134 / 184
6章 アルフォース・ディナスという異端
132話 アルの正体
しおりを挟む
「字が汚くて読み難い・・・」
「どれどれ?読んでみようじゃないか」
父さんの日記は、殴り書きのように書かれていて汚い。性格の粗暴さが文字に出ているのだろうか?
「さぁて、と・・・・・おお!意外だ!息子である君を褒めちぎる言葉が書いてあるぞ!」
「3歳過ぎてからは最悪だと思いますよ。でも、なんて書いているのか気になりますね・・・どんな感じで褒められてるんですか?」
「えっとねぇ・・・たった3ヶ月でしゃべれた事を褒めちぎってる。何だか普通に子供の成長を願っている父親の日記だねぇ・・・」
「そうですね・・・」
「だけども、君は幼い頃からこんなに喋れたのかい?」
「ああ~はい。何故かは分からないんですけど・・・」
実は転生者というのが理由なのだが、色々と説明が面倒くさそうだし、信じてくれなさそうだし言わないでおこう。
「ん?君、覚えているのかい?生後3ヶ月の出来事をしっかりと記憶しているのかい?」
「えっ!?ええ、まあ・・・」
「面白いねぇ・・・子供は、一定の年数が立たなければ、物心がつかないはずなんだけどねぇ・・・君はたった3ヶ月でそれを獲得してしまっている。はっきり言って天才だ」
「そうですかね?」
「まあ、天才というよりは特殊と言った方が良いかな?だけども、今の君からはそんな片鱗は感じられない。少し才能がある闇属性のヒュームだ」
「それって褒めてます!?」
「いや、客観的な評価さ。もしかしたら、闇の魔法属性の影響が脳に影響出ていたのかもしれないねぇ」
「ヒュームが魔法属性を得るのは3歳だと聞く。0歳の頃からそんな事があり得るのか?」
「そう言われると確かにそうだ・・・アルは本当に知らないのかい?」
「はい、全く・・・」
転生者と言っても信じはしない。だから、知らないを貫くとしよう・・・としたのだが。
「んん?アル、君今嘘ついたね?」
「えっ!?付いてませんよ!」
「いいや、嘘をついた。君は嘘を付く時、眉間に皺がよるんだ。8年間君を見続けていたわたしが言うんだから間違いない」
「うそぉ!?」
僕にそんな癖があったのか?前世の両親からは何も言われたことがないぞ!?この世界に来てから身についてしまったのか?
「嘘だよ」
なんだ、嘘か・・・。
「けど、これでアルが嘘をついていた事が分かったねぇ・・・嘘でないなら、そんな変な反応はしないはずだ」
しまった。これは罠だ。バール様が僕から情報を捻り出す為に仕掛けたトラップだ。
「さあ、観念して白状したらどうだい?アル。君は一体わたし達にどんな嘘を付いている?」
もう、これは隠していても意味はない。むしろ、隠していたら今後の関係に影響が出かねない。
「実は僕・・・前世の記憶を持ってこの世界に生まれたんです」
そう告白した瞬間、皆眉を顰めた。
「どれどれ?読んでみようじゃないか」
父さんの日記は、殴り書きのように書かれていて汚い。性格の粗暴さが文字に出ているのだろうか?
「さぁて、と・・・・・おお!意外だ!息子である君を褒めちぎる言葉が書いてあるぞ!」
「3歳過ぎてからは最悪だと思いますよ。でも、なんて書いているのか気になりますね・・・どんな感じで褒められてるんですか?」
「えっとねぇ・・・たった3ヶ月でしゃべれた事を褒めちぎってる。何だか普通に子供の成長を願っている父親の日記だねぇ・・・」
「そうですね・・・」
「だけども、君は幼い頃からこんなに喋れたのかい?」
「ああ~はい。何故かは分からないんですけど・・・」
実は転生者というのが理由なのだが、色々と説明が面倒くさそうだし、信じてくれなさそうだし言わないでおこう。
「ん?君、覚えているのかい?生後3ヶ月の出来事をしっかりと記憶しているのかい?」
「えっ!?ええ、まあ・・・」
「面白いねぇ・・・子供は、一定の年数が立たなければ、物心がつかないはずなんだけどねぇ・・・君はたった3ヶ月でそれを獲得してしまっている。はっきり言って天才だ」
「そうですかね?」
「まあ、天才というよりは特殊と言った方が良いかな?だけども、今の君からはそんな片鱗は感じられない。少し才能がある闇属性のヒュームだ」
「それって褒めてます!?」
「いや、客観的な評価さ。もしかしたら、闇の魔法属性の影響が脳に影響出ていたのかもしれないねぇ」
「ヒュームが魔法属性を得るのは3歳だと聞く。0歳の頃からそんな事があり得るのか?」
「そう言われると確かにそうだ・・・アルは本当に知らないのかい?」
「はい、全く・・・」
転生者と言っても信じはしない。だから、知らないを貫くとしよう・・・としたのだが。
「んん?アル、君今嘘ついたね?」
「えっ!?付いてませんよ!」
「いいや、嘘をついた。君は嘘を付く時、眉間に皺がよるんだ。8年間君を見続けていたわたしが言うんだから間違いない」
「うそぉ!?」
僕にそんな癖があったのか?前世の両親からは何も言われたことがないぞ!?この世界に来てから身についてしまったのか?
「嘘だよ」
なんだ、嘘か・・・。
「けど、これでアルが嘘をついていた事が分かったねぇ・・・嘘でないなら、そんな変な反応はしないはずだ」
しまった。これは罠だ。バール様が僕から情報を捻り出す為に仕掛けたトラップだ。
「さあ、観念して白状したらどうだい?アル。君は一体わたし達にどんな嘘を付いている?」
もう、これは隠していても意味はない。むしろ、隠していたら今後の関係に影響が出かねない。
「実は僕・・・前世の記憶を持ってこの世界に生まれたんです」
そう告白した瞬間、皆眉を顰めた。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
91
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる