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第103話 [ブリステン]
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街の近くの森に到着した俺達は街へ行く為に歩いて行く訳にはいかないと思い、息子にルークから借りた馬車を繋いでいるとセドさんから声が掛かった。
「シュウト様、まさかと思うのですが、シンジ様に獣車を引かせるおつもりでしょうか?」
「そうですよ。だって歩いて行く訳にはいかないですよね?」
「そ、それはそうですが・・・でしたら今からでも馬を用意するというのは?」
「いや、転送って結構魔力使うんで。」
「あっ・・・というか、この獣車、王家の物ですよね?」
「そうですね。リーグさんに大きい獣車を貸して下さいって言ったらコレが用意されてました。」
「・・・彼奴、分かって貸したな・・・。」
セドさんと話しているとパメラさんが声を掛けてきた。
「貴方、今更言っても仕方ないですよ。実際、私共も用意していなかったのですから。」
「う、う~。そ、そうだな。では、シュウト様、シンジ様宜しくお願い致します。」
そう話している間に繋ぎ終えたので、乗って貰う事にしたが、セドさんは終始ペコペコしていた。
「さてと、御者席に座るか、ってなんでルーク、お前が座ってるんだよ。」
「えっ?だってコレ俺のだし。」
「え?お前のなの?ってそうじゃないだろ。なんで、王家の獣車を王家のお前が御者席に乗ってるんだよ。」
「そりゃあコッチの方が気持ち良さげじゃないか。」
「駄目だ。早く後ろにいけ。」
「何でだよ。」
「普通駄目だろ。後、王家の人間が客車に居なかったら可笑しいだろ。」
「え~。」
「え~じゃない。ほら、お前がそこにいるからミントちゃんまで来たじゃないか。」
ルークが駄々をこねてる内にルークの傍に行きたいミントちゃんが御者席によじ登ろうとしていた。
「わぁたよ。ミント、後ろに乗るか。」
ルークはそう言いながらミントちゃんを抱き上げて客車に向かった。
「ルーク、後、王子らしい格好になっておけよ。」
「マジで?魔物が来たらどうするんだよ。」
「お前、俺と真司が居て倒せない魔物がこの辺にいるとでも思ってるのか?」
「いや、居ねぇな。魔物が居たとしてもシンジ様が居る時点で逃げるか。」
「だろ。だからお前は着替えとけよ。」
「あいよ。」
ルークは不満そうな感じだったが、渋々客車に乗り込んだ。
俺は全員が乗り込むと街に向け、出発した。
暫くすると障壁が見えてきたので客車にいるセドさんに話し掛けた。
「セドさん、門が3つ見えるんですけど、何処に行ったら良いですか?」
「右側の門が貴族門なので其方にお願い致します。」
「分かりました。」
俺はセドさんに言われた通りに門の方に向かうとセドさんから声が掛かった。
「シュウト様、先程から気になっていたのですが、全く振動していませんが、道が綺麗に整備でもされていますでしょうか?」
「いえ、振動がしないのは念動力で浮かせて居るからだと思いますよ。」
「へ?浮かせた状態で走らせてしまっては、余りにも目立ってしまうと思うのですが?」
「それなら大丈夫です。微調整して周りから見たら浮いている様には見えない様にしてるんで。」
「そ、そんな事までして下さるとは、申し訳ありません。」
「気にしないで下さい。念動力の練度を上げる為にやってるんで。」
「なるほど、少しの時間も有効に使ってという事ですか、シュウト様の強さの秘訣が垣間見えた様な気がしますな。」
「そうですかねぇ。自分では普通の事なんで気にもしていなかったです。」
すると門に着く直前、門兵が声を掛けてきた。
「その獣車止まれ!」
「どうしましたか?」
「護衛も無しに王家の獣車が此処までくるとは、何者だ!」
あぁそりゃそうか。普通護衛の騎士が何人もいるもんだよな。
俺がそう思っていると客車からセドさんが顔を出した。
「何事だ。」
!!?
「こ、これはセドリック様、何故騎士を1人も着けず、此処へ。」
「その様な者は必要ない。御者に座っているものが、Aランク冒険者である上、同じ客車に同乗している方は第2王子であられるルーク様が御同乗になられている。」
「それは失礼致しましたが、御者の者よ、申し訳ないのですが、冒険者カードを確認させて頂いてもよろしいでしょうか?」
俺はそう聞かれたので、カードを出して見せた。
「ありがとうございます。では、お通り下さい。」
「申し訳ありません、シュウト様。」
「いえいえ、彼等は仕事を真面目にやってるだけなので、気にしませんよ。ところで、あの見えてる城に向かったら良いですか?」
「ありがとうございます。その様にお願い致します。」
「承知しました。では、このまま向かいますね。」
俺はそう言うと城を目指して進んでいき、城に着くと城の門兵には何も言われずに通る事が出来たので城内への入口付近に獣車を止めた。すると何人も人が出てきて、ルークが中から出てくると跪き、1番年老いた人が話し掛けた。
「ルーク様、御連絡を下されば、関所まで御迎えに上がりましたのに、その上騎士も連れて来ぬとは、幾ら御自身がAランク冒険者とはいえ、王家の獣車で来ては、些か軽率と言わざるを得ませんぞ。」
「叔父上、そう言われても今日はただの付き添いなだけだし。」
ルークがそう言うと後から降りてきたセドさんが声を掛けた。
「父上、そう怒らないで下さい。」
「セドリック、お前もだ。お前が着いていながら何故この様な暴挙とも取れる行動をした。」
「それには理由があるのです。」
「理由とはなんじゃ。」
「此処では話せませぬ。それよりもミント来なさい。お前のお爺様だぞ。挨拶をしなさい。」
セドさんがそう言うとパメラさんの後ろで隠れて顔を出していたミントちゃんがセドリックの隣に走ってきた。
「お爺様、初めましてミントです。」
ミントちゃんが可愛らしく、挨拶をすると跪きながらも怒っていたお爺さんが破顔し、両手を広げていた。
「ミント、行きなさい。」
セドさんがそう言うとミントちゃんは怖いお爺ちゃんじゃないとわかったのか、両手を広げたお爺さんの胸に飛び込んで行った。
「おぉぉぉぉ可愛いのぅ。さ、中に行こうかのぅ。」
お爺さんはミントちゃんを抱き上げると城の中に入って行った。
「ち、父上・・・ルーク様、シュウト様、申し訳ありません。」
孫を抱き上げて、奥へといってしまったのを唖然としながら見ていたセドさんが、獣車を片付け終わった俺とルークを見ながら謝罪してきたので、俺は手を振って謝罪の必要はない事を示した。すると年若い青年が未だ跪いたまま話し始めた。
「ルーク様、お久しぶりでございます。御来訪歓迎致します。」
「久しぶりだな、キッド。あぁ、そうだった皆の者、立ってもいいぞ。」
ルークがそう言うと全員が立ってお辞儀をした。
「8年ぶりぐらいですかね。」
「そうだな。確か、ミントが2、3歳の頃にお前がこっちに来たんだもんな。」
「そうですね。ところで、先程父上が仰った、シュウト様とは御者の方ですか?」
「あっ、自分がシュウト・オオヤマジです。よろしくお願い致します。」
「これはご丁寧に。私は公爵領領主補佐見習いをしています、キッド・シン・ブリステンと申します。気軽にキッドとお呼び下さい。」
キッドさんが自己紹介をするとセドさんが声を掛けてきた。
「紹介も終わったな。キッドよ、一先ずは中に案内しなさい。」
「はい、父上。では、皆様、此方へどうぞ。」
キッドさんがそう言ったので、俺は息子を抱き抱えて中に入ろうとすると執事服を来た初老の男性に止められた。
「例えAランク冒険者であっても公爵家の敷地内に獣風情を中に入れる事は許さん!」
風情!?
その発言にムカつきながら言った執事を見ると次の瞬間、ルークがその執事を後ろから首を掴み投げ捨てていた。
「俺の友を蔑む奴は許さねぇぞ!」
突然、ブチ切れたルークに唖然としてしまい、怒る気持ちが一気に萎え、冷静になると息子から声が掛かった。
『とうちゃん、ボクのことで、おこってくれるのはうれしいけど、さっきのはあぶなかったよ。』
息子のその言葉に俺が何の事か聞こうとすると城の奥から走ってくる音が聞こえた。
「何事だ!!!今の魔力は!!!」
「父上、問題ありません。プロドスィアが私共の御客人に失礼な態度を取ったが為にルーク様がお怒りになられただけです。」
「何?彼奴か・・・衛兵!そこの者を牢に容れておけ!」
倒れている奴を連れて行こうとした衛兵が此方を向いて声を上げた。
「閣下!気を失っておりますが、如何なさいますか?」
「問題ないそのまま容れておけ!」
「ハッ!」
衛兵の人はそう言うと気絶した執事を担いで何処かへ行ってしまった。
「御客人、儂の部下が失礼をした、申し訳ない。侘びとして儂が案内しよう、着いてまいれ。」
「ありがとうございます。でも真司も一緒で問題ないですか?」
「ん?おぉその従魔か。気にせずとも良い、儂が許すゆえ、一緒にまいられよ。」
そう言われたので俺達は後を着いていった。
「シュウト様、まさかと思うのですが、シンジ様に獣車を引かせるおつもりでしょうか?」
「そうですよ。だって歩いて行く訳にはいかないですよね?」
「そ、それはそうですが・・・でしたら今からでも馬を用意するというのは?」
「いや、転送って結構魔力使うんで。」
「あっ・・・というか、この獣車、王家の物ですよね?」
「そうですね。リーグさんに大きい獣車を貸して下さいって言ったらコレが用意されてました。」
「・・・彼奴、分かって貸したな・・・。」
セドさんと話しているとパメラさんが声を掛けてきた。
「貴方、今更言っても仕方ないですよ。実際、私共も用意していなかったのですから。」
「う、う~。そ、そうだな。では、シュウト様、シンジ様宜しくお願い致します。」
そう話している間に繋ぎ終えたので、乗って貰う事にしたが、セドさんは終始ペコペコしていた。
「さてと、御者席に座るか、ってなんでルーク、お前が座ってるんだよ。」
「えっ?だってコレ俺のだし。」
「え?お前のなの?ってそうじゃないだろ。なんで、王家の獣車を王家のお前が御者席に乗ってるんだよ。」
「そりゃあコッチの方が気持ち良さげじゃないか。」
「駄目だ。早く後ろにいけ。」
「何でだよ。」
「普通駄目だろ。後、王家の人間が客車に居なかったら可笑しいだろ。」
「え~。」
「え~じゃない。ほら、お前がそこにいるからミントちゃんまで来たじゃないか。」
ルークが駄々をこねてる内にルークの傍に行きたいミントちゃんが御者席によじ登ろうとしていた。
「わぁたよ。ミント、後ろに乗るか。」
ルークはそう言いながらミントちゃんを抱き上げて客車に向かった。
「ルーク、後、王子らしい格好になっておけよ。」
「マジで?魔物が来たらどうするんだよ。」
「お前、俺と真司が居て倒せない魔物がこの辺にいるとでも思ってるのか?」
「いや、居ねぇな。魔物が居たとしてもシンジ様が居る時点で逃げるか。」
「だろ。だからお前は着替えとけよ。」
「あいよ。」
ルークは不満そうな感じだったが、渋々客車に乗り込んだ。
俺は全員が乗り込むと街に向け、出発した。
暫くすると障壁が見えてきたので客車にいるセドさんに話し掛けた。
「セドさん、門が3つ見えるんですけど、何処に行ったら良いですか?」
「右側の門が貴族門なので其方にお願い致します。」
「分かりました。」
俺はセドさんに言われた通りに門の方に向かうとセドさんから声が掛かった。
「シュウト様、先程から気になっていたのですが、全く振動していませんが、道が綺麗に整備でもされていますでしょうか?」
「いえ、振動がしないのは念動力で浮かせて居るからだと思いますよ。」
「へ?浮かせた状態で走らせてしまっては、余りにも目立ってしまうと思うのですが?」
「それなら大丈夫です。微調整して周りから見たら浮いている様には見えない様にしてるんで。」
「そ、そんな事までして下さるとは、申し訳ありません。」
「気にしないで下さい。念動力の練度を上げる為にやってるんで。」
「なるほど、少しの時間も有効に使ってという事ですか、シュウト様の強さの秘訣が垣間見えた様な気がしますな。」
「そうですかねぇ。自分では普通の事なんで気にもしていなかったです。」
すると門に着く直前、門兵が声を掛けてきた。
「その獣車止まれ!」
「どうしましたか?」
「護衛も無しに王家の獣車が此処までくるとは、何者だ!」
あぁそりゃそうか。普通護衛の騎士が何人もいるもんだよな。
俺がそう思っていると客車からセドさんが顔を出した。
「何事だ。」
!!?
「こ、これはセドリック様、何故騎士を1人も着けず、此処へ。」
「その様な者は必要ない。御者に座っているものが、Aランク冒険者である上、同じ客車に同乗している方は第2王子であられるルーク様が御同乗になられている。」
「それは失礼致しましたが、御者の者よ、申し訳ないのですが、冒険者カードを確認させて頂いてもよろしいでしょうか?」
俺はそう聞かれたので、カードを出して見せた。
「ありがとうございます。では、お通り下さい。」
「申し訳ありません、シュウト様。」
「いえいえ、彼等は仕事を真面目にやってるだけなので、気にしませんよ。ところで、あの見えてる城に向かったら良いですか?」
「ありがとうございます。その様にお願い致します。」
「承知しました。では、このまま向かいますね。」
俺はそう言うと城を目指して進んでいき、城に着くと城の門兵には何も言われずに通る事が出来たので城内への入口付近に獣車を止めた。すると何人も人が出てきて、ルークが中から出てくると跪き、1番年老いた人が話し掛けた。
「ルーク様、御連絡を下されば、関所まで御迎えに上がりましたのに、その上騎士も連れて来ぬとは、幾ら御自身がAランク冒険者とはいえ、王家の獣車で来ては、些か軽率と言わざるを得ませんぞ。」
「叔父上、そう言われても今日はただの付き添いなだけだし。」
ルークがそう言うと後から降りてきたセドさんが声を掛けた。
「父上、そう怒らないで下さい。」
「セドリック、お前もだ。お前が着いていながら何故この様な暴挙とも取れる行動をした。」
「それには理由があるのです。」
「理由とはなんじゃ。」
「此処では話せませぬ。それよりもミント来なさい。お前のお爺様だぞ。挨拶をしなさい。」
セドさんがそう言うとパメラさんの後ろで隠れて顔を出していたミントちゃんがセドリックの隣に走ってきた。
「お爺様、初めましてミントです。」
ミントちゃんが可愛らしく、挨拶をすると跪きながらも怒っていたお爺さんが破顔し、両手を広げていた。
「ミント、行きなさい。」
セドさんがそう言うとミントちゃんは怖いお爺ちゃんじゃないとわかったのか、両手を広げたお爺さんの胸に飛び込んで行った。
「おぉぉぉぉ可愛いのぅ。さ、中に行こうかのぅ。」
お爺さんはミントちゃんを抱き上げると城の中に入って行った。
「ち、父上・・・ルーク様、シュウト様、申し訳ありません。」
孫を抱き上げて、奥へといってしまったのを唖然としながら見ていたセドさんが、獣車を片付け終わった俺とルークを見ながら謝罪してきたので、俺は手を振って謝罪の必要はない事を示した。すると年若い青年が未だ跪いたまま話し始めた。
「ルーク様、お久しぶりでございます。御来訪歓迎致します。」
「久しぶりだな、キッド。あぁ、そうだった皆の者、立ってもいいぞ。」
ルークがそう言うと全員が立ってお辞儀をした。
「8年ぶりぐらいですかね。」
「そうだな。確か、ミントが2、3歳の頃にお前がこっちに来たんだもんな。」
「そうですね。ところで、先程父上が仰った、シュウト様とは御者の方ですか?」
「あっ、自分がシュウト・オオヤマジです。よろしくお願い致します。」
「これはご丁寧に。私は公爵領領主補佐見習いをしています、キッド・シン・ブリステンと申します。気軽にキッドとお呼び下さい。」
キッドさんが自己紹介をするとセドさんが声を掛けてきた。
「紹介も終わったな。キッドよ、一先ずは中に案内しなさい。」
「はい、父上。では、皆様、此方へどうぞ。」
キッドさんがそう言ったので、俺は息子を抱き抱えて中に入ろうとすると執事服を来た初老の男性に止められた。
「例えAランク冒険者であっても公爵家の敷地内に獣風情を中に入れる事は許さん!」
風情!?
その発言にムカつきながら言った執事を見ると次の瞬間、ルークがその執事を後ろから首を掴み投げ捨てていた。
「俺の友を蔑む奴は許さねぇぞ!」
突然、ブチ切れたルークに唖然としてしまい、怒る気持ちが一気に萎え、冷静になると息子から声が掛かった。
『とうちゃん、ボクのことで、おこってくれるのはうれしいけど、さっきのはあぶなかったよ。』
息子のその言葉に俺が何の事か聞こうとすると城の奥から走ってくる音が聞こえた。
「何事だ!!!今の魔力は!!!」
「父上、問題ありません。プロドスィアが私共の御客人に失礼な態度を取ったが為にルーク様がお怒りになられただけです。」
「何?彼奴か・・・衛兵!そこの者を牢に容れておけ!」
倒れている奴を連れて行こうとした衛兵が此方を向いて声を上げた。
「閣下!気を失っておりますが、如何なさいますか?」
「問題ないそのまま容れておけ!」
「ハッ!」
衛兵の人はそう言うと気絶した執事を担いで何処かへ行ってしまった。
「御客人、儂の部下が失礼をした、申し訳ない。侘びとして儂が案内しよう、着いてまいれ。」
「ありがとうございます。でも真司も一緒で問題ないですか?」
「ん?おぉその従魔か。気にせずとも良い、儂が許すゆえ、一緒にまいられよ。」
そう言われたので俺達は後を着いていった。
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