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5章 望まれていない勇者
99話 ウリム王のコレクション
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一方その頃、ウリム王に売り渡されたゴップはというと─────。
「ええっ!!魔王軍今、そんなに勢いあるの!?すごいじゃん!!」
「でしょでしょ?残すところあとルイン領とエンデ王領のみ!!追い詰めたのも同然だよ!!」
同じく買われてしまった魔物達と仲良く会話をしていた。ゴップは、人間の言葉を操るだけでなく、魔物とのコミュニケーションも可能。
自分が、魔王軍で戦っている事を話すと、檻の中の魔物達と一気に仲を深めていった。
「いやぁ~~ゴップの話を聞いていると昔を思い出すぜぇ~~。オレも昔はエルフやドワーフを食い散らかしてたよ」
「ワシも人間を殺すのが唯一の楽しみじゃった。ワシらを見下す奴らが歪んだ顔で死んでいく姿がたまらなかった・・・」
檻に閉じこめられた魔物達は不満を持っていた。人間に捉えられるという屈辱を味わっただけでなく、殺されずにずっと檻の中に閉じこめられ、太陽の光すら浴びる事ができないのだから当たり前なのだろうが。
しかし、絶望はしていなかった。
「何処かのタイミングを見計らって逃げようとはしているんだよ」
「給仕係を襲ってみたりな」
「実際、5人は殺したと思うよ。兵士達は王のペットであるワシらを殺せないから、こちら側が死ぬ心配もない。そこに関しては不満はないな」
ささやかではあるけれども、しっかりと行動は起こしているらしい。しかも、兵士を何人か殺しているときた。これは予想以上に期待できるのではないだろうか?
「ねぇねぇ、先輩達。まだ、暴れる気力と元気は残ってる?」
「ああ、勿論だとも」
「檻の中ではあるけども、トレーニングをかかした事は無いよ」
「それじゃあ、おいらと一緒に暴れないか?」
「「詳しく教えてくれないか?」」
戦いに飢えた魔物達は獲物に食いつく肉食動物のように、ゴップの提案に食いついた。
「この腐りきったエンデのヒューム達に制裁を加えてやろうよ・・・」
いつもはしない邪悪じみた笑みを浮かべながら、コレクションの魔物達に提案する。内容を聞くにつれて、魔物達の表情は明るいものとなり、牙が剥き出しになっていくのが分かる。やる気は十分のようだ。
「最高じゃないか!!」「ワシらもまだまだやれるっていうのを、みせてやろうじゃないか!!」
やる気は十分。アル、作戦は上手く行きそうだよ。
「それじゃあ、しばらく待とうか。決行の日を」
「「「「「おう!」」」」」
勇者討伐大作戦。ゴップサイド。交渉成立。
「ええっ!!魔王軍今、そんなに勢いあるの!?すごいじゃん!!」
「でしょでしょ?残すところあとルイン領とエンデ王領のみ!!追い詰めたのも同然だよ!!」
同じく買われてしまった魔物達と仲良く会話をしていた。ゴップは、人間の言葉を操るだけでなく、魔物とのコミュニケーションも可能。
自分が、魔王軍で戦っている事を話すと、檻の中の魔物達と一気に仲を深めていった。
「いやぁ~~ゴップの話を聞いていると昔を思い出すぜぇ~~。オレも昔はエルフやドワーフを食い散らかしてたよ」
「ワシも人間を殺すのが唯一の楽しみじゃった。ワシらを見下す奴らが歪んだ顔で死んでいく姿がたまらなかった・・・」
檻に閉じこめられた魔物達は不満を持っていた。人間に捉えられるという屈辱を味わっただけでなく、殺されずにずっと檻の中に閉じこめられ、太陽の光すら浴びる事ができないのだから当たり前なのだろうが。
しかし、絶望はしていなかった。
「何処かのタイミングを見計らって逃げようとはしているんだよ」
「給仕係を襲ってみたりな」
「実際、5人は殺したと思うよ。兵士達は王のペットであるワシらを殺せないから、こちら側が死ぬ心配もない。そこに関しては不満はないな」
ささやかではあるけれども、しっかりと行動は起こしているらしい。しかも、兵士を何人か殺しているときた。これは予想以上に期待できるのではないだろうか?
「ねぇねぇ、先輩達。まだ、暴れる気力と元気は残ってる?」
「ああ、勿論だとも」
「檻の中ではあるけども、トレーニングをかかした事は無いよ」
「それじゃあ、おいらと一緒に暴れないか?」
「「詳しく教えてくれないか?」」
戦いに飢えた魔物達は獲物に食いつく肉食動物のように、ゴップの提案に食いついた。
「この腐りきったエンデのヒューム達に制裁を加えてやろうよ・・・」
いつもはしない邪悪じみた笑みを浮かべながら、コレクションの魔物達に提案する。内容を聞くにつれて、魔物達の表情は明るいものとなり、牙が剥き出しになっていくのが分かる。やる気は十分のようだ。
「最高じゃないか!!」「ワシらもまだまだやれるっていうのを、みせてやろうじゃないか!!」
やる気は十分。アル、作戦は上手く行きそうだよ。
「それじゃあ、しばらく待とうか。決行の日を」
「「「「「おう!」」」」」
勇者討伐大作戦。ゴップサイド。交渉成立。
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