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第237話 [飛空艇ドラグーン。]
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ハロルドさんに飛空艇が自分の物だと急に言われた俺が固まっているとハロルドさんは微笑みながら話し掛けてきた。
「ホッホッホッホッ。サプライズが成功した様ですな。」
「・・・サプライズって、どういう事ですか?」
「シュウト様には黙っておりましたが、シュウト様が建国した際に王国外へ行かれる際に必要と思い、最高の飛空艇を用意し、献上しようと思っていたのです。」
「えっ・・・献上ですか?」
「はい。それだけではなく私共をシュウト様の民として頂いた御礼でもあります。」
「いや、そんな事しなくても・・・」
俺がそうハロルドさんに言い切ろうとするとアキトが途中で止めてきた。
「シュウト、もう飛空艇は有るんだし、ハロルドさん達の気持ちを無碍にはしちゃいけないよ。」
「何だよ、俺は無碍になんて・・・って断る様な事を言ったらそうなるのか。・・・ハロルドさんすいません。今回は有難く頂きます。」
俺がそう言うとハロルドさんは満面の笑みで答えた。
「シュウト様に喜んで頂けた様で用意したかいがありました。」
「いえいえ、前世では想像の産物で実際には乗れる様な物ではなかったんで、実際乗れて感謝してるのは自分の方です。」
俺がそう言うと俺の後ろの方でアキトとセバスさんが握手をしているのがチラッと見えた。
アキトめ、知ってて協力してたな・・・。
「ところでシュウト様、何時まで私共に丁寧な言葉でお話になられるのですか?」
「いや、でも操縦してる他の人が・・・。」
「居りませんよ。」
「へ?」
「私共だけで御座います。」
「どういう事ですか?」
「此方の飛空艇ドラグーンはセバス1人で操縦致しますので、我々4人以外は誰も搭乗しておりません。」
「え!?じゃあ最低でも3日間もセバスさんが操縦し続けるんですか!?」
「いえいえ、そうではありません。セバスが操縦するのは離着陸と緊急時の操縦のみで、後は座標を設定しましたら自動航行致します。更にはランクの低い飛竜までであれば自動迎撃機能もありますし、中程度の飛竜であれば、自動では無いですが迎撃出来る主砲も完備されております。」
「す、凄いですね。」
「元々はシュウト様、御1人でも操縦出来る様にと設計していますので。」
「なるほど。」
「そして、更には少し前にドラウプニル様が復活して頂けた魔動線やシュウト様特製の魔石を取り付けた事により、取り付け以前よりも性能が大幅に上昇しております。」
「かなり凄い物なんですね。」
「はい。この飛空艇ドラグーンよりも高速かつ、攻撃力の有る飛空艇は存在しないと言っても過言ではないかと。ただ難点が1つだけ御座います。」
「難点ですか?」
「はい。フォスエスペランサ国専用機といいますか、シュウト様用の特注品にしてしまったが為にシュウト様がお造りになるSランクの魔石が3つ必要なのです。」
「Sランク・・・あっ、もしかしてレイがSランクの魔石を幾つも必要って持ってった魔石が使われてるんですか?」
「その通りに御座います。」
「って事はこの飛空艇の事は皆んなが知ってるんですか?」
「はい。その通りに御座いますが、何時になったら話し方を直して頂けるのですか?」
ハロルドさんは俺の質問の答えにはキチンと返してくれたが俺がはぐらかしていた話題に無理矢理戻されたので俺は観念する事にした。
「はぁ~、分かったよ。」
「分かって頂けたのなら良いですが、シュウト様は使徒様という事を除いたとしてもあくまで我等の王で御座いますので。」
「けど俺を知らない他の人が居る時は丁寧に喋るんだから意味無いんじゃないか?」
「いえ、以前もお話させて頂いた様にケジメで御座いますゆえ。」
「けどなぁ、それなら皆んなと一緒でフランクに話して貰えないか?」
「眷属の方々と同じという訳には行きません。」
「けど・・・あっ、そうだ!リョウマもフランクだぞ。」
「我々はそういう訳には行きません。」
ハロルドのあまりの頑固さにセバスの方を見たがセバスも同意見の様でハロルドの意見に頷いていた。
「はぁ~、分かったよ。ハロルド達はそのままで良いよ。けど他の人達が居たら丁寧に話すからな。」
「承知しております。では出発に際し、確認したい事柄があるのですが、宜しいでしょうか?」
「ん?何だ?」
「シュウト様のアイテムボックス改は移動時に入った場合、出る際に飛空艇ドラグーンの中に出られるのでしょうか?」
「あぁ・・・どうだろう。多分ゆっくり移動する分には問題ないと思うけど、コレって高速移動だよなぁ。」
「はい。ですが、その場で停止する事も可能に御座います。」
「そうか・・・多分、高速移動中は無理だと思うがやってみない事には分からんなぁ。」
「でしたら中に入る際は停止させますか?」
「・・・いや、中から外を見て把握出来たら直接転送するから1度試してみるかな。」
「承知致しました。では出発しても宜しいでしょうか?」
「あぁ、港町は気になるけど使命があるから出発してくれ。」
「承知致しました。」
ハロルドはそう言うとセバスに指示を出した。暫くすると一瞬の浮遊感が有った。
「・・・浮くだけで動かないのか?」
俺がそう言うとハロルドは微笑みながら答えた。
「もう既に航行しており、ポルトゥスはもう見えない位置まできておりますよ。」
「え!?それにしては何も感じなかったけど・・・?」
「それは船内には衝撃吸収等の様々な魔道具が設置されており、快適に過ごして貰える様になっております。」
「なるほど・・・魔道具って、ここまで何も感じない様に出来るのかぁ。」
「魔道具1つでは難しいですが、先程の様な離着陸等のゆっくりとした動き、後は緊急時の回避行動等は揺れ等の動きを感じますが、魔道具の配置による相互作用を利用し、環境を維持しております。」
「なるほどなぁ・・・あっ、そうだ!今は周りに人が居る様な場所を飛んでないか?」
「えぇと、少々お待ち下さい。」
ハロルドはそう言うと柱にあるボタンを押した。すると3ヶ所の壁に飾られていた大きな絵画が動き出し、外が見える様になった。
「おぉ、こう見ると本当に飛んでるんだなぁ。」
ハロルドはそう呟く俺を放っておいて外の様子を確認し、柱に有る無線機の様な物で操縦の為に出て行ったセバスと連絡をしてから俺に話し掛けてきた。
「現在地は外洋に出ており、この辺りならば航行する船も無いので問題無いそうです。」
「了解。」
俺はそう言うとアイテムボックス改を開いて中に入り、閉じてからまた開いて外を見ると飛空艇に置き去りにされた様で飛空艇は遠くに行った後だった。
その状況に俺は神の瞳を使い、場所を確認すると転送を使い追い付いた。
「おっと危ない危ない。やっぱり高速移動中の位置固定は無理みたいだな。」
「そうですか・・・ではどうされますか?」
「う~ん、どうするかなぁ・・・夜だけ停止した場合、到着までどのくらい掛かるんだ?」
「夜だけですか・・・そうですねぇ・・・夜をどの程度留まるかによりますが今の速度であれば5日目の昼頃には到着は可能かと。」
「5日目かぁ・・・それなら夜はアイテムボックス改に飛空艇毎、入って休むとしよう。」
「それならば航行経路を調整し、他者の航行経路に重ならず、視認出来ない場所を選定致します。」
「あぁ、それで頼む。」
俺がそう言うとハロルドはセバスと話し合う為に席を離れた。
「さてと、じゃあ暫くは何も出来ないよね。」
「ん?アキトは何かするのか?」
「さっきも言ったじゃん。バイク、バイク。」
「あぁ、まぁ今なら良いか。」
俺がそう言うとアキトはアイテムボックスからバイク擬きを取り出した。
「なるほどな。」
俺はそう言うとアキトの出したバイク擬きを色々触って調べてみた。
「まず最初にこのタイヤみたいな物は何なんだ?」
「コレかい。僕の記憶では硬くて黒い物だったから頑丈な鉱石を最初に試したんだけど滑って上手く動かなかったからシュウトの世界にある木と似た様な木を加工したんだよ。」
「なるほど、確かに見た目は似てるけどコレじゃあグリップが効かないんじゃないか?」
「そうなんだ。だからスライムゼリーの乾燥させた物に少し加工して表面に塗る事でグリップ力を持たせてるんだよ。」
「それで、どのくらい保つんだ?」
「1日ってとこかな。」
「代用品だと思えばまぁ良いだろうけど・・・。」
「やっぱり違うのかい?」
「あぁ、全然違うな。多分、乗って走ってみない事には分からないけどな。」
「そうかぁ・・・走らせるって言っても場所が無いもんねぇ・・・。」
俺達がそんな話をしてるとセバスとの航路相談を終えたのかハロルドがいつの間にか、戻ってきた。
「それでしたらこの下の階に空間拡張でかなり広くなっている場所が御座いますので、そこで試乗されては如何ですか?」
「そんな場所が有るのか?」
「はい。この飛空艇ドラグーンは元々軍事用に造る予定でしたので緊急支援の際に攻略組の構成員を乗せて行ける様になっております。」
「必要にならない事が1番だが備えとしては重要だな。」
「はい。シュウト様の転送で一気に。という事も案にはありますが、現状ではシュウト様の事を知らされていない、知らせる予定が無い状況ではこの飛空艇ドラグーンが重要になってきます。」
「その時はこの飛空艇が転送出来る風に見せても良いかもしれないな。」
「それ程巨大な門を展開させる事が出来るんですか?」
「多分問題無いぞ。後で試・・・いや海の上だとというか、壊れたら駄目だから何か別の物で何度か試してからだな。」
「その方が宜しいかと。では御案内致します。」
ハロルドはそう言うと先に歩きだしたので俺達はその後を着いていった。そうして暫く歩くと扉が開かれた。
ん?もしかしてエレベーターか?
俺がそう思って乗り込むとハロルドが話し掛けてきた。
「彼処の様な遺跡から出土した魔道具では無く、箱に昇降用の魔道具を取り付けただけの物で御座います。」
「そうなのか。てっきり解析が進んで付けれる様になったのかと思った。」
「いえいえ、それはまだ先かと。ですのでこの様な規模では昇降出来る距離も短く飛空艇ドラグーンの高さ程度しか出来ませんし、人数も少数しか乗れませんが、シュウト様方の区画と分けるのには丁度良いかと。」
そう話していると目的の階に着いたのか扉が開いた。
「ホッホッホッホッ。サプライズが成功した様ですな。」
「・・・サプライズって、どういう事ですか?」
「シュウト様には黙っておりましたが、シュウト様が建国した際に王国外へ行かれる際に必要と思い、最高の飛空艇を用意し、献上しようと思っていたのです。」
「えっ・・・献上ですか?」
「はい。それだけではなく私共をシュウト様の民として頂いた御礼でもあります。」
「いや、そんな事しなくても・・・」
俺がそうハロルドさんに言い切ろうとするとアキトが途中で止めてきた。
「シュウト、もう飛空艇は有るんだし、ハロルドさん達の気持ちを無碍にはしちゃいけないよ。」
「何だよ、俺は無碍になんて・・・って断る様な事を言ったらそうなるのか。・・・ハロルドさんすいません。今回は有難く頂きます。」
俺がそう言うとハロルドさんは満面の笑みで答えた。
「シュウト様に喜んで頂けた様で用意したかいがありました。」
「いえいえ、前世では想像の産物で実際には乗れる様な物ではなかったんで、実際乗れて感謝してるのは自分の方です。」
俺がそう言うと俺の後ろの方でアキトとセバスさんが握手をしているのがチラッと見えた。
アキトめ、知ってて協力してたな・・・。
「ところでシュウト様、何時まで私共に丁寧な言葉でお話になられるのですか?」
「いや、でも操縦してる他の人が・・・。」
「居りませんよ。」
「へ?」
「私共だけで御座います。」
「どういう事ですか?」
「此方の飛空艇ドラグーンはセバス1人で操縦致しますので、我々4人以外は誰も搭乗しておりません。」
「え!?じゃあ最低でも3日間もセバスさんが操縦し続けるんですか!?」
「いえいえ、そうではありません。セバスが操縦するのは離着陸と緊急時の操縦のみで、後は座標を設定しましたら自動航行致します。更にはランクの低い飛竜までであれば自動迎撃機能もありますし、中程度の飛竜であれば、自動では無いですが迎撃出来る主砲も完備されております。」
「す、凄いですね。」
「元々はシュウト様、御1人でも操縦出来る様にと設計していますので。」
「なるほど。」
「そして、更には少し前にドラウプニル様が復活して頂けた魔動線やシュウト様特製の魔石を取り付けた事により、取り付け以前よりも性能が大幅に上昇しております。」
「かなり凄い物なんですね。」
「はい。この飛空艇ドラグーンよりも高速かつ、攻撃力の有る飛空艇は存在しないと言っても過言ではないかと。ただ難点が1つだけ御座います。」
「難点ですか?」
「はい。フォスエスペランサ国専用機といいますか、シュウト様用の特注品にしてしまったが為にシュウト様がお造りになるSランクの魔石が3つ必要なのです。」
「Sランク・・・あっ、もしかしてレイがSランクの魔石を幾つも必要って持ってった魔石が使われてるんですか?」
「その通りに御座います。」
「って事はこの飛空艇の事は皆んなが知ってるんですか?」
「はい。その通りに御座いますが、何時になったら話し方を直して頂けるのですか?」
ハロルドさんは俺の質問の答えにはキチンと返してくれたが俺がはぐらかしていた話題に無理矢理戻されたので俺は観念する事にした。
「はぁ~、分かったよ。」
「分かって頂けたのなら良いですが、シュウト様は使徒様という事を除いたとしてもあくまで我等の王で御座いますので。」
「けど俺を知らない他の人が居る時は丁寧に喋るんだから意味無いんじゃないか?」
「いえ、以前もお話させて頂いた様にケジメで御座いますゆえ。」
「けどなぁ、それなら皆んなと一緒でフランクに話して貰えないか?」
「眷属の方々と同じという訳には行きません。」
「けど・・・あっ、そうだ!リョウマもフランクだぞ。」
「我々はそういう訳には行きません。」
ハロルドのあまりの頑固さにセバスの方を見たがセバスも同意見の様でハロルドの意見に頷いていた。
「はぁ~、分かったよ。ハロルド達はそのままで良いよ。けど他の人達が居たら丁寧に話すからな。」
「承知しております。では出発に際し、確認したい事柄があるのですが、宜しいでしょうか?」
「ん?何だ?」
「シュウト様のアイテムボックス改は移動時に入った場合、出る際に飛空艇ドラグーンの中に出られるのでしょうか?」
「あぁ・・・どうだろう。多分ゆっくり移動する分には問題ないと思うけど、コレって高速移動だよなぁ。」
「はい。ですが、その場で停止する事も可能に御座います。」
「そうか・・・多分、高速移動中は無理だと思うがやってみない事には分からんなぁ。」
「でしたら中に入る際は停止させますか?」
「・・・いや、中から外を見て把握出来たら直接転送するから1度試してみるかな。」
「承知致しました。では出発しても宜しいでしょうか?」
「あぁ、港町は気になるけど使命があるから出発してくれ。」
「承知致しました。」
ハロルドはそう言うとセバスに指示を出した。暫くすると一瞬の浮遊感が有った。
「・・・浮くだけで動かないのか?」
俺がそう言うとハロルドは微笑みながら答えた。
「もう既に航行しており、ポルトゥスはもう見えない位置まできておりますよ。」
「え!?それにしては何も感じなかったけど・・・?」
「それは船内には衝撃吸収等の様々な魔道具が設置されており、快適に過ごして貰える様になっております。」
「なるほど・・・魔道具って、ここまで何も感じない様に出来るのかぁ。」
「魔道具1つでは難しいですが、先程の様な離着陸等のゆっくりとした動き、後は緊急時の回避行動等は揺れ等の動きを感じますが、魔道具の配置による相互作用を利用し、環境を維持しております。」
「なるほどなぁ・・・あっ、そうだ!今は周りに人が居る様な場所を飛んでないか?」
「えぇと、少々お待ち下さい。」
ハロルドはそう言うと柱にあるボタンを押した。すると3ヶ所の壁に飾られていた大きな絵画が動き出し、外が見える様になった。
「おぉ、こう見ると本当に飛んでるんだなぁ。」
ハロルドはそう呟く俺を放っておいて外の様子を確認し、柱に有る無線機の様な物で操縦の為に出て行ったセバスと連絡をしてから俺に話し掛けてきた。
「現在地は外洋に出ており、この辺りならば航行する船も無いので問題無いそうです。」
「了解。」
俺はそう言うとアイテムボックス改を開いて中に入り、閉じてからまた開いて外を見ると飛空艇に置き去りにされた様で飛空艇は遠くに行った後だった。
その状況に俺は神の瞳を使い、場所を確認すると転送を使い追い付いた。
「おっと危ない危ない。やっぱり高速移動中の位置固定は無理みたいだな。」
「そうですか・・・ではどうされますか?」
「う~ん、どうするかなぁ・・・夜だけ停止した場合、到着までどのくらい掛かるんだ?」
「夜だけですか・・・そうですねぇ・・・夜をどの程度留まるかによりますが今の速度であれば5日目の昼頃には到着は可能かと。」
「5日目かぁ・・・それなら夜はアイテムボックス改に飛空艇毎、入って休むとしよう。」
「それならば航行経路を調整し、他者の航行経路に重ならず、視認出来ない場所を選定致します。」
「あぁ、それで頼む。」
俺がそう言うとハロルドはセバスと話し合う為に席を離れた。
「さてと、じゃあ暫くは何も出来ないよね。」
「ん?アキトは何かするのか?」
「さっきも言ったじゃん。バイク、バイク。」
「あぁ、まぁ今なら良いか。」
俺がそう言うとアキトはアイテムボックスからバイク擬きを取り出した。
「なるほどな。」
俺はそう言うとアキトの出したバイク擬きを色々触って調べてみた。
「まず最初にこのタイヤみたいな物は何なんだ?」
「コレかい。僕の記憶では硬くて黒い物だったから頑丈な鉱石を最初に試したんだけど滑って上手く動かなかったからシュウトの世界にある木と似た様な木を加工したんだよ。」
「なるほど、確かに見た目は似てるけどコレじゃあグリップが効かないんじゃないか?」
「そうなんだ。だからスライムゼリーの乾燥させた物に少し加工して表面に塗る事でグリップ力を持たせてるんだよ。」
「それで、どのくらい保つんだ?」
「1日ってとこかな。」
「代用品だと思えばまぁ良いだろうけど・・・。」
「やっぱり違うのかい?」
「あぁ、全然違うな。多分、乗って走ってみない事には分からないけどな。」
「そうかぁ・・・走らせるって言っても場所が無いもんねぇ・・・。」
俺達がそんな話をしてるとセバスとの航路相談を終えたのかハロルドがいつの間にか、戻ってきた。
「それでしたらこの下の階に空間拡張でかなり広くなっている場所が御座いますので、そこで試乗されては如何ですか?」
「そんな場所が有るのか?」
「はい。この飛空艇ドラグーンは元々軍事用に造る予定でしたので緊急支援の際に攻略組の構成員を乗せて行ける様になっております。」
「必要にならない事が1番だが備えとしては重要だな。」
「はい。シュウト様の転送で一気に。という事も案にはありますが、現状ではシュウト様の事を知らされていない、知らせる予定が無い状況ではこの飛空艇ドラグーンが重要になってきます。」
「その時はこの飛空艇が転送出来る風に見せても良いかもしれないな。」
「それ程巨大な門を展開させる事が出来るんですか?」
「多分問題無いぞ。後で試・・・いや海の上だとというか、壊れたら駄目だから何か別の物で何度か試してからだな。」
「その方が宜しいかと。では御案内致します。」
ハロルドはそう言うと先に歩きだしたので俺達はその後を着いていった。そうして暫く歩くと扉が開かれた。
ん?もしかしてエレベーターか?
俺がそう思って乗り込むとハロルドが話し掛けてきた。
「彼処の様な遺跡から出土した魔道具では無く、箱に昇降用の魔道具を取り付けただけの物で御座います。」
「そうなのか。てっきり解析が進んで付けれる様になったのかと思った。」
「いえいえ、それはまだ先かと。ですのでこの様な規模では昇降出来る距離も短く飛空艇ドラグーンの高さ程度しか出来ませんし、人数も少数しか乗れませんが、シュウト様方の区画と分けるのには丁度良いかと。」
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