154 / 184
最終章 勝利の為なら手段は選ばず
152話 状況を確認
しおりを挟む
ケルビムの圧倒的な力で、数の暴力の天使達を仕留めることに成功したバール軍。祝勝会を開きたい気持ちは山々だが、それ以上に状況の整理が先だと判断。
酒瓶は仕舞い、木箱を椅子にし、夜明けまで緊急会議を行った。
「一体どこからきたんだ?この天使達は」
「そんなもん、決まってんだろ。このタイミング的にコイツらこそ、エンデ王国の援軍だよ」
可能性としてはあり得る。しかし、神々のルールを知っている僕達の意見は違った。
「神は直接助力をしてはいけないと言われてます。天使も直接の助力に当たります」
「そして、間接的な助力が勇者。それも、女神ダネス側に取られたから直接的な助力に走ったんだと思う」
「でも、ペナルティは気にしていないのかな?」
「なりふりかまってられるかっ!!って事じゃないかねぇ・・・維持でも、勝ちたいみたいだ」
「そんなに、魔族の方々にエンデを渡したくないんですかね?最早維持のようなものを感じます・・・」
「ようなものではなく、維持だろうねぇ・・・これは少し、エンデ王領への進軍を早めた方がいいかも知れないねぇ・・・アル!今すぐに馬を走らせたまえ!」
「魔王様のところへ向かえばいいのですね!」
「いや、その前にアスタロトの所に行きたまえ。ルシフェルも既にこの状況を理解して、進軍を決意しているはず。ならば、わたし達のやる事は、まだ天使を片付け終わっていない領の手助けじゃないかい?」
「じゃあ、アタシも行く・・・」
「ケルビム、君は元ミシェル領まで兵士数人と行きたまえ。あそこが今、1番戦力が弱いからねぇ。スネイク領はわたしとカルーの娘が行く。アルには兵士数十人を貸す。少数でも、1番戦力が多いアスタロト領ならそれで十分だろう」
「分かりました!いってきます!!」
しっかりと武装してから、馬に乗り、数十人の兵士達と共に夜明けと共にゴレイムから出る。
ここから、アスタロト領までの距離は馬で行くなら半日で到着する。
途中、トイレ休憩を挟みながらアスタロト領に到着した僕らを出迎えた光景は、悲惨なものだった。
魔物達がせっかく耕した畑は光の魔法によぁて破壊され、血は土に染み込み、バラバラになった魔物の遺体があたりに散らばっており、育てられた野菜や穀物は踏み潰され、燃やされてしまっている。
どうしてこんなにも酷い事が出来るのだろうか?いくら、ヒューム側の天使とはいえ、情というのほないのだろうか?
気づいた時には、手は剣を握っていた。気づいた僕は剣を抜き、兵士達に向かって叫ぶ。
「天使という名の悪魔を狩りに行くぞぉぉぉぉ!!」
「「「「おおおぉぉぉぉぉ!!」」」」
天使への怒りは兵士達も同じようで、僕を真似るように剣を天向かって掲げて叫んだ。
酒瓶は仕舞い、木箱を椅子にし、夜明けまで緊急会議を行った。
「一体どこからきたんだ?この天使達は」
「そんなもん、決まってんだろ。このタイミング的にコイツらこそ、エンデ王国の援軍だよ」
可能性としてはあり得る。しかし、神々のルールを知っている僕達の意見は違った。
「神は直接助力をしてはいけないと言われてます。天使も直接の助力に当たります」
「そして、間接的な助力が勇者。それも、女神ダネス側に取られたから直接的な助力に走ったんだと思う」
「でも、ペナルティは気にしていないのかな?」
「なりふりかまってられるかっ!!って事じゃないかねぇ・・・維持でも、勝ちたいみたいだ」
「そんなに、魔族の方々にエンデを渡したくないんですかね?最早維持のようなものを感じます・・・」
「ようなものではなく、維持だろうねぇ・・・これは少し、エンデ王領への進軍を早めた方がいいかも知れないねぇ・・・アル!今すぐに馬を走らせたまえ!」
「魔王様のところへ向かえばいいのですね!」
「いや、その前にアスタロトの所に行きたまえ。ルシフェルも既にこの状況を理解して、進軍を決意しているはず。ならば、わたし達のやる事は、まだ天使を片付け終わっていない領の手助けじゃないかい?」
「じゃあ、アタシも行く・・・」
「ケルビム、君は元ミシェル領まで兵士数人と行きたまえ。あそこが今、1番戦力が弱いからねぇ。スネイク領はわたしとカルーの娘が行く。アルには兵士数十人を貸す。少数でも、1番戦力が多いアスタロト領ならそれで十分だろう」
「分かりました!いってきます!!」
しっかりと武装してから、馬に乗り、数十人の兵士達と共に夜明けと共にゴレイムから出る。
ここから、アスタロト領までの距離は馬で行くなら半日で到着する。
途中、トイレ休憩を挟みながらアスタロト領に到着した僕らを出迎えた光景は、悲惨なものだった。
魔物達がせっかく耕した畑は光の魔法によぁて破壊され、血は土に染み込み、バラバラになった魔物の遺体があたりに散らばっており、育てられた野菜や穀物は踏み潰され、燃やされてしまっている。
どうしてこんなにも酷い事が出来るのだろうか?いくら、ヒューム側の天使とはいえ、情というのほないのだろうか?
気づいた時には、手は剣を握っていた。気づいた僕は剣を抜き、兵士達に向かって叫ぶ。
「天使という名の悪魔を狩りに行くぞぉぉぉぉ!!」
「「「「おおおぉぉぉぉぉ!!」」」」
天使への怒りは兵士達も同じようで、僕を真似るように剣を天向かって掲げて叫んだ。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
91
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる