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最終章 勝利の為なら手段は選ばず
177話 最後まで抗う
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「エンデ軍は降伏したぁ!天使達も退散したぁ!四大天使も全滅したぁ!!しかぁし!私はまだ諦めていないぞ!魔王ルシフェルゥ!!」
ここまで、やられたというのにまだ負けを認めようとしない男神ニグンに呆れ、苦笑いや嘲笑が飛び交う。ここまで勝ちに意地汚い神がいただろうか?いや、人間でも滅多にいない。
天使を送り出している時点で、人間に直接手助けはしないという神々のルールを破っているというのに、まだまだルールを破る気満々のようだ。
「良い加減負けを認めろ!!妾達は勝ったんだ!これ以上、神々のルールとやらを破ったらまずいんじゃないのか!?」
「ルールなんか知った事かぁ!私が!エンデが勝てればそれで良い!!」
最早、エンデを守護する神ではない。エンデを意地でも勝たせる神と化してしまった。彼が何故、ここまでして勝ちに固辞するのかは不明だが、ずっとこのまま叫んでいるだけとは思えない。
「お前ら魔族はぁ!!大人しく地下で眠っていろぉぉぉぉ!!」
口を大きく開けると、その真ん中に、高濃度の光が収束する。ビーム型の魔力放出だ。本気で僕達の事を殺すつもりらしい。
「死ねぇぇぇぇぇぇ!!」
「させるかぁ!!」
ビームを放った瞬間、魔王様が光で結界を作り出し、即死から、僕達を守ってくれた。
「やっぱり・・・キツイ」
光の魔法属性を持つ魔王様は、その扱いに完全に慣れているわけではなかった。そして光属性は根本的に魔族と相性が悪いらしい。
「アタシも、手伝う」
ここで、ケルビムも加わり、魔王様を支える。大分顔色はマシになったが、長くは持たなそうだ。
ではどうする?このまま2人が耐えきれなくなるまで待つのか?逃げる選択肢は取れない。ならば、残された道は、ニグンを追い出す事ではないのか?
女神ダネスが助けに来てくれる可能性もあるが、それだけに期待して待って、来なかった時の事を考えろ。これは、僕らがやるしかない。けれども、どうやって・・・。
「スネイク、そういえばアルに与えたデネブリスには特別な仕様を加えていると言っていたねぇ。それって今使えるかい?」
倒すという考えは他の人達も同じようだが、デネブリスの特別仕様とはなんだ?そんなの聞いた事がない・・・。
「説明する前にアル君はどっかに行ってしまったからね。デネブリスの説明をする機会が無かった。簡単に説明すると、デネブリスに魔力を注いで見てほしい。ありったけの魔力を、男神ニグンに突き刺した状態でね。できるかい?」
先ほどまでの戦いで皆魔力がほとんどすっからかんになっている。僕は、ガブリエルと戦って以降、魔力の消費を抑えていた為、まだ半分程は残っている。
その事を加味して僕は首を縦に振った。
ここまで、やられたというのにまだ負けを認めようとしない男神ニグンに呆れ、苦笑いや嘲笑が飛び交う。ここまで勝ちに意地汚い神がいただろうか?いや、人間でも滅多にいない。
天使を送り出している時点で、人間に直接手助けはしないという神々のルールを破っているというのに、まだまだルールを破る気満々のようだ。
「良い加減負けを認めろ!!妾達は勝ったんだ!これ以上、神々のルールとやらを破ったらまずいんじゃないのか!?」
「ルールなんか知った事かぁ!私が!エンデが勝てればそれで良い!!」
最早、エンデを守護する神ではない。エンデを意地でも勝たせる神と化してしまった。彼が何故、ここまでして勝ちに固辞するのかは不明だが、ずっとこのまま叫んでいるだけとは思えない。
「お前ら魔族はぁ!!大人しく地下で眠っていろぉぉぉぉ!!」
口を大きく開けると、その真ん中に、高濃度の光が収束する。ビーム型の魔力放出だ。本気で僕達の事を殺すつもりらしい。
「死ねぇぇぇぇぇぇ!!」
「させるかぁ!!」
ビームを放った瞬間、魔王様が光で結界を作り出し、即死から、僕達を守ってくれた。
「やっぱり・・・キツイ」
光の魔法属性を持つ魔王様は、その扱いに完全に慣れているわけではなかった。そして光属性は根本的に魔族と相性が悪いらしい。
「アタシも、手伝う」
ここで、ケルビムも加わり、魔王様を支える。大分顔色はマシになったが、長くは持たなそうだ。
ではどうする?このまま2人が耐えきれなくなるまで待つのか?逃げる選択肢は取れない。ならば、残された道は、ニグンを追い出す事ではないのか?
女神ダネスが助けに来てくれる可能性もあるが、それだけに期待して待って、来なかった時の事を考えろ。これは、僕らがやるしかない。けれども、どうやって・・・。
「スネイク、そういえばアルに与えたデネブリスには特別な仕様を加えていると言っていたねぇ。それって今使えるかい?」
倒すという考えは他の人達も同じようだが、デネブリスの特別仕様とはなんだ?そんなの聞いた事がない・・・。
「説明する前にアル君はどっかに行ってしまったからね。デネブリスの説明をする機会が無かった。簡単に説明すると、デネブリスに魔力を注いで見てほしい。ありったけの魔力を、男神ニグンに突き刺した状態でね。できるかい?」
先ほどまでの戦いで皆魔力がほとんどすっからかんになっている。僕は、ガブリエルと戦って以降、魔力の消費を抑えていた為、まだ半分程は残っている。
その事を加味して僕は首を縦に振った。
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