「まぁ、それは仕方ないんじゃないか。ってか、数日って事はすまねぇ、俺達の所為か。」
「そこは気にするな。もし、気に病むって事なら強くなれ。」
「おう。そうだな。」
「じゃあまた後でな。」
「おう。」
俺はルークが去るのを見届けてからライヤ様の神像の前で祈りを捧げると直ぐに何時もの空間に連れて来られた。
「待たせてたか?」
俺がそう言うと直ぐに扉が現れ中に入るとライヤ様が微笑みながら俺を見ていた。
「こっちも忙しくしてたから問題ないわよ。」
「そうか、なら良かったよ。」
「それで聞きたい事は分かってるわ。結論から言うと正解よ。」
「やっぱり魔宝玉を使った修行は魂を削るのか。」
「そうね。危険って程じゃないけど、普通なら数日間は空けないと駄目なレベルよ。」
「普通ならっていうと?」
「貴方の眷属に成ってるのもあるけど、1番は、あの温泉ね。」
「おぉ、少しは効果を期待してたが、そんなに良いのか?」
「まぁ、シュウトみたいにギリギリな状態まで酷使してなかったら最長で1年間毎日1時間ぐらい入ってたら完治出来るわよ。」
「1年って微妙だなぁ。」
「何言ってんの?魂の回復すら聖域で何十年も過ごしてやっと回復する程度よ。ましてや完全回復なんて私達、神が直接癒さない限り不可能なの。この意味分かる?」
「・・・悪い。凄いのは分かったが、何でなんだ?」
「あの温泉は精霊が全力で聖域に近い、シュウトの世界の力を凝縮して出来てる上に少しだけ漏れ出てるシュウトの神気まで溶け込んでるからよ。」
「あぁ、神気で癒してるって事か。」
「まぁ、他にもあるんだけど、主な原因はそこね。」
「なるほどなぁ、他には魂を回復させる方法はないのか?」
「悠久の時間、魂を鍛え続けて自然治癒力を高める以外なら無いわね。昔、聖域に魂の回復を促す力がある事を知った子が聖域を自分の力にしようとして、逆に邪悪な存在になった事は有ったわね。」
「邪神みたいに成ったって事か?」
「邪神や悪神に直ぐに成るのは無理よ。あれでも一応、神には違いないからね。ただあの時は使徒や多くの精霊が犠牲を払ってやっと倒せるくらいには強かったわよ。」
「なるほどなぁ。」
「まぁ、今はそんな事する子は居ないと思うから安心して。」
「そうだな。それより、今の修行方法が問題なさそうで良かったよ。」
「そうね。シュウトの力を吸収しながらのは大変だと思うけど馴染めばより能力が上がるから安心して。但し、シュウトには温泉で、そこまでの効果が無いから無理し過ぎたらまた膝枕の刑だからね。」
ライヤ様がウインクしながら俺にそう言ってきたのが恥ずかしくて狼狽えているとライヤ様はクスクス笑いながら話し掛けてきた。
「もう1つ、言っておかないといけない事が有ったわ。」
「ん?」
「あの温泉で苦しんできた子達を治療しようとするのは駄目よ。」
「何でだ?魂の回復効果が有るなら良いんじゃないのか?」
「それが駄目なの。効果が強過ぎて逆に苦しませる事になるから。」
「過ぎたるは猶及ばざるが如しって事か・・・。」
「そう。もしも何をしても効果が無くてって場合なら聖水で100倍くらいに薄めてからなら良いわよ。」
「そんなにもか・・・ん?あっ!リーグさん達に入ってもらったのは拙かったか!?」
「あぁ、魂の消耗が激しくて弱ってない子達ならただの癒しだし、回復効果と解呪の効果の有る温泉なだけだから大丈夫よ。」
俺はホッとしながらも気になった事が有ったので聞いてみる事にした。
「魂が磨り減って弱ってるってどうやったら分かるんだ?」
「貴方なら分かるはずなんだけど・・・そうね、シュウト1人だと大変だし・・・そうだ!貴方の事を知ってる子で回復魔法が得意な子達が居るわよね。」
「・・・トト達の事か?」
「そう、その子達をシュウトの家の私の像の前に連れて来てくれない?」
「どうするんだ?」
「魂の疲労が分かる様にスキルを与えるのよ。」
「今直ぐにって訳には行かないのか?」
「そんな事したら騒ぎになるわよ。」
「あぁそうか。」
「じゃあ神気を吸収したら戻って直ぐに連れて来てくれる?」
「おう。・・・悪いな。」
「気にしないで。シュウトには他にも色々やってもらわないとだし、私の忙しいのもシュウトが頑張ってくれたら少しは楽になるから。」
「俺が頑張ったら変わるのか?」
「えぇ、最近転生させる子達が増えたと思わない?」
「そういえば。・・・って、やっぱり酷くなってるのか?」
「少しね。だから頑張って。」
「おう。じゃあ・・・よし!戻してくれ。」
「OK~。」
俺は急いで神気を吸収するとライヤ様に戻してもらい、その足でハロルドの下へ転送した。
「ハロルド、トト達は今、何してるか分かるか?」
「おぉ、これはシュウト様、おはようございます。トト夫妻でしたら、この時間は丁度休憩中かと思われます。」
「それなら丁度良かった。今直ぐ連れて来てくれないか?」
「今直ぐでございますか?」
「あぁ、アストライアー様がお呼びだ。」
「!!?」
俺の言葉にハロルドは驚き、凄いスピードで走っていった。
意外と速いなぁ・・・。
俺がそう思っていると直ぐにセバスが2人を連れて走ってくるとトトが話し掛けてきた。
「シ、シュウト様、ど、どうされたのですか?」
「セバス、ハロルドにありがとうって言っておいてくれ。」
「承知致しました。」
「じゃあ2人とも行くぞ。」
俺はそう言うと困惑している2人を有無を言わさず、まだ建設中の家の中に入り、像が有る場所へと連れて行った。
再び拘束されたルークにバトと話した内容を教えて、再びバトに解いてもらった。
「爺、すまねぇ助かった。しっかし、なるほどな。罠としても使えるわけだ。」
「はい。ですが、罠としては起動範囲が狭く、偶然に頼るしかございませんので、少々使いづらいかと。」
「まぁそうか。ってか、この周りにまだ有んのか?」
「後、4つございます。」
「マジか・・・確かに4つ有るなぁ。ってか、どうすんだコレ?」
「結界にて覆い、アイテムボックスに入るかを試みてみる事に致します。」
バトはそう言うとアイテムボックスに拘束魔道具を1つ仕舞った。
「バト、そのまま出せるのか?出せないなら結界で覆うまでにしてドラウに見せたらどうだ?」
「承知致しました。」
バトはそう言うと今仕舞った拘束魔道具を取り出してみせた。
「問題ない様ですが、結界を維持し続けるのは無理なので、シュウト様が仰った様にドラウ様にお見せする事に致します。」
「その方が良いだろうな。」
俺とバトが話をしている間、考え事をしていた様子だったルークが話し掛けてきた。
「なぁ、コレって修行に使えねぇか?」
「どういう事だ?」
「だってよぅ、拘束されてる間に魔法や気を使ってたが、試行錯誤してたら少しだが魔力や気の運用がしやすくなる様な気がしてな。」
「あぁ、それは良い考えだな。確かに霧散する魔力を留めたり、発動ギリギリまで体内に留め濃密に出来たら拘束を解くだけじゃなくて魔法の放ち方も変えて戦いに幅も出せるだろうし、気も吸収させる量以上に一瞬で外気を取り込み、爆発させれたら面白いかもしれないな。」
「だろ。魔力に関していえばシュウトの魔宝玉を使えばある意味無尽蔵な魔力で鍛えられるし、気も同様だろ?」
「確かに・・・それならドラウに相談して、出来るかは分からないが、この拘束魔道具に近い機能で戦闘訓練中にも使える魔道具を造ってもらうか。」
「おぉ、そりゃ良いな。そうすりゃ彼処みてぇに派手で場所を取る模擬戦も狭い場所で出来るかもしんねぇし、前みてぇにレベルやステータスが爆上がりした時も使えるかもしんねぇしな。」
「それは確かにそうだな。ならドラウには頑張ってもらわないとな。まぁ、俺には使えないだろうけど。」
「シュウトは、まぁそうか。俺達と違って神気も爆上がりしそうだもんな。」
「あぁ、そうなったら、この拘束魔道具でも無理だろうしな。」
俺達がそう言いながら話をしている間にサスケ達も終わった様で遠くからとぼとぼ歩いてきた。
「サスケ達も終わったみたいだからドラウの下へ行くか。」
「そうだな。」
俺達はサスケ達と合流するとドラウが居る方向へ歩いていった。
「おっ、何だアレ?もしかしてドラウの鍛冶場か?」
ルークがそう言いながら指さす方向には先程見た4本の柱の横に大きめのテントぐらいのサイズのピラミッドの様な物が設置されていた。
「4本の柱で結界を張ってるのはそうだが、隣りの物は分からないなぁ。」
「結界?あぁ確かに。って事は外から見えねぇ様にして、魔物に見つからねぇ様にしてるって事か。じゃあ隣りのはデコイか?」
「かもな。」
俺達がそう言いながら近付いて行くとドラウが小さいピラミッドの様な物に魔法陣を描いている最中だった。
「おう。終わったのか?」
「一旦休憩がてら温泉に行くんだが、コレって何を造ってるんだ?」
「ん?何言ってんだ?シュウトが物理防御が高いのは出来ないのかって言っただろ?」
「え?鍛冶場なのか?」
「それ以外何があんだよ。」
「一から造ったのか?」
「そりゃそうだろ。アレに付け足すとでも思ったのか?」
「いや、それにしては小さくないか?」
「空間拡張してあるから問題ねぇぞ。」
「そうなのか・・・ん?あれ?何か問題が有るって言ってなかったか?」
「それなら問題ねぇ、その為の魔法陣だからな。」
「外が見えなくなるって、もしかしてアレを付けたのか?」
「おう。シュウトの言ってたのとは違うが、上手く作動しそうだからとりあえず試験的に試そうと思ってな。」
「へぇ~見れるのか?」
「いや、夕方までには完成させたいが一寸無理だなぁ。」
「そうか、それでドラウはこのまま続けるか?」
「そうしたいが、俺らは修行の為に此処に来てるんだ。俺だけサボってたら駄目だろ。それに何となくだが、良いもんが出来る気がするしな。」
「それなら良いか。じゃあ皆んなは休憩してこい。」
俺がそう言うと皆んなが移動する中、ルークが話し掛けてきた。
「シュウトはどうすんだ?」
「俺はここ数日行けてなかったからライヤ様の神像に祈りを捧げてみるかな。まぁ行けるかどうかってところだがな。」
「まぁ、それは仕方ないんじゃないか。ってか、数日って事はすまねぇ、俺達の所為か。」
「そこは気にするな。もし、気に病むって事なら強くなれ。」
「おう。そうだな。」
「じゃあまた後でな。」
「おう。」
俺はルークが去るのを見届けてからライヤ様の神像の前で祈りを捧げると直ぐに何時もの空間に連れて来られた。
「待たせてたか?」
俺がそう言うと直ぐに扉が現れ中に入るとライヤ様が微笑みながら俺を見ていた。
「こっちも忙しくしてたから問題ないわよ。」
「そうか、なら良かったよ。」
「それで聞きたい事は分かってるわ。結論から言うと正解よ。」
「やっぱり魔宝玉を使った修行は魂を削るのか。」
「そうね。危険って程じゃないけど、普通なら数日間は空けないと駄目なレベルよ。」
「普通ならっていうと?」
「貴方の眷属に成ってるのもあるけど、1番は、あの温泉ね。」
「おぉ、少しは効果を期待してたが、そんなに良いのか?」
「まぁ、シュウトみたいにギリギリな状態まで酷使してなかったら最長で1年間毎日1時間ぐらい入ってたら完治出来るわよ。」
「1年って微妙だなぁ。」
「何言ってんの?魂の回復すら聖域で何十年も過ごしてやっと回復する程度よ。ましてや完全回復なんて私達、神が直接癒さない限り不可能なの。この意味分かる?」
「・・・悪い。凄いのは分かったが、何でなんだ?」
「あの温泉は精霊が全力で聖域に近い、シュウトの世界の力を凝縮して出来てる上に少しだけ漏れ出てるシュウトの神気まで溶け込んでるからよ。」
「あぁ、神気で癒してるって事か。」
「まぁ、他にもあるんだけど、主な原因はそこね。」
「なるほどなぁ、他には魂を回復させる方法はないのか?」
「悠久の時間、魂を鍛え続けて自然治癒力を高める以外なら無いわね。昔、聖域に魂の回復を促す力がある事を知った子が聖域を自分の力にしようとして、逆に邪悪な存在になった事は有ったわね。」
「邪神みたいに成ったって事か?」
「邪神や悪神に直ぐに成るのは無理よ。あれでも一応、神には違いないからね。ただあの時は使徒や多くの精霊が犠牲を払ってやっと倒せるくらいには強かったわよ。」
「なるほどなぁ。」
「まぁ、今はそんな事する子は居ないと思うから安心して。」
「そうだな。それより、今の修行方法が問題なさそうで良かったよ。」
「そうね。シュウトの力を吸収しながらのは大変だと思うけど馴染めばより能力が上がるから安心して。但し、シュウトには温泉で、そこまでの効果が無いから無理し過ぎたらまた膝枕の刑だからね。」
ライヤ様がウインクしながら俺にそう言ってきたのが恥ずかしくて狼狽えているとライヤ様はクスクス笑いながら話し掛けてきた。
「もう1つ、言っておかないといけない事が有ったわ。」
「ん?」
「あの温泉で苦しんできた子達を治療しようとするのは駄目よ。」
「何でだ?魂の回復効果が有るなら良いんじゃないのか?」
「それが駄目なの。効果が強過ぎて逆に苦しませる事になるから。」
「過ぎたるは猶及ばざるが如しって事か・・・。」
「そう。もしも何をしても効果が無くてって場合なら聖水で100倍くらいに薄めてからなら良いわよ。」
「そんなにもか・・・ん?あっ!リーグさん達に入ってもらったのは拙かったか!?」
「あぁ、魂の消耗が激しくて弱ってない子達ならただの癒しだし、回復効果と解呪の効果の有る温泉なだけだから大丈夫よ。」
俺はホッとしながらも気になった事が有ったので聞いてみる事にした。
「魂が磨り減って弱ってるってどうやったら分かるんだ?」
「貴方なら分かるはずなんだけど・・・そうね、シュウト1人だと大変だし・・・そうだ!貴方の事を知ってる子で回復魔法が得意な子達が居るわよね。」
「・・・トト達の事か?」
「そう、その子達をシュウトの家の私の像の前に連れて来てくれない?」
「どうするんだ?」
「魂の疲労が分かる様にスキルを与えるのよ。」
「今直ぐにって訳には行かないのか?」
「そんな事したら騒ぎになるわよ。」
「あぁそうか。」
「じゃあ神気を吸収したら戻って直ぐに連れて来てくれる?」
「おう。・・・悪いな。」
「気にしないで。シュウトには他にも色々やってもらわないとだし、私の忙しいのもシュウトが頑張ってくれたら少しは楽になるから。」
「俺が頑張ったら変わるのか?」
「えぇ、最近転生させる子達が増えたと思わない?」
「そういえば。・・・って、やっぱり酷くなってるのか?」
「少しね。だから頑張って。」
「おう。じゃあ・・・よし!戻してくれ。」
「OK~。」
俺は急いで神気を吸収するとライヤ様に戻してもらい、その足でハロルドの下へ転送した。
「ハロルド、トト達は今、何してるか分かるか?」
「おぉ、これはシュウト様、おはようございます。トト夫妻でしたら、この時間は丁度休憩中かと思われます。」
「それなら丁度良かった。今直ぐ連れて来てくれないか?」
「今直ぐでございますか?」
「あぁ、アストライアー様がお呼びだ。」
「!!?」
俺の言葉にハロルドは驚き、凄いスピードで走っていった。
意外と速いなぁ・・・。
俺がそう思っていると直ぐにセバスが2人を連れて走ってくるとトトが話し掛けてきた。
「シ、シュウト様、ど、どうされたのですか?」
「セバス、ハロルドにありがとうって言っておいてくれ。」
「承知致しました。」
「じゃあ2人とも行くぞ。」
俺はそう言うと困惑している2人を有無を言わさず、まだ建設中の家の中に入り、像が有る場所へと連れて行った。
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