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4章 魔王の肩書きを持つ少女
55話 あれから数ヶ月後
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シフォンヌ領を新魔王軍が奪ってから数ヶ月が経過。最初はゴレイムに馴染めずにいたシームさんも持ち前の優しさを武器に皆と親しくなっていた時の事、ゴレイムの掲示板に一枚の貼り紙が貼り付けられていた。
貼り紙にはこう書かれていた。
『シフォンヌ領、ルシフェル領へと改名!!来たれ!魔族の町!!』
どうやら、シフォンヌ領を真に魔王様の領地へと変えたらしい。ルシフェル領の現在の街並みが挿絵で描かれているが、だいぶ前のシフォンヌ領とは変わって、地下の魔族の町に似ている。
「アル!どんな内容だった!?」
「魔王様の領地についに町ができたらしいよ。ついでに城も」
地下では、城を作れなかった分、城を作りたい欲が爆発したのだろうか。
かなり巨大かつ、刺々しい城が建設されている。絵で見ても巨大という印象を受けられる事から実物も相当大きいのだろう。
「あれから1年も経ってないのに、どうやってこんな良い町と城を作ってんだろう・・・」
「なぁに、簡単さ。魔法だよ。あと、ドワーフを使えばちょちょいのちょいさ」
「うぉっ!?バール様!?珍しいですね部屋から出てくるなんて」
後ろから声をかけてきたバール様。彼女が外に出る事は滅多にないので、余計驚いてしまった。
「週に1度しかない休みの中、申し訳ないんだけど来てくれるかなぁ?ちょっと話したい事があってね」
「また、紅茶こぼしたんですか?全く・・・あれほど、本を読みながら読むなと言ったのに・・・これで、5冊目ですよ!」
「紅茶でも無いし、瓶に溜めたおしっこの件でもない」
それは良かった。どっちかやってたら横ビンタ鳴らしていたかもしれない。
「もっと、ちゃんとした話さ。それと、喋れるゴブリン君も来るように」
「えっ!?オイラも!!オイラもついに、バール様直々に仕事がもらえるの!やったぁ!!」
「カルー将軍の娘も呼んである。先に研究室に行って待っていてくれ」
休みに入ってから時間的には12時間しか経っていないはずなのだが、バール様の部屋は散らかっていて、歩く隙がギリギリあるくらいだった。毎度毎度なんでこんなにも部屋を汚くできるのだろうか。
「あっ、お二人とも。おはようございます。お二人もバール様に呼ばれたのですか?」
「「どんな話かは知らないけど」」
「今から話すさ」
「うわぁ!?バール様!?今日は色々と早いですね・・・いつもと大違いだ・・・〉
「褒め言葉として受け取らせてもらうよ。さて、君達にきてもらったのは他でもない。わたしは今かららルシフェル領へと向かう。君達にはわたし護衛をしてもらいたいのさ。
貼り紙にはこう書かれていた。
『シフォンヌ領、ルシフェル領へと改名!!来たれ!魔族の町!!』
どうやら、シフォンヌ領を真に魔王様の領地へと変えたらしい。ルシフェル領の現在の街並みが挿絵で描かれているが、だいぶ前のシフォンヌ領とは変わって、地下の魔族の町に似ている。
「アル!どんな内容だった!?」
「魔王様の領地についに町ができたらしいよ。ついでに城も」
地下では、城を作れなかった分、城を作りたい欲が爆発したのだろうか。
かなり巨大かつ、刺々しい城が建設されている。絵で見ても巨大という印象を受けられる事から実物も相当大きいのだろう。
「あれから1年も経ってないのに、どうやってこんな良い町と城を作ってんだろう・・・」
「なぁに、簡単さ。魔法だよ。あと、ドワーフを使えばちょちょいのちょいさ」
「うぉっ!?バール様!?珍しいですね部屋から出てくるなんて」
後ろから声をかけてきたバール様。彼女が外に出る事は滅多にないので、余計驚いてしまった。
「週に1度しかない休みの中、申し訳ないんだけど来てくれるかなぁ?ちょっと話したい事があってね」
「また、紅茶こぼしたんですか?全く・・・あれほど、本を読みながら読むなと言ったのに・・・これで、5冊目ですよ!」
「紅茶でも無いし、瓶に溜めたおしっこの件でもない」
それは良かった。どっちかやってたら横ビンタ鳴らしていたかもしれない。
「もっと、ちゃんとした話さ。それと、喋れるゴブリン君も来るように」
「えっ!?オイラも!!オイラもついに、バール様直々に仕事がもらえるの!やったぁ!!」
「カルー将軍の娘も呼んである。先に研究室に行って待っていてくれ」
休みに入ってから時間的には12時間しか経っていないはずなのだが、バール様の部屋は散らかっていて、歩く隙がギリギリあるくらいだった。毎度毎度なんでこんなにも部屋を汚くできるのだろうか。
「あっ、お二人とも。おはようございます。お二人もバール様に呼ばれたのですか?」
「「どんな話かは知らないけど」」
「今から話すさ」
「うわぁ!?バール様!?今日は色々と早いですね・・・いつもと大違いだ・・・〉
「褒め言葉として受け取らせてもらうよ。さて、君達にきてもらったのは他でもない。わたしは今かららルシフェル領へと向かう。君達にはわたし護衛をしてもらいたいのさ。
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