187 / 219
七章 融合と絶望
黒竜対歩
しおりを挟む
「ふわぁ・・・よく寝た・・・」
その日の歩の起床はいつもよりも早かった。防寒着を着て歯ブラシと歯みがき粉を持って外に出ると湧き水の湧く所まで歩く。
「あった、あった・・・」
湧き水を見つけた歩は歯みがきを始めた。いくら洞窟の中とはいえ、身体と歯をキレイにすることは大切だ。すると背後から───。
「Rizaaaa・・・」
歩と同じように早起きなリザードマンが剣を振り回しながら歩に襲いかかってきた。
「ん・・・?」
歩は振りかかる剣を片手で受け止めると、木の枝を折るように折る。リザードマンもあまりの一瞬のことで硬直してしまう。
「頼むから帰ってくれ。今なら殺さないから」
しっしっ、と手払いをする。リザードマンは手払いの意味が分かったようでわなわなと身体を震わせて歩に襲いかかってきた。
「ったく、面倒だ───なっ!!」
歩は空中にいるリザードマンの頬をひっぱたいた。ビンタされたリザードマンは端までぶっ飛び、壁に頭をぶつけて気絶した。
「もうこれに懲りたら僕に襲いかかってくるなよ?」
気絶しているのにも関わらず言葉を言い放つと小屋へと戻っていった。
「よし───!」
歩は小屋に戻ると朝食の準備を始めた。主食はカロルがどこかから買ってきた硬いパンと歩お手製のコーンスープ。
「ん・・・・・」
コーンスープの匂いに誘われてカロルが起きてきた。目を眠たそうに擦りながら椅子に座る。
「このコーンスープがワシの朝の楽しみじゃわい・・・」
「でも僕あと1ヶ月ぐらいでいなくなりますよ?」
「たまに飯を作りに来てくれんかの?」
「師匠もこれを機に外で暮らしてみれば?」
「若い者が次々に老いて死んでいく姿はあまり見たくないからな」
「そうですか・・・」
まあ、師匠の気持ちも分からないことはない。歩は淡々とコーンスープをお玉で混ぜる。
「さて・・・歩、準備はできておるかの?」
歩はコーンスープを混ぜながら真剣な表情へと変わる。それも無理はない。今日は最終試験である黒竜のカロルとの戦いがあるのだから。
「お主の実力なら必ず黒竜のワシをたおす事ができる」
「・・・ベストを尽くします」
歩はコーンスープと硬いパンをテーブルに出すとカロルと平らげてしばらくしてから竜殺しの剣を持って外に出た。
「ワシはお前を殺す気でお主と戦う。だからお主もワシを殺す勢いで向かってこい」
「はいっ!」
歩は竜殺しの剣を抜刀、戦闘態勢に入る。カロルも魔力を集中し始めた。
「黒竜のまま理性を意地するためには魔力が必要でな!戦う時間が限られているというのは行ったな?」
「はいっ!」
「お主が一時間ワシの猛攻撃から耐えるか戦って戦闘不能にさせるかどちらかを行ったら最終試験合格とする!!」
「よろしくお願いします!」
カロルの身体から鱗が生え始める。身体は巨大化し、服が耐えきれずに破れていく。
歩は剣を握る手を決して緩めることはなかった。やがてカロルは黒竜へと完全に変化を遂げた。
「Gooooooon!!」
黒竜の咆哮が空洞が響きわたる。辺りに隠れていたオオトカゲやリザードマンが尻尾を巻いて逃げていく。
黒竜の恐ろしさを昔から知っていることがうかがえる。
「Gaaaaaaaa!!」
息を吐くが如く青い炎が歩に向かって吐かれる。歩はすかさず飛んで避ける。
「ふっ───!!」
足を力に込めて黒竜へとぶっ飛ぶ。黒竜の漆黒の鱗に刃を振り下ろす。
───が、黒竜の鱗は創造以上に硬く皮を斬ると斬ることしかできなかった。
「くっ───!!」
攻撃を喰らわないようにすぐに離れてもう一度態勢を立て直す。
黒竜は身体を傷つけられたことに怒り、鋼の剣が如く鋭く頑丈な爪を振り下ろしてきた。
「『シャイニングシールド』!!」
頭より先に反応した本能が自然とシャイニングシールドを発動する。強大なドラゴンの膂力と鋭い爪が相まって光の盾はものの3撃でやられてしまった。
「『フレイム』!!」
剣に魔力を包み、フレイムを纏わせる。カロルから学んだ魔術剣だ。ドラゴブレイクと同じ容量だったので、修得は半日でできた。
「うぉおおおお!!」
気迫と共に黒竜へと走り、再度同じ箇所を斬る。フレイムの熱で焼き斬ることに成功した。
「Guooooon!!」
肉斬られたという痛みに黒竜は悶え苦しみそして歩を睨み付ける。歩が離れる前に爪を振り下ろした。
「やばっ───!!『シャイニングシールド』!!」
すぐに光の盾を展開するも、黒竜の爪の方が早く、歩の肌を切り裂いた。
「うぐっ・・・・!!」
痛い。転がりたいくらい痛い。だが、今の状況でそんな事はできない。歩は痛みに耐えながら黒竜から離れた。
(さて、どうしよう・・・)
大きなダメージを黒竜に与えることには成功した。だが、次は警戒して近づく前に炎を吐いて近寄らない様にするだろう。
だとするなら途中で限界を突破した速さで近づくしかない。僕が限界を突破した速さを出す手段は1つしかない。
歩は作戦を練ると、再び全速力で黒竜へと走っていった。歩の予想通り黒竜は警戒して青い炎を吐いて牽制した。
「今だ───『カオスモード』50%発動!!」
炎が放たれた瞬間、歩はカオスモードを展開させて一瞬だけ限界を超えた速さを再現した。一瞬だけのカオスモード発動こそが歩の限界突破の唯一の手段である。
「『スパーク』!!」
剣に魔力を込めて、雷のその刀身に宿す。歩は黒竜の胸に向かって雷の剣を振り下ろした。
「せりゃあぁぁぁぁぁ!!」
雷は剣の切れ味をサポートし、見事鱗ごと黒竜の肉を裂いた。
「Guooooooooooooon!!」
黒竜は自分についた傷の痛みに耐えられず、遂に地面に倒れた。黒竜の身体はみるみるうちに小さくなっていき、カロルの姿へと戻っていった。
だが、傷は癒えるわけではなく、胸と脇に大きな傷を負っている。歩はすぐに駆け寄った。
「『ヒール』!!」
カロルを殺させまいと全力の治療魔術を行使して傷を癒す。やがて険しかったカロルの顔も安らかなものへと変わっていった。
「ふう、峠は越えたか・・・」
カロルが一命をとりとめた事を確認すると歩自身に治療魔術を唱え、傷を癒した。
「師匠、お疲れ様です」
歩は眠るカロルに礼を述べると小屋へと運んでいった。
★
「・・・・・・はっ!ワシ、ついに死んだ!?」
師匠が起きたのは最終試験終了から3時間後だった。師匠は自分の胸と脇を触ると、胸に手を抑えて安心した。
「起きましたね、師匠。はい、こちらコンソメスープです!」
歩は出来立てアッツアツのコンソメスープをマグカップに入れてカロルは火傷しないようにゆっくりと飲み始めた。
「どうやら、ワシは・・・負けたようだな」
「・・・はい」
「普通の一般的なものならここで何か修行過程終了を記念した物を渡すはずなのだが、ワシには生憎そんな洒落た物が無くてな・・・すまない」
「そんな、僕は別に大丈夫ですよ。師匠に教えてもらったものだけで充分です」
「お前は本当に出来た男よな・・・・・・修行過程終了、おめでとう」
しわくちゃの手でパチパチと手を叩く。
「ありがとうございます」
歩も満面の笑顔で答える。カロルは癒えたばかりの身体を持ち上げて立ち上がると、歩に向かって宣言した。
「よし!これからお主のオリジナル技の習得をサポートする!どんな技を作りたいかはイメージはできておるかな?」
「はいっ!」
「よし!じゃあ、言ってみい?」
僕の、考えたオリジナルの技。それは────。
歩は頭で想像したオリジナル技をカロルに話す。カロルは親指でサムズアップをしてくれた。
「良いじゃないか!やろう!」
カロルからの許可をもらった歩は剣を持って外へた駆り出すのであった。
その日の歩の起床はいつもよりも早かった。防寒着を着て歯ブラシと歯みがき粉を持って外に出ると湧き水の湧く所まで歩く。
「あった、あった・・・」
湧き水を見つけた歩は歯みがきを始めた。いくら洞窟の中とはいえ、身体と歯をキレイにすることは大切だ。すると背後から───。
「Rizaaaa・・・」
歩と同じように早起きなリザードマンが剣を振り回しながら歩に襲いかかってきた。
「ん・・・?」
歩は振りかかる剣を片手で受け止めると、木の枝を折るように折る。リザードマンもあまりの一瞬のことで硬直してしまう。
「頼むから帰ってくれ。今なら殺さないから」
しっしっ、と手払いをする。リザードマンは手払いの意味が分かったようでわなわなと身体を震わせて歩に襲いかかってきた。
「ったく、面倒だ───なっ!!」
歩は空中にいるリザードマンの頬をひっぱたいた。ビンタされたリザードマンは端までぶっ飛び、壁に頭をぶつけて気絶した。
「もうこれに懲りたら僕に襲いかかってくるなよ?」
気絶しているのにも関わらず言葉を言い放つと小屋へと戻っていった。
「よし───!」
歩は小屋に戻ると朝食の準備を始めた。主食はカロルがどこかから買ってきた硬いパンと歩お手製のコーンスープ。
「ん・・・・・」
コーンスープの匂いに誘われてカロルが起きてきた。目を眠たそうに擦りながら椅子に座る。
「このコーンスープがワシの朝の楽しみじゃわい・・・」
「でも僕あと1ヶ月ぐらいでいなくなりますよ?」
「たまに飯を作りに来てくれんかの?」
「師匠もこれを機に外で暮らしてみれば?」
「若い者が次々に老いて死んでいく姿はあまり見たくないからな」
「そうですか・・・」
まあ、師匠の気持ちも分からないことはない。歩は淡々とコーンスープをお玉で混ぜる。
「さて・・・歩、準備はできておるかの?」
歩はコーンスープを混ぜながら真剣な表情へと変わる。それも無理はない。今日は最終試験である黒竜のカロルとの戦いがあるのだから。
「お主の実力なら必ず黒竜のワシをたおす事ができる」
「・・・ベストを尽くします」
歩はコーンスープと硬いパンをテーブルに出すとカロルと平らげてしばらくしてから竜殺しの剣を持って外に出た。
「ワシはお前を殺す気でお主と戦う。だからお主もワシを殺す勢いで向かってこい」
「はいっ!」
歩は竜殺しの剣を抜刀、戦闘態勢に入る。カロルも魔力を集中し始めた。
「黒竜のまま理性を意地するためには魔力が必要でな!戦う時間が限られているというのは行ったな?」
「はいっ!」
「お主が一時間ワシの猛攻撃から耐えるか戦って戦闘不能にさせるかどちらかを行ったら最終試験合格とする!!」
「よろしくお願いします!」
カロルの身体から鱗が生え始める。身体は巨大化し、服が耐えきれずに破れていく。
歩は剣を握る手を決して緩めることはなかった。やがてカロルは黒竜へと完全に変化を遂げた。
「Gooooooon!!」
黒竜の咆哮が空洞が響きわたる。辺りに隠れていたオオトカゲやリザードマンが尻尾を巻いて逃げていく。
黒竜の恐ろしさを昔から知っていることがうかがえる。
「Gaaaaaaaa!!」
息を吐くが如く青い炎が歩に向かって吐かれる。歩はすかさず飛んで避ける。
「ふっ───!!」
足を力に込めて黒竜へとぶっ飛ぶ。黒竜の漆黒の鱗に刃を振り下ろす。
───が、黒竜の鱗は創造以上に硬く皮を斬ると斬ることしかできなかった。
「くっ───!!」
攻撃を喰らわないようにすぐに離れてもう一度態勢を立て直す。
黒竜は身体を傷つけられたことに怒り、鋼の剣が如く鋭く頑丈な爪を振り下ろしてきた。
「『シャイニングシールド』!!」
頭より先に反応した本能が自然とシャイニングシールドを発動する。強大なドラゴンの膂力と鋭い爪が相まって光の盾はものの3撃でやられてしまった。
「『フレイム』!!」
剣に魔力を包み、フレイムを纏わせる。カロルから学んだ魔術剣だ。ドラゴブレイクと同じ容量だったので、修得は半日でできた。
「うぉおおおお!!」
気迫と共に黒竜へと走り、再度同じ箇所を斬る。フレイムの熱で焼き斬ることに成功した。
「Guooooon!!」
肉斬られたという痛みに黒竜は悶え苦しみそして歩を睨み付ける。歩が離れる前に爪を振り下ろした。
「やばっ───!!『シャイニングシールド』!!」
すぐに光の盾を展開するも、黒竜の爪の方が早く、歩の肌を切り裂いた。
「うぐっ・・・・!!」
痛い。転がりたいくらい痛い。だが、今の状況でそんな事はできない。歩は痛みに耐えながら黒竜から離れた。
(さて、どうしよう・・・)
大きなダメージを黒竜に与えることには成功した。だが、次は警戒して近づく前に炎を吐いて近寄らない様にするだろう。
だとするなら途中で限界を突破した速さで近づくしかない。僕が限界を突破した速さを出す手段は1つしかない。
歩は作戦を練ると、再び全速力で黒竜へと走っていった。歩の予想通り黒竜は警戒して青い炎を吐いて牽制した。
「今だ───『カオスモード』50%発動!!」
炎が放たれた瞬間、歩はカオスモードを展開させて一瞬だけ限界を超えた速さを再現した。一瞬だけのカオスモード発動こそが歩の限界突破の唯一の手段である。
「『スパーク』!!」
剣に魔力を込めて、雷のその刀身に宿す。歩は黒竜の胸に向かって雷の剣を振り下ろした。
「せりゃあぁぁぁぁぁ!!」
雷は剣の切れ味をサポートし、見事鱗ごと黒竜の肉を裂いた。
「Guooooooooooooon!!」
黒竜は自分についた傷の痛みに耐えられず、遂に地面に倒れた。黒竜の身体はみるみるうちに小さくなっていき、カロルの姿へと戻っていった。
だが、傷は癒えるわけではなく、胸と脇に大きな傷を負っている。歩はすぐに駆け寄った。
「『ヒール』!!」
カロルを殺させまいと全力の治療魔術を行使して傷を癒す。やがて険しかったカロルの顔も安らかなものへと変わっていった。
「ふう、峠は越えたか・・・」
カロルが一命をとりとめた事を確認すると歩自身に治療魔術を唱え、傷を癒した。
「師匠、お疲れ様です」
歩は眠るカロルに礼を述べると小屋へと運んでいった。
★
「・・・・・・はっ!ワシ、ついに死んだ!?」
師匠が起きたのは最終試験終了から3時間後だった。師匠は自分の胸と脇を触ると、胸に手を抑えて安心した。
「起きましたね、師匠。はい、こちらコンソメスープです!」
歩は出来立てアッツアツのコンソメスープをマグカップに入れてカロルは火傷しないようにゆっくりと飲み始めた。
「どうやら、ワシは・・・負けたようだな」
「・・・はい」
「普通の一般的なものならここで何か修行過程終了を記念した物を渡すはずなのだが、ワシには生憎そんな洒落た物が無くてな・・・すまない」
「そんな、僕は別に大丈夫ですよ。師匠に教えてもらったものだけで充分です」
「お前は本当に出来た男よな・・・・・・修行過程終了、おめでとう」
しわくちゃの手でパチパチと手を叩く。
「ありがとうございます」
歩も満面の笑顔で答える。カロルは癒えたばかりの身体を持ち上げて立ち上がると、歩に向かって宣言した。
「よし!これからお主のオリジナル技の習得をサポートする!どんな技を作りたいかはイメージはできておるかな?」
「はいっ!」
「よし!じゃあ、言ってみい?」
僕の、考えたオリジナルの技。それは────。
歩は頭で想像したオリジナル技をカロルに話す。カロルは親指でサムズアップをしてくれた。
「良いじゃないか!やろう!」
カロルからの許可をもらった歩は剣を持って外へた駆り出すのであった。
0
お気に入りに追加
29
あなたにおすすめの小説
僕と精霊
一般人
ファンタジー
ある戦争から100年、魔法と科学は別々の道を歩みながらも共に発展したこの世界。
ジャン・バーン(15歳)は魔法学校通う普通の高校生。
魔法学校でジャンは様々な人や精霊と巡り会い心を成長させる。
初めて書いた小説なので、誤字や日本語がおかしい文があると思いますので、遠慮なくご指摘ください。
ご質問や感想、ご自由にどうぞ
普通の女子高生だと思っていたら、魔王の孫娘でした
桜井吏南
ファンタジー
え、冴えないお父さんが異世界の英雄だったの?
私、村瀬 星歌。娘思いで優しいお父さんと二人暮らし。
お父さんのことがが大好きだけどファザコンだと思われたくないから、ほどよい距離を保っている元気いっぱいのどこにでもいるごく普通の高校一年生。
仲良しの双子の幼馴染みに育ての親でもある担任教師。平凡でも楽しい毎日が当たり前のように続くとばかり思っていたのに、ある日蛙男に襲われてしまい危機一髪の所で頼りないお父さんに助けられる。
そして明かされたお父さんの秘密。
え、お父さんが異世界を救った英雄で、今は亡きお母さんが魔王の娘なの?
だから魔王の孫娘である私を魔王復活の器にするため、異世界から魔族が私の命を狙いにやって来た。
私のヒーローは傷だらけのお父さんともう一人の英雄でチートの担任。
心の支えになってくれたのは幼馴染みの双子だった。
そして私の秘められし力とは?
始まりの章は、現代ファンタジー
聖女となって冤罪をはらしますは、異世界ファンタジー
完結まで毎日更新中。
表紙はきりりん様にスキマで取引させてもらいました。
【書籍化決定】俗世から離れてのんびり暮らしていたおっさんなのに、俺が書の守護者って何かの間違いじゃないですか?
歩く魚
ファンタジー
幼い頃に迫害され、一人孤独に山で暮らすようになったジオ・プライム。
それから数十年が経ち、気づけば38歳。
のんびりとした生活はこの上ない幸せで満たされていた。
しかしーー
「も、もう一度聞いて良いですか? ジオ・プライムさん、あなたはこの死の山に二十五年間も住んでいるんですか?」
突然の来訪者によると、この山は人間が住める山ではなく、彼は世間では「書の守護者」と呼ばれ都市伝説のような存在になっていた。
これは、自分のことを弱いと勘違いしているダジャレ好きのおっさんが、人々を導き、温かさを思い出す物語。
※書籍化のため更新をストップします。
いや、自由に生きろって言われても。
SHO
ファンタジー
☆★☆この作品はアルファポリス様より書籍化されます☆★☆
書籍化にあたってのタイトル、著者名の変更はありません。
異世界召喚に巻き込まれた青年と召喚された張本人の少女。彼等の通った後に残るのは悪人の骸…だけではないかも知れない。巻き込まれた異世界召喚先では自由に生きるつもりだった主人公。だが捨て犬捨て猫を無視出来ない優しさが災い?してホントは関わりたくない厄介事に自ら巻き込まれに行く。敵には一切容赦せず、売られたケンカは全部買う。大事な仲間は必ず守る。無自覚鈍感最強ヤローの冒険譚を見よ!
◎本作のスピンオフ的作品『職業:冒険者。能力:サイキック。前世:日本人。』を並行連載中です。気になった方はこちらも是非!*2017.2.26完結済です。
拙作をお読み頂いた方、お気に入り登録して頂いた皆様、有難う御座います!
2017/3/26本編完結致しました。
2017/6/13より新展開!不定期更新にて連載再開!
2017/12/8第三部完結しました。
伯爵家の三男は冒険者を目指す!
おとうふ
ファンタジー
2024年8月、更新再開しました!
佐藤良太はとある高校に通う極普通の高校生である。いつものように彼女の伶奈と一緒に歩いて下校していたところ、信号無視のトラックが猛スピードで突っ込んで来るのが見えた。良太は咄嗟に彼女を突き飛ばしたが、彼は迫り来るトラックを前に為すすべも無く、あっけなくこの世を去った。
彼が最後に見たものは、驚愕した表情で自分を見る彼女と、完全にキメているとしか思えない、トラックの運転手の異常な目だった...
(...伶奈、ごめん...)
異世界に転生した良太は、とりあえず父の勧める通りに冒険者を目指すこととなる。学校での出会いや、地球では体験したことのない様々な出来事が彼を待っている。
初めて投稿する作品ですので、温かい目で見ていただければ幸いです。
誤字・脱字やおかしな表現や展開など、指摘があれば遠慮なくお願い致します。
1話1話はとても短くなっていますので、サクサク読めるかなと思います。
レベルが上がらずパーティから捨てられましたが、実は成長曲線が「勇者」でした
桐山じゃろ
ファンタジー
同い年の幼馴染で作ったパーティの中で、ラウトだけがレベル10から上がらなくなってしまった。パーティリーダーのセルパンはラウトに頼り切っている現状に気づかないまま、レベルが低いという理由だけでラウトをパーティから追放する。しかしその後、仲間のひとりはラウトについてきてくれたし、弱い魔物を倒しただけでレベルが上がり始めた。やがてラウトは精霊に寵愛されし最強の勇者となる。一方でラウトを捨てた元仲間たちは自業自得によるざまぁに遭ったりします。※小説家になろう、カクヨムにも同じものを公開しています。
ガチャと異世界転生 システムの欠陥を偶然発見し成り上がる!
よっしぃ
ファンタジー
偶然神のガチャシステムに欠陥がある事を発見したノーマルアイテムハンター(最底辺の冒険者)ランナル・エクヴァル・元日本人の転生者。
獲得したノーマルアイテムの売却時に、偶然発見したシステムの欠陥でとんでもない事になり、神に報告をするも再現できず否定され、しかも神が公認でそんな事が本当にあれば不正扱いしないからドンドンしていいと言われ、不正もとい欠陥を利用し最高ランクの装備を取得し成り上がり、無双するお話。
俺は西塔 徳仁(さいとう のりひと)、もうすぐ50過ぎのおっさんだ。
単身赴任で家族と離れ遠くで暮らしている。遠すぎて年に数回しか帰省できない。
ぶっちゃけ時間があるからと、ブラウザゲームをやっていたりする。
大抵ガチャがあるんだよな。
幾つかのゲームをしていたら、そのうちの一つのゲームで何やらハズレガチャを上位のアイテムにアップグレードしてくれるイベントがあって、それぞれ1から5までのランクがあり、それを15本投入すれば一度だけ例えばSRだったらSSRのアイテムに変えてくれるという有り難いイベントがあったっけ。
だが俺は運がなかった。
ゲームの話ではないぞ?
現実で、だ。
疲れて帰ってきた俺は体調が悪く、何とか自身が住んでいる社宅に到着したのだが・・・・俺は倒れたらしい。
そのまま救急搬送されたが、恐らく脳梗塞。
そのまま帰らぬ人となったようだ。
で、気が付けば俺は全く知らない場所にいた。
どうやら異世界だ。
魔物が闊歩する世界。魔法がある世界らしく、15歳になれば男は皆武器を手に魔物と祟罠くてはならないらしい。
しかも戦うにあたり、武器や防具は何故かガチャで手に入れるようだ。なんじゃそりゃ。
10歳の頃から生まれ育った村で魔物と戦う術や解体方法を身に着けたが、15になると村を出て、大きな街に向かった。
そこでダンジョンを知り、同じような境遇の面々とチームを組んでダンジョンで活動する。
5年、底辺から抜け出せないまま過ごしてしまった。
残念ながら日本の知識は持ち合わせていたが役に立たなかった。
そんなある日、変化がやってきた。
疲れていた俺は普段しない事をしてしまったのだ。
その結果、俺は信じられない出来事に遭遇、その後神との恐ろしい交渉を行い、最底辺の生活から脱出し、成り上がってく。
覆面バーの飲み比べで負かした美女は隣国の姫様でした。策略に嵌められて虐げられていたので敵だけど助けます。
サイトウ純蒼
ファンタジー
過去の戦で心に傷を負った男ロレンツが通う『覆面バー』。
そこにお忍びでやって来ていた謎の美女アンナ。実は彼女は敵国の姫様であった。
実はそのアンナの国では国王が行方不明になってしまっており、まだ若き彼女に国政が任されていた。そしてそんなアンナの周囲では、王家の座を狙って彼女を陥れようとする様々な陰謀や謀略が渦巻く。
覆面バー。
酒を飲みながら酔ったアンナがロレンツに言う。
――私を、救って。
ロレンツはただひと言「分かった」とそれに答える。
過去、そして心に傷を負った孤高の剣士ロレンツが、その約束を果たすために敵国へ乗り込む。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる