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第258話 [行動開始。]
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「上手い事言ったな。」
「子供達には残酷なモノは見せたくないからな。」
「そうだな。奴等がやってる事も俺達がこれからやる事もな。」
「あぁ、流石に赤子や幼児にまで残酷な事をしてる奴に手加減は出来そうにないからな。」
「それは皆んなも一緒だろ?」
ルークがそう言うと全員が深く苛立った表情で頷いた。
「って事で俺達の攻撃で他に被害が出ないように幻精霊の皆んなは決行場所に結界を張ってくれ。」
「「「「「「御意!」」」」」」
「トルバ達は重要な証拠が有りそうな地点3ヶ所に結界を張れそうか?」
「俺達2人でなら問題ねぇよ、なぁトルバ。」
「コクと意見が合うのはいい気分ではありませんが必ず全う致します。」
「よし!なら頼む。結界を張るのと同時に行動するが問題ないな!」
「任せろ!囚われた人達は迅速に助けるからお前はワルダー一味を潰しちまえ!」
「おう!」
俺はそう言うと8ヶ所同時に転送門を開き、結界組が入った直後に俺達も入っていった。
奴隷収容所1(ルーク)
「なんだこりゃ。シュウトには聞いてたけど胸糞悪ぃとこだなぁ。」
そう言った俺の目の前には拷問器具と断末魔の叫びを上げていたであろう人達の亡骸がそこら中に転がっていた。
俺はそれを見た瞬間、火を放って拷問器具毎、燃やし尽くした。するとその騒ぎに気付いた兵士がわらわらと集まってきた。
「何者だ!此処を何処だと思っている!」
「無辜の民を強制収容してる場所だろ?」
「・・・。」
「次いでに言うとお前らは闇ギルドの連中でゲス野郎ってぇのも知ってるぞ。」
「俺達の事を知った上でのこのこ1人で襲撃しに来たと?」
「お前らなど、俺1人で十分だ。」
「お前ら!この馬鹿を捕らえろ!出来なければ地獄を見せてやれ!」
悪党の集団の中で一番偉そうな奴の号令と共に一気に攻めてきた。
「此処の結界はフローガか、今から暴れるが問題ねぇか?」
「無論。」
「よっしゃ、なら自分がしてきた事を後悔しながら死ねや!」
俺はそう言いながら悪党の集団に突っ込んで行った。
奴隷収容所2(サスケ・ツバキ)
「我等、獣人の誇りを何だと思ってるでござるか!」
「そうですね父上、獣人とはいえ、人族とは基本的なスペックの違いはあれど、同じ民ですのに。」
「そうでござるが、ツバキ勘違いしてるでござる。」
「何をですか?」
「此処の人達は攫われた者達でござるよ。」
「そうでしたね。しかしコレは許せそうにありません。」
「うむ。怒りしか無いでござる。」
そう話す拙者達の前には毛を刈られ、耳や尻尾を切り取られ、絶命している何人もの同朋の亡骸が打ち捨てられていた。
「何だ貴様ら、たった2人でケダモノ共を助けにでも来たのか?」
筋肉ダルマの様な奴がそう言うと周囲に100人以上の悪党が現れた。
「お主が同朋にこの様な事をしたでござるか?」
「ケダモノを人間にしてやろうと思ってとでも言うと思ったか?同朋ねぇ・・・貴様らにも聞かせてやりたかったぜ。泣き叫びながら死んでいく様をなぁ。おっ、そうだ。貴様らを捕まえたら目の前でお互いの苦しむ姿を見せて・・・。」
「それ以上喋るなでござる。アモネス結界は問題ないでござるか?」
「シュウト様に命じられた故、完璧に遂行しております。」
「分かったでござる。2~3人は捕らえてと思ったでござるが、もうどうでも良いでござる。ツバキも良いでござるな。」
「私も父上と同じ気持ちです。」
「貴様ら!俺の話を聞かんとはケダモノは所詮ケダモノ、お前ら!生かして返すな!」
「黙れと言ったでござる!死ね!」
筋肉ダルマの号令で動き出した悪党に向かって、そう言い放つと拙者とツバキは一撃で悪党を消滅させていった。
奴隷収容所3(アキト・カスミ)
「これは酷いね。」
「せやな、同じ国の人間とは思いたないわ。」
僕とカスミが転送した場所には人体の何処を切れば、何処を砕けば動けなく、苦しめる事が出来るのかを実験した様な亡骸が幾つもあった。
「おやおや、傭兵団長の貴女が何をなさっているのですか?」
「なんやウチを知っとんのか?」
「貴女は有名ですからね。それで何をしに来られたのですか?」
「悪党をやっつけにきたんや。」
「ほう、悪党ですか、何処に居るのですか?私の前に無断で侵入した愚か者しか見えませんが?」
「愚か者?これだけの証拠があんのに言い逃れすんのか?」
「証拠・・・ですか・・・まぁ、私共の技術の糧になれた物はその辺に転がってますが、それがどうしたのですか?」
「どうしたやと?ウチらが成敗したる言うねん。」
「ほう、2人にしか見えませんが?」
騎士の格好をした者がそう言うと数百の騎士が僕達を囲む様に現れた。
「せやからウチら言うてるやろ。アホか。」
「・・・私に向かって阿呆だと?・・・気でもふれたか!このアバズレがぁ!者共!奴等をやってしまえ!」
「アバズレ?・・・僕の愛する人に言ってるのかぁー!!!」
「うわぁーなんちゅう威力で突っ込むんや・・・結界張られとるみたいやけど大丈夫かいな・・・。」
「大丈夫じゃ、儂の結界で強化された壁じゃそう簡単には壊せんし、再生する様になっとるでのぅ。」
「あんたは・・・彼処に居った精霊さんやっか?」
「正確には土の幻精霊、エダじゃ。」
「さよか、ウチはカスミや。おっと喋っとったらアキトに全部持ってかれるわ。ほな、エダはんよろしゅうな。」
「うむ。」
カスミはそう言うと僕とは反対方向に居る敵に向かって突撃していった。
奴隷収容所4(ナビコ・ニップル)
「・・・まさか・・・。」
「・・・。」
わっちらの目の前には色んな種族の遺体の皮が剥がされ、逆さに吊るされていたのを見て、2人共絶句していると誰かが部屋に入ってきた。
「おや?見やん顔やなぁ。わいの調理場に何の用や?」
「調理場?」
「せや。そこにぎょうさん肉が吊り下げられてるのが見えんか?」
「人を食べてるのか?」
「見たら分かるやろ。」
「此処の人達にも食べさせてるだわ?」
「何言っとんねん。そんな勿体ない事する訳ないやろ。それに肉なんて食わしたら途端に不味なるんやで。食わすんは野菜や果物や、その方が美味なるんや。」
「それは良かっただわ。助けた後も自分が人食うたなんて思いたくはないだわさ。」
「ふっ、食材の探究を馬鹿にするとは嘆かわしいわい。」
「それで本当の理由は何だわさ?」
「ほんまに美味いいうのもあるけど、人間食うと魔力量が微々たるもんやけど上がるんや。それにな食う時に生きたまま切り刻まれて、泣き叫び、絶望する様を見ながらの食事は最高なんや。まぁ、それを壊そうとしとる自分らにはアレと同じ目にあってもらおか。」
黒ずくめのコックの格好をした奴が指を鳴らすと魔法士らしき集団が現れた。
「まぁなんや出来るだけ楽しみたいやろうで動けん様にする程度にな。なんせ、小人族もレアやけど、そっちの子は多分、龍人族や初めて食う種族やさかい出来るだけな。まぁ言うても此処に2人で来る様なもんやさかい無理そうなら死んでもかまへん。」
コック姿のリーダーらしき奴がそう言うと全員が呪文を唱え始めた。
「ニップル、行けるだわ?」
「問題ないよ。結界の方も問題ない?ネロ。」
「問題ないわよ~。」
「なら、行くだわ。」
わっちがそう言うとニップルは翼を出して空を飛び、飛んでくる魔法を掻い潜って魔法を放つスピードが早い者から殺していった。
「わっちも負けてられんだわ。」
わっちもそう言うと巨大な包丁やホークを出して突っ込んで行った。
奴隷収容所5(バトレルコンシェ・サーシャ)
「ふむ。とても人とは思えぬ所業でございますね。」
「そうね、貴方。」
そう言う私共の目の前には歴戦の兵士でも目を背けたくなる様な光景が広がっていた。
「拷問・・・これは娯楽のつもりでしょうか?」
「そうね、ここまでバラバラにした上に何人もの遺体が散らばってますしね。」
私共がそう話しているとアサシンらしき者が現れた。
「これはこれは貴方は闇の執事様ではないですか。それに其方の方はバトルメイドの第一人者で有名なサーシャ様ですか・・・此処にはどの様な要件で?」
「おや、私共の事をご存知で?」
「それはそうでしょう我々の様な仕事をしている者で知らない者はいないでしょう。何せ、貴方達が居る所為でシュナイダー王国の王城に侵入する事も助かる事も無いですからねぇ、我々の世界ではアンタッチャブルで有名なのですよ。」
「なるほど、ではどうされますか?」
「いやぁ、気付いた時に逃げようとしたのですが、既に逃げられない状況ですし、かといって奴隷を人質にと思ったのですが、それも不可能だったので。」
「一応、試みたと。」
「はい。ですので全員集めてまいりました。」
「ほう。流石スキア様の結界ですね。」
「ほう。我々に存在すら気付かせない方が居らっしゃるのですか・・・しかしバトレルコンシェともあろう方が、その様な事を我々に話しても宜しかったのですか?」
「問題ありません。情報が外に漏れる事は有り得ませんので。」
「それはつまりこの人数でもと?」
アサシンがそう言うと至る所から人が飛び出してきた。
「そうですね。此処に出て来てない方も含めて、邪悪な者はこの世から消えてもらいます。」
そう私が言うとアサシンは少し動揺した素振りを見せつつ、片手を上げた。すると敵方の人間全てが一斉に矢やナイフ、それに魔法も放ってきた。
「さてサーシャ。参りましょうか?」
「はい。」
私はそう言うと影に潜り、サーシャは尋常ではないスピードで駆け出した。
隠し保管庫1(レイ)
「凄い量の書類ですね。トルバ達の結界も上手く作動している様ですし、時間もないので始めますか。」
僕はそう言うと態と乱雑に置かれた書類を精査し始めた。
隠し保管庫2(ドラウプニル)
「これはまた幾重にもトラップやら安全装置やらが付けられてるなぁ。このままだと俺の装置も付けれねぇな。とりあえず解除用の魔道具でも造るか。」
俺はそう言うと簡易高炉と材料を取り出して魔道具作製を開始した。
「子供達には残酷なモノは見せたくないからな。」
「そうだな。奴等がやってる事も俺達がこれからやる事もな。」
「あぁ、流石に赤子や幼児にまで残酷な事をしてる奴に手加減は出来そうにないからな。」
「それは皆んなも一緒だろ?」
ルークがそう言うと全員が深く苛立った表情で頷いた。
「って事で俺達の攻撃で他に被害が出ないように幻精霊の皆んなは決行場所に結界を張ってくれ。」
「「「「「「御意!」」」」」」
「トルバ達は重要な証拠が有りそうな地点3ヶ所に結界を張れそうか?」
「俺達2人でなら問題ねぇよ、なぁトルバ。」
「コクと意見が合うのはいい気分ではありませんが必ず全う致します。」
「よし!なら頼む。結界を張るのと同時に行動するが問題ないな!」
「任せろ!囚われた人達は迅速に助けるからお前はワルダー一味を潰しちまえ!」
「おう!」
俺はそう言うと8ヶ所同時に転送門を開き、結界組が入った直後に俺達も入っていった。
奴隷収容所1(ルーク)
「なんだこりゃ。シュウトには聞いてたけど胸糞悪ぃとこだなぁ。」
そう言った俺の目の前には拷問器具と断末魔の叫びを上げていたであろう人達の亡骸がそこら中に転がっていた。
俺はそれを見た瞬間、火を放って拷問器具毎、燃やし尽くした。するとその騒ぎに気付いた兵士がわらわらと集まってきた。
「何者だ!此処を何処だと思っている!」
「無辜の民を強制収容してる場所だろ?」
「・・・。」
「次いでに言うとお前らは闇ギルドの連中でゲス野郎ってぇのも知ってるぞ。」
「俺達の事を知った上でのこのこ1人で襲撃しに来たと?」
「お前らなど、俺1人で十分だ。」
「お前ら!この馬鹿を捕らえろ!出来なければ地獄を見せてやれ!」
悪党の集団の中で一番偉そうな奴の号令と共に一気に攻めてきた。
「此処の結界はフローガか、今から暴れるが問題ねぇか?」
「無論。」
「よっしゃ、なら自分がしてきた事を後悔しながら死ねや!」
俺はそう言いながら悪党の集団に突っ込んで行った。
奴隷収容所2(サスケ・ツバキ)
「我等、獣人の誇りを何だと思ってるでござるか!」
「そうですね父上、獣人とはいえ、人族とは基本的なスペックの違いはあれど、同じ民ですのに。」
「そうでござるが、ツバキ勘違いしてるでござる。」
「何をですか?」
「此処の人達は攫われた者達でござるよ。」
「そうでしたね。しかしコレは許せそうにありません。」
「うむ。怒りしか無いでござる。」
そう話す拙者達の前には毛を刈られ、耳や尻尾を切り取られ、絶命している何人もの同朋の亡骸が打ち捨てられていた。
「何だ貴様ら、たった2人でケダモノ共を助けにでも来たのか?」
筋肉ダルマの様な奴がそう言うと周囲に100人以上の悪党が現れた。
「お主が同朋にこの様な事をしたでござるか?」
「ケダモノを人間にしてやろうと思ってとでも言うと思ったか?同朋ねぇ・・・貴様らにも聞かせてやりたかったぜ。泣き叫びながら死んでいく様をなぁ。おっ、そうだ。貴様らを捕まえたら目の前でお互いの苦しむ姿を見せて・・・。」
「それ以上喋るなでござる。アモネス結界は問題ないでござるか?」
「シュウト様に命じられた故、完璧に遂行しております。」
「分かったでござる。2~3人は捕らえてと思ったでござるが、もうどうでも良いでござる。ツバキも良いでござるな。」
「私も父上と同じ気持ちです。」
「貴様ら!俺の話を聞かんとはケダモノは所詮ケダモノ、お前ら!生かして返すな!」
「黙れと言ったでござる!死ね!」
筋肉ダルマの号令で動き出した悪党に向かって、そう言い放つと拙者とツバキは一撃で悪党を消滅させていった。
奴隷収容所3(アキト・カスミ)
「これは酷いね。」
「せやな、同じ国の人間とは思いたないわ。」
僕とカスミが転送した場所には人体の何処を切れば、何処を砕けば動けなく、苦しめる事が出来るのかを実験した様な亡骸が幾つもあった。
「おやおや、傭兵団長の貴女が何をなさっているのですか?」
「なんやウチを知っとんのか?」
「貴女は有名ですからね。それで何をしに来られたのですか?」
「悪党をやっつけにきたんや。」
「ほう、悪党ですか、何処に居るのですか?私の前に無断で侵入した愚か者しか見えませんが?」
「愚か者?これだけの証拠があんのに言い逃れすんのか?」
「証拠・・・ですか・・・まぁ、私共の技術の糧になれた物はその辺に転がってますが、それがどうしたのですか?」
「どうしたやと?ウチらが成敗したる言うねん。」
「ほう、2人にしか見えませんが?」
騎士の格好をした者がそう言うと数百の騎士が僕達を囲む様に現れた。
「せやからウチら言うてるやろ。アホか。」
「・・・私に向かって阿呆だと?・・・気でもふれたか!このアバズレがぁ!者共!奴等をやってしまえ!」
「アバズレ?・・・僕の愛する人に言ってるのかぁー!!!」
「うわぁーなんちゅう威力で突っ込むんや・・・結界張られとるみたいやけど大丈夫かいな・・・。」
「大丈夫じゃ、儂の結界で強化された壁じゃそう簡単には壊せんし、再生する様になっとるでのぅ。」
「あんたは・・・彼処に居った精霊さんやっか?」
「正確には土の幻精霊、エダじゃ。」
「さよか、ウチはカスミや。おっと喋っとったらアキトに全部持ってかれるわ。ほな、エダはんよろしゅうな。」
「うむ。」
カスミはそう言うと僕とは反対方向に居る敵に向かって突撃していった。
奴隷収容所4(ナビコ・ニップル)
「・・・まさか・・・。」
「・・・。」
わっちらの目の前には色んな種族の遺体の皮が剥がされ、逆さに吊るされていたのを見て、2人共絶句していると誰かが部屋に入ってきた。
「おや?見やん顔やなぁ。わいの調理場に何の用や?」
「調理場?」
「せや。そこにぎょうさん肉が吊り下げられてるのが見えんか?」
「人を食べてるのか?」
「見たら分かるやろ。」
「此処の人達にも食べさせてるだわ?」
「何言っとんねん。そんな勿体ない事する訳ないやろ。それに肉なんて食わしたら途端に不味なるんやで。食わすんは野菜や果物や、その方が美味なるんや。」
「それは良かっただわ。助けた後も自分が人食うたなんて思いたくはないだわさ。」
「ふっ、食材の探究を馬鹿にするとは嘆かわしいわい。」
「それで本当の理由は何だわさ?」
「ほんまに美味いいうのもあるけど、人間食うと魔力量が微々たるもんやけど上がるんや。それにな食う時に生きたまま切り刻まれて、泣き叫び、絶望する様を見ながらの食事は最高なんや。まぁ、それを壊そうとしとる自分らにはアレと同じ目にあってもらおか。」
黒ずくめのコックの格好をした奴が指を鳴らすと魔法士らしき集団が現れた。
「まぁなんや出来るだけ楽しみたいやろうで動けん様にする程度にな。なんせ、小人族もレアやけど、そっちの子は多分、龍人族や初めて食う種族やさかい出来るだけな。まぁ言うても此処に2人で来る様なもんやさかい無理そうなら死んでもかまへん。」
コック姿のリーダーらしき奴がそう言うと全員が呪文を唱え始めた。
「ニップル、行けるだわ?」
「問題ないよ。結界の方も問題ない?ネロ。」
「問題ないわよ~。」
「なら、行くだわ。」
わっちがそう言うとニップルは翼を出して空を飛び、飛んでくる魔法を掻い潜って魔法を放つスピードが早い者から殺していった。
「わっちも負けてられんだわ。」
わっちもそう言うと巨大な包丁やホークを出して突っ込んで行った。
奴隷収容所5(バトレルコンシェ・サーシャ)
「ふむ。とても人とは思えぬ所業でございますね。」
「そうね、貴方。」
そう言う私共の目の前には歴戦の兵士でも目を背けたくなる様な光景が広がっていた。
「拷問・・・これは娯楽のつもりでしょうか?」
「そうね、ここまでバラバラにした上に何人もの遺体が散らばってますしね。」
私共がそう話しているとアサシンらしき者が現れた。
「これはこれは貴方は闇の執事様ではないですか。それに其方の方はバトルメイドの第一人者で有名なサーシャ様ですか・・・此処にはどの様な要件で?」
「おや、私共の事をご存知で?」
「それはそうでしょう我々の様な仕事をしている者で知らない者はいないでしょう。何せ、貴方達が居る所為でシュナイダー王国の王城に侵入する事も助かる事も無いですからねぇ、我々の世界ではアンタッチャブルで有名なのですよ。」
「なるほど、ではどうされますか?」
「いやぁ、気付いた時に逃げようとしたのですが、既に逃げられない状況ですし、かといって奴隷を人質にと思ったのですが、それも不可能だったので。」
「一応、試みたと。」
「はい。ですので全員集めてまいりました。」
「ほう。流石スキア様の結界ですね。」
「ほう。我々に存在すら気付かせない方が居らっしゃるのですか・・・しかしバトレルコンシェともあろう方が、その様な事を我々に話しても宜しかったのですか?」
「問題ありません。情報が外に漏れる事は有り得ませんので。」
「それはつまりこの人数でもと?」
アサシンがそう言うと至る所から人が飛び出してきた。
「そうですね。此処に出て来てない方も含めて、邪悪な者はこの世から消えてもらいます。」
そう私が言うとアサシンは少し動揺した素振りを見せつつ、片手を上げた。すると敵方の人間全てが一斉に矢やナイフ、それに魔法も放ってきた。
「さてサーシャ。参りましょうか?」
「はい。」
私はそう言うと影に潜り、サーシャは尋常ではないスピードで駆け出した。
隠し保管庫1(レイ)
「凄い量の書類ですね。トルバ達の結界も上手く作動している様ですし、時間もないので始めますか。」
僕はそう言うと態と乱雑に置かれた書類を精査し始めた。
隠し保管庫2(ドラウプニル)
「これはまた幾重にもトラップやら安全装置やらが付けられてるなぁ。このままだと俺の装置も付けれねぇな。とりあえず解除用の魔道具でも造るか。」
俺はそう言うと簡易高炉と材料を取り出して魔道具作製を開始した。
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