202 / 219
八章 希望の光達
たった一時の休息
しおりを挟む
「落ち着いた所で、話を再開しましょう。プリクル女王、貴女はどうしたいのですか?」
パンケーキという糖分を摂取してある程度落ち着いたプリクルは真剣な眼差しで歩達の方を見つめ、口を開いた。
「魔族の国を、奪還したいです」
「その為にも僕らの力が必要という訳ですね?」
コクリとプリクルは頷くと、頭を深く下げて懇願した。
「お願いです!我が国をどうかお救い下さいっ!!」
その言葉には重みがあった。とても物では例えられないくらいの重みがあった。彼女の目は本気だった。本気で国を救おうと願っている。ならば答えてるのが僕の指名だろう。
「分かりましたっ!共に魔族の国を取り戻しましょう!」
歩はニコリと笑顔を作って承諾した。承諾の返事で安堵したのか、プリクルはホッとすると、その場に倒れてしまった。
どうやらかなり身体に負荷がかかっていたらしく、彼女は何とか持ちこたえていたが、安心したことにより、負荷から開放されようと眠ってしまったらしい。
護衛兵は歩達に礼を言うと、客人室のベッドに寝かせ、その日の話合いは終わった。
次に集まるのはプリクルが目覚めた時だ。しばらくかかりそうなので、そのうちに身体の筋肉痛を全て治しておかなければ・・・。
「なあ、そういえば亮一がいなかったんだが・・・」
獅子丸が心配そうな目つきで亮一のことを確認する。歩は畑に現れたクイーン級の魔物を倒しにいったと言うと、納得して帰っていった。普通なら心配して援護に行くのだろうが、亮一の実力は皆知っている。彼の帰還をカレーでも作りながら待とう。
エデン組が数か月ぶりに集結し、更には同い年の新たな仲間もできたことだし、自分とシトラの部屋に呼んでカレーパーティーをしようと歩は考えてかなりの量のカレーを作っていた。
本当ならプリクルも誘うつもりだったのだが、昏睡状態にある彼女を呼び出すことはできない。
「やっぱり、歩の手料理は食べる前から美味しそうだわ」
「そう?それは嬉しいや」
料理人としてこれほど嬉しい言葉はない。歩は楽しそうにスパイスをカレーに加えていった。
「なあ、シトラ。今日は妙にボディータッチが多くないかい?」
「仕方ないでしょ?しばらく会ってなかったんだから。歩成分を補給しなきゃ」
彼女曰く、しばらく僕と会っていないと僕不足になってしまい、久しぶりに会ったときに僕不足を解消しようと抱きついたりエッチなことをしたりしたくなってしまうらしい。
つまりは寂しかったからかまってという事だ。カレーを作り終わったら思う存分可愛がってやろう。
やがて、手作りカレーが3時間の苦労を終えて完成する。早速葵と獅子丸を呼んだ。
「これが、カレー・・・」
ヒノマルから出たことがない獅子丸はカレーを見るのが始めてらしく、目を点にしながらカレーの入った鍋を見つめている。
「良い匂いだよね、歩のカレーって!」
「え!?ああ、はい・・・」
やはり女性に対して免疫があまり無いのか?獅子丸はそろりそろりとシトラから距離を取ろうとする。その様子をばっちり見ていた葵は悪魔のような笑みを浮かべると、獅子丸にべったりとくっつく。
「ひえっ!?な、何をしているんですか・・・?」
「何って?別に?」
獅子丸は今にも発火しそうだ!そろそろやめてあげてやれ、葵。
獅子丸が葵のスキンシップに赤面していると、聞きおぼえのある声が聞こえてきた。
「カレーか?良い匂いだなぁ・・・」
亮一だった。泥だらけになっており、声からしてとても疲れていた。歩はキッチンから顔をだして、亮一に向かって手を振る。
「おおっ!歩のカレーか!」
「皆で食べよう!明美さんも呼んできて!」
「はいよっ!」
その後慎重に部屋にカレーを運んでから全員の皿に米とカレーを入れた。ごろごろと野菜がたっぷりと入ったカレーは作った自分でも美味しそうにみえる。
「葵!シトラ!修行から帰ってきたのか!」
「ええ、それなりに強くなってきたわよ」
「アタシも!」
「そんなのステータスみたら一目瞭然だよ。何もかもが強化されている」
「早く食べようぜ。腹が減ってしかたがねえや」
皆ほとんど一斉にスプーンを手に取ってカレーを食べ始めた。出来立てで熱々なので、皆慎重に食べるが、美味い美味いと皆言ってくれた。カロル師匠の元で修行している時、かなり料理を作っている為、ステータスだけでなく、料理のスキルも上がっている。
獅子丸はカレーを大いに気に入ったらしく、2杯もおかわりをしてしまった。獅子丸だけではない。他の皆もおかわりをしたお陰で、カレーは全て無くなってしまった。完食される程料理人とって嬉しいことはない。
「ふう、食った食った!」
「あんなにあったカレーがもう無くなっちゃった」
シトラはまだ食べたかったようだが、おかわりは早い者勝ち。仕方がない。
全員が完食して全員分の皿を洗い終わると、歩は亮一をイスに座らせて、今日あった出来事を全て話した。亮一は話が終わるまで何も言わずにうんうんと頷いて聞いてくれた。
「分かった。では、俺も行こう!」
「ホントか!?それは助かる!」
来てくれるとは思っていたが、実際に承諾してもらうととても心が安心する。一方の明美さんは少し悲しそうな顔をしていた。大切な人が死ぬかもしれない場所に行くのだ。悲しくはなるだろう。
「心配するなって。さっさと済ませて帰ってくるから!」
「当たり前だよ!絶対に私を置いて死ぬんじゃないよ!分かったね!!」
「は、はい・・・」
強いはずの亮一が明美さんに頭を下げなくてすむ日は来るのだろうか?いや、多分こないだろう。亮一は明美さんに弱いし、明美さんは亮一に対して強いのだから。
★
同時刻の魔王城。誰一人もいない魔王城に男三人が入ってきた。一人は悪魔を模した仮面をつけた男、一人は弓を手に持ったゴーグルの男、そしてもう一人は闇で身を包み姿を隠す大柄の男だった。
大柄の男は入るや否や外装と恐ろしいデザインとは似ても似つかない内装に深いタメ息をついた。なんとも平凡かつありきたりなデザインなのだろうか!と。
「どうなさいますか?ルルド様?内装を変えますか?」
「うむ、そうだな。頼んだぞデビル」
「では────」
パチン!とデビルが指を鳴らすとなんということだろうか。ありきたりな内装だった魔王城があっという間に外装に似合った恐ろしいデザインとなった。
ロウソクは赤ではなく、紫の火を灯し、所々に骸骨を模したデザインに変化したではないか!業者もびっくりのリフォーム術。だが、ルルドはふむ、と唸るとずかずかと奥へと進んでいった。
「よし、デビル。低級悪魔を召喚して城の護衛に回せ」
「少しお待ちを───はっ!」
デビルは大量の魔力がこもった手を床に叩きつけると、巨大な魔術陣が現れた。魔術陣から這い出てくるように低級の悪魔達が現れる。低級の悪魔はデビルの僕。頭は悪いが、簡単な事なら言うことをしっかりと聞いてくれる。
「お前ら、この城の警備につけ。もし不審な者がいたらこの場所まで連れておい!」
「Dia!!」
低級悪魔達はご主人様からの指示を受けとると、王の間から出ていった。デビルはルルドの方を見ると、こくりと頷く。
「スコーピオン。私達の軍力を言ってくれ」
「はっ!魔族が二千人、魔物が合計で五百体、そしてデビルが呼び出した低級悪魔が人百でございます」
ルルドは顎に手を添えながら考え始める。考えはすぐに終わった。
「もう少し尖兵が欲しいな・・・ゾンビを採用しよう。デビル、死霊魔術が使える魔術師を連れて墓地へと迎え。使えそうな屍体を五百体程選んでゾンビ化させろ」
「五百体っ!?その数だと2日はかかってしまいますが、よろしいでしょうか・・・・」
ギロリと闇の中から鋭い目がデビルを刺すように睨み付ける。デビルは冷徹な瞳に悲鳴をあげる。
「半日でやれ。できなかった場合、貴様を殺す」
「は、はいぃぃ!!」
デビルは逃げるように王の間を去っていった。
「スコーピオン、お前は私とこい。作戦を練る」
「はっ!」
スコーピオンは弓を携えながらルルドの後ろをついていった。
パンケーキという糖分を摂取してある程度落ち着いたプリクルは真剣な眼差しで歩達の方を見つめ、口を開いた。
「魔族の国を、奪還したいです」
「その為にも僕らの力が必要という訳ですね?」
コクリとプリクルは頷くと、頭を深く下げて懇願した。
「お願いです!我が国をどうかお救い下さいっ!!」
その言葉には重みがあった。とても物では例えられないくらいの重みがあった。彼女の目は本気だった。本気で国を救おうと願っている。ならば答えてるのが僕の指名だろう。
「分かりましたっ!共に魔族の国を取り戻しましょう!」
歩はニコリと笑顔を作って承諾した。承諾の返事で安堵したのか、プリクルはホッとすると、その場に倒れてしまった。
どうやらかなり身体に負荷がかかっていたらしく、彼女は何とか持ちこたえていたが、安心したことにより、負荷から開放されようと眠ってしまったらしい。
護衛兵は歩達に礼を言うと、客人室のベッドに寝かせ、その日の話合いは終わった。
次に集まるのはプリクルが目覚めた時だ。しばらくかかりそうなので、そのうちに身体の筋肉痛を全て治しておかなければ・・・。
「なあ、そういえば亮一がいなかったんだが・・・」
獅子丸が心配そうな目つきで亮一のことを確認する。歩は畑に現れたクイーン級の魔物を倒しにいったと言うと、納得して帰っていった。普通なら心配して援護に行くのだろうが、亮一の実力は皆知っている。彼の帰還をカレーでも作りながら待とう。
エデン組が数か月ぶりに集結し、更には同い年の新たな仲間もできたことだし、自分とシトラの部屋に呼んでカレーパーティーをしようと歩は考えてかなりの量のカレーを作っていた。
本当ならプリクルも誘うつもりだったのだが、昏睡状態にある彼女を呼び出すことはできない。
「やっぱり、歩の手料理は食べる前から美味しそうだわ」
「そう?それは嬉しいや」
料理人としてこれほど嬉しい言葉はない。歩は楽しそうにスパイスをカレーに加えていった。
「なあ、シトラ。今日は妙にボディータッチが多くないかい?」
「仕方ないでしょ?しばらく会ってなかったんだから。歩成分を補給しなきゃ」
彼女曰く、しばらく僕と会っていないと僕不足になってしまい、久しぶりに会ったときに僕不足を解消しようと抱きついたりエッチなことをしたりしたくなってしまうらしい。
つまりは寂しかったからかまってという事だ。カレーを作り終わったら思う存分可愛がってやろう。
やがて、手作りカレーが3時間の苦労を終えて完成する。早速葵と獅子丸を呼んだ。
「これが、カレー・・・」
ヒノマルから出たことがない獅子丸はカレーを見るのが始めてらしく、目を点にしながらカレーの入った鍋を見つめている。
「良い匂いだよね、歩のカレーって!」
「え!?ああ、はい・・・」
やはり女性に対して免疫があまり無いのか?獅子丸はそろりそろりとシトラから距離を取ろうとする。その様子をばっちり見ていた葵は悪魔のような笑みを浮かべると、獅子丸にべったりとくっつく。
「ひえっ!?な、何をしているんですか・・・?」
「何って?別に?」
獅子丸は今にも発火しそうだ!そろそろやめてあげてやれ、葵。
獅子丸が葵のスキンシップに赤面していると、聞きおぼえのある声が聞こえてきた。
「カレーか?良い匂いだなぁ・・・」
亮一だった。泥だらけになっており、声からしてとても疲れていた。歩はキッチンから顔をだして、亮一に向かって手を振る。
「おおっ!歩のカレーか!」
「皆で食べよう!明美さんも呼んできて!」
「はいよっ!」
その後慎重に部屋にカレーを運んでから全員の皿に米とカレーを入れた。ごろごろと野菜がたっぷりと入ったカレーは作った自分でも美味しそうにみえる。
「葵!シトラ!修行から帰ってきたのか!」
「ええ、それなりに強くなってきたわよ」
「アタシも!」
「そんなのステータスみたら一目瞭然だよ。何もかもが強化されている」
「早く食べようぜ。腹が減ってしかたがねえや」
皆ほとんど一斉にスプーンを手に取ってカレーを食べ始めた。出来立てで熱々なので、皆慎重に食べるが、美味い美味いと皆言ってくれた。カロル師匠の元で修行している時、かなり料理を作っている為、ステータスだけでなく、料理のスキルも上がっている。
獅子丸はカレーを大いに気に入ったらしく、2杯もおかわりをしてしまった。獅子丸だけではない。他の皆もおかわりをしたお陰で、カレーは全て無くなってしまった。完食される程料理人とって嬉しいことはない。
「ふう、食った食った!」
「あんなにあったカレーがもう無くなっちゃった」
シトラはまだ食べたかったようだが、おかわりは早い者勝ち。仕方がない。
全員が完食して全員分の皿を洗い終わると、歩は亮一をイスに座らせて、今日あった出来事を全て話した。亮一は話が終わるまで何も言わずにうんうんと頷いて聞いてくれた。
「分かった。では、俺も行こう!」
「ホントか!?それは助かる!」
来てくれるとは思っていたが、実際に承諾してもらうととても心が安心する。一方の明美さんは少し悲しそうな顔をしていた。大切な人が死ぬかもしれない場所に行くのだ。悲しくはなるだろう。
「心配するなって。さっさと済ませて帰ってくるから!」
「当たり前だよ!絶対に私を置いて死ぬんじゃないよ!分かったね!!」
「は、はい・・・」
強いはずの亮一が明美さんに頭を下げなくてすむ日は来るのだろうか?いや、多分こないだろう。亮一は明美さんに弱いし、明美さんは亮一に対して強いのだから。
★
同時刻の魔王城。誰一人もいない魔王城に男三人が入ってきた。一人は悪魔を模した仮面をつけた男、一人は弓を手に持ったゴーグルの男、そしてもう一人は闇で身を包み姿を隠す大柄の男だった。
大柄の男は入るや否や外装と恐ろしいデザインとは似ても似つかない内装に深いタメ息をついた。なんとも平凡かつありきたりなデザインなのだろうか!と。
「どうなさいますか?ルルド様?内装を変えますか?」
「うむ、そうだな。頼んだぞデビル」
「では────」
パチン!とデビルが指を鳴らすとなんということだろうか。ありきたりな内装だった魔王城があっという間に外装に似合った恐ろしいデザインとなった。
ロウソクは赤ではなく、紫の火を灯し、所々に骸骨を模したデザインに変化したではないか!業者もびっくりのリフォーム術。だが、ルルドはふむ、と唸るとずかずかと奥へと進んでいった。
「よし、デビル。低級悪魔を召喚して城の護衛に回せ」
「少しお待ちを───はっ!」
デビルは大量の魔力がこもった手を床に叩きつけると、巨大な魔術陣が現れた。魔術陣から這い出てくるように低級の悪魔達が現れる。低級の悪魔はデビルの僕。頭は悪いが、簡単な事なら言うことをしっかりと聞いてくれる。
「お前ら、この城の警備につけ。もし不審な者がいたらこの場所まで連れておい!」
「Dia!!」
低級悪魔達はご主人様からの指示を受けとると、王の間から出ていった。デビルはルルドの方を見ると、こくりと頷く。
「スコーピオン。私達の軍力を言ってくれ」
「はっ!魔族が二千人、魔物が合計で五百体、そしてデビルが呼び出した低級悪魔が人百でございます」
ルルドは顎に手を添えながら考え始める。考えはすぐに終わった。
「もう少し尖兵が欲しいな・・・ゾンビを採用しよう。デビル、死霊魔術が使える魔術師を連れて墓地へと迎え。使えそうな屍体を五百体程選んでゾンビ化させろ」
「五百体っ!?その数だと2日はかかってしまいますが、よろしいでしょうか・・・・」
ギロリと闇の中から鋭い目がデビルを刺すように睨み付ける。デビルは冷徹な瞳に悲鳴をあげる。
「半日でやれ。できなかった場合、貴様を殺す」
「は、はいぃぃ!!」
デビルは逃げるように王の間を去っていった。
「スコーピオン、お前は私とこい。作戦を練る」
「はっ!」
スコーピオンは弓を携えながらルルドの後ろをついていった。
0
お気に入りに追加
29
あなたにおすすめの小説
普通の女子高生だと思っていたら、魔王の孫娘でした
桜井吏南
ファンタジー
え、冴えないお父さんが異世界の英雄だったの?
私、村瀬 星歌。娘思いで優しいお父さんと二人暮らし。
お父さんのことがが大好きだけどファザコンだと思われたくないから、ほどよい距離を保っている元気いっぱいのどこにでもいるごく普通の高校一年生。
仲良しの双子の幼馴染みに育ての親でもある担任教師。平凡でも楽しい毎日が当たり前のように続くとばかり思っていたのに、ある日蛙男に襲われてしまい危機一髪の所で頼りないお父さんに助けられる。
そして明かされたお父さんの秘密。
え、お父さんが異世界を救った英雄で、今は亡きお母さんが魔王の娘なの?
だから魔王の孫娘である私を魔王復活の器にするため、異世界から魔族が私の命を狙いにやって来た。
私のヒーローは傷だらけのお父さんともう一人の英雄でチートの担任。
心の支えになってくれたのは幼馴染みの双子だった。
そして私の秘められし力とは?
始まりの章は、現代ファンタジー
聖女となって冤罪をはらしますは、異世界ファンタジー
完結まで毎日更新中。
表紙はきりりん様にスキマで取引させてもらいました。
喜んだらレベルとステータス引き継いで最初から~あなたの異世界召喚物語~
中島健一
ファンタジー
[ルールその1]喜んだら最初に召喚されたところまで戻る
[ルールその2]レベルとステータス、習得したスキル・魔法、アイテムは引き継いだ状態で戻る
[ルールその3]一度経験した喜びをもう一度経験しても戻ることはない
17歳高校生の南野ハルは突然、異世界へと召喚されてしまった。
剣と魔法のファンタジーが広がる世界
そこで懸命に生きようとするも喜びを満たすことで、初めに召喚された場所に戻ってしまう…レベルとステータスはそのままに
そんな中、敵対する勢力の魔の手がハルを襲う。力を持たなかったハルは次第に魔法やスキルを習得しレベルを上げ始める。初めは倒せなかった相手を前回の世界線で得た知識と魔法で倒していく。
すると世界は新たな顔を覗かせる。
この世界は何なのか、何故ステータスウィンドウがあるのか、何故自分は喜ぶと戻ってしまうのか、神ディータとは、或いは自分自身とは何者なのか。
これは主人公、南野ハルが自分自身を見つけ、どうすれば人は成長していくのか、どうすれば今の自分を越えることができるのかを学んでいく物語である。
なろうとカクヨムでも掲載してまぁす
異世界召喚に条件を付けたのに、女神様に呼ばれた
りゅう
ファンタジー
異世界召喚。サラリーマンだって、そんな空想をする。
いや、さすがに大人なので空想する内容も大人だ。少年の心が残っていても、現実社会でもまれた人間はまた別の空想をするのだ。
その日の神岡龍二も、日々の生活から離れ異世界を想像して遊んでいるだけのハズだった。そこには何の問題もないハズだった。だが、そんなお気楽な日々は、この日が最後となってしまった。
世界を滅ぼす?魔王の子に転生した女子高生。レベル1の村人にタコ殴りされるくらい弱い私が、いつしか世界を征服する大魔王になる物語であーる。
ninjin
ファンタジー
魔王の子供に転生した女子高生。絶大なる魔力を魔王から引き継ぐが、悪魔が怖くて悪魔との契約に失敗してしまう。
悪魔との契約は、絶大なる特殊能力を手に入れる大事な儀式である。その悪魔との契約に失敗した主人公ルシスは、天使様にみそめられて、7大天使様と契約することになる。
しかし、魔王が天使と契約するには、大きな犠牲が伴うのであった。それは、5年間魔力を失うのであった。
魔力を失ったルシスは、レベル1の村人にもタコ殴りされるくらいに弱くなり、魔界の魔王書庫に幽閉される。
魔王書庫にてルシスは、秘密裏に7大天使様の力を借りて、壮絶な特訓を受けて、魔力を取り戻した時のために力を蓄えていた。
しかし、10歳の誕生日を迎えて、絶大なる魔力を取り戻す前日に、ルシスは魔界から追放されてしまうのであった。
凡人がおまけ召喚されてしまった件
根鳥 泰造
ファンタジー
勇者召喚に巻き込まれて、異世界にきてしまった祐介。最初は勇者の様に大切に扱われていたが、ごく普通の才能しかないので、冷遇されるようになり、ついには王宮から追い出される。
仕方なく冒険者登録することにしたが、この世界では希少なヒーラー適正を持っていた。一年掛けて治癒魔法を習得し、治癒剣士となると、引く手あまたに。しかも、彼は『強欲』という大罪スキルを持っていて、倒した敵のスキルを自分のものにできるのだ。
それらのお蔭で、才能は凡人でも、数多のスキルで能力を補い、熟練度は飛びぬけ、高難度クエストも熟せる有名冒険者となる。そして、裏では気配消去や不可視化スキルを活かして、暗殺という裏の仕事も始めた。
異世界に来て八年後、その暗殺依頼で、召喚勇者の暗殺を受けたのだが、それは祐介を捕まえるための罠だった。祐介が暗殺者になっていると知った勇者が、改心させよう企てたもので、その後は勇者一行に加わり、魔王討伐の旅に同行することに。
最初は脅され渋々同行していた祐介も、勇者や仲間の思いをしり、どんどん勇者が好きになり、勇者から告白までされる。
だが、魔王を討伐を成し遂げるも、魔王戦で勇者は祐介を庇い、障害者になる。
祐介は、勇者の嘘で、病院を作り、医師の道を歩みだすのだった。
エリクサーは不老不死の薬ではありません。~完成したエリクサーのせいで追放されましたが、隣国で色々助けてたら聖人に……ただの草使いですよ~
シロ鼬
ファンタジー
エリクサー……それは生命あるものすべてを癒し、治す薬――そう、それだけだ。
主人公、リッツはスキル『草』と持ち前の知識でついにエリクサーを完成させるが、なぜか王様に偽物と判断されてしまう。
追放され行く当てもなくなったリッツは、とりあえず大好きな草を集めていると怪我をした神獣の子に出会う。
さらには倒れた少女と出会い、疫病が発生したという隣国へ向かった。
疫病? これ飲めば治りますよ?
これは自前の薬とエリクサーを使い、聖人と呼ばれてしまった男の物語。
【第2部完結】勇者参上!!~究極奥義を取得した俺は来た技全部跳ね返す!究極術式?十字剣?最強魔王?全部まとめてかかってこいや!!~
Bonzaebon
ファンタジー
『ヤツは泥だらけになっても、傷だらけになろうとも立ち上がる。』
元居た流派の宗家に命を狙われ、激戦の末、究極奥義を完成させ、大武会を制した勇者ロア。彼は強敵達との戦いを経て名実ともに強くなった。
「今度は……みんなに恩返しをしていく番だ!」
仲間がいてくれたから成長できた。だからこそ、仲間のみんなの力になりたい。そう思った彼は旅を続ける。俺だけじゃない、みんなもそれぞれ問題を抱えている。勇者ならそれを手助けしなきゃいけない。
『それはいつか、あなたの勇気に火を灯す……。』
異世界無宿
ゆきねる
ファンタジー
運転席から見た景色は、異世界だった。
アクション映画への憧れを捨て切れない男、和泉 俊介。
映画の影響で筋トレしてみたり、休日にエアガンを弄りつつ映画を観るのが楽しみな男。
訳あって車を購入する事になった時、偶然通りかかったお店にて運命の出会いをする。
一目惚れで購入した車の納車日。
エンジンをかけて前方に目をやった時、そこは知らない景色(異世界)が広がっていた…
神様の道楽で異世界転移をさせられた男は、愛車の持つ特別な能力を頼りに異世界を駆け抜ける。
アクション有り!
ロマンス控えめ!
ご都合主義展開あり!
ノリと勢いで物語を書いてますので、B級映画を観るような感覚で楽しんでいただければ幸いです。
不定期投稿になります。
投稿する際の時間は11:30(24h表記)となります。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる