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第169話 [ワイバーンの巣。]
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綺麗な景色を堪能した俺達は子供達と別れて外に出た。
「師匠、そういえば何故、影で移動しなかったでござるか?」
「あっ!忘れてた。」
「相変わらずでござるな。」
「仕方ないだろ。自分で出来る事は頼む事を忘れてしまうんだ。」
「そうでござるが使い魔である精霊も他の人も師匠に頼られたいでござるよ。」
「そうだな。次からは気を付けるよ。」
俺達はそう言うと次の使命を遂行する為に移動する事にした。
「師匠、次は何処に向かうのでござるか?」
「此処から1km程南の地点だな。」
俺はイーグルアイを使い、1km先を確認した。
「なるほど、アレは竜の巣か。」
「竜の巣でござるか?」
「あぁ、窪地にかなりの竜が飛んでるからな。」
「窪地に竜でござるか?」
「そうだ。何か変か?」
「それは多分、亜竜のワイバーンか何かだと思うでござる。」
「何でそう言い切れるんだ?」
「飛べない地竜でもない限り、竜は窪地には居ないでござるよ。」
「そうなのか?」
「拙者の知る限り、そうでござる。逆に窪地に居るのに飛んでるのはワイバーンが多いでござるよ。」
「なるほどなぁ。なら、一旦近くまで行ってどんな魔物か確認した上でお前達で対処出来そうなら任せて良いか?」
「承知したでござる。」
「御意!」
俺達はそう言うと窪地を見渡せる場所に行くとそこに居る魔物を確認した。
「本当にワイバーンだな。」
「凄い数でござるなぁ。」
「普通はあれだけの数が居るものなのか?」
「拙者の記憶には無いでござる。」
サスケがそう言ったのでツバキの方を見るとツバキは何も言わずに俺の言葉にも反応していなかった。
「ツバキ?」
「ハッ!申し訳御座いません。考え事をしておりました。」
「ツバキは何か知ってるのか?」
「はい。ギルドの資料にワイバーンの異常繁殖によるスタンピードというのが、ありましたので可能性としては有るのかと。」
「なるほどな。確かにあの量はその可能性があるな。これは殲滅しておいた方が良さそうだしな。」
「その方が良いかと。」
「フォース!」
「は~い。」
「此処に居る魔物を逃がさない様に結界で閉じ込める事は出来るか?」
「う~ん、魔力次第かな~。」
「分かったやってくれ。」
俺がそう言うとギュンっと魔力が吸われる感覚を覚えた瞬間、フォースは上空に居るワイバーンも全て覆う結界を発動した。
「光の届かない地中に~潜られたら~逃げられるかも~。」
「そうなのか?」
「結界は~張ってるけど~光が届かない所はねぇ~弱まるから~。」
「なら、水の中もって事か?」
「そうだねぇ~。」
「なるほどな。まぁ、とりあえず今、潜ってるのは居ないから問題ないな。」
俺達がそう話している間もワイバーンは結界に囲まれている事すら知らずにのんびりとしていた。
「それじゃあ行くか!」
「「御意!」」
ツバキとサスケは凄い勢いでワイバーンの群れの中に飛び出し、俺は自身を弾に見立てて風魔法で上空のワイバーン目掛けて吹き飛ばした。
サスケは飛び出した勢いのままワイバーンに肉薄し、次々と飛ばれない様に爪で翼膜を斬り裂いて行った。
ツバキは始めこそ姿を見せていたがワイバーンの近くまで行くと姿が見えない様に動き、攻撃時に一瞬、姿を見せたかと思うと消えを繰り返し、ワイバーン達を混乱状態に陥れていた。
俺は一瞬で近付いたワイバーンを一撃で仕留めるとワイバーンを蹴って方向転換をして上空に居るワイバーンを次々と落として行き、転送ゲートも展開して、死んだワイバーンの落下速度をどんどん上げていき、飛び立とうとしているワイバーンの上に落としていった。
暫くその状態が続き、数百体は居たであろうワイバーンを殲滅させた。
「ふぅ~終わったでござるな。」
「お前ならあのスピードで一撃で仕留めれたんじゃないか?」
「そうでござるか?」
「出来る様に教えてきたつもりだったが、まだ以前の感覚が抜けてないみたいだな。自分の力量を把握するのも大事な事だぞ。」
「それはそうでござるが・・・。」
「まぁ、最近の戦闘は俺との模擬戦が多かったからな。もう1箇所の使命を遂行したら1つのダンジョンはサスケに任せる事にするからそこで把握していけ。」
「承知したでござる。」
「ツバキは今の武具の欠点すらも活かした良い動きだったぞ。」
「ありがとうございます。」
「ただ、苦無の扱いがまだまだ駄目だな。後で教えるから訓練と模擬戦を繰り返しだな。」
「御意!」
「しかし、ワイバーンの素材はどうするでござるか?」
「このままって訳にはいかないよな。」
俺はそう言うとワイバーンの遺体を念動力で浮かせると次々とアイテムボックス改に入れていった。
「流石、師匠でござるなぁ。」
「ん?何がだ?」
「収納力でござるよ。」
「まぁ、かなりの量が入るからな。」
「かなりの量でござるかぁ・・・。」
俺は話しながらも次々とワイバーンを入れていっているのをサスケはそう呟きながらその様子を見ていた。
「そういえば結構な量があるけど、コレって良い素材なのか?」
「良い素材どころではござらんよ!ワイバーンの素材ともなれば王国でも近衛兵が鎧に使われる素材でござるよ!」
「そうなのか。なら、攻略組に入ってきた人に支給出来そうだな。」
「は?」
「はぁって何だよ、それくらいの武具を支給しても良いだろ?」
「Cランク上位の者であってもBランクに成る為に頑張って稼いで手に入れる様な物でござるよ!」
「なら支給しても問題無いだろ?」
「ならとは成らないでござるよ?」
「いや、ルークが今、鍛えてるし、全員Cランク程度の強さには成るだろ。」
「ま、まぁ、師匠の迷宮で鍛えられてるなら・・・いやいや、そういう事じゃないでござるよ!」
「まぁ確かに自分で手に入れた方が良いとは思うけど、死んだら意味無いし、俺が創った組織は死なせない事が大事だからな。」
「そう言われては・・・組織の軍服的な感じという事でござるなら納得するしかないでござるが・・・。」
「そう!それだ!」
「いや、拙者の言葉に乗っかって来られても・・・はぁ~、それは分かったでござるが、造るのはどうするでござるか?」
「とりあえずレイに聞いてからハロルドさんに聞こうかと思ってるぞ。」
「それなら何とかなるでござるな。」
俺達がそう話している間にワイバーンは全て回収出来た。
「さてと回収も出来たし、あの2人の所へ行くか。」
俺はそう言うと巣の中心に居た2人の霊の下へ向かった。すると俺達が近付いてきたのを感じた2人は土下座をし始めた。
『すいません!すいません!儂達はもう死んでますし、魔物ではありません!だからどうか消滅させるのだけは!』
「えぇとアストライアー様の使徒をしていて転生させる為に来たので消滅させる事は無いですよ。」
『『・・・。』』
俺がそう言うと2人はビクッとなって更に深々と頭を下げ、完全に地面に頭をくっつけていた。
「お願いですから頭を上げて下さい。お話もしたいですし。」
俺がそう言っても2人は頭を下げたままだった。
「えぇと・・・。」
『はい!何でしょうか!?』
あぁ、その体勢のまま話すのね。もう良いか。
「御二方はエルダードワーフと龍人族の方とお見受けしますが?」
『はい!その通りで御座います!』
「こんな巣のど真ん中で何を?」
『はっ!元々此処は巣では御座いません!』
「なるほど、だから殺されたんですか。」
『良くお解りに!』
「そういうスキルがあるんで。それでは何をしていたんですか?」
『はっ!龍脈の吹き出る此処に竜の素材を当てて素材を昇華させようとしておりました。』
「そんな事が出来るんですか?」
『まだ成功はしておりませんが、可能性は有ると思っております!』
「なるほど。」
俺はそう言うと2人が死んだであろう場所を確認した。すると1枚の大きな鱗が落ちていたので、それを拾い上げて確認した。
「成功したみたいですね。」
俺がそう言うとエルダードワーフの方がやっと顔を上げてくれた。
『ま、まことですか!?』
「はい。鑑定によると火龍の鱗と成ってますね。」
『やったぞ!やはり儂の考えは間違っておらんかった!』
『良かったなドランゴ。』
『おう!儂と共に死なせてしまってすまなかったな、ニードラ!』
『いや、俺こそ守れなくてすまん。』
『いや、そんな事は良いのじゃ!儂の妄想に付き合ってくれた事に感謝しておる。』
『もう妄想じゃないだろ。』
『そうじゃ!そうじゃった!使徒様、ありがとうございます!』
「良いんですよ。それでは御二人に聞きたいのですが、未練は御座いますか?」
『未練ですか・・・この素材で鍛治が出来なかったという事ですかね。』
『私は姪の行く末でしょうか。』
「先ずはドランゴさんでしたね。貴方の未練を叶える事は出来ませんが、この素材を託す事は致しますよ。」
『・・・エルダードワーフでも儂の甥ならば可能性は有るかもしれませんが・・・。』
「甥っ子さんの御名前を伺っても?」
『ドラウプニルという者です。』
「ドラウですか!?」
『御存知なのですか!?』
「同一人物かどうかは判りませんが自分の手伝いをしてくれる事になって自分と共に居ます。」
『な、なんと!使徒様に仕えているとは!?』
「仕えるというか協力してくれてる友です。」
『なんと羨ましい・・・いや、恐らく同一人物かと思います。』
「そうですか。ではニードラさんの姪っ子さんはどんな方ですか?」
『私の姪はニップルと言って真っ白な可愛い娘です。』
「ニップルさんってドランさんの娘さんですよね。」
『ニップルも知ってらっしゃるのですか!?』
「はい。一寸待ってて下さいね。」
俺はそう言うと2人を連れ出し、直ぐにドワーフの里に向かい、兄弟であろう2人も連れて戻ってきた。
「ドランゴ・・・やはり死んでおったか・・・。」
トールキンさんはそう言うと悲しそうな顔をして、ドランさんや後の2人も悲しそうに見つめていた。
そんな4人を見て、亡くなった2人は話しかけていたが、ニップルさん以外には通じてなく、ニップルさんが通訳をしていた。
「師匠、そういえば何故、影で移動しなかったでござるか?」
「あっ!忘れてた。」
「相変わらずでござるな。」
「仕方ないだろ。自分で出来る事は頼む事を忘れてしまうんだ。」
「そうでござるが使い魔である精霊も他の人も師匠に頼られたいでござるよ。」
「そうだな。次からは気を付けるよ。」
俺達はそう言うと次の使命を遂行する為に移動する事にした。
「師匠、次は何処に向かうのでござるか?」
「此処から1km程南の地点だな。」
俺はイーグルアイを使い、1km先を確認した。
「なるほど、アレは竜の巣か。」
「竜の巣でござるか?」
「あぁ、窪地にかなりの竜が飛んでるからな。」
「窪地に竜でござるか?」
「そうだ。何か変か?」
「それは多分、亜竜のワイバーンか何かだと思うでござる。」
「何でそう言い切れるんだ?」
「飛べない地竜でもない限り、竜は窪地には居ないでござるよ。」
「そうなのか?」
「拙者の知る限り、そうでござる。逆に窪地に居るのに飛んでるのはワイバーンが多いでござるよ。」
「なるほどなぁ。なら、一旦近くまで行ってどんな魔物か確認した上でお前達で対処出来そうなら任せて良いか?」
「承知したでござる。」
「御意!」
俺達はそう言うと窪地を見渡せる場所に行くとそこに居る魔物を確認した。
「本当にワイバーンだな。」
「凄い数でござるなぁ。」
「普通はあれだけの数が居るものなのか?」
「拙者の記憶には無いでござる。」
サスケがそう言ったのでツバキの方を見るとツバキは何も言わずに俺の言葉にも反応していなかった。
「ツバキ?」
「ハッ!申し訳御座いません。考え事をしておりました。」
「ツバキは何か知ってるのか?」
「はい。ギルドの資料にワイバーンの異常繁殖によるスタンピードというのが、ありましたので可能性としては有るのかと。」
「なるほどな。確かにあの量はその可能性があるな。これは殲滅しておいた方が良さそうだしな。」
「その方が良いかと。」
「フォース!」
「は~い。」
「此処に居る魔物を逃がさない様に結界で閉じ込める事は出来るか?」
「う~ん、魔力次第かな~。」
「分かったやってくれ。」
俺がそう言うとギュンっと魔力が吸われる感覚を覚えた瞬間、フォースは上空に居るワイバーンも全て覆う結界を発動した。
「光の届かない地中に~潜られたら~逃げられるかも~。」
「そうなのか?」
「結界は~張ってるけど~光が届かない所はねぇ~弱まるから~。」
「なら、水の中もって事か?」
「そうだねぇ~。」
「なるほどな。まぁ、とりあえず今、潜ってるのは居ないから問題ないな。」
俺達がそう話している間もワイバーンは結界に囲まれている事すら知らずにのんびりとしていた。
「それじゃあ行くか!」
「「御意!」」
ツバキとサスケは凄い勢いでワイバーンの群れの中に飛び出し、俺は自身を弾に見立てて風魔法で上空のワイバーン目掛けて吹き飛ばした。
サスケは飛び出した勢いのままワイバーンに肉薄し、次々と飛ばれない様に爪で翼膜を斬り裂いて行った。
ツバキは始めこそ姿を見せていたがワイバーンの近くまで行くと姿が見えない様に動き、攻撃時に一瞬、姿を見せたかと思うと消えを繰り返し、ワイバーン達を混乱状態に陥れていた。
俺は一瞬で近付いたワイバーンを一撃で仕留めるとワイバーンを蹴って方向転換をして上空に居るワイバーンを次々と落として行き、転送ゲートも展開して、死んだワイバーンの落下速度をどんどん上げていき、飛び立とうとしているワイバーンの上に落としていった。
暫くその状態が続き、数百体は居たであろうワイバーンを殲滅させた。
「ふぅ~終わったでござるな。」
「お前ならあのスピードで一撃で仕留めれたんじゃないか?」
「そうでござるか?」
「出来る様に教えてきたつもりだったが、まだ以前の感覚が抜けてないみたいだな。自分の力量を把握するのも大事な事だぞ。」
「それはそうでござるが・・・。」
「まぁ、最近の戦闘は俺との模擬戦が多かったからな。もう1箇所の使命を遂行したら1つのダンジョンはサスケに任せる事にするからそこで把握していけ。」
「承知したでござる。」
「ツバキは今の武具の欠点すらも活かした良い動きだったぞ。」
「ありがとうございます。」
「ただ、苦無の扱いがまだまだ駄目だな。後で教えるから訓練と模擬戦を繰り返しだな。」
「御意!」
「しかし、ワイバーンの素材はどうするでござるか?」
「このままって訳にはいかないよな。」
俺はそう言うとワイバーンの遺体を念動力で浮かせると次々とアイテムボックス改に入れていった。
「流石、師匠でござるなぁ。」
「ん?何がだ?」
「収納力でござるよ。」
「まぁ、かなりの量が入るからな。」
「かなりの量でござるかぁ・・・。」
俺は話しながらも次々とワイバーンを入れていっているのをサスケはそう呟きながらその様子を見ていた。
「そういえば結構な量があるけど、コレって良い素材なのか?」
「良い素材どころではござらんよ!ワイバーンの素材ともなれば王国でも近衛兵が鎧に使われる素材でござるよ!」
「そうなのか。なら、攻略組に入ってきた人に支給出来そうだな。」
「は?」
「はぁって何だよ、それくらいの武具を支給しても良いだろ?」
「Cランク上位の者であってもBランクに成る為に頑張って稼いで手に入れる様な物でござるよ!」
「なら支給しても問題無いだろ?」
「ならとは成らないでござるよ?」
「いや、ルークが今、鍛えてるし、全員Cランク程度の強さには成るだろ。」
「ま、まぁ、師匠の迷宮で鍛えられてるなら・・・いやいや、そういう事じゃないでござるよ!」
「まぁ確かに自分で手に入れた方が良いとは思うけど、死んだら意味無いし、俺が創った組織は死なせない事が大事だからな。」
「そう言われては・・・組織の軍服的な感じという事でござるなら納得するしかないでござるが・・・。」
「そう!それだ!」
「いや、拙者の言葉に乗っかって来られても・・・はぁ~、それは分かったでござるが、造るのはどうするでござるか?」
「とりあえずレイに聞いてからハロルドさんに聞こうかと思ってるぞ。」
「それなら何とかなるでござるな。」
俺達がそう話している間にワイバーンは全て回収出来た。
「さてと回収も出来たし、あの2人の所へ行くか。」
俺はそう言うと巣の中心に居た2人の霊の下へ向かった。すると俺達が近付いてきたのを感じた2人は土下座をし始めた。
『すいません!すいません!儂達はもう死んでますし、魔物ではありません!だからどうか消滅させるのだけは!』
「えぇとアストライアー様の使徒をしていて転生させる為に来たので消滅させる事は無いですよ。」
『『・・・。』』
俺がそう言うと2人はビクッとなって更に深々と頭を下げ、完全に地面に頭をくっつけていた。
「お願いですから頭を上げて下さい。お話もしたいですし。」
俺がそう言っても2人は頭を下げたままだった。
「えぇと・・・。」
『はい!何でしょうか!?』
あぁ、その体勢のまま話すのね。もう良いか。
「御二方はエルダードワーフと龍人族の方とお見受けしますが?」
『はい!その通りで御座います!』
「こんな巣のど真ん中で何を?」
『はっ!元々此処は巣では御座いません!』
「なるほど、だから殺されたんですか。」
『良くお解りに!』
「そういうスキルがあるんで。それでは何をしていたんですか?」
『はっ!龍脈の吹き出る此処に竜の素材を当てて素材を昇華させようとしておりました。』
「そんな事が出来るんですか?」
『まだ成功はしておりませんが、可能性は有ると思っております!』
「なるほど。」
俺はそう言うと2人が死んだであろう場所を確認した。すると1枚の大きな鱗が落ちていたので、それを拾い上げて確認した。
「成功したみたいですね。」
俺がそう言うとエルダードワーフの方がやっと顔を上げてくれた。
『ま、まことですか!?』
「はい。鑑定によると火龍の鱗と成ってますね。」
『やったぞ!やはり儂の考えは間違っておらんかった!』
『良かったなドランゴ。』
『おう!儂と共に死なせてしまってすまなかったな、ニードラ!』
『いや、俺こそ守れなくてすまん。』
『いや、そんな事は良いのじゃ!儂の妄想に付き合ってくれた事に感謝しておる。』
『もう妄想じゃないだろ。』
『そうじゃ!そうじゃった!使徒様、ありがとうございます!』
「良いんですよ。それでは御二人に聞きたいのですが、未練は御座いますか?」
『未練ですか・・・この素材で鍛治が出来なかったという事ですかね。』
『私は姪の行く末でしょうか。』
「先ずはドランゴさんでしたね。貴方の未練を叶える事は出来ませんが、この素材を託す事は致しますよ。」
『・・・エルダードワーフでも儂の甥ならば可能性は有るかもしれませんが・・・。』
「甥っ子さんの御名前を伺っても?」
『ドラウプニルという者です。』
「ドラウですか!?」
『御存知なのですか!?』
「同一人物かどうかは判りませんが自分の手伝いをしてくれる事になって自分と共に居ます。」
『な、なんと!使徒様に仕えているとは!?』
「仕えるというか協力してくれてる友です。」
『なんと羨ましい・・・いや、恐らく同一人物かと思います。』
「そうですか。ではニードラさんの姪っ子さんはどんな方ですか?」
『私の姪はニップルと言って真っ白な可愛い娘です。』
「ニップルさんってドランさんの娘さんですよね。」
『ニップルも知ってらっしゃるのですか!?』
「はい。一寸待ってて下さいね。」
俺はそう言うと2人を連れ出し、直ぐにドワーフの里に向かい、兄弟であろう2人も連れて戻ってきた。
「ドランゴ・・・やはり死んでおったか・・・。」
トールキンさんはそう言うと悲しそうな顔をして、ドランさんや後の2人も悲しそうに見つめていた。
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