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3章 潜入せよ、不信と獣の領地
38話 協力続行と、招待
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シフォンヌ兵が、騎士団を殲滅したのは、ちょうど夜が明けた時だった。
僕は同時に屋敷を出て、宿・・・ではなく、教会に直行した。今回の作戦の協力者であるシームさんに会うために。
教会の扉を開け、礼拝堂の方を見ると、シームさんは、祈りを捧げていた。
「誰に祈りを捧げているんですか?神様?それとも、殺されたロール騎士団?」
「いえ、貴方です。貴方の無事を祈り続けてました。おかしいでしょう?復讐の為とはいえ、魔王陣営に寝返った裏切り者が神頼みだなんて」
「先に裏切ったのはコルセット達でしょう?なら、貴女が罪悪感を感じる必要はないと思いますよ。それに、貴女が苦しんでる時に誰かが手を差し伸べてくれましたか?」
「いいえ」
「神は慈悲を与えてくれましたか?」
「・・・いいえ」
「なら、誰も文句は言えませんよ。それと、どうします?これで、貴女の目的は完了しました。僕との協力関係は終わり。後は自由です」
「良いんですか?もしかしたら、この後、通報するかもしれませんよ?」
「僕も目的を完了できました。後は帰るだけです。次、来る時は魔王幹部の手下としてでしょう」
「・・・そこに私の居場所は作れますか?」
「君が望むなら」
僕は彼女の居場所を奪った。ならば、その責任を果たすべきではないのか?
それと、これは僕のエゴでしかないけど、カルー将軍を死なせてしまった責任を負いたい。彼女を守りたい。
「そう言えば、聞くのを忘れてました。気分はどうですか?」
「最高にスッキリしてます!」
シームさんは屈託のない笑みを浮かべた。
★
借りている宿に戻ってきたアル。羽ペンを手に取ると、手紙を書き出す。バール領にいる、バールに向けての手紙だ。
最大戦力のロール騎士団の殲滅に成功した事、帰還する旨を書いていると、誰かがドアをノックしてきた。
「どうぞ」
「失礼します。アルフォース・ディナス様ですね」
入ってきたのは、シフォンヌ兵。手には、手紙が掴まれている。
「こちら、アダム・シフォンヌ様からのご招待状です。どうぞお読みになって下さい」
「はあ・・・ありがとうございます」
「参加不参加は、アルフォース様の意思に任せるとの事です。では、失礼しました」
兵士は、招待状を渡しに来ただけらしく、すぐに去っていく。シーリングスタンプを破って、中身を出して中身を確認する。
「ふむふむ・・・今日の夜に屋敷で・・・パートナーも連れてきて良しか・・・良し、シームさん連れて行こう」
行かない方が怪しまれると踏んだアルは、招待状を持って、教会へと向かった。
僕は同時に屋敷を出て、宿・・・ではなく、教会に直行した。今回の作戦の協力者であるシームさんに会うために。
教会の扉を開け、礼拝堂の方を見ると、シームさんは、祈りを捧げていた。
「誰に祈りを捧げているんですか?神様?それとも、殺されたロール騎士団?」
「いえ、貴方です。貴方の無事を祈り続けてました。おかしいでしょう?復讐の為とはいえ、魔王陣営に寝返った裏切り者が神頼みだなんて」
「先に裏切ったのはコルセット達でしょう?なら、貴女が罪悪感を感じる必要はないと思いますよ。それに、貴女が苦しんでる時に誰かが手を差し伸べてくれましたか?」
「いいえ」
「神は慈悲を与えてくれましたか?」
「・・・いいえ」
「なら、誰も文句は言えませんよ。それと、どうします?これで、貴女の目的は完了しました。僕との協力関係は終わり。後は自由です」
「良いんですか?もしかしたら、この後、通報するかもしれませんよ?」
「僕も目的を完了できました。後は帰るだけです。次、来る時は魔王幹部の手下としてでしょう」
「・・・そこに私の居場所は作れますか?」
「君が望むなら」
僕は彼女の居場所を奪った。ならば、その責任を果たすべきではないのか?
それと、これは僕のエゴでしかないけど、カルー将軍を死なせてしまった責任を負いたい。彼女を守りたい。
「そう言えば、聞くのを忘れてました。気分はどうですか?」
「最高にスッキリしてます!」
シームさんは屈託のない笑みを浮かべた。
★
借りている宿に戻ってきたアル。羽ペンを手に取ると、手紙を書き出す。バール領にいる、バールに向けての手紙だ。
最大戦力のロール騎士団の殲滅に成功した事、帰還する旨を書いていると、誰かがドアをノックしてきた。
「どうぞ」
「失礼します。アルフォース・ディナス様ですね」
入ってきたのは、シフォンヌ兵。手には、手紙が掴まれている。
「こちら、アダム・シフォンヌ様からのご招待状です。どうぞお読みになって下さい」
「はあ・・・ありがとうございます」
「参加不参加は、アルフォース様の意思に任せるとの事です。では、失礼しました」
兵士は、招待状を渡しに来ただけらしく、すぐに去っていく。シーリングスタンプを破って、中身を出して中身を確認する。
「ふむふむ・・・今日の夜に屋敷で・・・パートナーも連れてきて良しか・・・良し、シームさん連れて行こう」
行かない方が怪しまれると踏んだアルは、招待状を持って、教会へと向かった。
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