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四章 魔族との和平交渉
第三十七話 切り裂け鋼帝
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「はwww何それ?居合wwwだっさwwこんな殺し合いで居合なんて役に立つわけないじゃんwww本当に馬鹿なの?ねぇ?ねぇ!!」
蘭丸に向かっていくノック。しかし、蘭丸が技の準備にかかっている間の守りを任されたボニーは棘付き金棒でノックを後方へと吹き飛ばし、立ちはだかった。
「前までは気高き冒険者でしたのに・・・貴方を見て冒険者を目指したのに・・・どうして虐殺なんかするんですか!!」
「虐殺?おいおいww誤解を生むような言い方はよしてくれよwwwこれは制裁だ。人間を支配しようとした愚かな魔族への神々からの裁きだ。それに俺は元からこういう性格。貴族の前だから良い子ちゃんぶってただけよww」
「神々からではなく、アモーラからでしょう!?他の神は地底人の滅亡を望んでなんかいない!どれだけいるかは分かりませんが、少なくとも、闘神は地底人の存続を願っています!」
「何その情報wwソースは何処よww」
今の一言でボニーの中で何かが切れた。コイツはどんなに説得の言葉を言っても自分の信じているものだけに固執して他人の意見なんか聞かないんだと。改心することは無いんだと。諦めた。そちらが煽るのなら、こちらも煽らせていただこう。
「貴方の魔族への情報も何処から仕入れたものなんですか?」
「はww女神アモーラに決まってるだろwwそのぐらいわかれww」
「色んな信仰者がどんなに信じても、会う事が出来なかった幻の神から教えて貰ったって言われても誰が信じると思います?信仰者が少なくてこの世に滞在している神から聞いたものならともかく」
「お、俺は異世界人だから会った事があるんですー!お前らと違ってなw」
「それって本物のアモーラだったんですかね?姿を真似ていただけなんじゃ?そして、バカな貴方をだましたんじゃ?」
「そ、そんなわけ・・・」
「ちょっと不安になってきてるじゃないですか!手に取るように分かりますよ~貴方の信じている物が不安定になっているのが。自分に自信が無くなっているのが・・・」
女神アモーラが異世界人をこの世界へと呼んでいるのはコウスケ君とランマルさんから聞いているので知っています。全てはノックを不安にする為に言っただけです。
「本当は自分のやってる事が正しい事なのか分からなくなったって言ったらどうなんですか!ええ!?」
「う、うるさい!うるさい!俺のやってる事は正しい!神々が正しいと言った行為なんだぁぁぁ!!」
案の定、不安になったノックは感情を爆発させ、何も考えずに殴ってくる。ワタシはいつ来るか分からない衝撃波に吹き飛ばされないように余裕を持って避け、金棒をブサイクな顔に叩き込む。刃物には強い身体だが、打撃には滅法弱いらしく、既に顔は穴だらけだ。
「ストックパワー5発分だぁ!吹き飛べぇぇぇ!!」
先程の衝撃波の2倍の威力だ。間合いを詰めて、ノックに急接近し、衝撃波で吹き飛ばされるのを回避する。
「な、何ぃ!?お、お前どうして俺の周りには衝撃波の影響がないと分かった!?」
「そりゃあ長年見てきましたからね!貴方の衝撃波。家を吹き飛ばせる威力なのに、どうして身体は吹き飛ばないんだろう?ってね!」
貴族であったことに今、初めて感謝する。貴族だった幼少期が無かったら、ワタシとランマルさんはノックに殺されていただろう。そして、ランマルさんは技の準備を終わらせ、ノックをいつでも殺す事が出来るようになった。
「小林流居合・・・一閃!!」
ノックの腹を横断するように一本の線が描かれる。線の終わりにはいつの間にかランマルさんが立っており、手には刀、刀の刃には数滴の血がこびりついていた。
「ク、クソ侍!お前一体何を・・・」
「侍ではない・・・武士だ」
刃の血を拭い、鞘に納めると、ノックの胴体に手を突き、力を込めて横に押し出す。
「や、止めろぉ!!お前が押したら!押したら・・・!!」
「柄ではないが、言わせてもらおう・・・・天誅」
蘭丸が押したノックの胴体はスライドするように、下半身と離れ、地面へと落下する。
「この、クソ野郎どもが・・・」
切断された部分から大量の血を流しながらも、捨て台詞を吐き捨てノックはこの世界から退散していった。
「最後まで腹立たしい奴だった・・・な?鋼帝よ」
鳳凰の鍔が使われた刀を撫でながら蘭丸は呟いた。
蘭丸に向かっていくノック。しかし、蘭丸が技の準備にかかっている間の守りを任されたボニーは棘付き金棒でノックを後方へと吹き飛ばし、立ちはだかった。
「前までは気高き冒険者でしたのに・・・貴方を見て冒険者を目指したのに・・・どうして虐殺なんかするんですか!!」
「虐殺?おいおいww誤解を生むような言い方はよしてくれよwwwこれは制裁だ。人間を支配しようとした愚かな魔族への神々からの裁きだ。それに俺は元からこういう性格。貴族の前だから良い子ちゃんぶってただけよww」
「神々からではなく、アモーラからでしょう!?他の神は地底人の滅亡を望んでなんかいない!どれだけいるかは分かりませんが、少なくとも、闘神は地底人の存続を願っています!」
「何その情報wwソースは何処よww」
今の一言でボニーの中で何かが切れた。コイツはどんなに説得の言葉を言っても自分の信じているものだけに固執して他人の意見なんか聞かないんだと。改心することは無いんだと。諦めた。そちらが煽るのなら、こちらも煽らせていただこう。
「貴方の魔族への情報も何処から仕入れたものなんですか?」
「はww女神アモーラに決まってるだろwwそのぐらいわかれww」
「色んな信仰者がどんなに信じても、会う事が出来なかった幻の神から教えて貰ったって言われても誰が信じると思います?信仰者が少なくてこの世に滞在している神から聞いたものならともかく」
「お、俺は異世界人だから会った事があるんですー!お前らと違ってなw」
「それって本物のアモーラだったんですかね?姿を真似ていただけなんじゃ?そして、バカな貴方をだましたんじゃ?」
「そ、そんなわけ・・・」
「ちょっと不安になってきてるじゃないですか!手に取るように分かりますよ~貴方の信じている物が不安定になっているのが。自分に自信が無くなっているのが・・・」
女神アモーラが異世界人をこの世界へと呼んでいるのはコウスケ君とランマルさんから聞いているので知っています。全てはノックを不安にする為に言っただけです。
「本当は自分のやってる事が正しい事なのか分からなくなったって言ったらどうなんですか!ええ!?」
「う、うるさい!うるさい!俺のやってる事は正しい!神々が正しいと言った行為なんだぁぁぁ!!」
案の定、不安になったノックは感情を爆発させ、何も考えずに殴ってくる。ワタシはいつ来るか分からない衝撃波に吹き飛ばされないように余裕を持って避け、金棒をブサイクな顔に叩き込む。刃物には強い身体だが、打撃には滅法弱いらしく、既に顔は穴だらけだ。
「ストックパワー5発分だぁ!吹き飛べぇぇぇ!!」
先程の衝撃波の2倍の威力だ。間合いを詰めて、ノックに急接近し、衝撃波で吹き飛ばされるのを回避する。
「な、何ぃ!?お、お前どうして俺の周りには衝撃波の影響がないと分かった!?」
「そりゃあ長年見てきましたからね!貴方の衝撃波。家を吹き飛ばせる威力なのに、どうして身体は吹き飛ばないんだろう?ってね!」
貴族であったことに今、初めて感謝する。貴族だった幼少期が無かったら、ワタシとランマルさんはノックに殺されていただろう。そして、ランマルさんは技の準備を終わらせ、ノックをいつでも殺す事が出来るようになった。
「小林流居合・・・一閃!!」
ノックの腹を横断するように一本の線が描かれる。線の終わりにはいつの間にかランマルさんが立っており、手には刀、刀の刃には数滴の血がこびりついていた。
「ク、クソ侍!お前一体何を・・・」
「侍ではない・・・武士だ」
刃の血を拭い、鞘に納めると、ノックの胴体に手を突き、力を込めて横に押し出す。
「や、止めろぉ!!お前が押したら!押したら・・・!!」
「柄ではないが、言わせてもらおう・・・・天誅」
蘭丸が押したノックの胴体はスライドするように、下半身と離れ、地面へと落下する。
「この、クソ野郎どもが・・・」
切断された部分から大量の血を流しながらも、捨て台詞を吐き捨てノックはこの世界から退散していった。
「最後まで腹立たしい奴だった・・・な?鋼帝よ」
鳳凰の鍔が使われた刀を撫でながら蘭丸は呟いた。
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