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4章 偽りの歴史
144話 カートライト・ナイツ
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「たのもー!!!」
凛々しい声が、草原の方角から聞こえてくる。
トルネヒロ周辺の草原に夥しい数の馬が待機している。馬の上には、武装した騎士達が乗馬し、出撃をまだかまだかと待ち構えている。
「我々は!!カートライト中央都市からきた『カートライト・ナイツ』だ!!ここは、裏切りギルド『レボルス』のあるトルネヒロで間違いないな!!」
「間違えている。帰れ」
「そうか!なら、失礼・・・なんて間違いするか馬鹿者がぁぁぁぁぁぁぁ!!」
今の発言は、声からしてブルドーさんなのだろうが、冗談で言ったのかマジで言ったのか分からない声のトーンだった。
「ブルドー・ロビンソン!貴様がいる時点でここがトルネヒロだというのは確定している!!そして、他の冒険者の顔も名簿と一致している!!」
そういえば、B級に上がる際に、似顔絵を強制的に描いてもらったっけ?20分ほどで完成度の高い似顔絵ができた記憶がとても印象的だ。
「レボルスのオーナーアダム・ホーリーロードはいるか!?」
「いるよ、わたしに何か用かな?」
「貴様と、レボルスの冒険者の罪状を読み上げ、執行するために我々は今日ここへ来た。読ませてもらうぞ」
厳重に封をされた便箋を開く。中には、綺麗な羊皮紙の手紙が入っていた。
「『アダム・ホーリーロードとレボルスの冒険者達は、国家反逆罪により、死刑執行。執行人はカートライト・ナイツが行う。カートライト中央裁判所』だ」
律儀に裁判所公認のサインとハンコまで見せてくるあたり、本当に裁判を行ったのだろう。ここ数週間姿を見せなかったのも、正式に俺達レボルスを罰する準備をしていたのだろう。
「大人しくするというのなら、安らかに眠らせてやるが・・・貴様ら邪神の眷属にそんな気がないのは分かりきっている!!途中で降伏するなんて言っても、手加減はしないぞ!!良いな!?」
剣を抜き、戦闘態勢に入る。こちらもただでやられるわけにはいかない。しかし、カートライト・ナイツは目視でも100人以上はいる。ガーディアンズの時よりも数が減っているのは、こちらの戦力減少を知っているからだろう。
少しでも、戦力差を埋めるためには、不意打ちの爆発ストレートを投げる他ないな・・・。
「進めぇぇぇぇ!!邪神の眷属を殺すのだぁぁぁぁぁ!!」
騎士達が勇猛果敢に突き進んでくる。俺も、鉄球に魔力を込め、投げる準備をしたが─────。
「ファルコ、大丈夫だ。オレがなんとかしよう」
そう言って最前線に出るブルドーさん。何をするのかと思っていると、指を地面に思い切り突き刺し、地面を持ち上げ始めたのだ。
「『ランド』!!」
土を操る魔法を指先から地面に向かって放つ。魔法がかかった土は硬くなり、1つの固体となる。
「うおぉぉぉぉっ!!」
土の塊となった地面を自慢の怪力で持ち上げ、それを、カートライト・ナイツに向かって投げて見せたのだ。投げた土の塊の全長は目視ではあるものの、10mを超えていた!!
「「「「「うわぁぁぁぁぁっ!!」」」」」
全長10mの土の塊は200m先に立っていた騎士24人と馬を巻き込んで、地面に突き刺さった。
「嘘だろ・・・」
「どうですか、ファルコさん!あれがブルドーさんの十八番技、大地投げです!!」
「いや、凄いけど・・・」
人間が出来る事じゃない、と心の底から思うファルコなのであった。
凛々しい声が、草原の方角から聞こえてくる。
トルネヒロ周辺の草原に夥しい数の馬が待機している。馬の上には、武装した騎士達が乗馬し、出撃をまだかまだかと待ち構えている。
「我々は!!カートライト中央都市からきた『カートライト・ナイツ』だ!!ここは、裏切りギルド『レボルス』のあるトルネヒロで間違いないな!!」
「間違えている。帰れ」
「そうか!なら、失礼・・・なんて間違いするか馬鹿者がぁぁぁぁぁぁぁ!!」
今の発言は、声からしてブルドーさんなのだろうが、冗談で言ったのかマジで言ったのか分からない声のトーンだった。
「ブルドー・ロビンソン!貴様がいる時点でここがトルネヒロだというのは確定している!!そして、他の冒険者の顔も名簿と一致している!!」
そういえば、B級に上がる際に、似顔絵を強制的に描いてもらったっけ?20分ほどで完成度の高い似顔絵ができた記憶がとても印象的だ。
「レボルスのオーナーアダム・ホーリーロードはいるか!?」
「いるよ、わたしに何か用かな?」
「貴様と、レボルスの冒険者の罪状を読み上げ、執行するために我々は今日ここへ来た。読ませてもらうぞ」
厳重に封をされた便箋を開く。中には、綺麗な羊皮紙の手紙が入っていた。
「『アダム・ホーリーロードとレボルスの冒険者達は、国家反逆罪により、死刑執行。執行人はカートライト・ナイツが行う。カートライト中央裁判所』だ」
律儀に裁判所公認のサインとハンコまで見せてくるあたり、本当に裁判を行ったのだろう。ここ数週間姿を見せなかったのも、正式に俺達レボルスを罰する準備をしていたのだろう。
「大人しくするというのなら、安らかに眠らせてやるが・・・貴様ら邪神の眷属にそんな気がないのは分かりきっている!!途中で降伏するなんて言っても、手加減はしないぞ!!良いな!?」
剣を抜き、戦闘態勢に入る。こちらもただでやられるわけにはいかない。しかし、カートライト・ナイツは目視でも100人以上はいる。ガーディアンズの時よりも数が減っているのは、こちらの戦力減少を知っているからだろう。
少しでも、戦力差を埋めるためには、不意打ちの爆発ストレートを投げる他ないな・・・。
「進めぇぇぇぇ!!邪神の眷属を殺すのだぁぁぁぁぁ!!」
騎士達が勇猛果敢に突き進んでくる。俺も、鉄球に魔力を込め、投げる準備をしたが─────。
「ファルコ、大丈夫だ。オレがなんとかしよう」
そう言って最前線に出るブルドーさん。何をするのかと思っていると、指を地面に思い切り突き刺し、地面を持ち上げ始めたのだ。
「『ランド』!!」
土を操る魔法を指先から地面に向かって放つ。魔法がかかった土は硬くなり、1つの固体となる。
「うおぉぉぉぉっ!!」
土の塊となった地面を自慢の怪力で持ち上げ、それを、カートライト・ナイツに向かって投げて見せたのだ。投げた土の塊の全長は目視ではあるものの、10mを超えていた!!
「「「「「うわぁぁぁぁぁっ!!」」」」」
全長10mの土の塊は200m先に立っていた騎士24人と馬を巻き込んで、地面に突き刺さった。
「嘘だろ・・・」
「どうですか、ファルコさん!あれがブルドーさんの十八番技、大地投げです!!」
「いや、凄いけど・・・」
人間が出来る事じゃない、と心の底から思うファルコなのであった。
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