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3章 平和主義者達
134話 野球ならではの連携技
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「よっほっ!おりゃ!!」
ヘリナ先輩の一撃必殺の攻撃を避けながら、棍棒を見舞いしていく。いつも使っている体を軸にした戦い方ではなく、大剣を軸にし、アクロバットに避ける戦いに変化している為か、中々攻撃が当たらない。
「まるで、人間の体の仕組みを無視したみたいな戦い方だ・・・!!実際無視してるんだろうけど・・・ファルコさんっ!」
「任せろっ!!」
氷の魔法を込めた鉄球を投げる。しっかりと準備して放ったストレート。普段なら、足元に着弾させる為にフォークを投げるが、先程からヘリナ先輩は着地せずに大剣の柄を刃を足場にしている。ならば、大剣を狙えば、確実にヘリナ先輩の動きを止められる。
「うゔっ!!」
ヘリナ先輩は、両手で持ち手を掴み、足を最大限まで伸ばし、鉄球を蹴り返してしまった。
「ああ゛・・・!!」
鉄球は球速156キロは出ていた。それを蹴り飛ばすとなったら、かなりの激痛だろう。普通の野球ボールでもそんな事はしない。
蹴った右足が、力無く項垂れている。確実に今のはルナが指示したのだろう。
「ああっ・・・!!可愛いわ!ヘリナちゃん!もっと傷ついた状態をウチに見せて!!」
「性格破綻者め・・・!!」
「ううん、それは違う。ヘリナちゃんが悪いのよ。こんなに可愛い顔と体してるのに、どこか反抗的でムスッとしてるからいじめたくなるんじゃない・・・!!」
今まで出会ったヘリナ先輩ラブ勢の中でも1番歪んだ愛を持ってやがる。
「ファルコさん!!いつでも大丈夫ですよ!!」
ナックルの方は、戦う前に教えた戦術の準備ができたらしい。ならば、俺は投げるだけだ・・・!!
「おらぁっ!!」
タネも仕掛けもどころか、何の魔力も込めていないストレート。球速は転生後最速の158キロ。こんな所でベスト記録を出すとは思わなかった。
「プフフ・・・ついにヤケクソにでもなったのかしら?そんな速いだけの球、ちゃんと見れば避けられるに決まってるじゃない!魔力は残ってるのにどうして?」
「それはもちろん・・・打ち返してもらう為だよ」
「へっ?・・・へぶっ!?」
人を小馬鹿するような笑みを浮かべていたルナの顔面が物理的な原因で歪む。ルナの右の眉間には、ついさっき俺が投げた鉄球がめり込んでいた。
「なっ、なん・・・で?」
ルナは、ヘリナ先輩の真横に立っていた。普通なら、当たらない位置だ。しかし、投げた後に方向変換できる唯一の方法が存在する。それは、バッティングだ。
俺が投げたストレートをナックルが得意の棍棒で殴り、ルナの方へと飛ばしたのだ。その時、ナックルの打球速度は164キロ。プロ野球を大きく上回る速度で飛んでいった球は、ルナの顔面を粉砕したのだ。
ヘリナ先輩の一撃必殺の攻撃を避けながら、棍棒を見舞いしていく。いつも使っている体を軸にした戦い方ではなく、大剣を軸にし、アクロバットに避ける戦いに変化している為か、中々攻撃が当たらない。
「まるで、人間の体の仕組みを無視したみたいな戦い方だ・・・!!実際無視してるんだろうけど・・・ファルコさんっ!」
「任せろっ!!」
氷の魔法を込めた鉄球を投げる。しっかりと準備して放ったストレート。普段なら、足元に着弾させる為にフォークを投げるが、先程からヘリナ先輩は着地せずに大剣の柄を刃を足場にしている。ならば、大剣を狙えば、確実にヘリナ先輩の動きを止められる。
「うゔっ!!」
ヘリナ先輩は、両手で持ち手を掴み、足を最大限まで伸ばし、鉄球を蹴り返してしまった。
「ああ゛・・・!!」
鉄球は球速156キロは出ていた。それを蹴り飛ばすとなったら、かなりの激痛だろう。普通の野球ボールでもそんな事はしない。
蹴った右足が、力無く項垂れている。確実に今のはルナが指示したのだろう。
「ああっ・・・!!可愛いわ!ヘリナちゃん!もっと傷ついた状態をウチに見せて!!」
「性格破綻者め・・・!!」
「ううん、それは違う。ヘリナちゃんが悪いのよ。こんなに可愛い顔と体してるのに、どこか反抗的でムスッとしてるからいじめたくなるんじゃない・・・!!」
今まで出会ったヘリナ先輩ラブ勢の中でも1番歪んだ愛を持ってやがる。
「ファルコさん!!いつでも大丈夫ですよ!!」
ナックルの方は、戦う前に教えた戦術の準備ができたらしい。ならば、俺は投げるだけだ・・・!!
「おらぁっ!!」
タネも仕掛けもどころか、何の魔力も込めていないストレート。球速は転生後最速の158キロ。こんな所でベスト記録を出すとは思わなかった。
「プフフ・・・ついにヤケクソにでもなったのかしら?そんな速いだけの球、ちゃんと見れば避けられるに決まってるじゃない!魔力は残ってるのにどうして?」
「それはもちろん・・・打ち返してもらう為だよ」
「へっ?・・・へぶっ!?」
人を小馬鹿するような笑みを浮かべていたルナの顔面が物理的な原因で歪む。ルナの右の眉間には、ついさっき俺が投げた鉄球がめり込んでいた。
「なっ、なん・・・で?」
ルナは、ヘリナ先輩の真横に立っていた。普通なら、当たらない位置だ。しかし、投げた後に方向変換できる唯一の方法が存在する。それは、バッティングだ。
俺が投げたストレートをナックルが得意の棍棒で殴り、ルナの方へと飛ばしたのだ。その時、ナックルの打球速度は164キロ。プロ野球を大きく上回る速度で飛んでいった球は、ルナの顔面を粉砕したのだ。
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