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第106話 [新しいスキル]
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王家の邸に戻った俺達は少し話をするとそれぞれ案内された部屋に入っていった。
「さてと、明日はセドさんの時間によっては転送で送るだけになるけど、真司はどうする?」
『う~ん、あのもりにいってこようかなぁ。』
「何処の森だ?」
『とうちゃんの。』
「あぁ、だが、魔物も何も居ないぞ?」
『どんなかんじで、どれだけひろいかなって。それにきもちいいから。』
「そうか、それならいいけど、父さんが迎えに行くまで出れないからな。」
『うん。わかった。』
「さてと、ステータスとスキルを確認するか。」
シュウト オオヤマジ(15歳)
種族:人族?
職業:使徒
Lv53
HP:18,030/18,030
MP:400,500,000/400,500,000
攻撃力:25,650
防御力:22,000〈12,000,000/12,000,000〉
素早さ:16,352
器用:14,560
知力:52,635
運:26,736
適性値:光 ♾ 闇 ♾ 火 65 水 50 風 35 土 40
武器:聖魔導合金の杖×2(等級 A)攻撃力35000
防具:聖魔導合金の軽装備フルセット(等級A)防具力 45000
スキル
魔法系
・火魔法(熟練度32%)・水魔法(熟練度32%)・土魔法(熟練度27%)・生活魔法(熟練度56%)・鑑定(熟練度86%)・魔法操作・身体強化
武術系
・双杖術 LvMAX・剣術Lv2・大剣術Lv1・棒術Lv1
アクティブ
・剛力・神速・念動力・合成・イーグルアイ<new>
パッシブ
・幸運 ・並列思考・必中・消費魔力減少(大)・魔力増大(極)・魔力操作<new>
ユニークスキル
・転生 Lv2・転送(50)・アイテムボックス改(152,360,546/400,500,000)
従魔:シンジ(聖獣白虎)
称号:ドジ・サバイバルマスター・強運・転生者・発明家・女神の寵愛を受けし者・悪食・聖獣の主・仙人・破壊王・アンデッドキラー・鬼教官・鬼畜・ダンジョン荒らし・人外
加護:世界神の寵愛・創世神の加護・商売の神の加護・武神の加護・魔法神の加護・製造神の加護・迷宮神の加護
転生人数 69人
「やっぱり、魔力操作があると上手く制御出来るな。魔力4億超してるのに皆んな顔色変えてなかったからな。」
『そうだね。あのとき、いまのまりょくだったら、ぜったいしんでたもんね。』
「死んでた?誰が?」
『きょうきたときにとうちゃんをおこらせたひとだよ。』
「あっ!あの時の危なかったって、その事だったのか!」
『そうだよ。ルークさんがとうちゃんからひきはがさなかったら、あそこでしんでたもん。』
「マジか・・・明日、礼を言わないとな。」
『でも、すごいよねぇ。おこってにらんだだけで、たおせるなんて、まがんってやつみたい。』
「あぁ、マジで気を付けないとな。」
『そうだね。ボクもあのほうほうでなんとかなるなら、れんしゅうしとこうかなぁ。』
「そうだな。父さんが気を付けたら良いだけなんだが、父さん家族の事になると自分でも制御が効かなくなるんだよなぁ。」
『そうだったよね。ガンバるね。』
「すまんな。」
『いいよ。わるいひとをやっつけるとか、かぞくをまもろうとしてる、とうちゃんはカッコイイからすきだもん。』
「そうか。」
俺はそう言いながら息子の頭を撫でると息子は電池が切れた様に俺の横で眠ってしまった。
「カッコイイかぁ・・・俺も頑張らないとな。」
「さてと後はこのイーグルアイか、想像通りならマップと併せて使えれば、転送が使いやすくなりそうだけど、鑑定の熟練度を上げたからスキルの内容が分かるかな?鑑定!」
アクティブスキル
イーグルアイ
・目的地を上空から地上を確認出来る。但し、室内や地下など遮蔽物が在ると確認出来ないが水などの液体に関しては透明度によって変わる。
・目的地までの距離は魔力を使用する事で変わる。
「やっぱり思った通りだな。1回見てみるか、イーグルアイ!」
俺がイーグルアイを発動させるとステータス画面とは別に今居る邸を映し出す画面が出てきた。
「なるほど、こう見えるのか。じゃあ後はどうやって動かすかだな。」
俺はそう思い、試行錯誤をした結果、マップに目の表示が出ている事に気が付いた。
俺はもしかしてと思い、スマホを弄るように目の表示を指で触れて動かすと画面上も移動した。
「よし!上手くいってるな。」
俺はそう言いながら指を開いたり、閉じたりしてみると画面が拡大と縮小をする事が出来た。
「後はどの位、魔力を消費するかだな。というか拡大と縮小は魔力消費無しか。」
俺はそう言いながら王都まで動かしてみた。
「なるほどな。1mにつき、消費魔力は1か。じゃあ拡大してっと・・・転送は上手くいくかな?転送!」
俺が転送を発動させると画面に転送ゲートが映し出された。
「よし!後はゲートの高さだな。」
俺は一先ず顔だけ出して高さを確認し、問題無く出来た事を確認して、その日は就寝した。
翌朝、ルークにあった俺は昨日の事を感謝すると俺が気づいて無かった事に対して、笑っていたが、俺の魔力が4億超した事を言うと真剣な表情で心配されてしまった。
その後、2人邸で食べるのもという事で食堂に向かうと丁度、アノスさんとセドさん一家が食べようとしていたので挨拶を交わすとアノスさんが声を掛けてきた。
「どうしたのじゃ?」
「2人で食べるのもなぁ、と思ったんですけどお邪魔でしたね。」
俺が恐縮しているとセドさんが声を掛けてきた。
「いえいえ、昨日も十分、父上とは話せましたし、この様な機会はシュウト様がいらっしゃらなければ、何年先になっていたことか、分かりませんでしたし、非常に感謝してますので、邪魔とは思いませんよ。」
「そうじゃぞ、シュウト殿。今回の様な事がなければ、セドと会うのは儂が死んだ時だったかもしれんしのぅ。ハッハッハ。」
「父上、それは笑えません。」
アノスさんの言葉に俺が引いているとセドさんが絶妙なタイミングでダメ出しをするとその場に居る全員がドッと笑い、和やかな雰囲気で、そのまま俺達も一緒に食事していった。
俺は食後直ぐにセドさんに話し掛けた。
「セドさん、今日中には王都へ戻りたいと仰っていましたが、どうされますか?」
「シュウト様さえ、良ければ昼になる前には戻りたいと思っております。」
「自分はいつでも構いませんが、良いのですか?」
「はい。父上とも余り長居をすると逆に帰りづらくなりますので。」
「分かりました。準備が出来たら教えて下さい。」
俺がそう言うとアノスさんから声を掛けられた。
「そうじゃ、シュウト殿。行きはシンジ様が獣車を引いてこられたが、帰りもそうするのか?」
「いや、今回の使命のお陰で直接、王都のお城へ行ける様になったので、問題が無ければそうしようかと。」
「それはそれは。それがシュウト殿で無ければ、考えるだけで恐ろしいのぅ。」
「そうですな、父上。突然現れるのであれば、防衛のしようがありませんからな。」
「そうじゃのぅ。まぁそれならば問題ない。セドは急ぎ戻ったという事にしておくでの。しかし、直接行けるという事は帰りも、という事じゃの。」
「そうですね。それが出来れば、有難いです。」
「ならば、今滞在中の邸に中庭があるゆえ、行きも帰りもそこを使うと良い。セドもそれで良いな。」
「はい。問題ありません。王都にも離れの側に転送するので、人払いの連絡を入れておきます。」
という事で俺達は邸に戻り、セドさん達が到着すると王都へ転送した。転送するとそこにはハロルドさん達がが待ち構えていた。
「シュウト様、お帰りなさいませ。」
「ただいま戻りました。ところでハロルドさん、もういらしたんですか?」
「はい。シュウト様の使徒様としての時間もルーク様の修業の時間も貴重ですので、私共の所為で遅らせる訳にはいきませんので。」
「そんな、気にしなくても良いですよ。」
「いえいえ、そういう訳にはいきません。そういう訳でシュウト様が宜しければ、レイを連れて戻りたいのですが、如何でしょうか?」
「それなら大丈夫です。」
「では私の邸の中庭にお願い致します。既に連絡は入れてありますので。」
「分かりましたでは行きましょう。」
俺はそう言うとセドさん達にお別れを告げて、魔宝玉で魔力を回復させるとハロルドさんの邸に転送した。転送後、ハロルドさん達とレイに別れを告げるとルークに話し掛けた。
「ルーク、此処からは一気にブリステンに転送したいから迷宮で修業な。一先ずは装備を全部渡せ。」
「え?装備無しで、中級に入るのか?」
「いや、先ずは初級だ。」
それを聞いてホッとしているルークに話を続けた。
「気を抜くなよ。初級とはいえ、この前魔力を大量に注入したらとんでもない数になったからスタンピードレベルだと思うぞ。だから頑張れ。因みに今日中な。」
「え!?武器無しで?」
「当たり前だろ。」
「・・・分かった。」
俺の言葉にルークは落胆しながらも直ぐにやる気を出していた。息子は既に森/川に入っていたので、ルークを迷宮・初級に入れて、俺は回復すると直ぐにブリステンに転送し、教会へ向かった。
教会に着いた俺は教会の人に例の部屋に案内してもらった。
「ライヤ様、ライヤ様、聞こえますか?」
すると直ぐに《ピコン♪》と鳴ったのでステータスを確認した。
『待ってたわよ。』
「急ぎの使命か?」
《ピコン♪》
『その付近での使命はあるけど急ぎじゃないからマップに記載しておくから後でお願い。それよりも急いで欲しい事があるの。』
「何だ?」
《ピコン♪》
『貴方の魔力を感知して、島から飛び出して探し廻ってる子がいるのよ。』
「敵か?」
《ピコン♪》
『違うわ。良い子なんだけど、余り動き廻ると周囲に影響が出ちゃうから私が示した場所で魔力を放出してくれない?そしたら向こうから来ると思うから。』
「分かったけど、俺が放出しても大丈夫か?」
《ピコン♪》
『街中だったり、魔物の密度が高い地域の側で放出したら他の街に被害が出るかもしれないけど、何も無い場所に行ってもらうから大丈夫よ。』
「分かった、行ってくる。」
《ピコン♪》
『ありがとうね。良い子だから怒らないであげてね。』
俺はライヤ様の最後の言葉に疑問を持ちつつも急いで教会を出て、城の邸へ向かい、指示された場所へ転送した。
「さてと、明日はセドさんの時間によっては転送で送るだけになるけど、真司はどうする?」
『う~ん、あのもりにいってこようかなぁ。』
「何処の森だ?」
『とうちゃんの。』
「あぁ、だが、魔物も何も居ないぞ?」
『どんなかんじで、どれだけひろいかなって。それにきもちいいから。』
「そうか、それならいいけど、父さんが迎えに行くまで出れないからな。」
『うん。わかった。』
「さてと、ステータスとスキルを確認するか。」
シュウト オオヤマジ(15歳)
種族:人族?
職業:使徒
Lv53
HP:18,030/18,030
MP:400,500,000/400,500,000
攻撃力:25,650
防御力:22,000〈12,000,000/12,000,000〉
素早さ:16,352
器用:14,560
知力:52,635
運:26,736
適性値:光 ♾ 闇 ♾ 火 65 水 50 風 35 土 40
武器:聖魔導合金の杖×2(等級 A)攻撃力35000
防具:聖魔導合金の軽装備フルセット(等級A)防具力 45000
スキル
魔法系
・火魔法(熟練度32%)・水魔法(熟練度32%)・土魔法(熟練度27%)・生活魔法(熟練度56%)・鑑定(熟練度86%)・魔法操作・身体強化
武術系
・双杖術 LvMAX・剣術Lv2・大剣術Lv1・棒術Lv1
アクティブ
・剛力・神速・念動力・合成・イーグルアイ<new>
パッシブ
・幸運 ・並列思考・必中・消費魔力減少(大)・魔力増大(極)・魔力操作<new>
ユニークスキル
・転生 Lv2・転送(50)・アイテムボックス改(152,360,546/400,500,000)
従魔:シンジ(聖獣白虎)
称号:ドジ・サバイバルマスター・強運・転生者・発明家・女神の寵愛を受けし者・悪食・聖獣の主・仙人・破壊王・アンデッドキラー・鬼教官・鬼畜・ダンジョン荒らし・人外
加護:世界神の寵愛・創世神の加護・商売の神の加護・武神の加護・魔法神の加護・製造神の加護・迷宮神の加護
転生人数 69人
「やっぱり、魔力操作があると上手く制御出来るな。魔力4億超してるのに皆んな顔色変えてなかったからな。」
『そうだね。あのとき、いまのまりょくだったら、ぜったいしんでたもんね。』
「死んでた?誰が?」
『きょうきたときにとうちゃんをおこらせたひとだよ。』
「あっ!あの時の危なかったって、その事だったのか!」
『そうだよ。ルークさんがとうちゃんからひきはがさなかったら、あそこでしんでたもん。』
「マジか・・・明日、礼を言わないとな。」
『でも、すごいよねぇ。おこってにらんだだけで、たおせるなんて、まがんってやつみたい。』
「あぁ、マジで気を付けないとな。」
『そうだね。ボクもあのほうほうでなんとかなるなら、れんしゅうしとこうかなぁ。』
「そうだな。父さんが気を付けたら良いだけなんだが、父さん家族の事になると自分でも制御が効かなくなるんだよなぁ。」
『そうだったよね。ガンバるね。』
「すまんな。」
『いいよ。わるいひとをやっつけるとか、かぞくをまもろうとしてる、とうちゃんはカッコイイからすきだもん。』
「そうか。」
俺はそう言いながら息子の頭を撫でると息子は電池が切れた様に俺の横で眠ってしまった。
「カッコイイかぁ・・・俺も頑張らないとな。」
「さてと後はこのイーグルアイか、想像通りならマップと併せて使えれば、転送が使いやすくなりそうだけど、鑑定の熟練度を上げたからスキルの内容が分かるかな?鑑定!」
アクティブスキル
イーグルアイ
・目的地を上空から地上を確認出来る。但し、室内や地下など遮蔽物が在ると確認出来ないが水などの液体に関しては透明度によって変わる。
・目的地までの距離は魔力を使用する事で変わる。
「やっぱり思った通りだな。1回見てみるか、イーグルアイ!」
俺がイーグルアイを発動させるとステータス画面とは別に今居る邸を映し出す画面が出てきた。
「なるほど、こう見えるのか。じゃあ後はどうやって動かすかだな。」
俺はそう思い、試行錯誤をした結果、マップに目の表示が出ている事に気が付いた。
俺はもしかしてと思い、スマホを弄るように目の表示を指で触れて動かすと画面上も移動した。
「よし!上手くいってるな。」
俺はそう言いながら指を開いたり、閉じたりしてみると画面が拡大と縮小をする事が出来た。
「後はどの位、魔力を消費するかだな。というか拡大と縮小は魔力消費無しか。」
俺はそう言いながら王都まで動かしてみた。
「なるほどな。1mにつき、消費魔力は1か。じゃあ拡大してっと・・・転送は上手くいくかな?転送!」
俺が転送を発動させると画面に転送ゲートが映し出された。
「よし!後はゲートの高さだな。」
俺は一先ず顔だけ出して高さを確認し、問題無く出来た事を確認して、その日は就寝した。
翌朝、ルークにあった俺は昨日の事を感謝すると俺が気づいて無かった事に対して、笑っていたが、俺の魔力が4億超した事を言うと真剣な表情で心配されてしまった。
その後、2人邸で食べるのもという事で食堂に向かうと丁度、アノスさんとセドさん一家が食べようとしていたので挨拶を交わすとアノスさんが声を掛けてきた。
「どうしたのじゃ?」
「2人で食べるのもなぁ、と思ったんですけどお邪魔でしたね。」
俺が恐縮しているとセドさんが声を掛けてきた。
「いえいえ、昨日も十分、父上とは話せましたし、この様な機会はシュウト様がいらっしゃらなければ、何年先になっていたことか、分かりませんでしたし、非常に感謝してますので、邪魔とは思いませんよ。」
「そうじゃぞ、シュウト殿。今回の様な事がなければ、セドと会うのは儂が死んだ時だったかもしれんしのぅ。ハッハッハ。」
「父上、それは笑えません。」
アノスさんの言葉に俺が引いているとセドさんが絶妙なタイミングでダメ出しをするとその場に居る全員がドッと笑い、和やかな雰囲気で、そのまま俺達も一緒に食事していった。
俺は食後直ぐにセドさんに話し掛けた。
「セドさん、今日中には王都へ戻りたいと仰っていましたが、どうされますか?」
「シュウト様さえ、良ければ昼になる前には戻りたいと思っております。」
「自分はいつでも構いませんが、良いのですか?」
「はい。父上とも余り長居をすると逆に帰りづらくなりますので。」
「分かりました。準備が出来たら教えて下さい。」
俺がそう言うとアノスさんから声を掛けられた。
「そうじゃ、シュウト殿。行きはシンジ様が獣車を引いてこられたが、帰りもそうするのか?」
「いや、今回の使命のお陰で直接、王都のお城へ行ける様になったので、問題が無ければそうしようかと。」
「それはそれは。それがシュウト殿で無ければ、考えるだけで恐ろしいのぅ。」
「そうですな、父上。突然現れるのであれば、防衛のしようがありませんからな。」
「そうじゃのぅ。まぁそれならば問題ない。セドは急ぎ戻ったという事にしておくでの。しかし、直接行けるという事は帰りも、という事じゃの。」
「そうですね。それが出来れば、有難いです。」
「ならば、今滞在中の邸に中庭があるゆえ、行きも帰りもそこを使うと良い。セドもそれで良いな。」
「はい。問題ありません。王都にも離れの側に転送するので、人払いの連絡を入れておきます。」
という事で俺達は邸に戻り、セドさん達が到着すると王都へ転送した。転送するとそこにはハロルドさん達がが待ち構えていた。
「シュウト様、お帰りなさいませ。」
「ただいま戻りました。ところでハロルドさん、もういらしたんですか?」
「はい。シュウト様の使徒様としての時間もルーク様の修業の時間も貴重ですので、私共の所為で遅らせる訳にはいきませんので。」
「そんな、気にしなくても良いですよ。」
「いえいえ、そういう訳にはいきません。そういう訳でシュウト様が宜しければ、レイを連れて戻りたいのですが、如何でしょうか?」
「それなら大丈夫です。」
「では私の邸の中庭にお願い致します。既に連絡は入れてありますので。」
「分かりましたでは行きましょう。」
俺はそう言うとセドさん達にお別れを告げて、魔宝玉で魔力を回復させるとハロルドさんの邸に転送した。転送後、ハロルドさん達とレイに別れを告げるとルークに話し掛けた。
「ルーク、此処からは一気にブリステンに転送したいから迷宮で修業な。一先ずは装備を全部渡せ。」
「え?装備無しで、中級に入るのか?」
「いや、先ずは初級だ。」
それを聞いてホッとしているルークに話を続けた。
「気を抜くなよ。初級とはいえ、この前魔力を大量に注入したらとんでもない数になったからスタンピードレベルだと思うぞ。だから頑張れ。因みに今日中な。」
「え!?武器無しで?」
「当たり前だろ。」
「・・・分かった。」
俺の言葉にルークは落胆しながらも直ぐにやる気を出していた。息子は既に森/川に入っていたので、ルークを迷宮・初級に入れて、俺は回復すると直ぐにブリステンに転送し、教会へ向かった。
教会に着いた俺は教会の人に例の部屋に案内してもらった。
「ライヤ様、ライヤ様、聞こえますか?」
すると直ぐに《ピコン♪》と鳴ったのでステータスを確認した。
『待ってたわよ。』
「急ぎの使命か?」
《ピコン♪》
『その付近での使命はあるけど急ぎじゃないからマップに記載しておくから後でお願い。それよりも急いで欲しい事があるの。』
「何だ?」
《ピコン♪》
『貴方の魔力を感知して、島から飛び出して探し廻ってる子がいるのよ。』
「敵か?」
《ピコン♪》
『違うわ。良い子なんだけど、余り動き廻ると周囲に影響が出ちゃうから私が示した場所で魔力を放出してくれない?そしたら向こうから来ると思うから。』
「分かったけど、俺が放出しても大丈夫か?」
《ピコン♪》
『街中だったり、魔物の密度が高い地域の側で放出したら他の街に被害が出るかもしれないけど、何も無い場所に行ってもらうから大丈夫よ。』
「分かった、行ってくる。」
《ピコン♪》
『ありがとうね。良い子だから怒らないであげてね。』
俺はライヤ様の最後の言葉に疑問を持ちつつも急いで教会を出て、城の邸へ向かい、指示された場所へ転送した。
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