大学生活を謳歌しようとしたら、女神の勝手で異世界に転送させられたので、復讐したいと思います

町島航太

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四章 魔族との和平交渉

プロローグ あれから半年が過ぎ、気温的に寒い季節がやってきた

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 しんしんと灰色の雲から雪が降ってくる。草原は既に純白の雪に覆われてしまい、緑の草原は見る目もない。草原の緑を見る事が出来るのは、きっと冬が終わった後の春だろう。

 人それぞれだと、思うが、俺はあまり雪が好きではない。歩きづらいし、何よりも寒い。しかし、仲間はそうでもないらしい。

「ひゃはぁぁ!!雪だぁぁぁ!!真っ白だぁぁぁ!!血の色が良く目立つぜぇぇぇ!!」

 雪の白よりも美しい銀の髪を持った小柄な少女がウサギの真似をしながら巨大な白ウサギを追っている。白ウサギは魔物であり、俺と銀髪の少女メアリー・メイウェザーが捕獲しようとしている最中の魔物である。

「はぁ!はぁ!はぁ!はぁ!─────捕まえた!!」

 すばしっこい白ウサギの大きな耳を掴んで人参のように持ち上げる。すかさず俺はバッグから麻製の袋を取り出し、彼女の捕まえた白ウサギを入れ、口を閉めた。

「よし!これで依頼は完了!お疲れ様、メアリー」

「へへ~♪もっと、撫でて~~コウスケ~~♪」

 因みに、俺に撫でられて嬉しそうにするメアリーは俺と同い年である。

「さあて!帰りましょう!コウスケさん!!」

 戦闘モードから普通の女の子モードへと切り替えたメアリーは俺の手を引き、村の方へと歩いていく。

「このウサギ一匹で何万でしたっけ?」

「確か5万アモだったね。サイズが多きければ、更に追加報酬があるって聞いたけど、このサイズは大きい方なのか?それとも小さい方?」

「多分大きめだと思いますよ!私の腰まで大きさがありましたし!!」

「それじゃあ、報酬はメアリー7割、俺3割って事で良いかな?」

「ダメです!です!しっかり分け合いましょう!!」

「そうか?メアリーが良いなら、それで良いが・・・」

「ええ、それで大丈夫です!ですので戻りましょう!村長さん達がお腹を空かせて待っていますよ!!」

 幸助とメアリーは仲良く2で手を繋ぎながら村へと入っていった。
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