154 / 212
四章 魔族との和平交渉
第十九話 やはりすぐに仲良くとはいかない
しおりを挟む
「これを付けていれば来客として扱われる。ただし、外したままだと十中八九襲われるから気を付けろ。良いな?」
念を押されて渡されたのはアメジストがあしらわれたバッチだった。
「地上人はこの石をアメジストって言うんだっけ?この石はジースト王国の象徴なんだ」
「やっぱり鉱業が盛んなんだ」
「うん。他にもアダム鉱石っていう協力な武具を作る為に必要な鉱石もあるよ。まあ、希少だからアダム鉱石の武器は騎士でも使わないけど」
アダム・・・いかにも神の力とかが宿ってそうな鉱石だ。
「それじゃあ、私は女王としての仕事があるので失礼する。夕飯時になったら飯と共にやってくる」
「一緒に食べるんだ・・・」
「何か問題でもあるのか?もしかして、地上人は誰かと一緒に食事を取るという文化は無いのか・・・?」
「いや、あるよ。あるんだけど、この国の統率者である女王が城に俺達を招いて食事するならまだしも、ここにきて食事は大丈夫なのかな・・・って」
「じゃあ、騎士団長としてくる」
そう言ってアメリアは家を出ていった。都合の悪い場合は立場を上手く使い分ける。やはりできるな・・・。
「コウスケさん、この家の鍵はあるんで出かけてみません?折角苦労してやって来たんですし」
ぴょんぴょんとウサギのように跳ねて提案してくるメアリー。確かに彼女の言い分には一理ある。ここに来るまで7人もの犠牲を出してきた。全ては地底人という謎の存在を調べる為。そして、今俺達は地底人の住む国に滞在している。地底人の町を歩いてどのような生活を送っているか調べるべきだろう。
「それじゃあ、行くか」
「はい!!」
剣を腰に帯び、扉開け、外へと出る。家の中には荷物をある程度置いておいた為、戸締りはしっかりとしておく。
「えへへ~~別の国を観光なんて初めてです!」
「実は俺も初めて。あっちの世界にいた時は国内旅行ばっかりだったからな」
ジースト王国の城下町は太陽が無いせいで光源が松明と光る石しかない薄暗い町だが、うす暗さに判比例するように町の人達の活気は素晴らしいものだった。
「いらっしゃい!いらっしゃい!今日の岩トカゲの肉は引き締まっていて噛み応え抜群だよ!!」
「ヌールの乳はいかが?今朝採れたての新鮮な乳だよ!!」
基本的に売っているのは肉と乳製品。魚を売っている所はちらほらと見られるが、どれも高い上にあまり美味しそうな色をしていない。しかし、普段肉ばかり食べているからだろうか、魚を買う客がちらほらといる。
「はい、2000ファイね」
聞きなれない単位が耳に入ってくる。ジースト王国のお金の単位だろうか?そういえば、今俺はフラム王国のアモしか持っていない。観光するにあたって、この国のお金は必要ではないのか?
「闘神ファイト―ルの名前のファイの部分を取ったんですかね?うちの国のアモと同じですね」
「面白い共通点だな」
街並みを見ながら換金所はないか探してみる。流石に長く滞在してしまったせいで俺が地底人ではないと気づかれてしまったのか、奇異の目で見られ始めた。しかし、物理的な攻撃をしてくるわけではなく、ただ鋭い目線だけを送られ続けるのはアメリアから貰ったバッチのお陰だろう。
「換金所、換金所・・・って、あれ?」
店の看板を巡る巡る見ていた時に気付く。ジーストで使われている言語はフラム語だと。今まで地底人とは会話しかしていなくて気が付かなかったが、違う文化のはずなのにフラム語が使われている。
「なあ、メアリー。フラム語が出来たのって大体何年前か知ってるか?」
「えっ?さ、さあ・・・でもフラムが出来たのは約500年前だったはず・・・」
これはあくまで推測でしかないのだが、地底人は何らかの理由で地下にやってきたフラム人の末裔なのではないだろうか?500年もあればその場に適した進化は可能なはずなので有り得ない話ではないはずだ。
「進化とかそういうのは俺の専門外だからそこは他の人に任せるとしよう」
「?」
「いや、メアリーには関係のない話だから大丈夫だと・・・っと、見つけた見つけた。換金所だ」
『信用換金所』。ベタな名前だし、胡散臭さが漂っている。本当に大丈夫だろうか?しかし、近くには代わりの換金所は無いし、怪しい換金所にはそこそこ人が入っている。
「仕方ない。ここで換金するか」
幸いな事に換金する物はいっぱいある。それなりのお金になるはずだ。
「はぁい!いらっしゃいませ~~!今日はどのようなご用件・・・で・・・」
初っ端から笑顔で出迎えてくれた職員の顔がどんどん青ざめていく。そして、最終的には尻もちをつき、壁まで逃げて行ってしまった。逃げた職員は酷く怯えた状態で大声で叫ぶ。
「ひ、ひぃぃ!地上人!!お願い!殺さないで!!」
案の定、地上人の侵入者と疑われたようだ。しかし、俺の胸のバッチを見てすぐに落ち着きを取り戻す。
「あれぇ?来客のバッチィ?女王様が言ってた地上人のお客様ぁ?」
既に国民には俺達がこの国にいるという事が知れ渡っているようだ。いちいち説明する手間が省けて助かる。
「実はこの国のお金を持っていないので、換金したいんですが・・・」
「ああ、換金・・・監禁ではなく、換金ですね。分かりました・・・」
ブツブツと念仏のように何かを唱えながらカウンターへと歩いていく職員。驚くのは仕方ないが、お陰で入ってから間もないのに他の客から変な注目を浴びてしまった。
「では、換金したい物を置いて下さい」
小さな革袋から小さな緑色の石を取り出す。ピーナッツ程の大きさしかないが、エメラルドである。依頼達成の30万アモの報酬金の代わりとしてもらったエメラルド。別の国に行く可能性があるからとすぐにアモに変えなくて本当に良かった。さあ!エメラルドよ!その価値を見せつけろ!!
「1万ファイになりますね」
「・・・へ?」
1万ファイ?少なくね?いやいや待て。もしかしたらお金自体の価値が高いだけかもしれない。この国に林檎は売ってないので、宿に一泊する料金を聞こう。
「宿に一泊する時の料金ですか?ピンキリですが、一番お安い宿でしたら一泊5000ファイで泊まれますね」
「ご、5000ファイ!?ていう事はエメラルドを売っても2泊しか出来ないって事!?」
「は、はいぃぃぃ!すみませんんんん!!」
何でだ!?このエメラルドは偽物だったというのか?いや、それはない。知り合いの商人に鑑定してもらった時は確かに本物だと言っていた。なら、何故・・・。
この時、幸助の頭に過ぎるアメリアとの会話。この国は一体何処にあるのか。何が盛んなのか。これまでに手に入れた知識を使って見出す。
「そうか!この国は鉱業が盛んで宝石が山ほど採れるから、石ころ同然なんだ!!」
どんなに綺麗な石でも、いくらでも取れたら希少価値は無くなる。突然だ。なら、ここで換金するのはやめておこう。そして、地底人にとって驚く程の価値を持つ地上には山ほどある物を出せば良いはずだ。例えば・・・。
「じゃあ、これならどうだ?」
「こ、これは・・・この色、形、匂い!!間違いない!これは・・・!!」
「薬草だ」
途端、職員が椅子から転げ落ちる。地上にでたら山程手に入る薬草にだ。
「おおおおお客様!よろしいのでしょうか!?こんな貴重な品貰ってしまってもももももも!!」
「勿論!いくらで買い取ってくれる?」
「私の立場でギリギリ出せる50万ファイでどうでしょう?もし、よろしければオーナーに相談して・・・」
「良いですよ。50万で手を打ちましょう。それと、あともう5個付けておきますね」
「どひゃぁぁぁぁぁ!!」
取り敢えず大金は手に入ったが、ジースト王国とフラム王国と交流ができたら、まず最初に薬草などの植物の価値を教える方が良いかもしれない。
念を押されて渡されたのはアメジストがあしらわれたバッチだった。
「地上人はこの石をアメジストって言うんだっけ?この石はジースト王国の象徴なんだ」
「やっぱり鉱業が盛んなんだ」
「うん。他にもアダム鉱石っていう協力な武具を作る為に必要な鉱石もあるよ。まあ、希少だからアダム鉱石の武器は騎士でも使わないけど」
アダム・・・いかにも神の力とかが宿ってそうな鉱石だ。
「それじゃあ、私は女王としての仕事があるので失礼する。夕飯時になったら飯と共にやってくる」
「一緒に食べるんだ・・・」
「何か問題でもあるのか?もしかして、地上人は誰かと一緒に食事を取るという文化は無いのか・・・?」
「いや、あるよ。あるんだけど、この国の統率者である女王が城に俺達を招いて食事するならまだしも、ここにきて食事は大丈夫なのかな・・・って」
「じゃあ、騎士団長としてくる」
そう言ってアメリアは家を出ていった。都合の悪い場合は立場を上手く使い分ける。やはりできるな・・・。
「コウスケさん、この家の鍵はあるんで出かけてみません?折角苦労してやって来たんですし」
ぴょんぴょんとウサギのように跳ねて提案してくるメアリー。確かに彼女の言い分には一理ある。ここに来るまで7人もの犠牲を出してきた。全ては地底人という謎の存在を調べる為。そして、今俺達は地底人の住む国に滞在している。地底人の町を歩いてどのような生活を送っているか調べるべきだろう。
「それじゃあ、行くか」
「はい!!」
剣を腰に帯び、扉開け、外へと出る。家の中には荷物をある程度置いておいた為、戸締りはしっかりとしておく。
「えへへ~~別の国を観光なんて初めてです!」
「実は俺も初めて。あっちの世界にいた時は国内旅行ばっかりだったからな」
ジースト王国の城下町は太陽が無いせいで光源が松明と光る石しかない薄暗い町だが、うす暗さに判比例するように町の人達の活気は素晴らしいものだった。
「いらっしゃい!いらっしゃい!今日の岩トカゲの肉は引き締まっていて噛み応え抜群だよ!!」
「ヌールの乳はいかが?今朝採れたての新鮮な乳だよ!!」
基本的に売っているのは肉と乳製品。魚を売っている所はちらほらと見られるが、どれも高い上にあまり美味しそうな色をしていない。しかし、普段肉ばかり食べているからだろうか、魚を買う客がちらほらといる。
「はい、2000ファイね」
聞きなれない単位が耳に入ってくる。ジースト王国のお金の単位だろうか?そういえば、今俺はフラム王国のアモしか持っていない。観光するにあたって、この国のお金は必要ではないのか?
「闘神ファイト―ルの名前のファイの部分を取ったんですかね?うちの国のアモと同じですね」
「面白い共通点だな」
街並みを見ながら換金所はないか探してみる。流石に長く滞在してしまったせいで俺が地底人ではないと気づかれてしまったのか、奇異の目で見られ始めた。しかし、物理的な攻撃をしてくるわけではなく、ただ鋭い目線だけを送られ続けるのはアメリアから貰ったバッチのお陰だろう。
「換金所、換金所・・・って、あれ?」
店の看板を巡る巡る見ていた時に気付く。ジーストで使われている言語はフラム語だと。今まで地底人とは会話しかしていなくて気が付かなかったが、違う文化のはずなのにフラム語が使われている。
「なあ、メアリー。フラム語が出来たのって大体何年前か知ってるか?」
「えっ?さ、さあ・・・でもフラムが出来たのは約500年前だったはず・・・」
これはあくまで推測でしかないのだが、地底人は何らかの理由で地下にやってきたフラム人の末裔なのではないだろうか?500年もあればその場に適した進化は可能なはずなので有り得ない話ではないはずだ。
「進化とかそういうのは俺の専門外だからそこは他の人に任せるとしよう」
「?」
「いや、メアリーには関係のない話だから大丈夫だと・・・っと、見つけた見つけた。換金所だ」
『信用換金所』。ベタな名前だし、胡散臭さが漂っている。本当に大丈夫だろうか?しかし、近くには代わりの換金所は無いし、怪しい換金所にはそこそこ人が入っている。
「仕方ない。ここで換金するか」
幸いな事に換金する物はいっぱいある。それなりのお金になるはずだ。
「はぁい!いらっしゃいませ~~!今日はどのようなご用件・・・で・・・」
初っ端から笑顔で出迎えてくれた職員の顔がどんどん青ざめていく。そして、最終的には尻もちをつき、壁まで逃げて行ってしまった。逃げた職員は酷く怯えた状態で大声で叫ぶ。
「ひ、ひぃぃ!地上人!!お願い!殺さないで!!」
案の定、地上人の侵入者と疑われたようだ。しかし、俺の胸のバッチを見てすぐに落ち着きを取り戻す。
「あれぇ?来客のバッチィ?女王様が言ってた地上人のお客様ぁ?」
既に国民には俺達がこの国にいるという事が知れ渡っているようだ。いちいち説明する手間が省けて助かる。
「実はこの国のお金を持っていないので、換金したいんですが・・・」
「ああ、換金・・・監禁ではなく、換金ですね。分かりました・・・」
ブツブツと念仏のように何かを唱えながらカウンターへと歩いていく職員。驚くのは仕方ないが、お陰で入ってから間もないのに他の客から変な注目を浴びてしまった。
「では、換金したい物を置いて下さい」
小さな革袋から小さな緑色の石を取り出す。ピーナッツ程の大きさしかないが、エメラルドである。依頼達成の30万アモの報酬金の代わりとしてもらったエメラルド。別の国に行く可能性があるからとすぐにアモに変えなくて本当に良かった。さあ!エメラルドよ!その価値を見せつけろ!!
「1万ファイになりますね」
「・・・へ?」
1万ファイ?少なくね?いやいや待て。もしかしたらお金自体の価値が高いだけかもしれない。この国に林檎は売ってないので、宿に一泊する料金を聞こう。
「宿に一泊する時の料金ですか?ピンキリですが、一番お安い宿でしたら一泊5000ファイで泊まれますね」
「ご、5000ファイ!?ていう事はエメラルドを売っても2泊しか出来ないって事!?」
「は、はいぃぃぃ!すみませんんんん!!」
何でだ!?このエメラルドは偽物だったというのか?いや、それはない。知り合いの商人に鑑定してもらった時は確かに本物だと言っていた。なら、何故・・・。
この時、幸助の頭に過ぎるアメリアとの会話。この国は一体何処にあるのか。何が盛んなのか。これまでに手に入れた知識を使って見出す。
「そうか!この国は鉱業が盛んで宝石が山ほど採れるから、石ころ同然なんだ!!」
どんなに綺麗な石でも、いくらでも取れたら希少価値は無くなる。突然だ。なら、ここで換金するのはやめておこう。そして、地底人にとって驚く程の価値を持つ地上には山ほどある物を出せば良いはずだ。例えば・・・。
「じゃあ、これならどうだ?」
「こ、これは・・・この色、形、匂い!!間違いない!これは・・・!!」
「薬草だ」
途端、職員が椅子から転げ落ちる。地上にでたら山程手に入る薬草にだ。
「おおおおお客様!よろしいのでしょうか!?こんな貴重な品貰ってしまってもももももも!!」
「勿論!いくらで買い取ってくれる?」
「私の立場でギリギリ出せる50万ファイでどうでしょう?もし、よろしければオーナーに相談して・・・」
「良いですよ。50万で手を打ちましょう。それと、あともう5個付けておきますね」
「どひゃぁぁぁぁぁ!!」
取り敢えず大金は手に入ったが、ジースト王国とフラム王国と交流ができたら、まず最初に薬草などの植物の価値を教える方が良いかもしれない。
10
お気に入りに追加
328
あなたにおすすめの小説
勇者パーティーにダンジョンで生贄にされました。これで上位神から押し付けられた、勇者の育成支援から解放される。
克全
ファンタジー
エドゥアルには大嫌いな役目、神与スキル『勇者の育成者』があった。力だけあって知能が低い下級神が、勇者にふさわしくない者に『勇者』スキルを与えてしまったせいで、上級神から与えられてしまったのだ。前世の知識と、それを利用して鍛えた絶大な魔力のあるエドゥアルだったが、神与スキル『勇者の育成者』には逆らえず、嫌々勇者を教育していた。だが、勇者ガブリエルは上級神の想像を絶する愚者だった。事もあろうに、エドゥアルを含む300人もの人間を生贄にして、ダンジョンの階層主を斃そうとした。流石にこのような下劣な行いをしては『勇者』スキルは消滅してしまう。対象となった勇者がいなくなれば『勇者の育成者』スキルも消滅する。自由を手に入れたエドゥアルは好き勝手に生きることにしたのだった。

【完結】前世の不幸は神様のミスでした?異世界転生、条件通りなうえチート能力で幸せです
yun.
ファンタジー
~タイトル変更しました~
旧タイトルに、もどしました。
日本に生まれ、直後に捨てられた。養護施設に暮らし、中学卒業後働く。
まともな職もなく、日雇いでしのぐ毎日。
劣悪な環境。上司にののしられ、仲のいい友人はいない。
日々の衣食住にも困る。
幸せ?生まれてこのかた一度もない。
ついに、死んだ。現場で鉄パイプの下敷きに・・・
目覚めると、真っ白な世界。
目の前には神々しい人。
地球の神がサボった?だから幸せが1度もなかったと・・・
短編→長編に変更しました。
R4.6.20 完結しました。
長らくお読みいただき、ありがとうございました。

【後日談完結】10日間の異世界旅行~帰れなくなった二人の異世界冒険譚~
ばいむ
ファンタジー
剣と魔法の世界であるライハンドリア・・・。魔獣と言われるモンスターがおり、剣と魔法でそれを倒す冒険者と言われる人達がいる世界。
高校の休み時間に突然その世界に行くことになってしまった。この世界での生活は10日間と言われ、混乱しながらも楽しむことにしたが、なぜか戻ることができなかった。
特殊な能力を授かるわけでもなく、生きるための力をつけるには自ら鍛錬しなければならなかった。魔獣を狩り、いろいろな遺跡を訪ね、いろいろな人と出会った。何度か死にそうになったこともあったが、多くの人に助けられながらも少しずつ成長していった。
冒険をともにするのは同じく異世界に転移してきた女性・ジェニファー。彼女と出会い、そして・・・。
初投稿というか、初作品というか、まともな初執筆品です。
今までこういうものをまともに書いたこともなかったのでいろいろと変なところがあるかもしれませんがご了承ください。
誤字脱字等あれば連絡をお願いします。
感想やレビューをいただけるととてもうれしいです。書くときの参考にさせていただきます。
おもしろかっただけでも励みになります。
2021/6/27 無事に完結しました。
2021/9/10 後日談の追加開始
2022/2/18 後日談完結
能力値カンストで異世界転生したので…のんびり生きちゃダメですか?
火産霊神
ファンタジー
私の異世界転生、思ってたのとちょっと違う…?
24歳OLの立花由芽は、ある日異世界転生し「ユメ」という名前の16歳の魔女として生きることに。その世界は魔王の脅威に怯え…ているわけでもなく、レベルアップは…能力値がカンストしているのでする必要もなく、能力を持て余した彼女はスローライフをおくることに。そう決めた矢先から何やらイベントが発生し…!?

ようこそ異世界へ!うっかりから始まる異世界転生物語
Eunoi
ファンタジー
本来12人が異世界転生だったはずが、神様のうっかりで異世界転生に巻き込まれた主人公。
チート能力をもらえるかと思いきや、予定外だったため、チート能力なし。
その代わりに公爵家子息として異世界転生するも、まさかの没落→島流し。
さぁ、どん底から這い上がろうか
そして、少年は流刑地より、王政が当たり前の国家の中で、民主主義国家を樹立することとなる。
少年は英雄への道を歩き始めるのだった。
※第4章に入る前に、各話の改定作業に入りますので、ご了承ください。

異世界転生したらたくさんスキルもらったけど今まで選ばれなかったものだった~魔王討伐は無理な気がする~
宝者来価
ファンタジー
俺は異世界転生者カドマツ。
転生理由は幼い少女を交通事故からかばったこと。
良いとこなしの日々を送っていたが女神様から異世界に転生すると説明された時にはアニメやゲームのような展開を期待したりもした。
例えばモンスターを倒して国を救いヒロインと結ばれるなど。
けれど与えられた【今まで選ばれなかったスキルが使える】 戦闘はおろか日常の役にも立つ気がしない余りものばかり。
同じ転生者でイケメン王子のレイニーに出迎えられ歓迎される。
彼は【スキル:水】を使う最強で理想的な異世界転生者に思えたのだが―――!?
※小説家になろう様にも掲載しています。
スキル【僕だけの農場】はチートでした~辺境領地を世界で一番住みやすい国にします~
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
旧題:スキル【僕だけの農場】はチートでした なのでお父様の領地を改造していきます!!
僕は異世界転生してしまう
大好きな農場ゲームで、やっと大好きな女の子と結婚まで行ったら過労で死んでしまった
仕事とゲームで過労になってしまったようだ
とても可哀そうだと神様が僕だけの農場というスキル、チートを授けてくれた
転生先は貴族と恵まれていると思ったら砂漠と海の領地で作物も育たないダメな領地だった
住民はとてもいい人達で両親もいい人、僕はこの領地をチートの力で一番にしてみせる
◇
HOTランキング一位獲得!
皆さま本当にありがとうございます!
無事に書籍化となり絶賛発売中です
よかったら手に取っていただけると嬉しいです
これからも日々勉強していきたいと思います
◇
僕だけの農場二巻発売ということで少しだけウィンたちが前へと進むこととなりました
毎日投稿とはいきませんが少しずつ進んでいきます

ガチャと異世界転生 システムの欠陥を偶然発見し成り上がる!
よっしぃ
ファンタジー
偶然神のガチャシステムに欠陥がある事を発見したノーマルアイテムハンター(最底辺の冒険者)ランナル・エクヴァル・元日本人の転生者。
獲得したノーマルアイテムの売却時に、偶然発見したシステムの欠陥でとんでもない事になり、神に報告をするも再現できず否定され、しかも神が公認でそんな事が本当にあれば不正扱いしないからドンドンしていいと言われ、不正もとい欠陥を利用し最高ランクの装備を取得し成り上がり、無双するお話。
俺は西塔 徳仁(さいとう のりひと)、もうすぐ50過ぎのおっさんだ。
単身赴任で家族と離れ遠くで暮らしている。遠すぎて年に数回しか帰省できない。
ぶっちゃけ時間があるからと、ブラウザゲームをやっていたりする。
大抵ガチャがあるんだよな。
幾つかのゲームをしていたら、そのうちの一つのゲームで何やらハズレガチャを上位のアイテムにアップグレードしてくれるイベントがあって、それぞれ1から5までのランクがあり、それを15本投入すれば一度だけ例えばSRだったらSSRのアイテムに変えてくれるという有り難いイベントがあったっけ。
だが俺は運がなかった。
ゲームの話ではないぞ?
現実で、だ。
疲れて帰ってきた俺は体調が悪く、何とか自身が住んでいる社宅に到着したのだが・・・・俺は倒れたらしい。
そのまま救急搬送されたが、恐らく脳梗塞。
そのまま帰らぬ人となったようだ。
で、気が付けば俺は全く知らない場所にいた。
どうやら異世界だ。
魔物が闊歩する世界。魔法がある世界らしく、15歳になれば男は皆武器を手に魔物と祟罠くてはならないらしい。
しかも戦うにあたり、武器や防具は何故かガチャで手に入れるようだ。なんじゃそりゃ。
10歳の頃から生まれ育った村で魔物と戦う術や解体方法を身に着けたが、15になると村を出て、大きな街に向かった。
そこでダンジョンを知り、同じような境遇の面々とチームを組んでダンジョンで活動する。
5年、底辺から抜け出せないまま過ごしてしまった。
残念ながら日本の知識は持ち合わせていたが役に立たなかった。
そんなある日、変化がやってきた。
疲れていた俺は普段しない事をしてしまったのだ。
その結果、俺は信じられない出来事に遭遇、その後神との恐ろしい交渉を行い、最底辺の生活から脱出し、成り上がってく。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる