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三章 黄金の愛と銀の翼の騎士、2人ともぶっ殺す
幕間 一方その頃、フラン・キスカは
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幸助が2人の騎士への復讐の準備を奔走している中、ワイバーン退治依頼のリーダーを務めたフラン・キスカも皆の為に頑張っていた。
フランは今、数人の騎士と、騎士に囲まれた上品な男を連れて城下町の外へとやってきた。
男の正体は国王。フラム王国を収める者である。政治や会議などで多忙な国王を呼び出したのは他でもないフランだった。
「フランよ、いきなり呼び出すとは何事だ?信頼できるお主だからついてきたが、訳を話して貰わんと不安が払拭できん」
「そうですね。では、お話します。国王陛下は1ヶ月前にワイバーンの依頼に報酬金を出したのを覚えていらっしゃいますか?」
「ああ、覚えておるぞ。ワイバーンの鱗は強力な防具になる上、肉は引き締まっていて美味だからな!欲しくてたまらなかったんじゃ!」
国王のその一言にフランはとても申し訳なさそうにする。その表情で国王は何かを悟ったようだ。
「お主が依頼に出向いたのか?」
「はい、その通りでございます。そして、我々はワイバーンを倒す事はできませんでした」
「ならば、何故外に呼んだのだ?」
「・・・・・・」
「答えろ!フラン・キスカ!!貴様の目的は何だ!」
国王の怒号と共に王国騎士達の剣先がフランに向く。敵意を向けられているというのに、フランは余裕そうな笑みを浮かべて答えた。
「実は、報酬の相談したくて!」
「報酬?倒せなかったのではないのか?」
「はい。ですが、和解することができました。ワイバーンと話し合う事で」
「話し合う?良く分からんな・・・もう少し分かりやすく説明して見せよ!!」
「分かりました」
フランは雑嚢から小さな笛を取り出すと、大きく息を吸い、笛を吹いた。
ぴぃーーーー!と頭に響くくらい高い笛の音が空に向かって消えていく。数秒後、青い空に黒い黒子のような点が現れた。
「ん?何か見えるな」
「ホントだ。何ですかね、あれ」
「近づいてきてませんか?」
黒い点は次第に大きくなっていき、正体が明らかになっていく。正体がわかるにつれて国王と騎士達の顔色が悪くなっていく。
更に数秒後、黒い点の正体は雑草を宙に撒き散らしながら国王の前へと現れた。その名を──────
「ご紹介します。マロン山脈のワイバーンです」
「Kisyaaaaaannn!」
ワイバーンの咆哮が国王の鼓膜を振動させる。
「このように我々はワイバーンと友好関係を結びました。こちらから攻撃しなければ決して危害は加えないそうです。ですので、報酬を頂きたいのですがよろしいでしょうか?」
「いいいいい良いだろう!許可する!!」
国王が報酬の支払いを快諾してくれたお陰で、マロン村の追加報酬の支払いは無くなったとさ。めでたしめでたし・・・。
フランは今、数人の騎士と、騎士に囲まれた上品な男を連れて城下町の外へとやってきた。
男の正体は国王。フラム王国を収める者である。政治や会議などで多忙な国王を呼び出したのは他でもないフランだった。
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「そうですね。では、お話します。国王陛下は1ヶ月前にワイバーンの依頼に報酬金を出したのを覚えていらっしゃいますか?」
「ああ、覚えておるぞ。ワイバーンの鱗は強力な防具になる上、肉は引き締まっていて美味だからな!欲しくてたまらなかったんじゃ!」
国王のその一言にフランはとても申し訳なさそうにする。その表情で国王は何かを悟ったようだ。
「お主が依頼に出向いたのか?」
「はい、その通りでございます。そして、我々はワイバーンを倒す事はできませんでした」
「ならば、何故外に呼んだのだ?」
「・・・・・・」
「答えろ!フラン・キスカ!!貴様の目的は何だ!」
国王の怒号と共に王国騎士達の剣先がフランに向く。敵意を向けられているというのに、フランは余裕そうな笑みを浮かべて答えた。
「実は、報酬の相談したくて!」
「報酬?倒せなかったのではないのか?」
「はい。ですが、和解することができました。ワイバーンと話し合う事で」
「話し合う?良く分からんな・・・もう少し分かりやすく説明して見せよ!!」
「分かりました」
フランは雑嚢から小さな笛を取り出すと、大きく息を吸い、笛を吹いた。
ぴぃーーーー!と頭に響くくらい高い笛の音が空に向かって消えていく。数秒後、青い空に黒い黒子のような点が現れた。
「ん?何か見えるな」
「ホントだ。何ですかね、あれ」
「近づいてきてませんか?」
黒い点は次第に大きくなっていき、正体が明らかになっていく。正体がわかるにつれて国王と騎士達の顔色が悪くなっていく。
更に数秒後、黒い点の正体は雑草を宙に撒き散らしながら国王の前へと現れた。その名を──────
「ご紹介します。マロン山脈のワイバーンです」
「Kisyaaaaaannn!」
ワイバーンの咆哮が国王の鼓膜を振動させる。
「このように我々はワイバーンと友好関係を結びました。こちらから攻撃しなければ決して危害は加えないそうです。ですので、報酬を頂きたいのですがよろしいでしょうか?」
「いいいいい良いだろう!許可する!!」
国王が報酬の支払いを快諾してくれたお陰で、マロン村の追加報酬の支払いは無くなったとさ。めでたしめでたし・・・。
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