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5章 紛い物の神
242話 太陽の光
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「ふう・・・流石に頭破壊したんですし、再生はしないですよね?」
「だと良いんだけど。再生してたのは魔法じゃなくて自前の能力だったみたいだし、脳を破壊しても再生しなおすとかはあり得そう」
「止めて下さいよ!それならコイツ不死身じゃないですか!!」
「ナックルだっけ?アンタ・・・美味しい所だけ持っていったね」
「本当の事ですけど!言わないでくださいよ!それと、名前ぐらい覚えてくださいって!仲間でしょ僕達!」
「ファルコに媚び売った奴の名前なんて覚える必要ない・・・」
「だからそれは誤解だって言ってるじゃないですか!確かにファルコさんは僕の憧れですけど!ヘリナさんから奪いませんって!!」
戦闘が終わった後はどうしても緊張が緩む。まだ、敵がいるかもしれないのに・・・。
その後、周りまだ残党の悪魔がいないかをくまなく探したが、一匹もいなかった。見つかったのはあのデブの悪魔が侵入したと思わしき穴だった。神殿の中には破壊して入ってきたらしい。
「驚いたな・・・こういう神聖な場所には悪魔とかが入ってこれないような結界を張るものじゃないのか?」
「そもそも、悪魔が来るとは思っていなかったんじゃないですかね?本来は地獄にいるはずの生物なわけですし・・・」
「想定していなかった・・・そうだとするなら、神殿を作ったエルフが亡くなるまで悪魔はいなかったわけだ」
父さんの鋭い考察。確かに、エルフ長老の友人が存命のうちに悪魔がこの山に蔓延り始めたら、何かしらの対処はするはずだ。病気で動けなくなっていても、恐らく他人にお願いして必ずやっているだろう。
「ところで、ドゥークはどうしたんだ?さっきの戦いにはいなかったみたいだが?」
「まだ、祈りを捧げてるんじゃないですかね?僕も以前見た事があって、やってる途中に名前を読んだんですけど、全部フルシカトされました」
「それ、ただ単に無視されてただけなんじゃないかな?」
「嫌な奴ね・・・でも、流石にこんなに激しく戦ったのに何も気づかないのは少し・・・いえ、かなりおかしいわ。もしかしたら別の悪魔に殺されてるかも・・・」
十分にあり得るので、祈りを捧げる場所まで戻ってみる。すると、そこには神秘的な光景が広がっていた。
内装が変わったわけではない。ただ、柱と柱の隙間から、太陽の光が漏れ始めただけ。それだけなのに、どうしてこんなにも感動的なのだろうか?ずっと、吹雪の中を歩いていたからだろうか?そういえば、太陽の光を浴びていなかった。
そして、最も光は祈りを一途の祈りを捧げるドゥークに向けられていた。
「だと良いんだけど。再生してたのは魔法じゃなくて自前の能力だったみたいだし、脳を破壊しても再生しなおすとかはあり得そう」
「止めて下さいよ!それならコイツ不死身じゃないですか!!」
「ナックルだっけ?アンタ・・・美味しい所だけ持っていったね」
「本当の事ですけど!言わないでくださいよ!それと、名前ぐらい覚えてくださいって!仲間でしょ僕達!」
「ファルコに媚び売った奴の名前なんて覚える必要ない・・・」
「だからそれは誤解だって言ってるじゃないですか!確かにファルコさんは僕の憧れですけど!ヘリナさんから奪いませんって!!」
戦闘が終わった後はどうしても緊張が緩む。まだ、敵がいるかもしれないのに・・・。
その後、周りまだ残党の悪魔がいないかをくまなく探したが、一匹もいなかった。見つかったのはあのデブの悪魔が侵入したと思わしき穴だった。神殿の中には破壊して入ってきたらしい。
「驚いたな・・・こういう神聖な場所には悪魔とかが入ってこれないような結界を張るものじゃないのか?」
「そもそも、悪魔が来るとは思っていなかったんじゃないですかね?本来は地獄にいるはずの生物なわけですし・・・」
「想定していなかった・・・そうだとするなら、神殿を作ったエルフが亡くなるまで悪魔はいなかったわけだ」
父さんの鋭い考察。確かに、エルフ長老の友人が存命のうちに悪魔がこの山に蔓延り始めたら、何かしらの対処はするはずだ。病気で動けなくなっていても、恐らく他人にお願いして必ずやっているだろう。
「ところで、ドゥークはどうしたんだ?さっきの戦いにはいなかったみたいだが?」
「まだ、祈りを捧げてるんじゃないですかね?僕も以前見た事があって、やってる途中に名前を読んだんですけど、全部フルシカトされました」
「それ、ただ単に無視されてただけなんじゃないかな?」
「嫌な奴ね・・・でも、流石にこんなに激しく戦ったのに何も気づかないのは少し・・・いえ、かなりおかしいわ。もしかしたら別の悪魔に殺されてるかも・・・」
十分にあり得るので、祈りを捧げる場所まで戻ってみる。すると、そこには神秘的な光景が広がっていた。
内装が変わったわけではない。ただ、柱と柱の隙間から、太陽の光が漏れ始めただけ。それだけなのに、どうしてこんなにも感動的なのだろうか?ずっと、吹雪の中を歩いていたからだろうか?そういえば、太陽の光を浴びていなかった。
そして、最も光は祈りを一途の祈りを捧げるドゥークに向けられていた。
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