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第277話 [解放。]
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「丁度良いって俺に何かさせる気か?」
「教国から来てくれた人達と助けた人達の前で演説してもらおうかなって。」
「はぁー?シュウト、お前がって無理か。」
「だろ。一応、俺の国ってなってるけど実質俺が国民の前に出る事は無いって事で、頼むな。」
「しゃあねぇ、分かってて代理的なポジションに就いたしな。んで、どうすんだ?」
「とりあえず・・・ってレイどうするんだ?」
「一先ず、攻略組の支部である砦の広場に来てくれた人達を全員集めるから国民になったよって宣言してあげて。その上で休まなくても大丈夫って人達を連れて、まだ収容所にいる人達を1ヶ所ずつ出していく。」
「それから?」
「街の中心予定の場所に集めてもらって・・・・・」
レイは今後の予定をルークに説明していった。
「なるほどな。って事はレイはシュウトの隣りに居るのか?」
「いや、一応ルークの後ろに控えてるよ。」
「良いのか?合図はどうすんだ?」
「どうするって念話があるじゃん。」
「あぁそうか。俺に着いてくるって事はレイも話すのか?」
「そうだね。一応経済的な事は僕の担当だからね。」
「向こうと同じ感じで行くのか?」
「いや、此処の人達は元奴隷っていう事も有って調べた限りだと戦闘奴隷だった人の中で本当に戦える人数はそれ程多くないしね。」
「じゃあどうすんだ?」
「それはね・・・・・」
レイが税制等の話をルークにするとルークは頷いていた。
「なるほどな。ダンジョン踏破は訓練としてやる感じか。」
「そうだね。シュウト、勝手に決めちゃったけど、それで良いかい?」
「あぁ、その方がやり甲斐も有るだろうしな。ただ自分で決めて貰ってくれよ。強制はだめだからな。」
「それは分かってるよ。戦闘自体したくないって人達も居るだろうし、その時は別の仕事に就いてもらうさ。」
「なら良い。」
「よし!シュウトの許可も降りたし行こうかルーク。」
「そうだな。結構下の広場で待たせてるみてぇだから行くか。」
そう言うと2人は下へ降りて行った。
「よう。レイから説明は受けたか?」
「あぁ。」
「じゃあこっちに来てくれ。」
ドラウはそう言いながら先を歩いて行ったので着いていくと御寺風の家の後ろに鐘楼が見えてきた。
「なぁドラウ、合図が来たら鐘でも鳴らすのか?」
「おう、よく分かったな。」
「アレと似た様な物を前世でも突いた事が有るからな。」
「なるほどな。じゃあ俺は彼奴らに着いて行かねぇと駄目だから行くな。」
「おう。頑張ってな。」
ドラウはそう言うと鐘楼に俺を残して降りて行った。
暫くして下を覗くと回復部隊の人達が全員、集まっていた。
「全員整列!フォスエスペランサ国、軍務大臣並びに攻略組クランマスターで在られるルーク・シュナイダー様よりお言葉が有る!」
ハロルドがそう言うと回復部隊全員が跪き、頭を垂れた。
「皆、使徒様の国へ来てくれた事、大変嬉しく思う。そしてお忙しい使徒様が直接来られないのは使徒様に代わり謝罪する。今紹介されたルーク・シュナイダーだ。よろしく頼む。」
「ハッ!」っと全員が答えるとルークは全員を見渡して話を続けた。
「この後の予定だが、その前に俺達の顔を覚えておかないと今後面倒だから顔を上げろ。」
「ハッ!」
ルークがそう言うと全員が返事と共に顔を上げた。
「今は良いが公式の場でない時は俺達と話す時は跪いたり、頭を下げたままで居る必要はない。特に戦闘等が身近で発生している時は尚更必要ない。分かったか?」
「ハッ!」
「後、俺達の事を敬うなっていうのは難しいだろうが、この国、フォスエスペランサ国は使徒様の想いが強く国法に影響を与えている為、公式の場、戦時中以外、敬意は有っても堅苦しい態度はこの国の者相手であれば必要ない。これは使徒様が相手で有っても同様だ。」
ルークがそう言うと流石にビックリしたのか、全員がザワついていた。
「静粛に!」
ザワついた回復部隊の人達にハロルドがそう言うと流石に訓練された人達だけあって一瞬で静かになった。
「まぁ無理にとは言わん。ただ他国の様に貴族階級などは無い故、不敬罪などの上位の者が下の者に無理強いをする事は許されておらん。ただ我らの様に攻略組に参加する者へ先達からの忠告だ。回復部隊であったとしても最低限、どの様な戦場であっても生き残ってもらう為にも他国よりも厳しく異常とも取れる訓練をしてもらう。これは使徒様よりの指示である、拒否する場合は攻略組を抜けてもらうのでそのつもりで精進されたし。以上!」
「ハッ!」
ルークがそう言うと訓練に関しては事前にある程度説明を受けていた様で全員が精悍な顔つきで応えていた。
「では、続いてフォスエスペランサ国、財務大臣並びに攻略組サブマスターで在られるレイ・ブリステン様!」
ハロルドがそう言うと今度はレイが前に出た。
「皆さん、レイ・ブリステンです。財務大臣である僕から話す事はこの後、解放される方々や皆さんの御家族がお揃いになった時にお話致しますので、僕からは1つ、僕は使徒様に会うまでは戦闘なんて全く出来なかったんだ。それこそ近くに居る魔物に石を投げても棒で叩こうとしても呪われてるんじゃないかと思えるくらいにね。」
レイがそう言うと回復部隊の皆んなは真剣な表情で聞いていた。
「だけど、そんな僕を使徒様は何が出来て何が出来ないかを考えて、色々試行錯誤してくれたんだ。そのお陰で今や使徒様の戦力の1人に数えられる程の戦闘技術を手に入れる事が出来たんだ。だからもし、この中で戦闘が苦手な人が居て自分も皆んなの様に戦いたいと思っていた人は大丈夫!諦めた人も大丈夫!僕が使徒様に助けて頂いた様に君たちも希望を失わず頑張って欲しい。僕の様に呪われているんじゃないかと思っている人でも此処なら戦える様になる!戦闘能力が劣っていると言われた人も誰だって戦える様になるんだ!希望を失わず!一緒に頑張っていこうじゃないか!」
「ワァーーーー!!!!!」
レイがそう言いながら拳を振り上げると回復部隊の人達は一斉に拳を振り上げ、歓声を上げた。
「じゃあ先ずは捕らわれた人達を助けに行こう!」
「ハッ!」
レイがそう言うとルークとレイは回復部隊の人達の先頭に立ち、解放を待ち望んでいるであろう人達の下へ向かった。
「着いたぞ。連れ出してもらうが奴隷の首輪はまだそのままにしておいてくれ。」
ルークがそう言うと回復部隊の先頭に立っていたトトが声を掛けてきた。
「何故直ぐに解放してあげないのですか?」
「この中には最悪の奴隷の首輪で思考すらも操られている奴もいるからなぁ、下手に解放すると首が吹っ飛ぶか、精神を壊されるかもしれねぇんだよ。」
「まさか・・・あのアーティファクトが使われているとでも仰るのですか?」
「そうだデモンズカラーだ。」
「人を殺人鬼に変えるアーティファクトを?」
「あぁ、各収容所に10人ずつな。おそらく何か有った時に使うつもりだったんだろうな。」
「ですが、あのアーティファクトは強力な浄化魔法を使用しないと解放出来ないはず。」
「それは心配ねぇ。だからこそ全員を一気に解放する為に各収容所から先ずは街の中心に集める予定なんだ。」
「そんな方法が?」
「あぁ、心配すんな。先ずは全員外に連れ出すぞ。」
「承知しました。皆んな、行くぞ。」
「おう!」
回復部隊の人達はそう言って中に入っていき、中に居た全員を連れ出してくれた。
レイは回復部隊の数人に街の中心の場所を説明し、連れ出した奴隷だった人達を連れて行かせた。
「なぁトトで合ってたか?」
「はい。」
「あの中で、解放したら拙い人は何人居た?」
「それは暴れ出しそうという事ですか?それとも精神が崩壊している方ですか?」
「ん?それぞれ分かるのか?」
「はい。暴れ出し、近くに居る人を殺そうとするであろう方は5名、精神崩壊が起こっている、もしくはそれに近い方が18名、恐怖で自害しそうな方が20名いらっしゃいます。」
「へぇ~そこまで分かるのか。」
「これでも数々の解放に携わっていましたので。」
「大したもんだ。じゃあその対応も任せられるか?」
「はい。この様な大人数の解放は初めてなので、人数にもよりますが、馬車で運べる様な牢屋を用意してもらえると助かります。」
「拘束する様な物は要らないのか?」
「問題ありません。拘束魔道具は一式揃っていますので。」
「なるほどな。」
そう言いながら各収容所を廻って解放する人達を街の中心に集めていった。
「どうだ?開始しても大丈夫か?」
「必要な拘束は完了しました。」
「この人達の中で感情が無さそうな人達はこちらの話は理解出来るのか?」
「奴隷用の魔道具の所為で、そう見えるだけで実際は意識があるので問題ありません。」
「分かった。」
ルークはそう言うと集まった人達の方を向いた。
「今からお前達を解放する!中には強力な魔道具で解放するのが危険な者達も居るだろうが心配ない!本当に大丈夫なのか?と思っている者もいるだろうが、使徒様に頂いたアーティファクトで安全に解放される!では行くぞ!」
ルークがそう言うとレイから念話で連絡が入ったのでドラウに教えてもらった通りに鐘に浄化を込めて叩いた。
ゴォーーン!ゴォーーン!ゴォーーン!
すると鐘から俺の浄化の魔力が鐘の音と共に一気に広がったと同時に奴隷の首輪が一気に外れた。
すると首輪が外れた元奴隷達は自分の首を確かめるとお互いに抱き締めたり、歓喜の涙を流したりして喜んでいた。
「上手くいったみたいだな。」
俺はそう言うと胸を撫で下ろした。
「教国から来てくれた人達と助けた人達の前で演説してもらおうかなって。」
「はぁー?シュウト、お前がって無理か。」
「だろ。一応、俺の国ってなってるけど実質俺が国民の前に出る事は無いって事で、頼むな。」
「しゃあねぇ、分かってて代理的なポジションに就いたしな。んで、どうすんだ?」
「とりあえず・・・ってレイどうするんだ?」
「一先ず、攻略組の支部である砦の広場に来てくれた人達を全員集めるから国民になったよって宣言してあげて。その上で休まなくても大丈夫って人達を連れて、まだ収容所にいる人達を1ヶ所ずつ出していく。」
「それから?」
「街の中心予定の場所に集めてもらって・・・・・」
レイは今後の予定をルークに説明していった。
「なるほどな。って事はレイはシュウトの隣りに居るのか?」
「いや、一応ルークの後ろに控えてるよ。」
「良いのか?合図はどうすんだ?」
「どうするって念話があるじゃん。」
「あぁそうか。俺に着いてくるって事はレイも話すのか?」
「そうだね。一応経済的な事は僕の担当だからね。」
「向こうと同じ感じで行くのか?」
「いや、此処の人達は元奴隷っていう事も有って調べた限りだと戦闘奴隷だった人の中で本当に戦える人数はそれ程多くないしね。」
「じゃあどうすんだ?」
「それはね・・・・・」
レイが税制等の話をルークにするとルークは頷いていた。
「なるほどな。ダンジョン踏破は訓練としてやる感じか。」
「そうだね。シュウト、勝手に決めちゃったけど、それで良いかい?」
「あぁ、その方がやり甲斐も有るだろうしな。ただ自分で決めて貰ってくれよ。強制はだめだからな。」
「それは分かってるよ。戦闘自体したくないって人達も居るだろうし、その時は別の仕事に就いてもらうさ。」
「なら良い。」
「よし!シュウトの許可も降りたし行こうかルーク。」
「そうだな。結構下の広場で待たせてるみてぇだから行くか。」
そう言うと2人は下へ降りて行った。
「よう。レイから説明は受けたか?」
「あぁ。」
「じゃあこっちに来てくれ。」
ドラウはそう言いながら先を歩いて行ったので着いていくと御寺風の家の後ろに鐘楼が見えてきた。
「なぁドラウ、合図が来たら鐘でも鳴らすのか?」
「おう、よく分かったな。」
「アレと似た様な物を前世でも突いた事が有るからな。」
「なるほどな。じゃあ俺は彼奴らに着いて行かねぇと駄目だから行くな。」
「おう。頑張ってな。」
ドラウはそう言うと鐘楼に俺を残して降りて行った。
暫くして下を覗くと回復部隊の人達が全員、集まっていた。
「全員整列!フォスエスペランサ国、軍務大臣並びに攻略組クランマスターで在られるルーク・シュナイダー様よりお言葉が有る!」
ハロルドがそう言うと回復部隊全員が跪き、頭を垂れた。
「皆、使徒様の国へ来てくれた事、大変嬉しく思う。そしてお忙しい使徒様が直接来られないのは使徒様に代わり謝罪する。今紹介されたルーク・シュナイダーだ。よろしく頼む。」
「ハッ!」っと全員が答えるとルークは全員を見渡して話を続けた。
「この後の予定だが、その前に俺達の顔を覚えておかないと今後面倒だから顔を上げろ。」
「ハッ!」
ルークがそう言うと全員が返事と共に顔を上げた。
「今は良いが公式の場でない時は俺達と話す時は跪いたり、頭を下げたままで居る必要はない。特に戦闘等が身近で発生している時は尚更必要ない。分かったか?」
「ハッ!」
「後、俺達の事を敬うなっていうのは難しいだろうが、この国、フォスエスペランサ国は使徒様の想いが強く国法に影響を与えている為、公式の場、戦時中以外、敬意は有っても堅苦しい態度はこの国の者相手であれば必要ない。これは使徒様が相手で有っても同様だ。」
ルークがそう言うと流石にビックリしたのか、全員がザワついていた。
「静粛に!」
ザワついた回復部隊の人達にハロルドがそう言うと流石に訓練された人達だけあって一瞬で静かになった。
「まぁ無理にとは言わん。ただ他国の様に貴族階級などは無い故、不敬罪などの上位の者が下の者に無理強いをする事は許されておらん。ただ我らの様に攻略組に参加する者へ先達からの忠告だ。回復部隊であったとしても最低限、どの様な戦場であっても生き残ってもらう為にも他国よりも厳しく異常とも取れる訓練をしてもらう。これは使徒様よりの指示である、拒否する場合は攻略組を抜けてもらうのでそのつもりで精進されたし。以上!」
「ハッ!」
ルークがそう言うと訓練に関しては事前にある程度説明を受けていた様で全員が精悍な顔つきで応えていた。
「では、続いてフォスエスペランサ国、財務大臣並びに攻略組サブマスターで在られるレイ・ブリステン様!」
ハロルドがそう言うと今度はレイが前に出た。
「皆さん、レイ・ブリステンです。財務大臣である僕から話す事はこの後、解放される方々や皆さんの御家族がお揃いになった時にお話致しますので、僕からは1つ、僕は使徒様に会うまでは戦闘なんて全く出来なかったんだ。それこそ近くに居る魔物に石を投げても棒で叩こうとしても呪われてるんじゃないかと思えるくらいにね。」
レイがそう言うと回復部隊の皆んなは真剣な表情で聞いていた。
「だけど、そんな僕を使徒様は何が出来て何が出来ないかを考えて、色々試行錯誤してくれたんだ。そのお陰で今や使徒様の戦力の1人に数えられる程の戦闘技術を手に入れる事が出来たんだ。だからもし、この中で戦闘が苦手な人が居て自分も皆んなの様に戦いたいと思っていた人は大丈夫!諦めた人も大丈夫!僕が使徒様に助けて頂いた様に君たちも希望を失わず頑張って欲しい。僕の様に呪われているんじゃないかと思っている人でも此処なら戦える様になる!戦闘能力が劣っていると言われた人も誰だって戦える様になるんだ!希望を失わず!一緒に頑張っていこうじゃないか!」
「ワァーーーー!!!!!」
レイがそう言いながら拳を振り上げると回復部隊の人達は一斉に拳を振り上げ、歓声を上げた。
「じゃあ先ずは捕らわれた人達を助けに行こう!」
「ハッ!」
レイがそう言うとルークとレイは回復部隊の人達の先頭に立ち、解放を待ち望んでいるであろう人達の下へ向かった。
「着いたぞ。連れ出してもらうが奴隷の首輪はまだそのままにしておいてくれ。」
ルークがそう言うと回復部隊の先頭に立っていたトトが声を掛けてきた。
「何故直ぐに解放してあげないのですか?」
「この中には最悪の奴隷の首輪で思考すらも操られている奴もいるからなぁ、下手に解放すると首が吹っ飛ぶか、精神を壊されるかもしれねぇんだよ。」
「まさか・・・あのアーティファクトが使われているとでも仰るのですか?」
「そうだデモンズカラーだ。」
「人を殺人鬼に変えるアーティファクトを?」
「あぁ、各収容所に10人ずつな。おそらく何か有った時に使うつもりだったんだろうな。」
「ですが、あのアーティファクトは強力な浄化魔法を使用しないと解放出来ないはず。」
「それは心配ねぇ。だからこそ全員を一気に解放する為に各収容所から先ずは街の中心に集める予定なんだ。」
「そんな方法が?」
「あぁ、心配すんな。先ずは全員外に連れ出すぞ。」
「承知しました。皆んな、行くぞ。」
「おう!」
回復部隊の人達はそう言って中に入っていき、中に居た全員を連れ出してくれた。
レイは回復部隊の数人に街の中心の場所を説明し、連れ出した奴隷だった人達を連れて行かせた。
「なぁトトで合ってたか?」
「はい。」
「あの中で、解放したら拙い人は何人居た?」
「それは暴れ出しそうという事ですか?それとも精神が崩壊している方ですか?」
「ん?それぞれ分かるのか?」
「はい。暴れ出し、近くに居る人を殺そうとするであろう方は5名、精神崩壊が起こっている、もしくはそれに近い方が18名、恐怖で自害しそうな方が20名いらっしゃいます。」
「へぇ~そこまで分かるのか。」
「これでも数々の解放に携わっていましたので。」
「大したもんだ。じゃあその対応も任せられるか?」
「はい。この様な大人数の解放は初めてなので、人数にもよりますが、馬車で運べる様な牢屋を用意してもらえると助かります。」
「拘束する様な物は要らないのか?」
「問題ありません。拘束魔道具は一式揃っていますので。」
「なるほどな。」
そう言いながら各収容所を廻って解放する人達を街の中心に集めていった。
「どうだ?開始しても大丈夫か?」
「必要な拘束は完了しました。」
「この人達の中で感情が無さそうな人達はこちらの話は理解出来るのか?」
「奴隷用の魔道具の所為で、そう見えるだけで実際は意識があるので問題ありません。」
「分かった。」
ルークはそう言うと集まった人達の方を向いた。
「今からお前達を解放する!中には強力な魔道具で解放するのが危険な者達も居るだろうが心配ない!本当に大丈夫なのか?と思っている者もいるだろうが、使徒様に頂いたアーティファクトで安全に解放される!では行くぞ!」
ルークがそう言うとレイから念話で連絡が入ったのでドラウに教えてもらった通りに鐘に浄化を込めて叩いた。
ゴォーーン!ゴォーーン!ゴォーーン!
すると鐘から俺の浄化の魔力が鐘の音と共に一気に広がったと同時に奴隷の首輪が一気に外れた。
すると首輪が外れた元奴隷達は自分の首を確かめるとお互いに抱き締めたり、歓喜の涙を流したりして喜んでいた。
「上手くいったみたいだな。」
俺はそう言うと胸を撫で下ろした。
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ーーーーーー
ーーー
※基本的に毎日正午ごろに一話更新の予定ですが、気まぐれで更新量が増えることがあります。その際はタイトルでお知らせします……忘れてなければ。
※2023.9.30追記:HOTランキングに掲載されました! 読んでくださった皆様、ありがとうございます!
※2023.10.8追記:皆様のおかげでHOTランキング一位になりました! ご愛読感謝!
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