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4章 魔王の肩書きを持つ少女
53話 幹部入りも夢じゃない?
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「な、なあ・・・少し恥ずかしいな・・・」
「失礼しました。でも、バール様が膝枕の方が魔王様が喜ぶと言っていたので」
「本当に一回しばこうかな?バールの事」
まあ、確かに嫌いではないけど。
「妾が気絶した原因、領主が死んだ発言だが、なぜ死んだ?流行病か?君では到底倒せないはずでは?」
「私の策略でございますっ!!」
「誰だ!!」「痛っ!?」
アルスォースの顎にデコをぶつけながら、上半身を起き上がらせる。謎の声の持ち主はすぐ真横に立っていた魔族だった。
「・・・誰だ?地下出身っぽく無いが・・・」
「ご明察!!私は何を隠そう地上で生まれ育った魔族の生き残り!!多種族から迫害に迫害をされてきた地上の嫌われ者!それこそが私!!スネイク・ウィーマンさ!!」
かなり、カッコよく自己紹介を決めたスネイクさん。あまりのかっこよさに魔王様は硬直していた。
「・・・本当に誰?」
「イヴ領主の夫になって、最後に裏切った人です。ビーストマンだと思っていたんですが、実際は変身していた魔族だったんです」
「変身?姿を変えられるのか?魔法で?」
「はい、世界でもかなり少ない無属性の魔法でございます」
ごくわずかだが、魔法属性を持たない魔法が存在する。変身もその中の1つだったらしい。
「妾の軍に余計な空回りさせて事は許さないが・・・かなり面白そうな奴ではないか。それで?何が望みだ?」
「バール様同様に話が早くてとても助かります。私が欲しいのは、それなりの地位と趣味の合う友!!それさえ頂ければ十分です」
「なんだその程度・・・・なるほど、お前、バールに言われてここにやってきたな?」
「それも分かってしまうとは・・・魔王様は凄いですね。そうです。魔王様に直接言えば、それなりの地位を保証されると言われまして・・・」
「ふむふむ!!更に思考が読めた!!アルフォース!バールを連れてこい!今すぐにだ」
「は、はい!!」
立ち上がり、研究室からバール様を連れてきた。試験管を振っていたけど、お構いなしに運んできた。お姫様抱っこで。
「マッドサイエンティストにしては随分可愛らしい登場しまゃないか、バール」
「いえいえ、魔王様の可愛さに比べたら足元にも及びませんね。それで、なんのご用で?」
「あのスネイクという男、それなりの地位を欲しがっているそうだな」
「そうみたいですねぇ」
「新たな魔法を開発する才能もあると来た」
「優秀ですねぇ」
「つまり、そういう事だな?」
「そういう事ですねぇ・・・今、足りてないでしょう?」
「・・・少し使ってから考える。おい、スネイク。妾についてこい。どれだけ使えるか試してやる」
「何なりと」
こうして、スネイクさんは魔王様に連れて行かれた。とてとも、嬉しそうな顔をしていた。それなりの地位どころか、幹部の地位を与えられるというのに。
「バール様ってたまに酷いことしますよね」
「適材適所さ。何が問題でも?」
「いえ、そういう所大好きです」
「失礼しました。でも、バール様が膝枕の方が魔王様が喜ぶと言っていたので」
「本当に一回しばこうかな?バールの事」
まあ、確かに嫌いではないけど。
「妾が気絶した原因、領主が死んだ発言だが、なぜ死んだ?流行病か?君では到底倒せないはずでは?」
「私の策略でございますっ!!」
「誰だ!!」「痛っ!?」
アルスォースの顎にデコをぶつけながら、上半身を起き上がらせる。謎の声の持ち主はすぐ真横に立っていた魔族だった。
「・・・誰だ?地下出身っぽく無いが・・・」
「ご明察!!私は何を隠そう地上で生まれ育った魔族の生き残り!!多種族から迫害に迫害をされてきた地上の嫌われ者!それこそが私!!スネイク・ウィーマンさ!!」
かなり、カッコよく自己紹介を決めたスネイクさん。あまりのかっこよさに魔王様は硬直していた。
「・・・本当に誰?」
「イヴ領主の夫になって、最後に裏切った人です。ビーストマンだと思っていたんですが、実際は変身していた魔族だったんです」
「変身?姿を変えられるのか?魔法で?」
「はい、世界でもかなり少ない無属性の魔法でございます」
ごくわずかだが、魔法属性を持たない魔法が存在する。変身もその中の1つだったらしい。
「妾の軍に余計な空回りさせて事は許さないが・・・かなり面白そうな奴ではないか。それで?何が望みだ?」
「バール様同様に話が早くてとても助かります。私が欲しいのは、それなりの地位と趣味の合う友!!それさえ頂ければ十分です」
「なんだその程度・・・・なるほど、お前、バールに言われてここにやってきたな?」
「それも分かってしまうとは・・・魔王様は凄いですね。そうです。魔王様に直接言えば、それなりの地位を保証されると言われまして・・・」
「ふむふむ!!更に思考が読めた!!アルフォース!バールを連れてこい!今すぐにだ」
「は、はい!!」
立ち上がり、研究室からバール様を連れてきた。試験管を振っていたけど、お構いなしに運んできた。お姫様抱っこで。
「マッドサイエンティストにしては随分可愛らしい登場しまゃないか、バール」
「いえいえ、魔王様の可愛さに比べたら足元にも及びませんね。それで、なんのご用で?」
「あのスネイクという男、それなりの地位を欲しがっているそうだな」
「そうみたいですねぇ」
「新たな魔法を開発する才能もあると来た」
「優秀ですねぇ」
「つまり、そういう事だな?」
「そういう事ですねぇ・・・今、足りてないでしょう?」
「・・・少し使ってから考える。おい、スネイク。妾についてこい。どれだけ使えるか試してやる」
「何なりと」
こうして、スネイクさんは魔王様に連れて行かれた。とてとも、嬉しそうな顔をしていた。それなりの地位どころか、幹部の地位を与えられるというのに。
「バール様ってたまに酷いことしますよね」
「適材適所さ。何が問題でも?」
「いえ、そういう所大好きです」
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