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3章 平和主義者達
91話 2度目の昇級試験
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ヘリナ先輩からの助言もあって、3日ほど休み、眠る時食べるのみを繰り返した。
「ファルコ、どう?スッキリした?」
「はい・・・まるで体についていた重りが外れたようなそんな気分です」
ここ2ヶ月もの間、俺はロクな睡眠と食事を取らずに依頼し続けていた。その結果、少しだけ筋肉が落ちてしまったような気がする。昇級試験が終わったら鍛え直そう。
目の周りの痛みのような重みと、不規則に出していたため息もなくなった。今の俺には準備万端という言葉が最も似合うだろう。
「ファルコ、もう無茶したダメなんだからね?アンタはアタシの相棒なんだから」
「ええ、もちろんです。俺達は一心同体なんですから」
ヘリナ先輩とコンビを組むようになってから2年半。もう、彼女以外とのコンビは考えられないくらいまで俺達の仲は深まっていた。
「ひゅ~お熱いねぇーお二人さんっ!楽しそうなところ悪いんだがらオーナーがお呼びだ。行ってやれ」
「ありがとうございます、パルスさん」
パルスさんは、トレッドオーナーと話し合い、これからはギルド職員として働くらしい。就職先が見つかって本当によかったと思っている。
パルスさんに言われた通り、オーナーの散らかった自室に行くと、待っていたと言わんばかりに椅子に座りあぐらをかいていた。
「よく来たね。ファルコ、疲れは取れたかい?」
「はい、いつでも大丈夫です」
「それは良かった。今回の依頼は2人ではかなり難しい依頼だからね。満身創痍で行ってほしくはなかった」
「それはアタシとファルコを別々に評価した際の難易度でしょう?」
「ほう、2人同時だと評価が変わってくるのかい?」
「当たり前でしょう?アタシ達が息を合わせればどんな奴にだって負けないんだから」
複数人で戦う時、1番大事なのは個人の戦闘力ではない。各々の持ち味を活かすコンビネーションだ。逆にコンビネーションが上手くいかなければ、本来の力を出せずに負けてしまうことすらある。
相性はもちろんある。だが、それ以上に積み重ねが重要だ。そしてそれ以上に信用と信頼が必要。
俺とヘリナ先輩はそれら3つを持っている。自他共に認める最高のコンビだ。
「じゃあ、そのコンビの力というのを100%活かして氷の天使を倒して見なさい。討伐の証明は氷のヘイローで良いよ」
「氷の天使の討伐・・・」
「つまり、それって・・・」
「「冬を終わらせるって事?」
魔物とは到底思えない名前を、ファルコとヘリナは知っていた。そして、その伝説も。
「ファルコ、どう?スッキリした?」
「はい・・・まるで体についていた重りが外れたようなそんな気分です」
ここ2ヶ月もの間、俺はロクな睡眠と食事を取らずに依頼し続けていた。その結果、少しだけ筋肉が落ちてしまったような気がする。昇級試験が終わったら鍛え直そう。
目の周りの痛みのような重みと、不規則に出していたため息もなくなった。今の俺には準備万端という言葉が最も似合うだろう。
「ファルコ、もう無茶したダメなんだからね?アンタはアタシの相棒なんだから」
「ええ、もちろんです。俺達は一心同体なんですから」
ヘリナ先輩とコンビを組むようになってから2年半。もう、彼女以外とのコンビは考えられないくらいまで俺達の仲は深まっていた。
「ひゅ~お熱いねぇーお二人さんっ!楽しそうなところ悪いんだがらオーナーがお呼びだ。行ってやれ」
「ありがとうございます、パルスさん」
パルスさんは、トレッドオーナーと話し合い、これからはギルド職員として働くらしい。就職先が見つかって本当によかったと思っている。
パルスさんに言われた通り、オーナーの散らかった自室に行くと、待っていたと言わんばかりに椅子に座りあぐらをかいていた。
「よく来たね。ファルコ、疲れは取れたかい?」
「はい、いつでも大丈夫です」
「それは良かった。今回の依頼は2人ではかなり難しい依頼だからね。満身創痍で行ってほしくはなかった」
「それはアタシとファルコを別々に評価した際の難易度でしょう?」
「ほう、2人同時だと評価が変わってくるのかい?」
「当たり前でしょう?アタシ達が息を合わせればどんな奴にだって負けないんだから」
複数人で戦う時、1番大事なのは個人の戦闘力ではない。各々の持ち味を活かすコンビネーションだ。逆にコンビネーションが上手くいかなければ、本来の力を出せずに負けてしまうことすらある。
相性はもちろんある。だが、それ以上に積み重ねが重要だ。そしてそれ以上に信用と信頼が必要。
俺とヘリナ先輩はそれら3つを持っている。自他共に認める最高のコンビだ。
「じゃあ、そのコンビの力というのを100%活かして氷の天使を倒して見なさい。討伐の証明は氷のヘイローで良いよ」
「氷の天使の討伐・・・」
「つまり、それって・・・」
「「冬を終わらせるって事?」
魔物とは到底思えない名前を、ファルコとヘリナは知っていた。そして、その伝説も。
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