17 / 184
2章 2度目の人生の目標
15話 やっぱり魔法が使えない?
しおりを挟む
「う~ん、刺激的な昼食だったね~。それじゃあ、実験を始めようか?アル、よろしく頼むよ」
最近のバール様の実験は僕がメインだ。
「それじゃあ、いつも通り魔法を使おうとしてくれたまえ」
「分かりました」
魔法を使うコツは、家系や個人によって違うけど、属性が同じなら、コツが似通っている。水の魔法属性だったら、水関連といった感じ。
「コツは毎度言っているから分かるね」
「はい。暗い洞窟、暗い夜の恐怖を思い出すですね」
「そうだ。さあ、やってみたまえ」
暗い場所なら、6年前まで入っていたので、否が応でも想像できる。暗くて、冷たくて、固い地下牢。今でも思い出すだけで、過呼吸を起こしてしまいそうになる。
なので、過呼吸にならない程度まで思い出し、闇の怖さを思い出す。すると、どうだろう。ほんのわずかにだけど、けまで感じた事のない力を感じ取れるんだ。
その力こそ、魔力。僕が13年前に地下牢へと入れられる原因となった力。13年ぶりの成功に最初はとても喜んだ。おんなにも欲していたんだ喜ばないわけがない。
喜びしかない・・・のだが。
「う~ん、魔力量がやっぱり少ない・・・」
「どのくらい少ないんですか?」
「常人の5分の1程度しか出せてないねぇ。やっばり、コツがあっていないんだろうか」
バール様が教えてくれる、闇属性の人の魔力の掴み方がまるで合わない。
同属性なので、ほんの僅かに掴めてはいるんだけど、魔法が使える量に達していないらしい。
「これで、もう2478パターンも試したんだけどねぇ・・・わたしが知ってるコツはあと、5847パターンしか無いぞ・・・」
「すみません、バール様」
「気にする事じゃない。コツが掴めないなんてよくある事だ。諦めずにゆっくり探していこう」
バール様は、僕にまだ期待してくれている。この期待を裏切らないように頑張らなければ・・・。
「出生から割り出す事はできるんだけど、いかんせん君は水属性から生まれた異端児。その方法は使えないから、地道に探すしかないね。それじゃ、次の方法を試してみようか」
「はい、では教えてください」
この後も何パターンか、コツを試したけれども、掴める魔力量は少なく、今日もバール様の期待に答える事が出来なかった。
最近のバール様の実験は僕がメインだ。
「それじゃあ、いつも通り魔法を使おうとしてくれたまえ」
「分かりました」
魔法を使うコツは、家系や個人によって違うけど、属性が同じなら、コツが似通っている。水の魔法属性だったら、水関連といった感じ。
「コツは毎度言っているから分かるね」
「はい。暗い洞窟、暗い夜の恐怖を思い出すですね」
「そうだ。さあ、やってみたまえ」
暗い場所なら、6年前まで入っていたので、否が応でも想像できる。暗くて、冷たくて、固い地下牢。今でも思い出すだけで、過呼吸を起こしてしまいそうになる。
なので、過呼吸にならない程度まで思い出し、闇の怖さを思い出す。すると、どうだろう。ほんのわずかにだけど、けまで感じた事のない力を感じ取れるんだ。
その力こそ、魔力。僕が13年前に地下牢へと入れられる原因となった力。13年ぶりの成功に最初はとても喜んだ。おんなにも欲していたんだ喜ばないわけがない。
喜びしかない・・・のだが。
「う~ん、魔力量がやっぱり少ない・・・」
「どのくらい少ないんですか?」
「常人の5分の1程度しか出せてないねぇ。やっばり、コツがあっていないんだろうか」
バール様が教えてくれる、闇属性の人の魔力の掴み方がまるで合わない。
同属性なので、ほんの僅かに掴めてはいるんだけど、魔法が使える量に達していないらしい。
「これで、もう2478パターンも試したんだけどねぇ・・・わたしが知ってるコツはあと、5847パターンしか無いぞ・・・」
「すみません、バール様」
「気にする事じゃない。コツが掴めないなんてよくある事だ。諦めずにゆっくり探していこう」
バール様は、僕にまだ期待してくれている。この期待を裏切らないように頑張らなければ・・・。
「出生から割り出す事はできるんだけど、いかんせん君は水属性から生まれた異端児。その方法は使えないから、地道に探すしかないね。それじゃ、次の方法を試してみようか」
「はい、では教えてください」
この後も何パターンか、コツを試したけれども、掴める魔力量は少なく、今日もバール様の期待に答える事が出来なかった。
応援ありがとうございます!
1
お気に入りに追加
91
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる