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1章 不幸な死と2度目の不幸な人生
8話 魔物襲撃
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弟アクアのイジメが始まってから3年。僕はついに10歳を迎えた。記念すべき2度目の10代。けれども、誰も祝ってくれる人はいない。
だから、血で地面に書いたバースデーケーキで、自分自身を祝う。
「ハッピーバースデーアルフォース・・・ハッピーバースデーア~ル・・・ハッピバースデーディアぼ~く~・・・ハッピバースデートゥーミー・・・」
アクアに聞こえると、また虐められる為、小さな声で自分を祝う。自分でやっといて何だが、何をやっているんだろうか・・・。
この世界に生まれてから10年。最初の3年は本当に楽しかった。でも、それがただの魔法属性で一変してしまった。
正直言って・・・辛すぎる。これなら、前世の方が全然楽しかった。
家族もいたし、友達もいた。尊敬する人もいたし、好きな人もいた。
没頭できる趣味もあったし、好きな食べ物もあった。
そして何より、人助けが出来た。
今はそれが出来ない。させてもらえない。僕なんかに自由なんてない。
それが何よりも辛い。人の笑顔がみたい。屈託のない純粋な笑顔を見たい。
女神様、もしも、まだ聞こえてるならどうか聞いてほしい。僕に人並みの幸せを下さい・・・。
ドォォォォォン!!!
地上から爆発音がする。
キャアァァァァァァァァ!!
人の悲鳴が聞こえる。
ぐあぁ・・・!!
人の断末魔が聞こえる。
「殺せ殺せ!!全員皆殺しだぁ!!」
野蛮な声が聞こえてくる。地上で何が起きているんだ?アクアがいじめに来る時間になっても来ないと思ったら何が起きているんだ?
耳を澄ませて、地上の音を聞く。先程聞いた爆発音や人の悲鳴に加えて、肉を切り裂く音も聞こえてくる。戦いか?外で戦争が起きているのか?
ドォォォォォン!!
今度、真上で爆発が起きる。砕けた木片や埃がパラパラと真上に落ちてくる。幸いにも、体に大きな破片はぶつからなかったけど、代わりに厄介なのが侵入してきた。
「まさか、地下があるなんてなぁ!!地下と言えば、お宝!地下と言えばロマン!絶対に何があるぜぇ~?」
入ってきたのは、魔物の群れだった。
先陣を切っているのは、エンデ語を話す小鬼。確か、ゴブリンだったっけ?メスは存在しなくて、人間の女性を襲って数を増やす弱いけど、群れたら厄介なタイプの魔物。
そんな魔物が僕よりも良い服装で地下へとやってきたゴブリンは、早速僕を見つけた。
「おっ!ロマン発見!カルー隊長!閉じ込められている魔物がいます!どうしますか!?」
ガリガリの体だから、魔物と勘違いされたのだろうか?妙に元気なゴブリンは、後ろに立っていた鎧を纏ったスケルトンを呼ぶ。
この世への未練や恨みによって、死後も動き続けるアンデッドと呼ばれる魔物の種族が存在する。スケルトンはその種族に当てはまる魔物だったはず。
「・・・馬鹿者!あれは魔物ではない!人間だ!単なる栄養不足のな!」
「えぇー!?そうなの?栄養不足って事はご飯食べてないって事?」
「そうだ。良く知ってるじゃないか。偉いぞゴップ」
「えへへー///」
ここでようやく地上で何が起きたのか理解した。ディナス家の管理する領地が魔物達に襲われたんだ。
そして、今上から聞こえてきたのは、ディナス邸に住む従者さん達の悲鳴。
隊長と呼ばれているスケルトンは、鉄の格子を手の力だけでこじ開けると、僕に剣の切先を向けてきた。
「貴様、何者だ?名を名乗れ。名前が無いなら構わないがな」
「アルフォース・ディナスです・・・」
「ディナス!?この家の子か?何故、こんな所にいる?」
やはり、ここにいる魔物達はここがディナス家の領地だと認識して襲っている。一体何の目的で?
「それは────」
「まあ、良い。結局殺すんだからな」
会話ができるというだけで、所詮は魔物と人間分かり合えるはずはないか・・・。
諦めて、目を閉じたが、一向に首に痛みを感じない。やっぱり殺すのは止めたのかな?
「・・・何をするんです?バール様。どうか私の剣を離して下さい」
「離したらどうするんだい?」
「勿論、このガキを殺します。何があったかは知りませんが、ディナスの姓を受けている以上、私達の敵です。生かしてはおけません。ここで逃がしたら、後で復讐に来るかも?」
「明らかに虐待&幽閉されてた子供が?わたし達に復讐?できると思うかな?」
「・・・確かにそうですね。無礼を失礼しました、バール様」
目を開けると、薄いピンクの肌に、一対の丸みを帯びたツノ。整った容姿に、黒い白目を持った白衣の美女が僕を身を挺して守っていた。
「しかし、何故です?別に生かそうが殺そうが、あまり意味が無いと思いますが・・・」
「アンデッドになるからじゃない?」
「なら、アンデッドの私は何故いる?」
「あ、ごめん隊長」
「あと私は一応将軍だ!階級はしっかりと覚えておけ!将来苦労する羽目になるぞ!!」
なんだか本当に人間臭い魔物だ。それにこんなにも近くで人と人とが会話するのを見たのは久しぶりのような気がする。7年ぶりの感激だ。
「話がそれてしまい申し訳ございません。それで?このヒュームは何者なんです?」
「多分だけど、この子、闇属性持ってるんだと思う」
「「「「「ええっ!?」」」」
魔族でもないヒュームが闇の魔法属性を持っている事は魔物からしてもかなり驚きの事実のようだ。
「わたしの名前はバール!すっごく美人だが、こう見えても、新魔王軍の幹部の1人なのさ」
「新、魔王軍・・・?」
「そう!倒されてしまった魔王様の意思を受け継いで、反省点を生かして結成した超最強ジーニアス軍団!それが、新魔王軍!今日は、その初陣として、勇者の仲間の先祖が統治するディナス家を滅ぼしにきたんだけど・・・思わぬ収穫があったみたいだね」
収穫というのは、僕の事だろう。闇の魔法属性を持つヒューム。人によっては、宝石よりも価値があるのかもしれない。
「君に今から選択肢を与えよう!1つ!わたしについてきて研究対象兼下僕として働く事。2つ!死んで、サンプルとなる事!さあ、どっちを選ぶ?」
選択肢と言っておいて、全く選択肢ではない。つまり、死ぬか生きるかなのだろう?なら、僕は────
「貴女に、ついていきます」
持てる力の限りを尽くして、バールさんに跪き、忠誠を誓う。彼女は満面の笑みを浮かべながら、僕の手に口づけをしてくれた。
瞬間、痛み出す手の甲。何十本もの針で刺されたような痛みが襲ってくる。あまりにも急な痛みだったので、僕は思わず意識を手放してしまった。
「フフフ・・・これからたぁ~っぷり研究してあげるからね♡」
最後に聞いたバールさんの声は吐息混じりで色気に溢れていたけれども、何処か本能を刺激してくる危険な声色でもあった。
だから、血で地面に書いたバースデーケーキで、自分自身を祝う。
「ハッピーバースデーアルフォース・・・ハッピーバースデーア~ル・・・ハッピバースデーディアぼ~く~・・・ハッピバースデートゥーミー・・・」
アクアに聞こえると、また虐められる為、小さな声で自分を祝う。自分でやっといて何だが、何をやっているんだろうか・・・。
この世界に生まれてから10年。最初の3年は本当に楽しかった。でも、それがただの魔法属性で一変してしまった。
正直言って・・・辛すぎる。これなら、前世の方が全然楽しかった。
家族もいたし、友達もいた。尊敬する人もいたし、好きな人もいた。
没頭できる趣味もあったし、好きな食べ物もあった。
そして何より、人助けが出来た。
今はそれが出来ない。させてもらえない。僕なんかに自由なんてない。
それが何よりも辛い。人の笑顔がみたい。屈託のない純粋な笑顔を見たい。
女神様、もしも、まだ聞こえてるならどうか聞いてほしい。僕に人並みの幸せを下さい・・・。
ドォォォォォン!!!
地上から爆発音がする。
キャアァァァァァァァァ!!
人の悲鳴が聞こえる。
ぐあぁ・・・!!
人の断末魔が聞こえる。
「殺せ殺せ!!全員皆殺しだぁ!!」
野蛮な声が聞こえてくる。地上で何が起きているんだ?アクアがいじめに来る時間になっても来ないと思ったら何が起きているんだ?
耳を澄ませて、地上の音を聞く。先程聞いた爆発音や人の悲鳴に加えて、肉を切り裂く音も聞こえてくる。戦いか?外で戦争が起きているのか?
ドォォォォォン!!
今度、真上で爆発が起きる。砕けた木片や埃がパラパラと真上に落ちてくる。幸いにも、体に大きな破片はぶつからなかったけど、代わりに厄介なのが侵入してきた。
「まさか、地下があるなんてなぁ!!地下と言えば、お宝!地下と言えばロマン!絶対に何があるぜぇ~?」
入ってきたのは、魔物の群れだった。
先陣を切っているのは、エンデ語を話す小鬼。確か、ゴブリンだったっけ?メスは存在しなくて、人間の女性を襲って数を増やす弱いけど、群れたら厄介なタイプの魔物。
そんな魔物が僕よりも良い服装で地下へとやってきたゴブリンは、早速僕を見つけた。
「おっ!ロマン発見!カルー隊長!閉じ込められている魔物がいます!どうしますか!?」
ガリガリの体だから、魔物と勘違いされたのだろうか?妙に元気なゴブリンは、後ろに立っていた鎧を纏ったスケルトンを呼ぶ。
この世への未練や恨みによって、死後も動き続けるアンデッドと呼ばれる魔物の種族が存在する。スケルトンはその種族に当てはまる魔物だったはず。
「・・・馬鹿者!あれは魔物ではない!人間だ!単なる栄養不足のな!」
「えぇー!?そうなの?栄養不足って事はご飯食べてないって事?」
「そうだ。良く知ってるじゃないか。偉いぞゴップ」
「えへへー///」
ここでようやく地上で何が起きたのか理解した。ディナス家の管理する領地が魔物達に襲われたんだ。
そして、今上から聞こえてきたのは、ディナス邸に住む従者さん達の悲鳴。
隊長と呼ばれているスケルトンは、鉄の格子を手の力だけでこじ開けると、僕に剣の切先を向けてきた。
「貴様、何者だ?名を名乗れ。名前が無いなら構わないがな」
「アルフォース・ディナスです・・・」
「ディナス!?この家の子か?何故、こんな所にいる?」
やはり、ここにいる魔物達はここがディナス家の領地だと認識して襲っている。一体何の目的で?
「それは────」
「まあ、良い。結局殺すんだからな」
会話ができるというだけで、所詮は魔物と人間分かり合えるはずはないか・・・。
諦めて、目を閉じたが、一向に首に痛みを感じない。やっぱり殺すのは止めたのかな?
「・・・何をするんです?バール様。どうか私の剣を離して下さい」
「離したらどうするんだい?」
「勿論、このガキを殺します。何があったかは知りませんが、ディナスの姓を受けている以上、私達の敵です。生かしてはおけません。ここで逃がしたら、後で復讐に来るかも?」
「明らかに虐待&幽閉されてた子供が?わたし達に復讐?できると思うかな?」
「・・・確かにそうですね。無礼を失礼しました、バール様」
目を開けると、薄いピンクの肌に、一対の丸みを帯びたツノ。整った容姿に、黒い白目を持った白衣の美女が僕を身を挺して守っていた。
「しかし、何故です?別に生かそうが殺そうが、あまり意味が無いと思いますが・・・」
「アンデッドになるからじゃない?」
「なら、アンデッドの私は何故いる?」
「あ、ごめん隊長」
「あと私は一応将軍だ!階級はしっかりと覚えておけ!将来苦労する羽目になるぞ!!」
なんだか本当に人間臭い魔物だ。それにこんなにも近くで人と人とが会話するのを見たのは久しぶりのような気がする。7年ぶりの感激だ。
「話がそれてしまい申し訳ございません。それで?このヒュームは何者なんです?」
「多分だけど、この子、闇属性持ってるんだと思う」
「「「「「ええっ!?」」」」
魔族でもないヒュームが闇の魔法属性を持っている事は魔物からしてもかなり驚きの事実のようだ。
「わたしの名前はバール!すっごく美人だが、こう見えても、新魔王軍の幹部の1人なのさ」
「新、魔王軍・・・?」
「そう!倒されてしまった魔王様の意思を受け継いで、反省点を生かして結成した超最強ジーニアス軍団!それが、新魔王軍!今日は、その初陣として、勇者の仲間の先祖が統治するディナス家を滅ぼしにきたんだけど・・・思わぬ収穫があったみたいだね」
収穫というのは、僕の事だろう。闇の魔法属性を持つヒューム。人によっては、宝石よりも価値があるのかもしれない。
「君に今から選択肢を与えよう!1つ!わたしについてきて研究対象兼下僕として働く事。2つ!死んで、サンプルとなる事!さあ、どっちを選ぶ?」
選択肢と言っておいて、全く選択肢ではない。つまり、死ぬか生きるかなのだろう?なら、僕は────
「貴女に、ついていきます」
持てる力の限りを尽くして、バールさんに跪き、忠誠を誓う。彼女は満面の笑みを浮かべながら、僕の手に口づけをしてくれた。
瞬間、痛み出す手の甲。何十本もの針で刺されたような痛みが襲ってくる。あまりにも急な痛みだったので、僕は思わず意識を手放してしまった。
「フフフ・・・これからたぁ~っぷり研究してあげるからね♡」
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