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第284話 [指南と試案。Part4]
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ドラウの位置調整が完璧に終わり全員が吸収出来る状態になる頃には日も暮れていたので修行は翌日に持ち越され、朝食を終えた俺達はまた荒野/渓谷フィールドへと集まっていた。
「ルーク、吸収だけして1晩経ったがどうだ?」
「体調は動かないとヤベぇくらいエネルギーに満ち溢れて、今にも暴発しそうだな。」
「だから皆んな、気合いが入ってる感じなのか。」
「多分皆んな、そうだな。」
ルークがそう言うと全員が頷いていた。
「今直ぐ魔宝玉の修行は出来そうか?」
「いや、今やったら魔力暴走に陥るかもしんねぇ。」
「そんなにか。」
「感覚で言うとな。」
「なら一寸発散する為にもドラウ以外は模擬戦してドラウはどうする?」
「一旦、鍛冶場に戻ろうかとも思ったが何となく此処にいる方が良い気がするから此処で剣でも打つ事にするわ。」
「1人だと危険そうか?」
「加減を間違えて鍛冶場を壊しそうなだけだ。」
「なるほどな。じゃあ適当にやっててくれ。」
「おう。」
俺がドラウにそう言うとドラウは1人少し離れた場所で道具を取り出し始めた。
「そんで内訳はどうする?」
「じゃあ、ルークはレイ、ツバキペアと。アキトはバト、サーシャペアと。サスケはナビコ、ニップルペアとでやってみるか。」
「おう。シュウトの事だからこの組分けも意味があんだろ?」
「まぁな。後で教える。じゃあ3組とも離れて。武器の使用も可、但し今回はエネルギーの発散が目的だから致命傷になりうる攻撃はしない様に!分かったな!」
俺がそう言うと全員が頷き、ある程度離れるとお互いに構えた。
俺はドラウが鍛冶を始めるのを見計らって叩くのと同時に「始め!」と叫んだ。叩く音に触発されたのか、一斉に動き始めた。
ルークはレイが舞始めたのを止めようと思った様で一直線にレイ向かい斬撃を放とうとするといつの間にか影に潜っていたツバキが背後から現れ、ルークに斬り掛かるがルークもそれに気付き、ツバキの攻撃を見ずに剣で弾き返し、気を放ってツバキを吹き飛ばすとそのままの勢いでレイに斬り掛かるが、レイも舞を中断させる事なく、ルークの剣に自分の剣を添わせると流れる様な動きで、ルークの体勢を崩して、その場を離れた。
アキトは槍を構えると2人に向かって槍に気を乗せて放つと同時に2人に突進して行くとバトは気が当たった瞬間に掻き消え、サーシャは獣人特有のしなやかな動きで気を避けながらアキトに暗器を飛ばした。アキトは暗器を気にもせず肉体で弾きながらサーシャの下へ突進していたが、サーシャが意識外しのスキルを使った様で見失って周りをキョロキョロしていた。
サスケは体勢を低く構えると一瞬でナビコとニップルに近付き、爪で攻撃したが、サスケが近付くのが分かっていたニップルは龍仙化すると超速飛行で飛び立ち、あっという間に見えなくなり、ナビコは大きい中華鍋の様な物で受け流し、デカいまな板にサスケの爪を捉えていた。
3人ともやっぱり初手は舐めてかかったな。さて、この後どうするかな。
俺がそう思っていると先ずはルーク達に動きがあった。
ルークは仕切り直す様で身体に炎を纏い、剣にも移すと旋回して炎の竜巻の様になりながらレイに近付いて行き、ツバキが出て来ようとする影に向かって炎の槍を放っていた。
レイはレイでポンポン、ルークの周りを攻撃を避けながら飛び跳ね氷柱でルークを囲んで行った。
ツバキはツバキでルークの炎の槍を影に潜って避けているだけに見せ掛けて、レイが出した氷柱の影から影へと影を繋げて行き、ルークの炎で溶かされそうになっている氷柱に直接当たる炎を影に吸収する事で守っていた。
次第に数が増えてくる氷柱に危機感を覚えたルークは纏っている炎の火力を上げて広範囲に一気に放った。しかし、時既に遅く、氷柱と影により、巨大な魔法陣が出来上がり、氷でルークを包み込んでしまった。
ほう。氷で動きを封じ、闇で全移動を阻害しているのかぁ。
俺がそう思っていると今度はアキト達に動きがあった。
アキトは見つけても直ぐに消える2人に対処する為か、自分自身に聖魔法を放ち続け、全身から聖光を放ち、バトが闇魔法で隠れる事も近づく事も出来ない様にしてあぶり出し、聖光の波動でサーシャの居場所を把握出来る様にして2人に遠方から気の斬撃を放ち続けた。
バトはそんなアキトの攻撃を結界で防ぎつつアキトを中心に周りながら石やサーシャが投げ続けている暗器を拾いつつ、投擲していった。
サーシャはアキトの斬撃を軽快に避けつつ暗器を投げ続け、時折立ち止まってはステップをする様な仕草をしていた。
ん?何かしてるなぁ
俺がそう思った瞬間、サーシャはアキトの頭上へと跳び上がり、身体を畳んで回転すると突然地面から無数の糸が飛び出し、アキトの身体に絡み付いて拘束してしまった。
アキトはその糸を振り解こうともがくが余計に糸が絡まっていき、ヤバいと気付いたのか、自分に槍を向けた頃にはバトの結界で動きを止められていた。
やるなぁ、流石に夫婦なだけあって息がピッタリだなぁ。
俺がそう思っているとサスケの方も動き出した。
サスケは超速飛行で動くニップルを警戒したのか、風分身を使い、標的を絞らせない様にしてから爪を巨大化させてナビコへと瞬神行で近付いて切り裂いた。
ナビコを切り裂いてしまったサスケは驚いて固まってしまうとその瞬間に辺り一面蒸気に包まれ、蒸気に魔力と気が含まれている所為で周りを把握出来なくなったサスケは風魔法を使って蒸気を吹き飛ばしたが、次の瞬間、ニップルの超速刺突攻撃で風分身を次々と貫かれ、ニップルの通り過ぎる時に出るソニックウェイブにサスケは吹き飛ばされてしまい、巨大化した爪を地面に突き刺し、ブレーキを掛けると辺り一面に夥しい数のナビコが立っていた。
ほう。分身ってわけじゃなく、食材で造った自分そっくりの人形かぁ・・・一体一体に気も魔力も均等に注がれてるからアレは俺でも本体を探すのが面倒だなぁ。
俺がそう思っているとルークの方に動きがあった。
おっ、ルークの魔力がどんどん上昇していってるなぁ、高火力で一気に氷を破壊するつもりか?・・・ん?これは・・・拙いか?
俺はルークの超高温を見て、そう思った瞬間、レイ達の傍まで移動した。
「レイ!ツバキ!一寸拙い!離れろ!トルバ!コク!スキア達!全員で結界を張れ!」
俺の言葉にレイ達が離れると残りの2組の邪魔にならない様に俺が壁になる立ち位置へと移動した次の瞬間、氷の中心が赤く光りだした。
ゴゴゴゴゴォ・・・カッ!!ドガーーーーン!!!!!
俺は爆発前に結界を張れるメンバーを呼び寄せ、2組に被害が及ばない様に結界を張らせたが、ルークの大爆発の威力が凄まじかったので、全員に対して魔力を供給し続けた。
少しして爆発の余波も治まったのを確認した俺は結界を張った皆んなに礼を言ってから爆発の中心部だったルークの下へと走っていった。
ルークの下へ着くと気配から無事なのは分かっていたが、ルークは自分自身を守る為に気と魔力をかなり消費した様で無傷だったが大の字で寝そべっていた。
「何やってんだよ。」
「いやぁ、出れなくてよぅ。悔しくてやっちまったぜ。ってか、俺もあそこまでの威力になるとは思ってなかったぜ。」
「だろうな。水蒸気爆発だからなぁ。」
「何か聞いた事があるような・・・。」
「まぁ、およそ1700倍って言ってもなぁ・・・兎に角、密閉された空間でマグマみたいな所に大量の水を入れるとさっきみたいに大爆発するんだよ。」
「そんなにか。」
「あぁ、山を吹き飛ばす程にな。」
「ヤベぇな。」
「規模はあれだが、それと同じ事をしたんだぞ。」
「おぉ・・・。」
「それより立てるか?」
「う~ん、暫く無理かも。」
「回復薬は要るか?」
「いや、そこまでじゃねぇ。」
「そうか、まぁ、他がまだ終わってないから少し休んでおけ。レイ達は大丈夫か?」
「シュウトのお陰でね。」
「なら、ルークを診てやってくれ。」
「任せて。」
レイがそう言ったのでアキトの方を見るとアキトは魔力を出すのを止め、気を吸収、吸収、吸収と溜め込み、自身の中に仙気をより濃密にして、魔力と混ぜると再び光り出し、背中に翼を生やして、無理矢理、糸と結界を破壊し、暴れ出した。
おぉ、流石アキト・・・ん?無理矢理高出力同士を混ぜた所為で暴走してないかアレ?
俺がそう思っているとアキトは力を溜め始めたサスケの方を見て動き出そうとしたので、このままだと邪魔しそうな雰囲気に邪魔させない様にアキトだけに殺気を放った。するとアキトは俺の方を意識して、槍を振りかざして突っ込んできた。
「おいおい、そんな状態で俺に危害を与えられるとでも思ってるのか?」
俺はそう言うと一瞬でアキトの懐に潜り込み、瞬間的に打撃を三発当てて沈めてしまった。
「はぁ~これは後で説教だな。」
俺はそう言うと今度はサスケの方を見た。
ん?3人とも動いてないけど・・・まぁ仕方がないか、ルークもアキトも大分派手に暴れてたからなぁ・・・ただいくら発散させる為の試合だとしても意識を持ってかれたら駄目だろ。
俺はそう思うと3人に向けて殺気を飛ばした。すると3人はビクッとすると俺を見て焦った様にお互いに向かい合った。
2人に意識を向けたサスケだったが、ナビコの人形にどうしたら良いか悩んだ末にニップルの方に切り替えて超速飛行に追いつく為に空歩と瞬神行を合わせて追い掛け始めた。
あ~あ、ナビコは何時でも倒せるとでも思ってるのか?また油断か。
俺がそう思った瞬間、ナビコは用意してあった大量の竈に火を着けた。次の瞬間、竈の火が上空へと昇っていき、サスケを追尾し始めた。
サスケは追いつかれたら拙いと思ったのか、ナビコに意識を向けるがその瞬間を待ってましたとばかりにニップルの攻撃を受けてしまい、地面に叩き落とされてしまった。
サスケもこのままだと拙いと再び思った様で魔力を込めて巨大な竜巻を創るとナビコに向かって放ち、風の勢いも利用してニップルの方へと自身を飛ばしてみせた。
「ルーク、吸収だけして1晩経ったがどうだ?」
「体調は動かないとヤベぇくらいエネルギーに満ち溢れて、今にも暴発しそうだな。」
「だから皆んな、気合いが入ってる感じなのか。」
「多分皆んな、そうだな。」
ルークがそう言うと全員が頷いていた。
「今直ぐ魔宝玉の修行は出来そうか?」
「いや、今やったら魔力暴走に陥るかもしんねぇ。」
「そんなにか。」
「感覚で言うとな。」
「なら一寸発散する為にもドラウ以外は模擬戦してドラウはどうする?」
「一旦、鍛冶場に戻ろうかとも思ったが何となく此処にいる方が良い気がするから此処で剣でも打つ事にするわ。」
「1人だと危険そうか?」
「加減を間違えて鍛冶場を壊しそうなだけだ。」
「なるほどな。じゃあ適当にやっててくれ。」
「おう。」
俺がドラウにそう言うとドラウは1人少し離れた場所で道具を取り出し始めた。
「そんで内訳はどうする?」
「じゃあ、ルークはレイ、ツバキペアと。アキトはバト、サーシャペアと。サスケはナビコ、ニップルペアとでやってみるか。」
「おう。シュウトの事だからこの組分けも意味があんだろ?」
「まぁな。後で教える。じゃあ3組とも離れて。武器の使用も可、但し今回はエネルギーの発散が目的だから致命傷になりうる攻撃はしない様に!分かったな!」
俺がそう言うと全員が頷き、ある程度離れるとお互いに構えた。
俺はドラウが鍛冶を始めるのを見計らって叩くのと同時に「始め!」と叫んだ。叩く音に触発されたのか、一斉に動き始めた。
ルークはレイが舞始めたのを止めようと思った様で一直線にレイ向かい斬撃を放とうとするといつの間にか影に潜っていたツバキが背後から現れ、ルークに斬り掛かるがルークもそれに気付き、ツバキの攻撃を見ずに剣で弾き返し、気を放ってツバキを吹き飛ばすとそのままの勢いでレイに斬り掛かるが、レイも舞を中断させる事なく、ルークの剣に自分の剣を添わせると流れる様な動きで、ルークの体勢を崩して、その場を離れた。
アキトは槍を構えると2人に向かって槍に気を乗せて放つと同時に2人に突進して行くとバトは気が当たった瞬間に掻き消え、サーシャは獣人特有のしなやかな動きで気を避けながらアキトに暗器を飛ばした。アキトは暗器を気にもせず肉体で弾きながらサーシャの下へ突進していたが、サーシャが意識外しのスキルを使った様で見失って周りをキョロキョロしていた。
サスケは体勢を低く構えると一瞬でナビコとニップルに近付き、爪で攻撃したが、サスケが近付くのが分かっていたニップルは龍仙化すると超速飛行で飛び立ち、あっという間に見えなくなり、ナビコは大きい中華鍋の様な物で受け流し、デカいまな板にサスケの爪を捉えていた。
3人ともやっぱり初手は舐めてかかったな。さて、この後どうするかな。
俺がそう思っていると先ずはルーク達に動きがあった。
ルークは仕切り直す様で身体に炎を纏い、剣にも移すと旋回して炎の竜巻の様になりながらレイに近付いて行き、ツバキが出て来ようとする影に向かって炎の槍を放っていた。
レイはレイでポンポン、ルークの周りを攻撃を避けながら飛び跳ね氷柱でルークを囲んで行った。
ツバキはツバキでルークの炎の槍を影に潜って避けているだけに見せ掛けて、レイが出した氷柱の影から影へと影を繋げて行き、ルークの炎で溶かされそうになっている氷柱に直接当たる炎を影に吸収する事で守っていた。
次第に数が増えてくる氷柱に危機感を覚えたルークは纏っている炎の火力を上げて広範囲に一気に放った。しかし、時既に遅く、氷柱と影により、巨大な魔法陣が出来上がり、氷でルークを包み込んでしまった。
ほう。氷で動きを封じ、闇で全移動を阻害しているのかぁ。
俺がそう思っていると今度はアキト達に動きがあった。
アキトは見つけても直ぐに消える2人に対処する為か、自分自身に聖魔法を放ち続け、全身から聖光を放ち、バトが闇魔法で隠れる事も近づく事も出来ない様にしてあぶり出し、聖光の波動でサーシャの居場所を把握出来る様にして2人に遠方から気の斬撃を放ち続けた。
バトはそんなアキトの攻撃を結界で防ぎつつアキトを中心に周りながら石やサーシャが投げ続けている暗器を拾いつつ、投擲していった。
サーシャはアキトの斬撃を軽快に避けつつ暗器を投げ続け、時折立ち止まってはステップをする様な仕草をしていた。
ん?何かしてるなぁ
俺がそう思った瞬間、サーシャはアキトの頭上へと跳び上がり、身体を畳んで回転すると突然地面から無数の糸が飛び出し、アキトの身体に絡み付いて拘束してしまった。
アキトはその糸を振り解こうともがくが余計に糸が絡まっていき、ヤバいと気付いたのか、自分に槍を向けた頃にはバトの結界で動きを止められていた。
やるなぁ、流石に夫婦なだけあって息がピッタリだなぁ。
俺がそう思っているとサスケの方も動き出した。
サスケは超速飛行で動くニップルを警戒したのか、風分身を使い、標的を絞らせない様にしてから爪を巨大化させてナビコへと瞬神行で近付いて切り裂いた。
ナビコを切り裂いてしまったサスケは驚いて固まってしまうとその瞬間に辺り一面蒸気に包まれ、蒸気に魔力と気が含まれている所為で周りを把握出来なくなったサスケは風魔法を使って蒸気を吹き飛ばしたが、次の瞬間、ニップルの超速刺突攻撃で風分身を次々と貫かれ、ニップルの通り過ぎる時に出るソニックウェイブにサスケは吹き飛ばされてしまい、巨大化した爪を地面に突き刺し、ブレーキを掛けると辺り一面に夥しい数のナビコが立っていた。
ほう。分身ってわけじゃなく、食材で造った自分そっくりの人形かぁ・・・一体一体に気も魔力も均等に注がれてるからアレは俺でも本体を探すのが面倒だなぁ。
俺がそう思っているとルークの方に動きがあった。
おっ、ルークの魔力がどんどん上昇していってるなぁ、高火力で一気に氷を破壊するつもりか?・・・ん?これは・・・拙いか?
俺はルークの超高温を見て、そう思った瞬間、レイ達の傍まで移動した。
「レイ!ツバキ!一寸拙い!離れろ!トルバ!コク!スキア達!全員で結界を張れ!」
俺の言葉にレイ達が離れると残りの2組の邪魔にならない様に俺が壁になる立ち位置へと移動した次の瞬間、氷の中心が赤く光りだした。
ゴゴゴゴゴォ・・・カッ!!ドガーーーーン!!!!!
俺は爆発前に結界を張れるメンバーを呼び寄せ、2組に被害が及ばない様に結界を張らせたが、ルークの大爆発の威力が凄まじかったので、全員に対して魔力を供給し続けた。
少しして爆発の余波も治まったのを確認した俺は結界を張った皆んなに礼を言ってから爆発の中心部だったルークの下へと走っていった。
ルークの下へ着くと気配から無事なのは分かっていたが、ルークは自分自身を守る為に気と魔力をかなり消費した様で無傷だったが大の字で寝そべっていた。
「何やってんだよ。」
「いやぁ、出れなくてよぅ。悔しくてやっちまったぜ。ってか、俺もあそこまでの威力になるとは思ってなかったぜ。」
「だろうな。水蒸気爆発だからなぁ。」
「何か聞いた事があるような・・・。」
「まぁ、およそ1700倍って言ってもなぁ・・・兎に角、密閉された空間でマグマみたいな所に大量の水を入れるとさっきみたいに大爆発するんだよ。」
「そんなにか。」
「あぁ、山を吹き飛ばす程にな。」
「ヤベぇな。」
「規模はあれだが、それと同じ事をしたんだぞ。」
「おぉ・・・。」
「それより立てるか?」
「う~ん、暫く無理かも。」
「回復薬は要るか?」
「いや、そこまでじゃねぇ。」
「そうか、まぁ、他がまだ終わってないから少し休んでおけ。レイ達は大丈夫か?」
「シュウトのお陰でね。」
「なら、ルークを診てやってくれ。」
「任せて。」
レイがそう言ったのでアキトの方を見るとアキトは魔力を出すのを止め、気を吸収、吸収、吸収と溜め込み、自身の中に仙気をより濃密にして、魔力と混ぜると再び光り出し、背中に翼を生やして、無理矢理、糸と結界を破壊し、暴れ出した。
おぉ、流石アキト・・・ん?無理矢理高出力同士を混ぜた所為で暴走してないかアレ?
俺がそう思っているとアキトは力を溜め始めたサスケの方を見て動き出そうとしたので、このままだと邪魔しそうな雰囲気に邪魔させない様にアキトだけに殺気を放った。するとアキトは俺の方を意識して、槍を振りかざして突っ込んできた。
「おいおい、そんな状態で俺に危害を与えられるとでも思ってるのか?」
俺はそう言うと一瞬でアキトの懐に潜り込み、瞬間的に打撃を三発当てて沈めてしまった。
「はぁ~これは後で説教だな。」
俺はそう言うと今度はサスケの方を見た。
ん?3人とも動いてないけど・・・まぁ仕方がないか、ルークもアキトも大分派手に暴れてたからなぁ・・・ただいくら発散させる為の試合だとしても意識を持ってかれたら駄目だろ。
俺はそう思うと3人に向けて殺気を飛ばした。すると3人はビクッとすると俺を見て焦った様にお互いに向かい合った。
2人に意識を向けたサスケだったが、ナビコの人形にどうしたら良いか悩んだ末にニップルの方に切り替えて超速飛行に追いつく為に空歩と瞬神行を合わせて追い掛け始めた。
あ~あ、ナビコは何時でも倒せるとでも思ってるのか?また油断か。
俺がそう思った瞬間、ナビコは用意してあった大量の竈に火を着けた。次の瞬間、竈の火が上空へと昇っていき、サスケを追尾し始めた。
サスケは追いつかれたら拙いと思ったのか、ナビコに意識を向けるがその瞬間を待ってましたとばかりにニップルの攻撃を受けてしまい、地面に叩き落とされてしまった。
サスケもこのままだと拙いと再び思った様で魔力を込めて巨大な竜巻を創るとナビコに向かって放ち、風の勢いも利用してニップルの方へと自身を飛ばしてみせた。
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