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二章英雄の意思を我が剣に
仲間達への報告
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いつもとは少し違う朝を過ごし、学校へと来た歩は、昼休みに葵と亮一を招集した。
「ありがと、集まってくれて」
「何があったんだ歩。相談なら乗るぜ」
歩の顔つきで何かあったとすぐに気づいた亮一は心配の声をかける。
「実はさ───」
歩はなるべく回りに聞こえないように昨日シトラというあちらの世界の少女を拾って家に住ませている事を教えた。
「お前、夢でも見てるんじゃないか?」
「あんなリアルな夢見たことない」
「で、そのシトラって女の子は何処にいるの?」
「家の店の手伝いをしてる。養ってくれる分ちゃんと働かなきゃって」
そう、今彼女は何処にも行かずに《憩いの場》の手伝いをしてくれている。昼間は街じゅうの奥様方が押し寄せて来るから本当に助かる。
「じゃあ、そのシトラって娘。元山署長の所に連れていった方が良いんじゃないか?」
「そうだな、それが1番かもしれない。授業全部終わったら行ってくるよ」
「いや待った。お前だけじゃ不公平・・・じゃなく、不安だから俺もついていこう」
「え、僕の何処が不安なんだよ」
先程から亮一の目つきがおかしい。何だか睨まれているような気がする。
「お前がもしも、その女の子を途中で襲ってしまうかもしれんだろう?性的な意味で」
「襲わねーよ!第1シトラの方が強いし」
顔を真っ赤にして否定する。しかし、亮一は決して下がらない。
「いいや、分からないね。お前はかなりの女ったらしだからな」
やっと分かった。亮一の奴、僕に新しい女友達が出来たと思って嫉妬しているのか?こうなると亮一は面倒くさい。さて、どうしたものか・・・。
「じゃあ、私も行く」
「「へ??」」
面倒くさがりな葵が手を上げ、同行すると言い出した。一体何があったのか・・・?
「そのかわり、歩の新作スイーツ食べさせて」
成る程、それが狙いだったのか───。計算高い葵に心底感心し、僕はその条件を飲むのであった。
★
「──成る程な。理解した。しかし、私の所に来る必要あるか?」
「いや、なんとなく来た方が良いかなって・・・」
「なんとなくで来るんじゃない!!」
相変わらず沸点の低い元山署長は僕達を怒鳴りつける。しかし、いつものように心の底から怒っている訳ではないようだ。
「まあ、連れてきて正解なんだがな」
「・・・?何か、策があるんですか?」
「フッフッフッ。これを見て驚くが良い!!ジャジャーン!!」
ドヤ顔で元山署長が机から取り出したのは手の平に丁度おさまる大きさの黄色のクリスタルであった。一体何のクリスタルなのだこれは?導きの石ではないし。
「こ、これって・・・!」
「知ってるの?」
「うん。これ、繋りの石だよ」
「「「繋りの石?」」」
名前の語呂が導きの石と似ている所から導きの石同様に便利な石だというのは分かるのだが、一体何に使うのだろうか・・・?
「そう。これは繋りの石という大変貴重な結晶らしくてね。2ヶ月前、ラグドに貰ったのだよ。いつか役に立つからって」
「で、一体何に使う物何ですか?」
「それはだね───」
「繋りの石はね、遠くにいる人と会話する事が出来る石なの」
元山署長が説明する前にシトラが説明してしまう。格好の付けどころを奪われた元山署長はシトラを睨み付けた。
それにしても遠くの人と会話が出来るクリスタルか・・・まるで、電話のようだ。
「申し訳ないのですが、少しだけ繋りの石を貸して頂けないでしょうか?ほんの少しで良いんです!!」
「別に構わんが・・・使い方は知っているのかね」
「・・・・分かりません」
だったら、貸しなさいと言わんばかりに元山署長はシトラから繋りの石を奪い取ると繋りの石に向かって呟き始めた。
「通話開始。通話相手選択、ラグド」
と言うと、クリスタルが淡い光を放ち始める。
「・・・えっと、これは・・・?」
「スマホで言う所の着信待ち」
暫しの沈黙が始まる。3分程経った所で結晶は光を放つのを止めた。元山はおかしいなと呟きながら、再度かけなおす。だが、また3分経つと光が消えてしまう。壊れてしまったのだろうか?
「あれーおかしいな・・・魔力の充電もまだあるのに・・・」
「もしかしてラグドさん、今出れないのでは?」
ラグドさんとて、暇ではない。通話に出られない事だってあるだろう。「有り得るな」と納得した元山署長は繋りの石を机にしまった。
「どうやら今ラグドは出れないらしい」
「そうですか・・・」
シトラは肩を落としてショボくれた。やっと故郷へと帰れると思ったのにこの様ではショボくれるのも無理はない。
「て言うか、歩。お前の導きの石があるじゃないか!それをシトラさんに貸せば──」
「無理だ。この導きの石は世界の垣根を越えられる力は持ってない。ここから北海道までしか移動の範囲がないんだ」
「嘘だろ・・・・」
本当だ。僕も疑ってここ夏川から北極へ移動しようとしてみたが、まず導きの石が反応しなかった。
「ごめんよ。僕がもっと性能の良い導きの石を持っていれば、シトラは元の世界に帰れたのに」
「ううん、別に平気。最初は1人だったからすぐに帰りたいと思ったけど、今は歩と冬馬さんもいるし」
彼女はそう僕に言うと、元山署長の前に立つ。
「ん、何かね?他に何か欲しいものがあるのかね?」
「色々要求してばっかりで申し訳ないのですが、武器の貯蔵があったら貰えないかなと・・・」
「武器ならあまる程あるぞ。ついてきなさい」
こちらの世界の戦闘員が増えた事に伴い、武器を大量にラグドさんから貰っていたのだ。魔力で補強しているお陰か壊れるとしても2ヶ月に1つ程度だし、自ら拳銃や刀を魔力で補強して使う人もいるので、頻繁に使う事はない。だから、まだ貯蔵はあるだろう。
「じゃあ、行ってくる」
「応」
シトラは元山署長の後ろに続いて署長室を出ていった。
★
「何でお前の所にあんな美人が来て俺の回りには野蛮な女しかいないんだよ~。まったく世の中不公平だぜ!」
「歩の日頃の行いが良いからじゃない?」
「んだよ!じゃあ俺の日頃の行いは悪いって言うのか!?」
「思い当たる節はないの?」
「当然だ!」
と言い切ると、葵は無表情で亮一を睨み付ける。どうやら亮一に対して怒りを表しているようだ。その間にいる僕はほとんど空気だ。
「剣道女子部員に対する暴言、親友への八つ当たり、相手の説明をよく聞かずに言葉ではなく、手を出す。今言った3つの事に見に覚えはないわけ?」
「・・・・・・」
痛い所を突かれたようで亮一はバツが悪そうに口をつぐむ。完全論破に成功した葵はドヤ顔で自分の座っていた位置へと戻る。まあ何とも仲が良くなったものだ。
「でも、シトラの耳、尖ってたね」
「それは僕も気になってた。もしかしたらシトラは普通の人間じゃないのかも」
「だな、もしかしたら妖精かもな」
「僕もまったく同じ事思った」
彼女の耳に関してはまた後程聞いてみよう。
「ただいま~」
シトラが、元気良く署長室へと戻ってくる。噂をすれば影が差すとはまさにこの事だ。
「お帰り、どの武器を貰ってきたの?」
「これよ」
手に握っていた武器を持ち上げて僕に見せつける。彼女が武器として選んだのは弓だった。
「狙撃か、良いね。でも、何で武器なんかもらったのさ?」
「それは勿論、皆の魔物退治を手伝う為よ。戦えるのに戦わないなんて宝の持ち腐れじゃない」
それはとても頼もしい。シトラのレベルは僕ら3人を遥かに上回っているし、ステータス値も幸運以外は3桁だった。そんな彼女が僕らの仲間になってくれるのなら、百人力だ。
「こちらでは魔物退治をしてくれる者に報酬を与える事が出来るのだが、いるかね?」
「ええ。貰えるものは貰っておかなきゃ!」
こうして、僕らのチームに頼もしい仲間が1人増えたのであった。
「ありがと、集まってくれて」
「何があったんだ歩。相談なら乗るぜ」
歩の顔つきで何かあったとすぐに気づいた亮一は心配の声をかける。
「実はさ───」
歩はなるべく回りに聞こえないように昨日シトラというあちらの世界の少女を拾って家に住ませている事を教えた。
「お前、夢でも見てるんじゃないか?」
「あんなリアルな夢見たことない」
「で、そのシトラって女の子は何処にいるの?」
「家の店の手伝いをしてる。養ってくれる分ちゃんと働かなきゃって」
そう、今彼女は何処にも行かずに《憩いの場》の手伝いをしてくれている。昼間は街じゅうの奥様方が押し寄せて来るから本当に助かる。
「じゃあ、そのシトラって娘。元山署長の所に連れていった方が良いんじゃないか?」
「そうだな、それが1番かもしれない。授業全部終わったら行ってくるよ」
「いや待った。お前だけじゃ不公平・・・じゃなく、不安だから俺もついていこう」
「え、僕の何処が不安なんだよ」
先程から亮一の目つきがおかしい。何だか睨まれているような気がする。
「お前がもしも、その女の子を途中で襲ってしまうかもしれんだろう?性的な意味で」
「襲わねーよ!第1シトラの方が強いし」
顔を真っ赤にして否定する。しかし、亮一は決して下がらない。
「いいや、分からないね。お前はかなりの女ったらしだからな」
やっと分かった。亮一の奴、僕に新しい女友達が出来たと思って嫉妬しているのか?こうなると亮一は面倒くさい。さて、どうしたものか・・・。
「じゃあ、私も行く」
「「へ??」」
面倒くさがりな葵が手を上げ、同行すると言い出した。一体何があったのか・・・?
「そのかわり、歩の新作スイーツ食べさせて」
成る程、それが狙いだったのか───。計算高い葵に心底感心し、僕はその条件を飲むのであった。
★
「──成る程な。理解した。しかし、私の所に来る必要あるか?」
「いや、なんとなく来た方が良いかなって・・・」
「なんとなくで来るんじゃない!!」
相変わらず沸点の低い元山署長は僕達を怒鳴りつける。しかし、いつものように心の底から怒っている訳ではないようだ。
「まあ、連れてきて正解なんだがな」
「・・・?何か、策があるんですか?」
「フッフッフッ。これを見て驚くが良い!!ジャジャーン!!」
ドヤ顔で元山署長が机から取り出したのは手の平に丁度おさまる大きさの黄色のクリスタルであった。一体何のクリスタルなのだこれは?導きの石ではないし。
「こ、これって・・・!」
「知ってるの?」
「うん。これ、繋りの石だよ」
「「「繋りの石?」」」
名前の語呂が導きの石と似ている所から導きの石同様に便利な石だというのは分かるのだが、一体何に使うのだろうか・・・?
「そう。これは繋りの石という大変貴重な結晶らしくてね。2ヶ月前、ラグドに貰ったのだよ。いつか役に立つからって」
「で、一体何に使う物何ですか?」
「それはだね───」
「繋りの石はね、遠くにいる人と会話する事が出来る石なの」
元山署長が説明する前にシトラが説明してしまう。格好の付けどころを奪われた元山署長はシトラを睨み付けた。
それにしても遠くの人と会話が出来るクリスタルか・・・まるで、電話のようだ。
「申し訳ないのですが、少しだけ繋りの石を貸して頂けないでしょうか?ほんの少しで良いんです!!」
「別に構わんが・・・使い方は知っているのかね」
「・・・・分かりません」
だったら、貸しなさいと言わんばかりに元山署長はシトラから繋りの石を奪い取ると繋りの石に向かって呟き始めた。
「通話開始。通話相手選択、ラグド」
と言うと、クリスタルが淡い光を放ち始める。
「・・・えっと、これは・・・?」
「スマホで言う所の着信待ち」
暫しの沈黙が始まる。3分程経った所で結晶は光を放つのを止めた。元山はおかしいなと呟きながら、再度かけなおす。だが、また3分経つと光が消えてしまう。壊れてしまったのだろうか?
「あれーおかしいな・・・魔力の充電もまだあるのに・・・」
「もしかしてラグドさん、今出れないのでは?」
ラグドさんとて、暇ではない。通話に出られない事だってあるだろう。「有り得るな」と納得した元山署長は繋りの石を机にしまった。
「どうやら今ラグドは出れないらしい」
「そうですか・・・」
シトラは肩を落としてショボくれた。やっと故郷へと帰れると思ったのにこの様ではショボくれるのも無理はない。
「て言うか、歩。お前の導きの石があるじゃないか!それをシトラさんに貸せば──」
「無理だ。この導きの石は世界の垣根を越えられる力は持ってない。ここから北海道までしか移動の範囲がないんだ」
「嘘だろ・・・・」
本当だ。僕も疑ってここ夏川から北極へ移動しようとしてみたが、まず導きの石が反応しなかった。
「ごめんよ。僕がもっと性能の良い導きの石を持っていれば、シトラは元の世界に帰れたのに」
「ううん、別に平気。最初は1人だったからすぐに帰りたいと思ったけど、今は歩と冬馬さんもいるし」
彼女はそう僕に言うと、元山署長の前に立つ。
「ん、何かね?他に何か欲しいものがあるのかね?」
「色々要求してばっかりで申し訳ないのですが、武器の貯蔵があったら貰えないかなと・・・」
「武器ならあまる程あるぞ。ついてきなさい」
こちらの世界の戦闘員が増えた事に伴い、武器を大量にラグドさんから貰っていたのだ。魔力で補強しているお陰か壊れるとしても2ヶ月に1つ程度だし、自ら拳銃や刀を魔力で補強して使う人もいるので、頻繁に使う事はない。だから、まだ貯蔵はあるだろう。
「じゃあ、行ってくる」
「応」
シトラは元山署長の後ろに続いて署長室を出ていった。
★
「何でお前の所にあんな美人が来て俺の回りには野蛮な女しかいないんだよ~。まったく世の中不公平だぜ!」
「歩の日頃の行いが良いからじゃない?」
「んだよ!じゃあ俺の日頃の行いは悪いって言うのか!?」
「思い当たる節はないの?」
「当然だ!」
と言い切ると、葵は無表情で亮一を睨み付ける。どうやら亮一に対して怒りを表しているようだ。その間にいる僕はほとんど空気だ。
「剣道女子部員に対する暴言、親友への八つ当たり、相手の説明をよく聞かずに言葉ではなく、手を出す。今言った3つの事に見に覚えはないわけ?」
「・・・・・・」
痛い所を突かれたようで亮一はバツが悪そうに口をつぐむ。完全論破に成功した葵はドヤ顔で自分の座っていた位置へと戻る。まあ何とも仲が良くなったものだ。
「でも、シトラの耳、尖ってたね」
「それは僕も気になってた。もしかしたらシトラは普通の人間じゃないのかも」
「だな、もしかしたら妖精かもな」
「僕もまったく同じ事思った」
彼女の耳に関してはまた後程聞いてみよう。
「ただいま~」
シトラが、元気良く署長室へと戻ってくる。噂をすれば影が差すとはまさにこの事だ。
「お帰り、どの武器を貰ってきたの?」
「これよ」
手に握っていた武器を持ち上げて僕に見せつける。彼女が武器として選んだのは弓だった。
「狙撃か、良いね。でも、何で武器なんかもらったのさ?」
「それは勿論、皆の魔物退治を手伝う為よ。戦えるのに戦わないなんて宝の持ち腐れじゃない」
それはとても頼もしい。シトラのレベルは僕ら3人を遥かに上回っているし、ステータス値も幸運以外は3桁だった。そんな彼女が僕らの仲間になってくれるのなら、百人力だ。
「こちらでは魔物退治をしてくれる者に報酬を与える事が出来るのだが、いるかね?」
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