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最終章 悪魔戦争
193話 色眼鏡を外す
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「くっそぉ・・・!!何で人間なんかに・・・!!」
「良い腕持ってんのに思想が残念だな。その偏見が今のお前を弱くしてるって事に何故気づかねぇ!!」
弱くなっている?そんなバカな事があるか!!地獄からのパワー供給によって再生力は落ちていない!気分も最高だ。それにも関わらず、目の前の大剣を振り回す大男は俺を弱いと言った。何がいけないというのだ・・・?
俺とコイツは何が違うというんだ?コイツが神の使いだからか?しかし、コイツはまだ神の使いとして完成しきっていない。神の使いではない俺との実力差も大してないはずだ。ないなずなのに・・・。
「オラオラオラオラァァァァ!!!」
「あ゛ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
切り落とされていく四肢と内臓。けれども、再生ですぐさま新しいパーツが生えてくる。生えてくる都度切り落としてくるので痛みという苦しみから中々解放されない。
再生はするが、痛みがないわけではない。再生はするが、決して不死身というわけではない。ショック死または再生によるエネルギー不足に陥り、死に至る。
もう、何回再生したか数えていない。数える羽目になるとは思わなかったからだ。段々と意識が揺らいでいくのを感じる。
斬っても斬っても再生する俺ら悪魔にどう人間達はあがくのだろうと、門をくぐる前は考えていた。まさか、死ぬまで斬り続けるとは思ってもいなかった。
目の前の狂戦士は既に無呼吸で5分もの間斬り続けている。酸素不足で顔色もまるで変わっていない。一体いつになったらこの苦しみは終わりを告げるのだろうか?
・・・いや、何を考えているんだ?いつ終わるかだって?なぜ、俺はいつ来るか分からない終わりを待っている?それはまるで弱者の考えじゃないか。
何て情けない考えをしていたんだ俺は・・・悪魔王様の右腕として恥じるべき思考!!門の前で俺達の人間殲滅を待つ悪魔王様に顔向けできない。
大男は、俺の中に渦巻いている偏見が俺自身を弱くしていると言っていた。100回以上斬られてようやく気付いた。俺は、目の前の大男を人間という色眼鏡で見てしまっていた。
だから、頭の中では本気でやっていると思っていても、本当は実力を発揮する事が出来ずに良いように斬り続けられていたんだ。
俺は、人間は食料としか見ていない。しかし、この男だけはそういう目では見てはいけない。しっかりと戦士として見なければ俺は死ぬ・・・!!
「フンッ!!」
その事に気づいた時には、足で大剣を受け止めていた。
「良い腕持ってんのに思想が残念だな。その偏見が今のお前を弱くしてるって事に何故気づかねぇ!!」
弱くなっている?そんなバカな事があるか!!地獄からのパワー供給によって再生力は落ちていない!気分も最高だ。それにも関わらず、目の前の大剣を振り回す大男は俺を弱いと言った。何がいけないというのだ・・・?
俺とコイツは何が違うというんだ?コイツが神の使いだからか?しかし、コイツはまだ神の使いとして完成しきっていない。神の使いではない俺との実力差も大してないはずだ。ないなずなのに・・・。
「オラオラオラオラァァァァ!!!」
「あ゛ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
切り落とされていく四肢と内臓。けれども、再生ですぐさま新しいパーツが生えてくる。生えてくる都度切り落としてくるので痛みという苦しみから中々解放されない。
再生はするが、痛みがないわけではない。再生はするが、決して不死身というわけではない。ショック死または再生によるエネルギー不足に陥り、死に至る。
もう、何回再生したか数えていない。数える羽目になるとは思わなかったからだ。段々と意識が揺らいでいくのを感じる。
斬っても斬っても再生する俺ら悪魔にどう人間達はあがくのだろうと、門をくぐる前は考えていた。まさか、死ぬまで斬り続けるとは思ってもいなかった。
目の前の狂戦士は既に無呼吸で5分もの間斬り続けている。酸素不足で顔色もまるで変わっていない。一体いつになったらこの苦しみは終わりを告げるのだろうか?
・・・いや、何を考えているんだ?いつ終わるかだって?なぜ、俺はいつ来るか分からない終わりを待っている?それはまるで弱者の考えじゃないか。
何て情けない考えをしていたんだ俺は・・・悪魔王様の右腕として恥じるべき思考!!門の前で俺達の人間殲滅を待つ悪魔王様に顔向けできない。
大男は、俺の中に渦巻いている偏見が俺自身を弱くしていると言っていた。100回以上斬られてようやく気付いた。俺は、目の前の大男を人間という色眼鏡で見てしまっていた。
だから、頭の中では本気でやっていると思っていても、本当は実力を発揮する事が出来ずに良いように斬り続けられていたんだ。
俺は、人間は食料としか見ていない。しかし、この男だけはそういう目では見てはいけない。しっかりと戦士として見なければ俺は死ぬ・・・!!
「フンッ!!」
その事に気づいた時には、足で大剣を受け止めていた。
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