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四章二人の魔女の戦争
激戦
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数分後、武装した歩が村の入り口へと戻ってきた。村人も各々の武器を握り締め冷や汗をかきながら魔物を睨み付けている。
「何か反応ありましたか?」
「いいや。特に」
「何も行動を起こさないどころか魔物達の一部は眠りこけてやがる」
ステータスカードで強化された目を凝らして見ると確かに眠りに落ちている魔物が何体かいる。
真ん中にいる青髪の魔女はと言うとずっとニヤニヤしながらこちらを見つめている。
「ねぇ、お兄ちゃん」
「ッ───!!」
剣を抜刀し、声がした方へ切先を向ける。反射で剣を向けてしまったが、聞こえたのは幼い女の子の声だった。やらかしたと思いながら切先を向けた方を向くとやはり剣を向けて正解だと思う。
僕の横に現れたのは先程まで魔物の軍勢の真ん中にいた青髪の魔女だったのだから。
「すごい反射神経ね。それともビビり?」
「自分でも分からない。それより何故ここに───」
「聞いてないの?私、魔女なのよ」
「何でもありって事ね・・・」
そういう事!と無邪気な子供のように言うとてくてくと歩いてライムの前に立った。
「久しぶり!ライムお兄ちゃん!」
「・・・テメェやっぱり黒だったじゃねえか・・・」
「何言っているの?私青じゃない?」
「そういう事を言ってるんじゃねえ!」
今にも殴りかかりそうなライムを押さえて後退する。青髪の魔女はライムの怒る顔を見ておかしそうに笑う。
「バカねぇ、私は魔女よ?魔女って時点で言動全てに不信感を抱きなさいよ」
「・・・ちょっと質問良いかな?」
「ええ、どうぞ」
愉快そうに笑う青髪の魔女の前に歩が立つ。
「何故この村を襲うんだ?何かこの村に魔女達が喉から手が出る程の物が隠されているのか?」
「特別な物、ね・・・・・・あるわ」
青髪の魔女はそう言うと歩を指差した。
「貴方が欲しいからよ」
「はぁ!?」
衝撃的発言に流石の歩も声を荒らげて驚く。村人達も目が飛び出てしまうのではと思うくらいに目を開いて驚いている。
歩は荒ぶる心を落ち着かせて冷静に理由を聞き始めた。
「何で僕なんだ?僕よりも強い人なんてロマニア王国にはいっぱいいるだろう?そこにいるライムさんが良い例だ」
「確かに。貴方の力はまだ限界には至っていないわ。だけどね、私が貴方に魅力を感じたのは力じゃないわ」
嫌な予感がしつつも歩は「どんな魅力だ?」と聞いた。
青髪の魔女はくすりと笑うと頬を少し朱色に染めて語った。
「とってもイジメ甲斐がある顔をしているからよ!」
「・・・・・・・・・」
歩はどう反応すれば良いのか分からず顔を赤く染めて黙ってしまう。青髪の魔女は「たまらないわ!」と呼吸が荒くなっている。
「も、もしかして僕があの魔女に拐われたのも・・・」
「多分可愛い顔しているって理由もあると思うけど、アイツはただ単にビビりなだけよ。それなのに調子に乗って聖女がいるこの村に貴方の試運転に来ちゃうもんだから───」
僕は心の底から安堵した。拐ったのが青髪の魔女じゃなくて良かった、と。青髪の魔女に拐われていたら村も、僕の貞操も危なかっただろう。不幸中の幸いというやつか。
「でも、私アイツみたいに野蛮な女じゃないし?拐うのは良くないと思ったから貴方に提案に来たの」
「・・・聞こう」
「私のペットに───」
「断る!!」
考えた様子もなく、聞いた様子もなく歩は断言した。絶対にお前の手下にはならないと。
笑顔を保っていた青髪の魔女だが、歩の今の行動が癇に障ったようでバリンと音を立てて崩れた。
「その言葉・・・後で後悔する事になるわよ」
魔女はそう言い残して跡形もなく消えていった。恐らく魔物の群れの中に戻っていったのだろう。
「言うようになったねぇ、歩君」
「ま、不味かったですかね?」
「確かに怒らせてしまったが、間違った事はしていない。だから気にせず蹂躙しよう」
「・・・はい!」
「よっしゃあ!テメェらも気合い入れろー!!」
「「「「「おおーー!!」」」」」
ライムが村人達に声をかけ、ギアを入れて戦士へと変化させる。普段はおちゃらけているライムだが、騎士としての技量は一流だ。
「今夜の飯は肉じゃあぁぁぁ!!」
★
「kyururururururururu・・・」
「落ち着きなさい。貴方が行かなくてもあっちから来てくれるんだから」
穏やかに振る舞う青髪の魔女であるが、その腹は煮えたぎっていた。原因はもちろん歩である。
少し可愛い顔してるからって調子に乗りやがって・・・!アイツはだけは絶対に殺さずにいたぶってやる。
そうだ、手足をもいで動けなくさせましょう。なんにも出来ない状態で目の前で仲間を魔物達に食べさせてあげましょう。きっと絶望で声も出ないはずだわ。
「ふふ、絶望あげるわ・・・」
★
「来たぞ!全員3人1組のチームを作れ!」
ライムの指示通りに3人1組のチームを何組も作っていく村人達。作戦はいたって簡単であった。
歩、ラグド、ライムの3人が前線に出て魔物達を蹂躙し、3人が溢した魔物を3人1組のチームの村人達が袋叩きにする。
魔物は確かに強い。だが、どれもソルジャー級から魔術で無理矢理強くなった魔物だ。畑仕事で体力や筋力に自信がある村人達に団体で襲われればたまったものではない。
とても良い作戦・・・とは言えないが、悪くない作戦である。だが、不安点が1つだけあった。
「ラグドさん、キツくなったらすぐに前線を離脱してくださいね?」
「分かっているよ。でも、大丈夫。昨日で身体は大体癒えたから」
と、元気に振る舞うラグドであるが、苦は明らかに顔に出ている。だが、この人の性格的に限界が来ても前線を離脱しないだろう。
その時は自分が引き摺ってでも前線を離脱させよう。と、ライムは意気こむ。
「こんな時にドラゴブレイクが使えれば良いんですが・・・」
「最低3日空けないと身体に負担かかるんだろ?だったら我慢して真っ正面から戦え」
「はい・・・」
そう、歩はこの前の襲撃の際にドラゴブレイクを使ってしまった為今回はドラゴブレイクが使えないのだ。
もっと威力を下げていればもう1回使えたのに、と自分の過去の失敗を悔やむ。
「じゃ、行こっか?」
ラグドが先行して草原を走り出す。皆もラグドにつられて走りだした。
「何か反応ありましたか?」
「いいや。特に」
「何も行動を起こさないどころか魔物達の一部は眠りこけてやがる」
ステータスカードで強化された目を凝らして見ると確かに眠りに落ちている魔物が何体かいる。
真ん中にいる青髪の魔女はと言うとずっとニヤニヤしながらこちらを見つめている。
「ねぇ、お兄ちゃん」
「ッ───!!」
剣を抜刀し、声がした方へ切先を向ける。反射で剣を向けてしまったが、聞こえたのは幼い女の子の声だった。やらかしたと思いながら切先を向けた方を向くとやはり剣を向けて正解だと思う。
僕の横に現れたのは先程まで魔物の軍勢の真ん中にいた青髪の魔女だったのだから。
「すごい反射神経ね。それともビビり?」
「自分でも分からない。それより何故ここに───」
「聞いてないの?私、魔女なのよ」
「何でもありって事ね・・・」
そういう事!と無邪気な子供のように言うとてくてくと歩いてライムの前に立った。
「久しぶり!ライムお兄ちゃん!」
「・・・テメェやっぱり黒だったじゃねえか・・・」
「何言っているの?私青じゃない?」
「そういう事を言ってるんじゃねえ!」
今にも殴りかかりそうなライムを押さえて後退する。青髪の魔女はライムの怒る顔を見ておかしそうに笑う。
「バカねぇ、私は魔女よ?魔女って時点で言動全てに不信感を抱きなさいよ」
「・・・ちょっと質問良いかな?」
「ええ、どうぞ」
愉快そうに笑う青髪の魔女の前に歩が立つ。
「何故この村を襲うんだ?何かこの村に魔女達が喉から手が出る程の物が隠されているのか?」
「特別な物、ね・・・・・・あるわ」
青髪の魔女はそう言うと歩を指差した。
「貴方が欲しいからよ」
「はぁ!?」
衝撃的発言に流石の歩も声を荒らげて驚く。村人達も目が飛び出てしまうのではと思うくらいに目を開いて驚いている。
歩は荒ぶる心を落ち着かせて冷静に理由を聞き始めた。
「何で僕なんだ?僕よりも強い人なんてロマニア王国にはいっぱいいるだろう?そこにいるライムさんが良い例だ」
「確かに。貴方の力はまだ限界には至っていないわ。だけどね、私が貴方に魅力を感じたのは力じゃないわ」
嫌な予感がしつつも歩は「どんな魅力だ?」と聞いた。
青髪の魔女はくすりと笑うと頬を少し朱色に染めて語った。
「とってもイジメ甲斐がある顔をしているからよ!」
「・・・・・・・・・」
歩はどう反応すれば良いのか分からず顔を赤く染めて黙ってしまう。青髪の魔女は「たまらないわ!」と呼吸が荒くなっている。
「も、もしかして僕があの魔女に拐われたのも・・・」
「多分可愛い顔しているって理由もあると思うけど、アイツはただ単にビビりなだけよ。それなのに調子に乗って聖女がいるこの村に貴方の試運転に来ちゃうもんだから───」
僕は心の底から安堵した。拐ったのが青髪の魔女じゃなくて良かった、と。青髪の魔女に拐われていたら村も、僕の貞操も危なかっただろう。不幸中の幸いというやつか。
「でも、私アイツみたいに野蛮な女じゃないし?拐うのは良くないと思ったから貴方に提案に来たの」
「・・・聞こう」
「私のペットに───」
「断る!!」
考えた様子もなく、聞いた様子もなく歩は断言した。絶対にお前の手下にはならないと。
笑顔を保っていた青髪の魔女だが、歩の今の行動が癇に障ったようでバリンと音を立てて崩れた。
「その言葉・・・後で後悔する事になるわよ」
魔女はそう言い残して跡形もなく消えていった。恐らく魔物の群れの中に戻っていったのだろう。
「言うようになったねぇ、歩君」
「ま、不味かったですかね?」
「確かに怒らせてしまったが、間違った事はしていない。だから気にせず蹂躙しよう」
「・・・はい!」
「よっしゃあ!テメェらも気合い入れろー!!」
「「「「「おおーー!!」」」」」
ライムが村人達に声をかけ、ギアを入れて戦士へと変化させる。普段はおちゃらけているライムだが、騎士としての技量は一流だ。
「今夜の飯は肉じゃあぁぁぁ!!」
★
「kyururururururururu・・・」
「落ち着きなさい。貴方が行かなくてもあっちから来てくれるんだから」
穏やかに振る舞う青髪の魔女であるが、その腹は煮えたぎっていた。原因はもちろん歩である。
少し可愛い顔してるからって調子に乗りやがって・・・!アイツはだけは絶対に殺さずにいたぶってやる。
そうだ、手足をもいで動けなくさせましょう。なんにも出来ない状態で目の前で仲間を魔物達に食べさせてあげましょう。きっと絶望で声も出ないはずだわ。
「ふふ、絶望あげるわ・・・」
★
「来たぞ!全員3人1組のチームを作れ!」
ライムの指示通りに3人1組のチームを何組も作っていく村人達。作戦はいたって簡単であった。
歩、ラグド、ライムの3人が前線に出て魔物達を蹂躙し、3人が溢した魔物を3人1組のチームの村人達が袋叩きにする。
魔物は確かに強い。だが、どれもソルジャー級から魔術で無理矢理強くなった魔物だ。畑仕事で体力や筋力に自信がある村人達に団体で襲われればたまったものではない。
とても良い作戦・・・とは言えないが、悪くない作戦である。だが、不安点が1つだけあった。
「ラグドさん、キツくなったらすぐに前線を離脱してくださいね?」
「分かっているよ。でも、大丈夫。昨日で身体は大体癒えたから」
と、元気に振る舞うラグドであるが、苦は明らかに顔に出ている。だが、この人の性格的に限界が来ても前線を離脱しないだろう。
その時は自分が引き摺ってでも前線を離脱させよう。と、ライムは意気こむ。
「こんな時にドラゴブレイクが使えれば良いんですが・・・」
「最低3日空けないと身体に負担かかるんだろ?だったら我慢して真っ正面から戦え」
「はい・・・」
そう、歩はこの前の襲撃の際にドラゴブレイクを使ってしまった為今回はドラゴブレイクが使えないのだ。
もっと威力を下げていればもう1回使えたのに、と自分の過去の失敗を悔やむ。
「じゃ、行こっか?」
ラグドが先行して草原を走り出す。皆もラグドにつられて走りだした。
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