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最終章 今こそ復讐の時
第十七話 復讐のためならなんでもする
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謎の調子乗り宣言をかますと、右手を上に上げ、大きく指を鳴らす。すると、空飛ぶ天使の更に上の空間に穴が開き、そこから全てを包み込んでくれる温かい光が差し込んできた。
「な、何だあれ!?」「い、いやあれは・・・!」「ねぇ!ねえどうして人間があれを開けたんだい!?教えておくれよ!」
幸助の指パッチンと共に現れたのは天使達がやってきた穴と同様のもの。それよりも更に巨大であり、穴の中からは─────。
「数時間ぶりだな、アモーラ。そしてアモーラに従う天使達よ」
「なっ・・・!あ、貴方はヴェリーテ!!な、何故貴方達がここに!貴方達の動きを拘束している天使達はどうしたのです!?」
現れたのは石のような硬い意志と表情を持った頬がこけた男神。真実の神ヴェリーテだった。戦士達の中に信仰者がいたようで、顔を見るや否やヴェリーテと気づいて跪く。
「君のお気に入りの天使達は私の裁きを待っている。私が作った檻の中でな」
「私はそういう事を聞いているわけではありません!どうやって貴方達が危機から脱したのかを聞いているんです!」
「それは俺の勇敢なる天使達のお陰だ!!」
更に穴の中から聞こえてくる爽快な男の声。ジースト騎士とフランを筆頭とするファイトール信者達は武器を掲げ、叫び始めた。
「「「「「うぉおおおおおおおお!!」」」」」
「ハッハッハッ!人間界の愛しの戦士達よ!良くぞ頑張った!俺はお前達の健闘を天界で縛られながら見ていたぞ!」
現れる健康的かつ筋肉質な足。腰には白い布と鞘に収められた立派な剣のみという機能性抜群の装備。割れた顎と輝く白い歯。姿が徐々に現れるにつれて戦士達のテンションは上がっていき、全貌が明らかになった瞬間、感情が爆発を起こした。
「闘神ファイトール!ただいま降臨だ!!」
「「「「ファイトール!ファイトール!ファイトール!」」」」
空前絶後のファイトールコールが街を走る。感化されたファイトール信仰者でもない者達もコールをする始末である。
「ハッハッハッ!ありがとう!ありがとう!嬉しいよ!・・・さて、アモーラ!良くもやってくれたな!」
信仰者に手を振り終えると、振り返りアモーラを睨みつける。蛇に睨まれた蛙という言葉を体現するかのようにアモーラはだんまりを決め、ただファイトールを睨みつけるだけである。
「俺の愛する地底人を滅ぼそうとしただけでなく、フラムを滅ぼそうとするとはなんという非道!同じ神として恥ずかしいぞ!!」
「黙りなさい!それよりも何故、ここに来られたのです!天界は私のお気に入りの天使達に見張りさせていたはずです!」
「全部の天使がお前を信仰しているわけではないのは知っているだろう!お前にはお前の!俺には俺の天使達がいるんだよ!!さあ、出てこい!天使達!掟を破る者を捉えるんだ!!」
「「「「「イエス!ファイトール!!」」」」」
息の合った声と共に穴から現れたのはアモーラが連れてきた天使とは比べ物にならない程に肉体をイジメ抜いた筋骨隆々の天使達だった。白い衣からは筋肉が今にも水のように溢れ出しそうであり、ファイトール教徒の士気を高める。
「捕らえろ!!」
アモーラの天使を指差し命令する。口角を上げ、真っ白な歯を見せつけると、ファイトールの天使達は鍛え抜いた腕の力をフル活用し、力で天使達をねじ伏せ穴へと入っていく。全ての天使がいなくなるまで3分とかからなかった。ライクを除いては。
「上級天使ライク!どうか大人しく連行されて下さい!さもないと私の二の腕で─────」
「うるさい!!!」
「ぐわぁぁぁぁ!」
上級天使ともなると、マッチョ天使達でも流石に無理があったのだろうか、ライクはマッチョ天使を吹き飛ばし、光の剣を幸助達に向けた。
「私は何としてでもアモーラ様を守って見せる!例えこの身が滅んでも!後世に愚か者として残されても!私はアモーラ様の愛を受け続けてやるんだ!」
「ライク・・・分かった。貴女がコウスケさん達の前に立ちはだかるっていうなら、私も心を鬼にします!ランマルさん!ボニーさん!メアリーさん!こちらを受け取ってください!」
ラヴの手から3つの白い光の玉が現れ、呼ばれた3人の武器に宿る。
「今与えたのは私の力の一部。短時間ですが、天使と神に傷を負わせる事が出来ます!」
「成る程・・・助かる」
「フフフ・・・どんな声で鳴くのかしらね?」
「つまりはエンチャントだな!最高だぜ!ラヴ!」
特攻を手に入れた3人は武器を構え、ライクと対面する。
「その程度で倒せる程、天使は弱くないわ!呆気なく死ぬがいい!!」
ライクも幸助以外も敵とみなしたようで、剣をもう一本増やして両手に剣を握る。アモーラはその光景をまるで試合観戦するかのように宙に腰をかけて眺めようとするが、ファイトールの剣の一撃によって邪魔される。
「この戦いを楽しむ暇は与えん!いざ勝負!」
「貴方は!どこまでも人の神経を逆撫でするのがお上手ですね!!」
「な、何だあれ!?」「い、いやあれは・・・!」「ねぇ!ねえどうして人間があれを開けたんだい!?教えておくれよ!」
幸助の指パッチンと共に現れたのは天使達がやってきた穴と同様のもの。それよりも更に巨大であり、穴の中からは─────。
「数時間ぶりだな、アモーラ。そしてアモーラに従う天使達よ」
「なっ・・・!あ、貴方はヴェリーテ!!な、何故貴方達がここに!貴方達の動きを拘束している天使達はどうしたのです!?」
現れたのは石のような硬い意志と表情を持った頬がこけた男神。真実の神ヴェリーテだった。戦士達の中に信仰者がいたようで、顔を見るや否やヴェリーテと気づいて跪く。
「君のお気に入りの天使達は私の裁きを待っている。私が作った檻の中でな」
「私はそういう事を聞いているわけではありません!どうやって貴方達が危機から脱したのかを聞いているんです!」
「それは俺の勇敢なる天使達のお陰だ!!」
更に穴の中から聞こえてくる爽快な男の声。ジースト騎士とフランを筆頭とするファイトール信者達は武器を掲げ、叫び始めた。
「「「「「うぉおおおおおおおお!!」」」」」
「ハッハッハッ!人間界の愛しの戦士達よ!良くぞ頑張った!俺はお前達の健闘を天界で縛られながら見ていたぞ!」
現れる健康的かつ筋肉質な足。腰には白い布と鞘に収められた立派な剣のみという機能性抜群の装備。割れた顎と輝く白い歯。姿が徐々に現れるにつれて戦士達のテンションは上がっていき、全貌が明らかになった瞬間、感情が爆発を起こした。
「闘神ファイトール!ただいま降臨だ!!」
「「「「ファイトール!ファイトール!ファイトール!」」」」
空前絶後のファイトールコールが街を走る。感化されたファイトール信仰者でもない者達もコールをする始末である。
「ハッハッハッ!ありがとう!ありがとう!嬉しいよ!・・・さて、アモーラ!良くもやってくれたな!」
信仰者に手を振り終えると、振り返りアモーラを睨みつける。蛇に睨まれた蛙という言葉を体現するかのようにアモーラはだんまりを決め、ただファイトールを睨みつけるだけである。
「俺の愛する地底人を滅ぼそうとしただけでなく、フラムを滅ぼそうとするとはなんという非道!同じ神として恥ずかしいぞ!!」
「黙りなさい!それよりも何故、ここに来られたのです!天界は私のお気に入りの天使達に見張りさせていたはずです!」
「全部の天使がお前を信仰しているわけではないのは知っているだろう!お前にはお前の!俺には俺の天使達がいるんだよ!!さあ、出てこい!天使達!掟を破る者を捉えるんだ!!」
「「「「「イエス!ファイトール!!」」」」」
息の合った声と共に穴から現れたのはアモーラが連れてきた天使とは比べ物にならない程に肉体をイジメ抜いた筋骨隆々の天使達だった。白い衣からは筋肉が今にも水のように溢れ出しそうであり、ファイトール教徒の士気を高める。
「捕らえろ!!」
アモーラの天使を指差し命令する。口角を上げ、真っ白な歯を見せつけると、ファイトールの天使達は鍛え抜いた腕の力をフル活用し、力で天使達をねじ伏せ穴へと入っていく。全ての天使がいなくなるまで3分とかからなかった。ライクを除いては。
「上級天使ライク!どうか大人しく連行されて下さい!さもないと私の二の腕で─────」
「うるさい!!!」
「ぐわぁぁぁぁ!」
上級天使ともなると、マッチョ天使達でも流石に無理があったのだろうか、ライクはマッチョ天使を吹き飛ばし、光の剣を幸助達に向けた。
「私は何としてでもアモーラ様を守って見せる!例えこの身が滅んでも!後世に愚か者として残されても!私はアモーラ様の愛を受け続けてやるんだ!」
「ライク・・・分かった。貴女がコウスケさん達の前に立ちはだかるっていうなら、私も心を鬼にします!ランマルさん!ボニーさん!メアリーさん!こちらを受け取ってください!」
ラヴの手から3つの白い光の玉が現れ、呼ばれた3人の武器に宿る。
「今与えたのは私の力の一部。短時間ですが、天使と神に傷を負わせる事が出来ます!」
「成る程・・・助かる」
「フフフ・・・どんな声で鳴くのかしらね?」
「つまりはエンチャントだな!最高だぜ!ラヴ!」
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