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二章英雄の意思を我が剣に
同胞との再会
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「歩、それ何?」
「これ?グミっていうお菓子だよ」
休日で特にやる事のない僕とシトラは2階でテレビを見ていた。いつもなら父さんの店の手伝いをするのが日課なのだが、たまに父さんは友達に会いに行くと言って店を留守にする事がある。それが丁度今日なのだ。
だから僕とシトラは仲良く2人でアメコミヒーローの映画を見ているのだ。
「ちょっと貰っても良い?」
「良いよ、はい」
グミの袋ごとシトラに渡す。するとシトラは不満そうに頬を膨らませてグミの袋を押し返してきた。
「どうしたの?やっぱり要らないの?」
「・・・食べさせて」
「・・・へ?」
「歩が指で摘まんでアタシの口に入れて」
「えぇ・・・」
最近だが、彼女の要求が増えてきた。別に嫌だという訳ではない。1つ1つの要求は大した事はないし、父さんがいない所でやるので全然こちら側に支障はない。
いつからこんなになってしまったのだろうか?
・・・もしかして、3日前の頭を撫でた時からか?
もしかしてこれは要求は要求でも甘えたいだけなのでは?
そうだとすると良くなついたものだ。彼女が元々人懐こい性格という可能性もあるが、それにしても2週間程でここまで人はなつくのか?間違えたエルフだった。
「歩、早く!」
「あ、うん。分かったよ」
袋の中からグミを摘まんでシトラの口へと運ぶ。グミが口の中に入った瞬間の事だった。
パクン───。
僕のグミ摘まんでいた2本の指はあろう事かシトラに食べられてしまった。
「ちょ───!」
舌を上手く使い、2本の指に挟まれたグミを取る。彼女の舌の感触が指に伝わってくる。これは完全に舐められているな。
グミが指から離れるのを確認すると僕はシトラの口からゆっくりと指を引っ張り出す。当然であろうが、僕の指にはべっとりと彼女の生温かい唾液がついていた。
ディープな性癖の人ならこれはご褒美だろうが、僕はそこまでの性癖は拗らせていないので、正直言って汚い。
急いでハンカチで唾液を拭う。
「ちょっと、汚いよー!」
「はーい、ごめんなさい」
あまり反省しているような顔ではない。やはりシトラは何かおかしい。
「何でこんな事したのさ?別に指咥えなくても食べれたでしょ?」
「いやー、歩の指があまりにも美味しそうだったから・・・」
「つくんならもっとマシな嘘をつきなさい」
シトラを叱る今の僕はまるで子供を躾る母親そのものだ。まあ、シトラは少し子供っぽい所あるし、彼女のお世話をするのは少し楽しい。
母さんのそんな気持ちで僕を育てていたのだろうか?
コンコン────。
ドアをノックする音が聞こえる。店の入り口からだ。
「今日は父さんがいないからお休みって伝えてくる」
部屋を出て、お店の入り口まで行く。
「はいはい、今開けますよ───ってラグドさん!?」
「やあ、暫く見ない内にたくましくなったね。そしてすまんな、暫く来れなくて」
来客者はラグドさんと、ラグナロクの人らしき赤髪の青年が立っていた。青年の手には血で汚れた槍が握られていた。恐らくはかなりの手練れ。レベル50は優に超えているだろう。
「いえいえ、ラグドさんもラグナロクで忙しい事は知っています。それに此方はそこまで大事件は起きていませんし・・・いや、1回だけ起きたか」
「そうか・・・ん?君何でラグナロク何でその言葉を知っているんだい?」
「あぁ~、それがですね・・・」
ラグドさんになら話して良いだろう。いや、それ以前に話さなければならない。頭で物事の整理をして、会話に必要な情報だけを引き出す。
「歩、随分話しこんでるけど、亮一か葵のどっちかが来たの?」
「あ、シトラ」
何というグッドタイミングだろうか。彼女が登場すれば、説明の手間が省ける。
「丁度来てくれました。彼女が僕にエデンとかラグナロク等の其方の用語を教えてくれたシト───」
「「居たぁぁぁぁぁぁ!!」」
ラグドさんと赤髪の青年はシトラを見るや否や叫び驚いた。
「え、勇者ラグド!?何で!!」
「最初っから1人目が見つかりましたね!いやー幸先良いですわぁー!」
「だな!それにしても歩君が保護していたとはね!やはり私の見込んだ男だ!」
ヤバイ収拾つかなくなって来た。
「デカしたぞ坊主!良くやった!ラグナロクに行ったら騎士の称号をやる!」
「ちょ、ちょっと待って下さい!一旦落ち着きましょう!」
このままだと頭は混乱するわ、ご近所迷惑になるわで面倒な事になりそうなので、店の中でじっくりと話を聞くことにした。
★
「成る程、今エルフの国でそんな事が・・・」
「王子様と大臣の娘と騎士団長の妹が一気にいなくなったから国は大パニック!ラグドさんが名前言ってくれなきゃ城内に入れないぐらいに」
事は想像よりも深刻らしい。それにしても身分は高いんだなと分かっていたが、大臣の1人娘とは。
「それにしても助かったぜ!このだだっ広い世界で3人も見つけなきゃいけないと思ったら頭痛くなっちゃって・・・でもでも、アユ公が大臣の娘1人見つけてくれて残り2人になった!恐らくだが、大臣の娘さんがここら辺にいたならこの島にきっと───」
「落ち着けライム君。歩君、早口過ぎてポカンとしちゃってる」
ラグドさんがライムさんの早口トークを止めてくれて助かった。聞き取るのが精一杯で内容が全然理解出来ていなかった。
「すまんすまん!俺興奮しちまうとつい早口になっちまって!───それにしても大臣の娘さん、アユ公になつきすぎじゃねえか?」
肝心のシトラはというと、僕の膝を枕にして眠っていた。
「歩君、人が良いからね。元々人懐こいエルフはすぐになついちゃうよ・・・まあ、それ以外の理由もあると思うけどね」
それ以外の理由って何?ラグドさんに聞いてみたが、「今は話すべきではない」と笑って誤魔化された。
「で、だ。君にも他のエルフ探しを手伝ってほしい。あちらが混乱しているからね」
「分かりました。僕も今日丁度暇だったんで全力でお手伝いします」
「助かる。では、早速居場所を明確にしよう」
と言って取り出したのは、青い石が使われた振り子だった。振り子からはかなりの量の魔力が感じられる。
「それは?」
「探索の振り子。その名前の通り、探し物の居場所を教えてくれるんだ」
「便利ですね・・・で、それはどのように使うのですか?」
「地図に翳して居場所を割り出す。探し物の所に翳せば光るようになっている」
つまりはダウジングみたいな物か。それなら時間を削減出来る。
「すぐに地図をとってきます」
部屋を出て、自分の部屋から中学生の頃に使っていた地図帳を持って部屋へと戻り、世界地図のページを開く。
「では、始めるとしよう。探し物をする為には探し物を頭で想像しなければならない。シトラ君に頼んでも良いかな?」
「はい」
いつの間にか起きていたシトラがラグドさんから振り子を貰い、世界地図に翳す。
光った場所はライムさんの言う通り日本列島だった。
日本列島に的を絞る。
「・・・・・・」
「・・・・・・」
皆押し黙り地図に視線を向ける。仲間探しという事で1県ずつ丁寧に調べる。
「あ、光った」
「山梨か」
振り子が指したのは、富士山が有名な山梨県だった。更に山梨県まで的を絞って振り子を翳す。振り子が示した場所は───。
「青木々原・・・」
★
「お腹が・・・」
大失敗だ。あれだけ無闇に名前の知らない食べるなと父や兄上に言われていたのに・・・。
「食欲に負けて食べてしまうとは・・・」
2週間我慢したのだ。しかし、人はどんなに強くても三大欲求には勝てない。私はついにそのうちの1つである食欲に負け、キノコを食べてしまったのだ。
毒キノコかも調べずに。その結果がこれだ。
体温が下がっていくのが分かる。意識も朧気になってきた。何故自分には魔術が使えないのだろうと、悔し涙が流れてしまう。
死を悟ったのか、数々の思い出が頭に過る。数多の思い出の中に我が唯一の親友シトラの顔があった。
「最後に会いたかったな・・・」
「おい、居たぞ!」
ついには幻まで見えるまで至ったか。自分は本当にここで終わりらしい。
「マーブル!しっかりして!」
「不味いな。体温が滅茶苦茶下がってやがる。毒キノコを食べちまったみてぇだな。嬢ちゃん、解毒魔術使えるか?」
「はい!待っててね、すぐに楽になるから・・・」
幻覚でも良い。最後にシトラに会えて良かった・・・。
「これ?グミっていうお菓子だよ」
休日で特にやる事のない僕とシトラは2階でテレビを見ていた。いつもなら父さんの店の手伝いをするのが日課なのだが、たまに父さんは友達に会いに行くと言って店を留守にする事がある。それが丁度今日なのだ。
だから僕とシトラは仲良く2人でアメコミヒーローの映画を見ているのだ。
「ちょっと貰っても良い?」
「良いよ、はい」
グミの袋ごとシトラに渡す。するとシトラは不満そうに頬を膨らませてグミの袋を押し返してきた。
「どうしたの?やっぱり要らないの?」
「・・・食べさせて」
「・・・へ?」
「歩が指で摘まんでアタシの口に入れて」
「えぇ・・・」
最近だが、彼女の要求が増えてきた。別に嫌だという訳ではない。1つ1つの要求は大した事はないし、父さんがいない所でやるので全然こちら側に支障はない。
いつからこんなになってしまったのだろうか?
・・・もしかして、3日前の頭を撫でた時からか?
もしかしてこれは要求は要求でも甘えたいだけなのでは?
そうだとすると良くなついたものだ。彼女が元々人懐こい性格という可能性もあるが、それにしても2週間程でここまで人はなつくのか?間違えたエルフだった。
「歩、早く!」
「あ、うん。分かったよ」
袋の中からグミを摘まんでシトラの口へと運ぶ。グミが口の中に入った瞬間の事だった。
パクン───。
僕のグミ摘まんでいた2本の指はあろう事かシトラに食べられてしまった。
「ちょ───!」
舌を上手く使い、2本の指に挟まれたグミを取る。彼女の舌の感触が指に伝わってくる。これは完全に舐められているな。
グミが指から離れるのを確認すると僕はシトラの口からゆっくりと指を引っ張り出す。当然であろうが、僕の指にはべっとりと彼女の生温かい唾液がついていた。
ディープな性癖の人ならこれはご褒美だろうが、僕はそこまでの性癖は拗らせていないので、正直言って汚い。
急いでハンカチで唾液を拭う。
「ちょっと、汚いよー!」
「はーい、ごめんなさい」
あまり反省しているような顔ではない。やはりシトラは何かおかしい。
「何でこんな事したのさ?別に指咥えなくても食べれたでしょ?」
「いやー、歩の指があまりにも美味しそうだったから・・・」
「つくんならもっとマシな嘘をつきなさい」
シトラを叱る今の僕はまるで子供を躾る母親そのものだ。まあ、シトラは少し子供っぽい所あるし、彼女のお世話をするのは少し楽しい。
母さんのそんな気持ちで僕を育てていたのだろうか?
コンコン────。
ドアをノックする音が聞こえる。店の入り口からだ。
「今日は父さんがいないからお休みって伝えてくる」
部屋を出て、お店の入り口まで行く。
「はいはい、今開けますよ───ってラグドさん!?」
「やあ、暫く見ない内にたくましくなったね。そしてすまんな、暫く来れなくて」
来客者はラグドさんと、ラグナロクの人らしき赤髪の青年が立っていた。青年の手には血で汚れた槍が握られていた。恐らくはかなりの手練れ。レベル50は優に超えているだろう。
「いえいえ、ラグドさんもラグナロクで忙しい事は知っています。それに此方はそこまで大事件は起きていませんし・・・いや、1回だけ起きたか」
「そうか・・・ん?君何でラグナロク何でその言葉を知っているんだい?」
「あぁ~、それがですね・・・」
ラグドさんになら話して良いだろう。いや、それ以前に話さなければならない。頭で物事の整理をして、会話に必要な情報だけを引き出す。
「歩、随分話しこんでるけど、亮一か葵のどっちかが来たの?」
「あ、シトラ」
何というグッドタイミングだろうか。彼女が登場すれば、説明の手間が省ける。
「丁度来てくれました。彼女が僕にエデンとかラグナロク等の其方の用語を教えてくれたシト───」
「「居たぁぁぁぁぁぁ!!」」
ラグドさんと赤髪の青年はシトラを見るや否や叫び驚いた。
「え、勇者ラグド!?何で!!」
「最初っから1人目が見つかりましたね!いやー幸先良いですわぁー!」
「だな!それにしても歩君が保護していたとはね!やはり私の見込んだ男だ!」
ヤバイ収拾つかなくなって来た。
「デカしたぞ坊主!良くやった!ラグナロクに行ったら騎士の称号をやる!」
「ちょ、ちょっと待って下さい!一旦落ち着きましょう!」
このままだと頭は混乱するわ、ご近所迷惑になるわで面倒な事になりそうなので、店の中でじっくりと話を聞くことにした。
★
「成る程、今エルフの国でそんな事が・・・」
「王子様と大臣の娘と騎士団長の妹が一気にいなくなったから国は大パニック!ラグドさんが名前言ってくれなきゃ城内に入れないぐらいに」
事は想像よりも深刻らしい。それにしても身分は高いんだなと分かっていたが、大臣の1人娘とは。
「それにしても助かったぜ!このだだっ広い世界で3人も見つけなきゃいけないと思ったら頭痛くなっちゃって・・・でもでも、アユ公が大臣の娘1人見つけてくれて残り2人になった!恐らくだが、大臣の娘さんがここら辺にいたならこの島にきっと───」
「落ち着けライム君。歩君、早口過ぎてポカンとしちゃってる」
ラグドさんがライムさんの早口トークを止めてくれて助かった。聞き取るのが精一杯で内容が全然理解出来ていなかった。
「すまんすまん!俺興奮しちまうとつい早口になっちまって!───それにしても大臣の娘さん、アユ公になつきすぎじゃねえか?」
肝心のシトラはというと、僕の膝を枕にして眠っていた。
「歩君、人が良いからね。元々人懐こいエルフはすぐになついちゃうよ・・・まあ、それ以外の理由もあると思うけどね」
それ以外の理由って何?ラグドさんに聞いてみたが、「今は話すべきではない」と笑って誤魔化された。
「で、だ。君にも他のエルフ探しを手伝ってほしい。あちらが混乱しているからね」
「分かりました。僕も今日丁度暇だったんで全力でお手伝いします」
「助かる。では、早速居場所を明確にしよう」
と言って取り出したのは、青い石が使われた振り子だった。振り子からはかなりの量の魔力が感じられる。
「それは?」
「探索の振り子。その名前の通り、探し物の居場所を教えてくれるんだ」
「便利ですね・・・で、それはどのように使うのですか?」
「地図に翳して居場所を割り出す。探し物の所に翳せば光るようになっている」
つまりはダウジングみたいな物か。それなら時間を削減出来る。
「すぐに地図をとってきます」
部屋を出て、自分の部屋から中学生の頃に使っていた地図帳を持って部屋へと戻り、世界地図のページを開く。
「では、始めるとしよう。探し物をする為には探し物を頭で想像しなければならない。シトラ君に頼んでも良いかな?」
「はい」
いつの間にか起きていたシトラがラグドさんから振り子を貰い、世界地図に翳す。
光った場所はライムさんの言う通り日本列島だった。
日本列島に的を絞る。
「・・・・・・」
「・・・・・・」
皆押し黙り地図に視線を向ける。仲間探しという事で1県ずつ丁寧に調べる。
「あ、光った」
「山梨か」
振り子が指したのは、富士山が有名な山梨県だった。更に山梨県まで的を絞って振り子を翳す。振り子が示した場所は───。
「青木々原・・・」
★
「お腹が・・・」
大失敗だ。あれだけ無闇に名前の知らない食べるなと父や兄上に言われていたのに・・・。
「食欲に負けて食べてしまうとは・・・」
2週間我慢したのだ。しかし、人はどんなに強くても三大欲求には勝てない。私はついにそのうちの1つである食欲に負け、キノコを食べてしまったのだ。
毒キノコかも調べずに。その結果がこれだ。
体温が下がっていくのが分かる。意識も朧気になってきた。何故自分には魔術が使えないのだろうと、悔し涙が流れてしまう。
死を悟ったのか、数々の思い出が頭に過る。数多の思い出の中に我が唯一の親友シトラの顔があった。
「最後に会いたかったな・・・」
「おい、居たぞ!」
ついには幻まで見えるまで至ったか。自分は本当にここで終わりらしい。
「マーブル!しっかりして!」
「不味いな。体温が滅茶苦茶下がってやがる。毒キノコを食べちまったみてぇだな。嬢ちゃん、解毒魔術使えるか?」
「はい!待っててね、すぐに楽になるから・・・」
幻覚でも良い。最後にシトラに会えて良かった・・・。
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