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第162話 [新たな仲間。]
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食堂に着くとルークが直ぐに声を掛けてきた。
「なぁ、シュウト。」
「何だ?」
「南の公爵領の後は北に行くのか?」
「多分そうなると思うけど、どうしたんた?」
「いや、言い難いだけどよぅ。北の奴等は他国との交流が殆どねぇんだ。」
「それで?」
「それでなんだが、シュウトが子供らを呼ぶ時の名前なんだがな。」
「何か拙いのか?」
「あぁ、俺達は諸外国というか、色んな種族と暮らしてるから何とか分かるんだが、多分、北の奴等は分からない奴が多いんだ。」
「ん?ルークも普通に呼んでるじゃないか。」
「やっぱりそうなのか。」
「やっぱり?」
「あぁ、多分加護か、使徒様だからなのか、分からねぇけど、俺達のいや、種族関係無く、理解して話せてるんだぞ。」
「どう言う事だ?」
「俺が気付いたのはお前と教皇様が、普通に話してたからだ。」
「ガシュウさんがどうしたんだ?」
「お前と初めて会った時、普通に話してただろ。」
「まぁ、そうだな。」
「あの時、エルフ語で話してたから俺達でも聞き取り難かったんだぞ。」
「そうなのか?」
「その後も色んな言語で話してたけど、シュウトは全て相手の解る言葉で話してたんだ。」
「そうなのか。それと子供らを呼ぶ時と何が違うんだ?」
その後ルークから説明を受け、子供達を前世の言葉を思い浮かべて話すと前世の言葉になっている事が分かったので、今後は人に紹介する時は注意する事にして、子供達にもそう伝えた。
暫くするとバトさんが料理をサーシャさんと共に配り、俺達は食事を開始した。
「ルーク、かなり美味いな。しかもこれって色んな種族の料理なんじゃないか?」
「あぁ、そうだ。どれもかなり美味いだろ。」
「あぁ、食べる必要がない子供達も夢中で食べてるぐらいだからな。」
「そうなんだよ。料理に命を懸けてるからな。」
「もしかして、お前が紹介したい人って。」
「そうだ。もう直ぐ食べ終わるから紹介しても良いか?」
「あぁ、だけど此処でか?」
「大丈夫だ、それにシュウトなら了承してくれると思って契約も済ませてある。」
「・・・まぁ本人が良いなら良いけど、契約内容が厳しいんだから気軽に勧めるなよ。」
「分かってるよ。其奴は妻子も恋人もいねぇし、元々孤児だから家族もいねぇから誘ったんだ。」
「で、どんな奴なんだ?」
「それは紹介がてら教えてやるよ。」
「そうか、分かった。」
俺がそう言うとバトさんが奥に行き、人を連れて戻ってきた。
ん?子供?
俺がそう思っているとルークが肩を叩いてきた。
「シュウト、子供じゃねぇからな。」
「え?」
「小人族だ。」
「小人族?」
「あぁ、アレでも大人だからな。イテッ!」
ルークがそう言うとその小人族の人から杓文字が飛んできてルークの頭に当たった。
「何すんだよ!」
「わっちの事をバカにすると痛い目にあわせるよ!」
「いやいやもうやっただろ!イテッ!」
ルークが反抗すると今度は麺棒か飛んできて、ルークは避けたが飛んできた麺棒は不規則な動きしたと思ったらルークに向かって飛んで、ヒットした。
「悪かったって!」
「悪いと思うならわっちを誰かに紹介する度に子供とか言うな!」
そう言いながら今度はまな板を振りかぶるとバトさんが咳払いをして2人の間に入った。
「ん゛ん゛!・・・お2人ともシュウト様がお待ちです。」
バトさんがそう言うと小人族の人はまな板を何処かに仕舞い、ルークはバツが悪そうに俺の方に軽く頭を下げていた。
「あぁ、良いよ別に。で、其方の方が?」
「あぁ、そうだ。小人族のナビコだ。この攻略組の料理長をしてる。」
「あっ、そうなんですね。ありがとうございます。」
「ど、どうも・・・こっちこそ助かるというか・・・・。」
ナビコさんはそう言うと下を向いて恥ずかしそうにそう答えた。
「ナビコは人見知りなんだ。その所為で食堂を立ち上げても殆ど人が来ないんだよ。」
「なっ!・・・。」
ルークの言葉にナビコさんは一瞬声を上げたが、直ぐに下を向いた。
「それだと店が成り立・・・立たなかったのか。」
「あぁ。」
「どの位やってたんだ?」
「・・・1年と少し・・・。」
「どうやって生計を立ててたんだ?」
俺がそう言うとルークが答えてくれた。
「此奴はこんなんだが、元Aランク冒険者なんだよ。その時の貯金を切り崩してだったよな。」
「・・・うん。」
「あんなに美味しかったのにか?」
「先ず人前に出ないから人が来ない。有るのは看板とメニューだけ。しかも作った店も奥まった場所に有るからそもそも人が来ない。」
「あぁなるほど。」
「此奴の夢が店を出してそこに人が集まって、笑顔で食べて貰う事だったんだが、極度の人見知りが邪魔して、沢山の人に飯を食わせる事を諦めてたから、攻略組に誘ったんだ。」
「なるほどな。」
「おっ、そうだナビコ。シュウトの事を話してなかったな。」
ルークはそう言うと俺の事と子供達の事を話した。すると予想通り、平伏しようとした所でナビコさんはルークに止められていた。
「な、なにを!?」
「シュウトはそういうの苦手だから。後、シュウト達を呼ぶ時は普通に呼んでやってくれ。」
「し、しかし・・・分かった。ナビコだよろしくなシュウト。」
ルークの言葉に否定しようとしたが、俺の方を見てきたので頷くと普通に呼んでくれた。
「じゃあ、これからも攻略組の事をよろしくな。」
「・・・うん。」
ナビコはそう言うと恥ずかしそうに下を向いてしまった。
「急にしおらしくしやがってシュウトに惚れたのか?」
「な、な、何を言ってるんだ!」
ルークの言葉にナビコはまた何処からかまな板を出して投げつけ様としたが、またもやバトさんに止められていた。
「まぁ、いいや。ところでナビコは・・・ん?」
俺が呼び捨てで話そうとするとカナエが止めてきた。
「ナビコさんは女の子だよ。呼び捨ては駄目だよ。」
俺はカナエの言葉に驚いてルークの方を見ると頷かれたので驚きを我慢して、話を続けた。
「ナビコさんはどんな物でも食材として扱えるのか?」
「うん。」
「じゃあ、コレで明日の朝頼めるか?」
俺はそう言いながら肉の塊を渡した。
「!!?こ、これはもしかして火竜の?」
「そう。かなり有るから頼めるかなぁって思ってな。」
「わ、分かった。」
ナビコが肉の塊を見たがら了承してくれた。すると俺達の話を聞いていた、ルークが声を掛けてきた。
「火竜って事はダンジョンでも行ってきたのか?」
「あぁ、カナエを見つけた場所がダンジョンだったからな。次いでに踏破もしてきた。」
「・・・相変わらずだな。ところで踏破したのって火山が中にあるダンジョンだよな?」
「あぁそうだな。」
「じゃあ新しいフィールドを創ったのか?」
「あっ!一寸、行ってくる。」
俺はそう言うとアイテムボックス改に入って新たなフィールドを完成させた。
「やっぱり忘れてたな。」
「あぁ、悪いと思って魔宝石を渡して、宝石になる物を創ってくれる様に頼んできた。」
「ちゃんとしてやれよ。それも目的の1つだったろ。」
「あぁ。」
「とりあえず解決だな。それでよぅ、ナビコにはお前達の料理を作って貰うつもりなんだが、ナビコは良いか?」
「わっちが?」
「あぁ、それもあって紹介したしな。」
「わ、分かった頑張る。」
「え?攻略組の方はどうするんだ?」
「それは同時にやっても問題ねぇよな?」
ルークはそう言いながらナビコを見るとナビコは頷いて返した。
「でもそれだと何時も此処には来れないぞ。」
「それなら大丈夫だ。俺がお前の移動式家屋に届けておくから。」
「良いのか?」
「それなら問題ねぇぞ。っても俺が遠征してたりして前もって行けない事が分かってる時は手紙でも置いておくからその時は何とかしてくれよ。」
「分かった。」
「ところでよぅ。ずっと気になってたんだけどサスケとツバキの武具もミスリルと火竜の素材で出来てるのか?」
「いや、炎竜だ。」
「炎竜!?マジか!!?」
「あぁ、踏破したって言ったろ。」
「まぁそうだけど・・・まさか単独踏破って訳じゃねぇよな?」
「よく分かったな。」
「マジか・・・相変わらずだな。」
「何だよお前だって行けるなら行くだろ?」
「まぁな。」
俺の言葉に渋々納得するルークに気になった事を聞いてみた。
「ところでナビコさんが冒険者って言ってたけど、武器は投擲か?」
「おぉ、メインはそうだけど他の武器?も使えるぞ。」
「何だ?普通の武器じゃないのか?」
「引っ掛かるよな。なんせ武器って言ってもその全てが調理器具なんだよ。」
「調理器具?」
俺がルークの言葉に不思議そうに返すとナビコさんが答えてくれた。
「わっちは普通の武器だと戦えないんです。」
「戦えない?」
「そっ、普通の武器だとレイと同じなんだよ。」
「あぁ、それで調理器具か。」
「そういう事。」
「なら、欲しい調理器具ってあるか?」
「え?」
「自分で取って作る方が良い食材・・・魔物も居るだろ?」
「え?でも・・・。」
「料理を作って貰うんだ、それぐらいはさせてくれ。って言っても作るのはドラウだけどな。頼めるか?」
「あぁ、美味かったからな。更に上手くなるならニップルも喜ぶだろうしな。」
ドラウがそう言うとニップルさんは嬉しそうにしていた。
「まぁ、そこの2人は置いといてどう?」
「な、なら切っただけで焼ける大きな包丁とか、刺すだけで血抜きが出来る物とかかなぁ。」
ナビコがそう言うとドラウは色々考え出し、返事をしなくなった。するとニップルさんが代わりに返答してきた。
「大丈夫です。多分もう頭の中で何個か試作出来てると思います。」
「そうか。とりあえず急ぎじゃないから家を建ててからで良いって伝えといてくれ。」
「分かりました。」
「ナビコさんもそれで良いか?」
「はい。」
ナビコさんの返事を聞くと俺は一先ず、ドラウ達を洞窟フィールドに送ってきた。
「とりあえず俺とサスケ達は新しい武具が多少は使える様にアイテムボックス改の中に戻って動きの確認をするから俺達も戻るな。」
「おっ、面白そうだな。俺も行くわ。」
俺がそう言うとルークが着いてくるって言ったので、他の仲間の方を見ると首を横に振ったので、声を掛けてから迷宮へ行った。
「なぁ、シュウト。」
「何だ?」
「南の公爵領の後は北に行くのか?」
「多分そうなると思うけど、どうしたんた?」
「いや、言い難いだけどよぅ。北の奴等は他国との交流が殆どねぇんだ。」
「それで?」
「それでなんだが、シュウトが子供らを呼ぶ時の名前なんだがな。」
「何か拙いのか?」
「あぁ、俺達は諸外国というか、色んな種族と暮らしてるから何とか分かるんだが、多分、北の奴等は分からない奴が多いんだ。」
「ん?ルークも普通に呼んでるじゃないか。」
「やっぱりそうなのか。」
「やっぱり?」
「あぁ、多分加護か、使徒様だからなのか、分からねぇけど、俺達のいや、種族関係無く、理解して話せてるんだぞ。」
「どう言う事だ?」
「俺が気付いたのはお前と教皇様が、普通に話してたからだ。」
「ガシュウさんがどうしたんだ?」
「お前と初めて会った時、普通に話してただろ。」
「まぁ、そうだな。」
「あの時、エルフ語で話してたから俺達でも聞き取り難かったんだぞ。」
「そうなのか?」
「その後も色んな言語で話してたけど、シュウトは全て相手の解る言葉で話してたんだ。」
「そうなのか。それと子供らを呼ぶ時と何が違うんだ?」
その後ルークから説明を受け、子供達を前世の言葉を思い浮かべて話すと前世の言葉になっている事が分かったので、今後は人に紹介する時は注意する事にして、子供達にもそう伝えた。
暫くするとバトさんが料理をサーシャさんと共に配り、俺達は食事を開始した。
「ルーク、かなり美味いな。しかもこれって色んな種族の料理なんじゃないか?」
「あぁ、そうだ。どれもかなり美味いだろ。」
「あぁ、食べる必要がない子供達も夢中で食べてるぐらいだからな。」
「そうなんだよ。料理に命を懸けてるからな。」
「もしかして、お前が紹介したい人って。」
「そうだ。もう直ぐ食べ終わるから紹介しても良いか?」
「あぁ、だけど此処でか?」
「大丈夫だ、それにシュウトなら了承してくれると思って契約も済ませてある。」
「・・・まぁ本人が良いなら良いけど、契約内容が厳しいんだから気軽に勧めるなよ。」
「分かってるよ。其奴は妻子も恋人もいねぇし、元々孤児だから家族もいねぇから誘ったんだ。」
「で、どんな奴なんだ?」
「それは紹介がてら教えてやるよ。」
「そうか、分かった。」
俺がそう言うとバトさんが奥に行き、人を連れて戻ってきた。
ん?子供?
俺がそう思っているとルークが肩を叩いてきた。
「シュウト、子供じゃねぇからな。」
「え?」
「小人族だ。」
「小人族?」
「あぁ、アレでも大人だからな。イテッ!」
ルークがそう言うとその小人族の人から杓文字が飛んできてルークの頭に当たった。
「何すんだよ!」
「わっちの事をバカにすると痛い目にあわせるよ!」
「いやいやもうやっただろ!イテッ!」
ルークが反抗すると今度は麺棒か飛んできて、ルークは避けたが飛んできた麺棒は不規則な動きしたと思ったらルークに向かって飛んで、ヒットした。
「悪かったって!」
「悪いと思うならわっちを誰かに紹介する度に子供とか言うな!」
そう言いながら今度はまな板を振りかぶるとバトさんが咳払いをして2人の間に入った。
「ん゛ん゛!・・・お2人ともシュウト様がお待ちです。」
バトさんがそう言うと小人族の人はまな板を何処かに仕舞い、ルークはバツが悪そうに俺の方に軽く頭を下げていた。
「あぁ、良いよ別に。で、其方の方が?」
「あぁ、そうだ。小人族のナビコだ。この攻略組の料理長をしてる。」
「あっ、そうなんですね。ありがとうございます。」
「ど、どうも・・・こっちこそ助かるというか・・・・。」
ナビコさんはそう言うと下を向いて恥ずかしそうにそう答えた。
「ナビコは人見知りなんだ。その所為で食堂を立ち上げても殆ど人が来ないんだよ。」
「なっ!・・・。」
ルークの言葉にナビコさんは一瞬声を上げたが、直ぐに下を向いた。
「それだと店が成り立・・・立たなかったのか。」
「あぁ。」
「どの位やってたんだ?」
「・・・1年と少し・・・。」
「どうやって生計を立ててたんだ?」
俺がそう言うとルークが答えてくれた。
「此奴はこんなんだが、元Aランク冒険者なんだよ。その時の貯金を切り崩してだったよな。」
「・・・うん。」
「あんなに美味しかったのにか?」
「先ず人前に出ないから人が来ない。有るのは看板とメニューだけ。しかも作った店も奥まった場所に有るからそもそも人が来ない。」
「あぁなるほど。」
「此奴の夢が店を出してそこに人が集まって、笑顔で食べて貰う事だったんだが、極度の人見知りが邪魔して、沢山の人に飯を食わせる事を諦めてたから、攻略組に誘ったんだ。」
「なるほどな。」
「おっ、そうだナビコ。シュウトの事を話してなかったな。」
ルークはそう言うと俺の事と子供達の事を話した。すると予想通り、平伏しようとした所でナビコさんはルークに止められていた。
「な、なにを!?」
「シュウトはそういうの苦手だから。後、シュウト達を呼ぶ時は普通に呼んでやってくれ。」
「し、しかし・・・分かった。ナビコだよろしくなシュウト。」
ルークの言葉に否定しようとしたが、俺の方を見てきたので頷くと普通に呼んでくれた。
「じゃあ、これからも攻略組の事をよろしくな。」
「・・・うん。」
ナビコはそう言うと恥ずかしそうに下を向いてしまった。
「急にしおらしくしやがってシュウトに惚れたのか?」
「な、な、何を言ってるんだ!」
ルークの言葉にナビコはまた何処からかまな板を出して投げつけ様としたが、またもやバトさんに止められていた。
「まぁ、いいや。ところでナビコは・・・ん?」
俺が呼び捨てで話そうとするとカナエが止めてきた。
「ナビコさんは女の子だよ。呼び捨ては駄目だよ。」
俺はカナエの言葉に驚いてルークの方を見ると頷かれたので驚きを我慢して、話を続けた。
「ナビコさんはどんな物でも食材として扱えるのか?」
「うん。」
「じゃあ、コレで明日の朝頼めるか?」
俺はそう言いながら肉の塊を渡した。
「!!?こ、これはもしかして火竜の?」
「そう。かなり有るから頼めるかなぁって思ってな。」
「わ、分かった。」
ナビコが肉の塊を見たがら了承してくれた。すると俺達の話を聞いていた、ルークが声を掛けてきた。
「火竜って事はダンジョンでも行ってきたのか?」
「あぁ、カナエを見つけた場所がダンジョンだったからな。次いでに踏破もしてきた。」
「・・・相変わらずだな。ところで踏破したのって火山が中にあるダンジョンだよな?」
「あぁそうだな。」
「じゃあ新しいフィールドを創ったのか?」
「あっ!一寸、行ってくる。」
俺はそう言うとアイテムボックス改に入って新たなフィールドを完成させた。
「やっぱり忘れてたな。」
「あぁ、悪いと思って魔宝石を渡して、宝石になる物を創ってくれる様に頼んできた。」
「ちゃんとしてやれよ。それも目的の1つだったろ。」
「あぁ。」
「とりあえず解決だな。それでよぅ、ナビコにはお前達の料理を作って貰うつもりなんだが、ナビコは良いか?」
「わっちが?」
「あぁ、それもあって紹介したしな。」
「わ、分かった頑張る。」
「え?攻略組の方はどうするんだ?」
「それは同時にやっても問題ねぇよな?」
ルークはそう言いながらナビコを見るとナビコは頷いて返した。
「でもそれだと何時も此処には来れないぞ。」
「それなら大丈夫だ。俺がお前の移動式家屋に届けておくから。」
「良いのか?」
「それなら問題ねぇぞ。っても俺が遠征してたりして前もって行けない事が分かってる時は手紙でも置いておくからその時は何とかしてくれよ。」
「分かった。」
「ところでよぅ。ずっと気になってたんだけどサスケとツバキの武具もミスリルと火竜の素材で出来てるのか?」
「いや、炎竜だ。」
「炎竜!?マジか!!?」
「あぁ、踏破したって言ったろ。」
「まぁそうだけど・・・まさか単独踏破って訳じゃねぇよな?」
「よく分かったな。」
「マジか・・・相変わらずだな。」
「何だよお前だって行けるなら行くだろ?」
「まぁな。」
俺の言葉に渋々納得するルークに気になった事を聞いてみた。
「ところでナビコさんが冒険者って言ってたけど、武器は投擲か?」
「おぉ、メインはそうだけど他の武器?も使えるぞ。」
「何だ?普通の武器じゃないのか?」
「引っ掛かるよな。なんせ武器って言ってもその全てが調理器具なんだよ。」
「調理器具?」
俺がルークの言葉に不思議そうに返すとナビコさんが答えてくれた。
「わっちは普通の武器だと戦えないんです。」
「戦えない?」
「そっ、普通の武器だとレイと同じなんだよ。」
「あぁ、それで調理器具か。」
「そういう事。」
「なら、欲しい調理器具ってあるか?」
「え?」
「自分で取って作る方が良い食材・・・魔物も居るだろ?」
「え?でも・・・。」
「料理を作って貰うんだ、それぐらいはさせてくれ。って言っても作るのはドラウだけどな。頼めるか?」
「あぁ、美味かったからな。更に上手くなるならニップルも喜ぶだろうしな。」
ドラウがそう言うとニップルさんは嬉しそうにしていた。
「まぁ、そこの2人は置いといてどう?」
「な、なら切っただけで焼ける大きな包丁とか、刺すだけで血抜きが出来る物とかかなぁ。」
ナビコがそう言うとドラウは色々考え出し、返事をしなくなった。するとニップルさんが代わりに返答してきた。
「大丈夫です。多分もう頭の中で何個か試作出来てると思います。」
「そうか。とりあえず急ぎじゃないから家を建ててからで良いって伝えといてくれ。」
「分かりました。」
「ナビコさんもそれで良いか?」
「はい。」
ナビコさんの返事を聞くと俺は一先ず、ドラウ達を洞窟フィールドに送ってきた。
「とりあえず俺とサスケ達は新しい武具が多少は使える様にアイテムボックス改の中に戻って動きの確認をするから俺達も戻るな。」
「おっ、面白そうだな。俺も行くわ。」
俺がそう言うとルークが着いてくるって言ったので、他の仲間の方を見ると首を横に振ったので、声を掛けてから迷宮へ行った。
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