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五章妖精達の森
盗まれた形見
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まず、歩は落ち込んだ。先程までの幸福度が94だとしたら20まで落ち込んでいる。
「隠蔽魔術を使ってでも自分で持っていれば良かった・・・」
自分の剣のせいで1人の女性を傷つけてしまったからである。しかもその剣はあろうことか盗まれてしまったのだ。
落ち込むのも無理はない。
「すまない。セキリティをもっと強くしていればこんな事にはならなった・・・」
ニコラスも歩の落ち込み具合を見てとても申し訳ないようにしている。
「いえ、そんな事はありません陛下。兵士100人を使った警備体制は完璧でした。メスール家のメイドが襲われた原因は恐らく───」
「招待した客の中にグルがいたとでも?」
「確率的には極めて高いです」
リズベルさんの言う通り、警備は完璧だった。城外には100人、城内に50人の兵士の警備は素晴らしいの一言だ。
お客の中にレジェドを襲った仲間がいるか、または最初から侵入していたかのどちらかである。
「変装対策に魔術師も配置したというのに・・・」
魔術は万能に近い力。他人に姿を変える事は魔術さえ覚えれば可能である。
「だとすると、招かれたセレブや貴族の中に犯人がいた可能性が高いな・・・」
「くそっ!こんな時に監視カメラさえあれば・・・!」
「監視カメラとは何だ?」
「防犯や犯人を見つける為に取り付けられる目のような物です」
監視カメラはこの世界には残念ながらない。映像から犯人を割り出す事は不可能。
犯人を見つける最終手段はレジェドの意識が回復を待つのみである。
「今の状況では犯人を追うことは出来ない・・・か」
「いや、見つけられるぞ犯人」
「えっ!?」
ニコラスの突然の犯人見つけられる発言に引く程食いつく歩にニコラスはゆっくりと説明した。
「君が言った監視カメラ?だっけか?あれに似た物をこの城で作ってな。女神の目というのだが・・・」
「女神の目、ですか・・・」
「景色を記憶する機能が搭載された水晶玉でね。柱の上にあった玉がそうなのだが、気づかなかったかい?」
「いえ、まったくと言って良いほど気づきませんでした」
モニュメントに見せかけた魔術仕掛けの監視カメラ。もしかしたらエデンの監視カメラよりも性能が良いかもしれない。
「見るかね?」
「見ることが出来るんですか?」
「勿論。引退直前だが、まだ王だからな。女神の目の担当魔術師を呼んできてくれ」
兵士にニコラスが頼むと兵士は会議室を出ていく。1分後、歩の顔よりも一回り大きい水晶玉を持った魔術師らしき男が入ってきた。
「事情はこの男から聞きました。メスール様のメイドが刺された時刻の城の門前を映しましょう」
魔術師は会議室のテーブルに水晶玉を置くと水晶玉に向かって念じ始める。
すると不思議な事に水晶玉に何かが浮かび上がってきた。歩達はエサを求める鯉のごとき勢いで水晶玉に食いつく。
案の定、水晶玉にはエルフの城の門前の映像が映し出されていた。画質もとても良いし、暗視モードで撮られているので夜だがとても見易い。
本当に魔術って便利だなと心の底から思う。
「あ!誰か来た!」
シトラの叫んだ通り、門前にドレスに身を包んだエルフの女性5人が現れた。5人とも城から出てきており、何だか落ち着かない様子。
その時だった。エルフの女の中にいる赤いドレスを身に纏う女が胸元から何かを取り出した。
「ナイフ!?なのか・・・?」
赤いドレスの女はナイフのような物を手に取ると、ドレスの裾を太股まで上げて革で出来た細長い鞘のようなものに入れた。
映像では分からないが、確信は持てる。女が持っているのはナイフだ。しかも刃には赤い血で染まっている。
「絶対にこの女達だな・・・」
こくりと全員が頷く。皆も薄々は気づいていたようだ。
「どんな顔なんだ犯人は?」
「ちょっと拡大してくれないか?」
「了解しました」
水晶玉に映る映像が女達の顔をアップで映す。ニヤニヤと愉快そうに笑っているのが鼻にくる。
「あ!これ!」
拡大した瞬間歩は赤いドレスとは別の女が歩の剣を持っているのに気がついた。白い鞘に柄に宝石が埋め込まれた剣は間違いなく形見の剣である。
「ホントだ・・・!てかこの女の顔滅茶苦茶むかつくんだけど!!」
「落ち着けシトラ。・・・おや?この女性俺見たぞ?」
と言ってルミルが指をさしたのは赤いドレスの女の隣にいる紫のドレスを纏った妙齢の女性だった。
「たしかホーンネット伯爵の新しい恋人とかでホーンネット伯爵の隣にいたな」
「ホーンネット伯爵か・・・もう何人目だ?」
「恐らく20人目じゃないかしら?あの人はいくら人に注意されても女性を何回も入れ換える人ですから、詳しい数は分からないわ?」
つまり紫のドレスの女は女たらしのホーンネット伯爵に付け入って恋人となり今回の宴に侵入したのか。
「世界とか種族とか関係なくやっぱりこういう人っているんだね・・・」
「君はこんな風にはならないでくれよ」
「神に誓ってでも僕はそんな事をしませんよ」
「話それてる!話それてる!」
とにかくこれ以上映像を見てもあまり情報は手に入らないようだ。
早速だが、ホーンネット伯爵という人物に会わなければ事は進まなそうだ。
「ちょっと探しに行きましょう。お客さんは今の所帰っている人はいませんよね?」
「傷害事件が起きたからな。そう簡単に返すわけにはいかんよ。ホーンネットのおっさんなら酒に酔って女性にセクハラしてると思うからすぐに見つかると思うぜ」
ルミルの助言を元に1階に下りて歩とシトラと兵士数人は会場の中にいるはずのホーンネット伯爵を探し始めた。
「あ、シトラ!いたいた!どこに行ってたの!?」
ポンポンと肩を叩かれシトラが後ろを振り向くとマーブルが不安そうな顔でたっていた。どうやらリズベルとはぐれてずっと宴の会場を徘徊していたようだ。
「ちょっと2階の会議室で状況をまとめてたんだ。それよりもホーンネット伯爵知らない?今探しているんだけど?」
「ホーンネット伯爵?あぁ・・・」
マーブルはホーンネット伯爵と聞いた瞬間、苦虫を噛んだかのような顔をする。
「私がさっき殴って気絶させちゃった」
「えぇ!?」
「ちょ、何やってるの!」
「だって!いきなりお尻触ってくるからつい反射で・・・」
つまりルミル新王の言う通りセクハラをしていたわけということか。恋人がいなくなったというのに何故そんな事が出来るのだろうか?歩にはまったく理解出来ない。
「メイドさんが連れて行っちゃったからもう帰っちゃったかも・・・」
「いや、今は城から出られないはず。少し探してみよう」
「起きたら気をつけて!呼吸するかのように胸とかお尻触ってくるから!」
どんだけ信頼されていないんだホーンネット伯爵という人は。
「歩も気をつけて。もしかしたらあるかもしれないから・・・」
「え・・・こわ」
「隠蔽魔術を使ってでも自分で持っていれば良かった・・・」
自分の剣のせいで1人の女性を傷つけてしまったからである。しかもその剣はあろうことか盗まれてしまったのだ。
落ち込むのも無理はない。
「すまない。セキリティをもっと強くしていればこんな事にはならなった・・・」
ニコラスも歩の落ち込み具合を見てとても申し訳ないようにしている。
「いえ、そんな事はありません陛下。兵士100人を使った警備体制は完璧でした。メスール家のメイドが襲われた原因は恐らく───」
「招待した客の中にグルがいたとでも?」
「確率的には極めて高いです」
リズベルさんの言う通り、警備は完璧だった。城外には100人、城内に50人の兵士の警備は素晴らしいの一言だ。
お客の中にレジェドを襲った仲間がいるか、または最初から侵入していたかのどちらかである。
「変装対策に魔術師も配置したというのに・・・」
魔術は万能に近い力。他人に姿を変える事は魔術さえ覚えれば可能である。
「だとすると、招かれたセレブや貴族の中に犯人がいた可能性が高いな・・・」
「くそっ!こんな時に監視カメラさえあれば・・・!」
「監視カメラとは何だ?」
「防犯や犯人を見つける為に取り付けられる目のような物です」
監視カメラはこの世界には残念ながらない。映像から犯人を割り出す事は不可能。
犯人を見つける最終手段はレジェドの意識が回復を待つのみである。
「今の状況では犯人を追うことは出来ない・・・か」
「いや、見つけられるぞ犯人」
「えっ!?」
ニコラスの突然の犯人見つけられる発言に引く程食いつく歩にニコラスはゆっくりと説明した。
「君が言った監視カメラ?だっけか?あれに似た物をこの城で作ってな。女神の目というのだが・・・」
「女神の目、ですか・・・」
「景色を記憶する機能が搭載された水晶玉でね。柱の上にあった玉がそうなのだが、気づかなかったかい?」
「いえ、まったくと言って良いほど気づきませんでした」
モニュメントに見せかけた魔術仕掛けの監視カメラ。もしかしたらエデンの監視カメラよりも性能が良いかもしれない。
「見るかね?」
「見ることが出来るんですか?」
「勿論。引退直前だが、まだ王だからな。女神の目の担当魔術師を呼んできてくれ」
兵士にニコラスが頼むと兵士は会議室を出ていく。1分後、歩の顔よりも一回り大きい水晶玉を持った魔術師らしき男が入ってきた。
「事情はこの男から聞きました。メスール様のメイドが刺された時刻の城の門前を映しましょう」
魔術師は会議室のテーブルに水晶玉を置くと水晶玉に向かって念じ始める。
すると不思議な事に水晶玉に何かが浮かび上がってきた。歩達はエサを求める鯉のごとき勢いで水晶玉に食いつく。
案の定、水晶玉にはエルフの城の門前の映像が映し出されていた。画質もとても良いし、暗視モードで撮られているので夜だがとても見易い。
本当に魔術って便利だなと心の底から思う。
「あ!誰か来た!」
シトラの叫んだ通り、門前にドレスに身を包んだエルフの女性5人が現れた。5人とも城から出てきており、何だか落ち着かない様子。
その時だった。エルフの女の中にいる赤いドレスを身に纏う女が胸元から何かを取り出した。
「ナイフ!?なのか・・・?」
赤いドレスの女はナイフのような物を手に取ると、ドレスの裾を太股まで上げて革で出来た細長い鞘のようなものに入れた。
映像では分からないが、確信は持てる。女が持っているのはナイフだ。しかも刃には赤い血で染まっている。
「絶対にこの女達だな・・・」
こくりと全員が頷く。皆も薄々は気づいていたようだ。
「どんな顔なんだ犯人は?」
「ちょっと拡大してくれないか?」
「了解しました」
水晶玉に映る映像が女達の顔をアップで映す。ニヤニヤと愉快そうに笑っているのが鼻にくる。
「あ!これ!」
拡大した瞬間歩は赤いドレスとは別の女が歩の剣を持っているのに気がついた。白い鞘に柄に宝石が埋め込まれた剣は間違いなく形見の剣である。
「ホントだ・・・!てかこの女の顔滅茶苦茶むかつくんだけど!!」
「落ち着けシトラ。・・・おや?この女性俺見たぞ?」
と言ってルミルが指をさしたのは赤いドレスの女の隣にいる紫のドレスを纏った妙齢の女性だった。
「たしかホーンネット伯爵の新しい恋人とかでホーンネット伯爵の隣にいたな」
「ホーンネット伯爵か・・・もう何人目だ?」
「恐らく20人目じゃないかしら?あの人はいくら人に注意されても女性を何回も入れ換える人ですから、詳しい数は分からないわ?」
つまり紫のドレスの女は女たらしのホーンネット伯爵に付け入って恋人となり今回の宴に侵入したのか。
「世界とか種族とか関係なくやっぱりこういう人っているんだね・・・」
「君はこんな風にはならないでくれよ」
「神に誓ってでも僕はそんな事をしませんよ」
「話それてる!話それてる!」
とにかくこれ以上映像を見てもあまり情報は手に入らないようだ。
早速だが、ホーンネット伯爵という人物に会わなければ事は進まなそうだ。
「ちょっと探しに行きましょう。お客さんは今の所帰っている人はいませんよね?」
「傷害事件が起きたからな。そう簡単に返すわけにはいかんよ。ホーンネットのおっさんなら酒に酔って女性にセクハラしてると思うからすぐに見つかると思うぜ」
ルミルの助言を元に1階に下りて歩とシトラと兵士数人は会場の中にいるはずのホーンネット伯爵を探し始めた。
「あ、シトラ!いたいた!どこに行ってたの!?」
ポンポンと肩を叩かれシトラが後ろを振り向くとマーブルが不安そうな顔でたっていた。どうやらリズベルとはぐれてずっと宴の会場を徘徊していたようだ。
「ちょっと2階の会議室で状況をまとめてたんだ。それよりもホーンネット伯爵知らない?今探しているんだけど?」
「ホーンネット伯爵?あぁ・・・」
マーブルはホーンネット伯爵と聞いた瞬間、苦虫を噛んだかのような顔をする。
「私がさっき殴って気絶させちゃった」
「えぇ!?」
「ちょ、何やってるの!」
「だって!いきなりお尻触ってくるからつい反射で・・・」
つまりルミル新王の言う通りセクハラをしていたわけということか。恋人がいなくなったというのに何故そんな事が出来るのだろうか?歩にはまったく理解出来ない。
「メイドさんが連れて行っちゃったからもう帰っちゃったかも・・・」
「いや、今は城から出られないはず。少し探してみよう」
「起きたら気をつけて!呼吸するかのように胸とかお尻触ってくるから!」
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