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三章音速の騎士
初めての花火
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「歩、早く早く!」
浴衣姿に着替えたシトラが後方を歩く歩に手を振る。
浴衣は歩の母美和子が生前愛用していた浴衣だ。折角だから着ていけと冬馬が気を使って押し入れから見つけてくれたのだ。
「ちょっと待ってくれよ!」
歩は人込みに飲まれながらも何とか無邪気にはしゃぐシトラに追い付く。
シトラは歩が追い付くや否や彼の手を引っ張って先へと急ぐ。
「ちょっとそんなに急がなくても花火まではまだまだあるよ!」
屋台も見てみたい要望があった為、花火が始まる1時間前に家を出てきた。
辺りにはたこ焼きやらわたあめやらの出店が並び、幼い子供が親にねだる姿がちらほらと見られる。
「そうね。なら、何か買いましょ!」
「何が良い?」
「あのフワフワした面白そうなお菓子!」
わたあめの事だろう。早速歩はわたあめの出店へと向かう。
わたあめの屋台はそれなりに混んでいた。
並んでいるのは僕とシトラのような男女のカップルと小さい子どもの手を引く親らしき人達である。
「けっこう混んでるわね」
「すぐに順番が回ってくるさ」
黙って自分達の番が来るまで待つ。
「あれ、歩じゃねえか!それにシトラさんも!」
人込みから聞き覚えのある声が聞こえてくる。向いて見ると大の親友の亮一がいた。その横には浴衣を着ておめかしした女性がいる。
誰かと一瞬思ったが、顔付きからすぐに剣道部元部長の佐藤明美さんだと分かった。
「どうしたの2人とも?もしかしてデート?」
「違うわっ!誰がこんな怪力女────イダダダダダ!耳が!千切れる!」
言い終わる前に明美さんが亮一の耳をこれでもかと言うほど引っ張った。
上品に明美さんは笑うが、目が全く笑っていない。それが滅茶苦茶怖い。
「どうも歩君、シトラさん。相変わらず2人は仲良いわね♪」
「ど、どうも。明美さんこそ亮一と元気そうで・・・そろそろ離してあげないと本当に千切れちゃいますよ?」
亮一の引っ張られている耳が充血しているのを目にしたシトラは明美に止めるよう促したが、一向に止める気配がない。
「それでは私達はこれで・・・行くぞ」
「は、はい・・・」
その姿はまるで妻の尻に敷かれる夫の姿だった。見ていて少し可哀相に思える。
「明美さんあんな美人なのに、何で亮一はあんな酷いこと言うんだろう?」
「明美さんは決して悪い人じゃないんだけど、性格がとても恐くてね・・・」
「それは、ちょっと分かる・・・」
シトラも先程の明美さんの笑顔で何かを感じ取ったようだ。
「まあ、あの2人は多分くっつくでしょ!何だかんだ言って仲良いしね。アタシ達みたいに♪」
僕の左腕にシトラが抱きついてくる。
少し顔が熱くなったが、今さらこんな事で動揺していてどうすると心を奮い立たせる。
僕は仮にもシトラの恋人だ。恋人なら恋人なりにしゃきっとしないと!
「ふふっ、歩のその顔アタシ大好き」
「なっ───!!」
シトラは小悪魔のような笑みを浮かべる。小悪魔のような笑みもまた可愛いのが鼻につく。
人が勇気を振り絞っているというのにこいつは───!
「ほらほら歩、やっとアタシ達の順番が回ってきたよ」
「あ、うん」
うやもやにされてしまったが、まあ良いだろう。こんな事日常茶飯事なのだから。
「わたあめ2つお願いします」
「はいよっ!400円な!」
わたあめの屋台を経営する男性に400円を渡すと、1本の割り箸を取り出しわたあめ機に入れ、クルクルとわたあめを割り箸につけていく。
1分もかからずに2つのわたあめは完成した。やはり屋台を出すだけあってわたあめの巻き方はとても上手く、まるで空を浮かぶ雲のようにフワフワだった。
「・・・・・・」
「どうした?食べないのか?」
「どうやって食べれば良いのか分からない・・・」
「普通に食べれば良いんだよ。普通に」
まず歩が食べ方を手本を見せる。
手本を見たシトラは見よう見真似でわたあめにかぶりついた。
「何これ!?口の中で溶ける!?」
シトラはわたあめがお気に召したようで、一心不乱にわたあめを食べる。
シトラのわたあめはたちまち無くなってしまった。
自分の分を食べ終わったシトラは割り箸を余韻を楽しむかのように咥える。
「・・・・・・」
「・・・・・・」
あの、自分の分は食べましたよね?
「・・・・・・」
食べたんだからそんなに僕の分のわたあめを見つめるのは止めて下さい。
「・・・・・・・」
けれどシトラは見るのを止めない。歩はため息を吐くと、彼女に残りのわたあめを渡した。
「ほら、まだ食べたいんだろ?」
「え!?良いの!?」
この状況でダメと言うわけがなかろう。
歩が頷くとシトラは歩の分のわたあめを食べ始めた。
歩も少し食べていた事もあるのか渡したわたあめはさっきのわたあめよりも早く無くなった。
「はー、おいしかった!」
「そうかい?そりゃ良かった」
食べ終わったシトラは歩の左隣側に来て歩の左手を握った。
歩の最初は驚いたが、彼女の華奢な手を優しく握り返す。
手を握った2人は人の入れ違いが激しい祭りの中でも決して離れる事はなかった。
★
「ねえ、歩。本当にここが1番なの?」
屋台が並ぶ神社から出て、歩とシトラは河川敷まで来た。
「うん。ここが1番だよ」
実際に河川敷で見たことはないが、父からここがベストだと聞いてやって来た。
辺りにはちらほら人が坂に腰を下ろして花火はまだかと夜空を見上げている。
僕とシトラも坂に腰を下ろして、花火が夜空に咲くのを待つことにした。
「ねえ、まだかな?」
「あと、3分ぐらいだよ」
スマホの時計を見ながらシトラに伝えると、彼女はため息を吐いて仰向けになった。
「おい、犬の糞とかあったらどうするんだよ」
「大丈夫。ちゃんと確認してあるから」
確認しているなら良いかとシトラが寝転がることを了承する。
「・・・ねえ、歩」
「何だい?」
「もしもだよ。もしも、アタシが記憶喪失になってもアタシの事を愛してくれる?」
彼女が投げてきた質問はとても簡単かつ当たり前の質問だった。
そんなの決まっているではないか。
「勿論、愛するよ。君が僕をまた好きになってくれるように」
「ありがとっ!」
体を起こして体育座りの体勢になると、シトラは歩の腕にしがみつく。
腕にしがみついてきたシトラは先程のような小悪魔のような表情はしておらず、たまに彼女が見せる甘えたい時に見せる微笑みをたたえていた。
歩はシトラを恥ずかしいがらずに受け入れる。
「あ────」
瞬間、星が輝く夜空に彩り豊かな巨大な花が咲く。
久しぶりに見る花火は良いものだと歩は感動する。
一方のシトラは花火の美しさに見蕩れ、瞬きを忘れてしまっていた。人が初めて花火を見るとこんな反応をするのかと歩はシトラに興味を示す。
だが、花火の寿命は蜻蛉の如く短い。いや、蜻蛉の方が遥かに長生きだ。
夜空に咲いた火の花は一瞬で消えてしまった。
「もう、終わり?」
「いや、まだだ」
次々と新たな花火が夜空を彩る。小さい花火や星形の花火。その全てが美しい。
中二病のようで恥ずかしいのだが、自分もあの花火のように美しく生き、パッと消えるように死んでいきたいものだと。
しかし、僕は最早普通の人ではない。そんな生き方は難しいだろうなと思う。
「ねえ、歩・・・」
「ん、何?」
花火に見蕩れていたシトラが花火を見ながら話しかけてくる。
「アタシ、故郷の人にも花火見せてあげたい」
それは願いだった。小さくはあるが、思いやりのこもった美しい願望だった。
「ああ、いつか絶対に見せよう。この美しい夏の花を」
それから5分ほどすると、一時夜空を彩った夏の花は咲き止んだ。
浴衣姿に着替えたシトラが後方を歩く歩に手を振る。
浴衣は歩の母美和子が生前愛用していた浴衣だ。折角だから着ていけと冬馬が気を使って押し入れから見つけてくれたのだ。
「ちょっと待ってくれよ!」
歩は人込みに飲まれながらも何とか無邪気にはしゃぐシトラに追い付く。
シトラは歩が追い付くや否や彼の手を引っ張って先へと急ぐ。
「ちょっとそんなに急がなくても花火まではまだまだあるよ!」
屋台も見てみたい要望があった為、花火が始まる1時間前に家を出てきた。
辺りにはたこ焼きやらわたあめやらの出店が並び、幼い子供が親にねだる姿がちらほらと見られる。
「そうね。なら、何か買いましょ!」
「何が良い?」
「あのフワフワした面白そうなお菓子!」
わたあめの事だろう。早速歩はわたあめの出店へと向かう。
わたあめの屋台はそれなりに混んでいた。
並んでいるのは僕とシトラのような男女のカップルと小さい子どもの手を引く親らしき人達である。
「けっこう混んでるわね」
「すぐに順番が回ってくるさ」
黙って自分達の番が来るまで待つ。
「あれ、歩じゃねえか!それにシトラさんも!」
人込みから聞き覚えのある声が聞こえてくる。向いて見ると大の親友の亮一がいた。その横には浴衣を着ておめかしした女性がいる。
誰かと一瞬思ったが、顔付きからすぐに剣道部元部長の佐藤明美さんだと分かった。
「どうしたの2人とも?もしかしてデート?」
「違うわっ!誰がこんな怪力女────イダダダダダ!耳が!千切れる!」
言い終わる前に明美さんが亮一の耳をこれでもかと言うほど引っ張った。
上品に明美さんは笑うが、目が全く笑っていない。それが滅茶苦茶怖い。
「どうも歩君、シトラさん。相変わらず2人は仲良いわね♪」
「ど、どうも。明美さんこそ亮一と元気そうで・・・そろそろ離してあげないと本当に千切れちゃいますよ?」
亮一の引っ張られている耳が充血しているのを目にしたシトラは明美に止めるよう促したが、一向に止める気配がない。
「それでは私達はこれで・・・行くぞ」
「は、はい・・・」
その姿はまるで妻の尻に敷かれる夫の姿だった。見ていて少し可哀相に思える。
「明美さんあんな美人なのに、何で亮一はあんな酷いこと言うんだろう?」
「明美さんは決して悪い人じゃないんだけど、性格がとても恐くてね・・・」
「それは、ちょっと分かる・・・」
シトラも先程の明美さんの笑顔で何かを感じ取ったようだ。
「まあ、あの2人は多分くっつくでしょ!何だかんだ言って仲良いしね。アタシ達みたいに♪」
僕の左腕にシトラが抱きついてくる。
少し顔が熱くなったが、今さらこんな事で動揺していてどうすると心を奮い立たせる。
僕は仮にもシトラの恋人だ。恋人なら恋人なりにしゃきっとしないと!
「ふふっ、歩のその顔アタシ大好き」
「なっ───!!」
シトラは小悪魔のような笑みを浮かべる。小悪魔のような笑みもまた可愛いのが鼻につく。
人が勇気を振り絞っているというのにこいつは───!
「ほらほら歩、やっとアタシ達の順番が回ってきたよ」
「あ、うん」
うやもやにされてしまったが、まあ良いだろう。こんな事日常茶飯事なのだから。
「わたあめ2つお願いします」
「はいよっ!400円な!」
わたあめの屋台を経営する男性に400円を渡すと、1本の割り箸を取り出しわたあめ機に入れ、クルクルとわたあめを割り箸につけていく。
1分もかからずに2つのわたあめは完成した。やはり屋台を出すだけあってわたあめの巻き方はとても上手く、まるで空を浮かぶ雲のようにフワフワだった。
「・・・・・・」
「どうした?食べないのか?」
「どうやって食べれば良いのか分からない・・・」
「普通に食べれば良いんだよ。普通に」
まず歩が食べ方を手本を見せる。
手本を見たシトラは見よう見真似でわたあめにかぶりついた。
「何これ!?口の中で溶ける!?」
シトラはわたあめがお気に召したようで、一心不乱にわたあめを食べる。
シトラのわたあめはたちまち無くなってしまった。
自分の分を食べ終わったシトラは割り箸を余韻を楽しむかのように咥える。
「・・・・・・」
「・・・・・・」
あの、自分の分は食べましたよね?
「・・・・・・」
食べたんだからそんなに僕の分のわたあめを見つめるのは止めて下さい。
「・・・・・・・」
けれどシトラは見るのを止めない。歩はため息を吐くと、彼女に残りのわたあめを渡した。
「ほら、まだ食べたいんだろ?」
「え!?良いの!?」
この状況でダメと言うわけがなかろう。
歩が頷くとシトラは歩の分のわたあめを食べ始めた。
歩も少し食べていた事もあるのか渡したわたあめはさっきのわたあめよりも早く無くなった。
「はー、おいしかった!」
「そうかい?そりゃ良かった」
食べ終わったシトラは歩の左隣側に来て歩の左手を握った。
歩の最初は驚いたが、彼女の華奢な手を優しく握り返す。
手を握った2人は人の入れ違いが激しい祭りの中でも決して離れる事はなかった。
★
「ねえ、歩。本当にここが1番なの?」
屋台が並ぶ神社から出て、歩とシトラは河川敷まで来た。
「うん。ここが1番だよ」
実際に河川敷で見たことはないが、父からここがベストだと聞いてやって来た。
辺りにはちらほら人が坂に腰を下ろして花火はまだかと夜空を見上げている。
僕とシトラも坂に腰を下ろして、花火が夜空に咲くのを待つことにした。
「ねえ、まだかな?」
「あと、3分ぐらいだよ」
スマホの時計を見ながらシトラに伝えると、彼女はため息を吐いて仰向けになった。
「おい、犬の糞とかあったらどうするんだよ」
「大丈夫。ちゃんと確認してあるから」
確認しているなら良いかとシトラが寝転がることを了承する。
「・・・ねえ、歩」
「何だい?」
「もしもだよ。もしも、アタシが記憶喪失になってもアタシの事を愛してくれる?」
彼女が投げてきた質問はとても簡単かつ当たり前の質問だった。
そんなの決まっているではないか。
「勿論、愛するよ。君が僕をまた好きになってくれるように」
「ありがとっ!」
体を起こして体育座りの体勢になると、シトラは歩の腕にしがみつく。
腕にしがみついてきたシトラは先程のような小悪魔のような表情はしておらず、たまに彼女が見せる甘えたい時に見せる微笑みをたたえていた。
歩はシトラを恥ずかしいがらずに受け入れる。
「あ────」
瞬間、星が輝く夜空に彩り豊かな巨大な花が咲く。
久しぶりに見る花火は良いものだと歩は感動する。
一方のシトラは花火の美しさに見蕩れ、瞬きを忘れてしまっていた。人が初めて花火を見るとこんな反応をするのかと歩はシトラに興味を示す。
だが、花火の寿命は蜻蛉の如く短い。いや、蜻蛉の方が遥かに長生きだ。
夜空に咲いた火の花は一瞬で消えてしまった。
「もう、終わり?」
「いや、まだだ」
次々と新たな花火が夜空を彩る。小さい花火や星形の花火。その全てが美しい。
中二病のようで恥ずかしいのだが、自分もあの花火のように美しく生き、パッと消えるように死んでいきたいものだと。
しかし、僕は最早普通の人ではない。そんな生き方は難しいだろうなと思う。
「ねえ、歩・・・」
「ん、何?」
花火に見蕩れていたシトラが花火を見ながら話しかけてくる。
「アタシ、故郷の人にも花火見せてあげたい」
それは願いだった。小さくはあるが、思いやりのこもった美しい願望だった。
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