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第226話 [四聖獣の秘密と相談、]
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ライヤ様に相談し終えた俺が神殿から出て来るとバトが待っていた。
「もうお戻りになられたのですか?」
「あぁ、直ぐに話を聞いて貰えたからな。」
「それはそれはおめでとうございます。お顔からするとダンジョンに関しては半々といったところでしょうか?」
「よく分かるな。実際、ダンジョンは在る。」
「それは朗報にございますが、それでしたら何故浮かない顔をなさっていらっしゃるのですか?」
「それは皆んなの前で話す。皆んなはどうしてる?」
「これは失礼致しました。ルーク様とレイ様はそれぞれの執務室にいらっしゃいます。その他の方々は例の場所にいらっしゃいます。」
「いや、怒ってる訳じゃないから気にするな。そうか、ルークとレイはまだ時間が掛かりそうか?」
「いえ、食事の時間になったら御二方共に呼んで欲しいとの事でしたので、これからお呼びしに行くところにございます。」
「そうか、なら邪魔したな。すまない。」
「いえいえ、滅相もございません。それでは至急呼んで参りますので失礼致します。」
「おう。なら先に行くな。」
「承知致しました。」
俺はそう言うと直ぐにアイテムボックス改に入っていくと全員が森/川フィールドに居たので移動した。
「今日から此処で食べるのか?」
「おかえりシュウト。バトの話じゃ今日は戻って来ないのかと思ってたよ。」
「早目に終わったからな。それで荒野じゃないのはドラウ達がもう直ぐだからか?」
「僕の見立てだとそうだね。後、此処には綺麗な川が在るから料理がしやすいって事も有るよ。それに暫く簡易ベットだったしね。」
「あぁ、そうか。こんなに長く掛かるならちゃんとした物を用意すれば良かったな。」
「あっ、ごめんごめん。僕達もそれどころじゃなかったし、気にしないで。」
俺とアキトがそう話しているとルーク達が戻ってきた。
「おうシュウト早かったな。」
「直ぐに終わったからな。」
「で、話って何だ?」
「それは食事の後にするよ。もう用意出来たみたいだし。」
俺がそう言いながら視線を動かすとサーシャとナビコが料理を持ってきた。
「そうか、急ぎの用じゃ無さそうだな。なら先に食べるか。」
俺達はそう言うと食事を済ませた。
「で、さっき聞こうとした話だが何だったんだ?」
「SSSダンジョンの情報だ。」
「実際在ったのか?」
「あぁ、1つは死の渓谷の先、聖龍の巣の真ん中にな。」
「彼奴らでございますか・・・。」
俺の話を聞いたトルバが渋い顔でそう言ったので、少し気になった俺はトルバに聞いてみる事にした。
「どうしたんだ?その聖龍と何か有ったのか?」
「彼奴らは他の聖獣と違い、我々四聖獣の事を少し見下してくるのですよ。」
「見下す?お前達の方が古くから居るんじゃないのか?」
「それはそうなのですが、何度も転生を繰り返す内に何時の間にか弱く使命も全う出来ない落第者と嘲る様になったのです?」
「嘲る?・・・。」
トルバの話を聞いて苛立ちの表情を浮かべると子供達が抱き着いてきた。
「おっ・・・何だ?どうした?」
「父ちゃんが怒ってる。」
「私達は何も言われてないよ。」
「父ちゃん、抑えて。皆んなが苦しそう。」
カナエの言葉で我に返った俺が周りを見ると一様に顔色を悪くしていたので気を鎮める様に心を整えた。
「ふぅ~眷属に成ってなかったらヤバかったかもなぁ。」
顔色が1番早く元に戻ったルークが額の汗を拭きながらそう言ってきた。
「そんなにか?」
「そりゃそうだろ・・・神気を吸収して戻って来たんだろ?」
「あぁ・・・もしかして漏れてたか?」
「あぁ、それなのにキレてるし、俺達にとっては神の怒りを真面に受けてるみてぇなもんだぜ。」
「あぁ皆んな、悪かった。」
コレかぁ、ライヤ様が喧嘩になるって言ってたのは・・・。
俺はそう思いながら頭を下げるとルークが俺の肩を叩きながら「気にすんな。」と言ってきたので顔を上げると皆んなが微笑んでいた。
「身内ネタでキレやすいのは分かってるからな。」
「申し訳ありませんシュウト様、私の話し方が悪かった所為で。まさかここまてお怒りになられるとは思いもよらなかったもので。」
「いやいやトルバが悪い訳じゃないから。それで使命が全う出来ないって・・・あっ、話しにくいなら話さなくてもいいぞ。」
「いえ、問題ありません。実際、使命を全う出来てない訳ではないので。」
「なら何で彼奴らはそんな事を言ったんだ?」
「我々はこの地を護る事が使命なのですが、度重なるスタンピード等で死んでしまう事が多々有りましたので、その様に言ってきているのです。」
「けど全う出来てるんだろ?」
「はい。我々は1体でも残り、護っている聖域を汚されなければ、この地に張られた結界が維持出来ますので。」
トルバの話にルークが手を叩いて納得した表情で話し始めた。
「だからこの前の大規模なスタンピードの時は聖域から出て来なかったのか。」
「その通りでございます。」
「此処の結界が解かれるとどうなるんだ?」
「各地に封印されている邪神・悪神の結界が弱くなります。」
「そりゃ出て来れねぇな。ん?・・・って事は俺達を護ってた訳じゃなく偶々護られてたって事か?」
「いえ、それは違います。この地に生きる全てを根絶やしにされない様にする事も使命にございます。」
「やっぱ、護られてたのか。悪ぃ、言い方が悪かった。」
ルークはそう言いながら頭を下げてトルバに謝った。
「いえいえ私が参戦しなかったが為に幾万の人々が亡くなったのも事実なので。」
「いやいやそうしないと世界が滅びて今生きてるかも分かんねぇだから俺が悪ぃんだって。」
ルーク達はお互い暫く謝りあっていた。
「話は落ち着いたか?まぁそれで結界が解ける危険を犯してるって事で嘲る様になったって事か?」
「彼奴らはそこに住まう者など気にしませんので、恐らくはそうなのでしょう。」
「あぁ、ライヤ様が権威主義って言ったからなぁ。」
「その通りです。ですが彼奴らはそうやって人々を遠ざけて、あの地を護ってきたのも事実なので。」
「まぁ護り方もそれぞれってやつか。」
「はい。その通りにございます。」
「まぁ、それでも俺らからしたら尊敬というか崇拝の対象にはならねぇな。」
俺達の話を聞いたルークがそう言うと皆んなが微笑んでいた。
「そんでそこに行くのか?」
「今は行かないかな。」
「今はって事は何れは行くのか?」
「あぁ、ライヤ様の話だと亜神に成ったら行っても良いって言ってたからな。」
「・・・なるほど、アストライアー様の使徒で亜神のシュウトの眷属って事でバカにされる事もねぇし、其奴らも見返せるって事か。」
「まぁそうなるかな。」
「じゃあ別の場所に行くのか?」
「そうだな。」
「集まってから話すって事は俺達もか?」
「あぁ、ライヤ様に出された条件に深海に在るダンジョンに行く時には眷属全員と一緒に行く事が含まれてたからな。」
「俺達全員か?」
「そう、全員。」
俺がそう言うと全員の表情が引き締まった。
「・・・だが、戦闘が出来ねぇドラウも行くのか?」
「あぁ、眷属の皆んなが使う武器や防具はドラウしか造れないし、直せないって事らしいからな。」
「それならアイテムボックス改の中で造れば良いんじゃねぇのか?」
「その中だとダンジョンの影響で俺自身が亜神に成るまではアイテムボックス改の中に入れないみたいなんだ。」
「アイテムボックス改がダンジョンだからか?」
「あぁ、SSまでは俺のダンジョンの方が上だから使えたらしいんだが、それ以上になると俺が亜神に成らないとダンジョンの階級が上がらないらしい。」
「なるほどな。って事は準備が必要だな。」
「そうなるな。」
「それで深海に在るダンジョンってどの辺に在るんだ?」
「王国の東にある島国でエンポリアーって国の更に東の海だな。」
「エンポリアー国か、商人が集まって出来た国か・・・。」
「ん?どうしたんだ?」
「いやぁ今の国王じゃねぇや首相って言うんだたか?その人は信用出来るんだが、中には金が全てって奴等もいるからなぁ。」
「首相って事は民主主義?ってかこの世界に民主主義って在るのか?」
俺がそう言うとレイが答えてくれた。
「そうだね。何代か前の使徒様が建国の際にそうした思想で創った国らしいよ。」
「なるほど、そういう事か。」
「だから派閥の壁が他の国々よりも強いのは確かだね。」
「それで今の首相はとんな人なんだ?」
「う~ん、分かり易くいえば師匠と似てるかな。」
「それなら信用出来るな。」
「後はそうだなぁ・・・行くなら師匠に話を聞いた方が早いかな。」
「商人繋がりって事か?」
「違う違う。師匠とエンポリアー国のトヨタ首相は友達なんだよ。僕が師匠と一緒に行った時に本人が言ってたからね。」
「トヨタさんかぁ・・・もしかして、その建国の時の使徒さんの子孫なのか?」
「確かそのはずだよ。よく分かったね。」
「まぁ、聞き馴染みがある名前だったからな。」
「前世の?」
「そういう事。」
俺とレイがそう話しているとルークから声が掛かった。
「それでダンジョンは分かったけど使徒としての使命は良いのか?」
「それなら問題ないぞ。」
「どうしてだ?もしかして次の使命を遂行する場所か?」
「そういう事だな。1番早目に行く必要が有るのがその国だったから深海のダンジョンに決めたんだ。」
「そういう事か・・・なら、他にも在るのか?」
「全部で5つ在るぞ。」
「そんなに在るのか!?」
「心配しなくても大丈夫だぞ。この5ヶ所のダンジョンは全て聖獣が管理してるダンジョンだからな。」
「そうか。」
ルークはそう言いながらホッとしていた。
「なら色々準備しとかねぇとな。特に戦闘に関して手加減出来る様に成っとかねぇと国同士の争いの種になっちまうかもしんねぇからな。」
「そうだね。僕達が国を離れたとしても生まれは変わらないからね。」
「あぁ、悪巧みしてる連中は関係ねぇって言っても無駄だからな。だからよぅ、シュウトが先に行くのは良いが俺達が行くのは一寸待ってくれねぇか?」
「急ぎじゃないらしいから問題ないぞ。」
「ありがてぇ。」
俺達はその後も今後の行動を話し合ってから就寝した。
「もうお戻りになられたのですか?」
「あぁ、直ぐに話を聞いて貰えたからな。」
「それはそれはおめでとうございます。お顔からするとダンジョンに関しては半々といったところでしょうか?」
「よく分かるな。実際、ダンジョンは在る。」
「それは朗報にございますが、それでしたら何故浮かない顔をなさっていらっしゃるのですか?」
「それは皆んなの前で話す。皆んなはどうしてる?」
「これは失礼致しました。ルーク様とレイ様はそれぞれの執務室にいらっしゃいます。その他の方々は例の場所にいらっしゃいます。」
「いや、怒ってる訳じゃないから気にするな。そうか、ルークとレイはまだ時間が掛かりそうか?」
「いえ、食事の時間になったら御二方共に呼んで欲しいとの事でしたので、これからお呼びしに行くところにございます。」
「そうか、なら邪魔したな。すまない。」
「いえいえ、滅相もございません。それでは至急呼んで参りますので失礼致します。」
「おう。なら先に行くな。」
「承知致しました。」
俺はそう言うと直ぐにアイテムボックス改に入っていくと全員が森/川フィールドに居たので移動した。
「今日から此処で食べるのか?」
「おかえりシュウト。バトの話じゃ今日は戻って来ないのかと思ってたよ。」
「早目に終わったからな。それで荒野じゃないのはドラウ達がもう直ぐだからか?」
「僕の見立てだとそうだね。後、此処には綺麗な川が在るから料理がしやすいって事も有るよ。それに暫く簡易ベットだったしね。」
「あぁ、そうか。こんなに長く掛かるならちゃんとした物を用意すれば良かったな。」
「あっ、ごめんごめん。僕達もそれどころじゃなかったし、気にしないで。」
俺とアキトがそう話しているとルーク達が戻ってきた。
「おうシュウト早かったな。」
「直ぐに終わったからな。」
「で、話って何だ?」
「それは食事の後にするよ。もう用意出来たみたいだし。」
俺がそう言いながら視線を動かすとサーシャとナビコが料理を持ってきた。
「そうか、急ぎの用じゃ無さそうだな。なら先に食べるか。」
俺達はそう言うと食事を済ませた。
「で、さっき聞こうとした話だが何だったんだ?」
「SSSダンジョンの情報だ。」
「実際在ったのか?」
「あぁ、1つは死の渓谷の先、聖龍の巣の真ん中にな。」
「彼奴らでございますか・・・。」
俺の話を聞いたトルバが渋い顔でそう言ったので、少し気になった俺はトルバに聞いてみる事にした。
「どうしたんだ?その聖龍と何か有ったのか?」
「彼奴らは他の聖獣と違い、我々四聖獣の事を少し見下してくるのですよ。」
「見下す?お前達の方が古くから居るんじゃないのか?」
「それはそうなのですが、何度も転生を繰り返す内に何時の間にか弱く使命も全う出来ない落第者と嘲る様になったのです?」
「嘲る?・・・。」
トルバの話を聞いて苛立ちの表情を浮かべると子供達が抱き着いてきた。
「おっ・・・何だ?どうした?」
「父ちゃんが怒ってる。」
「私達は何も言われてないよ。」
「父ちゃん、抑えて。皆んなが苦しそう。」
カナエの言葉で我に返った俺が周りを見ると一様に顔色を悪くしていたので気を鎮める様に心を整えた。
「ふぅ~眷属に成ってなかったらヤバかったかもなぁ。」
顔色が1番早く元に戻ったルークが額の汗を拭きながらそう言ってきた。
「そんなにか?」
「そりゃそうだろ・・・神気を吸収して戻って来たんだろ?」
「あぁ・・・もしかして漏れてたか?」
「あぁ、それなのにキレてるし、俺達にとっては神の怒りを真面に受けてるみてぇなもんだぜ。」
「あぁ皆んな、悪かった。」
コレかぁ、ライヤ様が喧嘩になるって言ってたのは・・・。
俺はそう思いながら頭を下げるとルークが俺の肩を叩きながら「気にすんな。」と言ってきたので顔を上げると皆んなが微笑んでいた。
「身内ネタでキレやすいのは分かってるからな。」
「申し訳ありませんシュウト様、私の話し方が悪かった所為で。まさかここまてお怒りになられるとは思いもよらなかったもので。」
「いやいやトルバが悪い訳じゃないから。それで使命が全う出来ないって・・・あっ、話しにくいなら話さなくてもいいぞ。」
「いえ、問題ありません。実際、使命を全う出来てない訳ではないので。」
「なら何で彼奴らはそんな事を言ったんだ?」
「我々はこの地を護る事が使命なのですが、度重なるスタンピード等で死んでしまう事が多々有りましたので、その様に言ってきているのです。」
「けど全う出来てるんだろ?」
「はい。我々は1体でも残り、護っている聖域を汚されなければ、この地に張られた結界が維持出来ますので。」
トルバの話にルークが手を叩いて納得した表情で話し始めた。
「だからこの前の大規模なスタンピードの時は聖域から出て来なかったのか。」
「その通りでございます。」
「此処の結界が解かれるとどうなるんだ?」
「各地に封印されている邪神・悪神の結界が弱くなります。」
「そりゃ出て来れねぇな。ん?・・・って事は俺達を護ってた訳じゃなく偶々護られてたって事か?」
「いえ、それは違います。この地に生きる全てを根絶やしにされない様にする事も使命にございます。」
「やっぱ、護られてたのか。悪ぃ、言い方が悪かった。」
ルークはそう言いながら頭を下げてトルバに謝った。
「いえいえ私が参戦しなかったが為に幾万の人々が亡くなったのも事実なので。」
「いやいやそうしないと世界が滅びて今生きてるかも分かんねぇだから俺が悪ぃんだって。」
ルーク達はお互い暫く謝りあっていた。
「話は落ち着いたか?まぁそれで結界が解ける危険を犯してるって事で嘲る様になったって事か?」
「彼奴らはそこに住まう者など気にしませんので、恐らくはそうなのでしょう。」
「あぁ、ライヤ様が権威主義って言ったからなぁ。」
「その通りです。ですが彼奴らはそうやって人々を遠ざけて、あの地を護ってきたのも事実なので。」
「まぁ護り方もそれぞれってやつか。」
「はい。その通りにございます。」
「まぁ、それでも俺らからしたら尊敬というか崇拝の対象にはならねぇな。」
俺達の話を聞いたルークがそう言うと皆んなが微笑んでいた。
「そんでそこに行くのか?」
「今は行かないかな。」
「今はって事は何れは行くのか?」
「あぁ、ライヤ様の話だと亜神に成ったら行っても良いって言ってたからな。」
「・・・なるほど、アストライアー様の使徒で亜神のシュウトの眷属って事でバカにされる事もねぇし、其奴らも見返せるって事か。」
「まぁそうなるかな。」
「じゃあ別の場所に行くのか?」
「そうだな。」
「集まってから話すって事は俺達もか?」
「あぁ、ライヤ様に出された条件に深海に在るダンジョンに行く時には眷属全員と一緒に行く事が含まれてたからな。」
「俺達全員か?」
「そう、全員。」
俺がそう言うと全員の表情が引き締まった。
「・・・だが、戦闘が出来ねぇドラウも行くのか?」
「あぁ、眷属の皆んなが使う武器や防具はドラウしか造れないし、直せないって事らしいからな。」
「それならアイテムボックス改の中で造れば良いんじゃねぇのか?」
「その中だとダンジョンの影響で俺自身が亜神に成るまではアイテムボックス改の中に入れないみたいなんだ。」
「アイテムボックス改がダンジョンだからか?」
「あぁ、SSまでは俺のダンジョンの方が上だから使えたらしいんだが、それ以上になると俺が亜神に成らないとダンジョンの階級が上がらないらしい。」
「なるほどな。って事は準備が必要だな。」
「そうなるな。」
「それで深海に在るダンジョンってどの辺に在るんだ?」
「王国の東にある島国でエンポリアーって国の更に東の海だな。」
「エンポリアー国か、商人が集まって出来た国か・・・。」
「ん?どうしたんだ?」
「いやぁ今の国王じゃねぇや首相って言うんだたか?その人は信用出来るんだが、中には金が全てって奴等もいるからなぁ。」
「首相って事は民主主義?ってかこの世界に民主主義って在るのか?」
俺がそう言うとレイが答えてくれた。
「そうだね。何代か前の使徒様が建国の際にそうした思想で創った国らしいよ。」
「なるほど、そういう事か。」
「だから派閥の壁が他の国々よりも強いのは確かだね。」
「それで今の首相はとんな人なんだ?」
「う~ん、分かり易くいえば師匠と似てるかな。」
「それなら信用出来るな。」
「後はそうだなぁ・・・行くなら師匠に話を聞いた方が早いかな。」
「商人繋がりって事か?」
「違う違う。師匠とエンポリアー国のトヨタ首相は友達なんだよ。僕が師匠と一緒に行った時に本人が言ってたからね。」
「トヨタさんかぁ・・・もしかして、その建国の時の使徒さんの子孫なのか?」
「確かそのはずだよ。よく分かったね。」
「まぁ、聞き馴染みがある名前だったからな。」
「前世の?」
「そういう事。」
俺とレイがそう話しているとルークから声が掛かった。
「それでダンジョンは分かったけど使徒としての使命は良いのか?」
「それなら問題ないぞ。」
「どうしてだ?もしかして次の使命を遂行する場所か?」
「そういう事だな。1番早目に行く必要が有るのがその国だったから深海のダンジョンに決めたんだ。」
「そういう事か・・・なら、他にも在るのか?」
「全部で5つ在るぞ。」
「そんなに在るのか!?」
「心配しなくても大丈夫だぞ。この5ヶ所のダンジョンは全て聖獣が管理してるダンジョンだからな。」
「そうか。」
ルークはそう言いながらホッとしていた。
「なら色々準備しとかねぇとな。特に戦闘に関して手加減出来る様に成っとかねぇと国同士の争いの種になっちまうかもしんねぇからな。」
「そうだね。僕達が国を離れたとしても生まれは変わらないからね。」
「あぁ、悪巧みしてる連中は関係ねぇって言っても無駄だからな。だからよぅ、シュウトが先に行くのは良いが俺達が行くのは一寸待ってくれねぇか?」
「急ぎじゃないらしいから問題ないぞ。」
「ありがてぇ。」
俺達はその後も今後の行動を話し合ってから就寝した。
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